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転校…… 正直、まだ実感はない。  
春休みがすぎ、向こうの学校に行って、たぶん、はじめて実感するだろう。  
彼女たちが、いない学校に行って……  
 
 気が付けば、もう終業式だった。不思議と涙は出なかった。校内をゆっくり歩く。  
 帰ったら、まだ荷造りもしないといけない。だけれども、まだ、何かやりのこしている気がした。  
 ガラ  
 教室のドアを開ける。  
 パチパチパチ  
 思わぬ光景に、ちょっと驚く。  
「やっと主役の登場だ」  
 クラスのみんなが、そして、友人が集まってくれていた。  
 名残を惜しむ、みんなの声が、とてもとても暖かかった。  
「じゃあ、俺たちから、プレゼントだ。」  
 木地本が、なにやら合図をすると、クラスの男子が台車に何か乗せて押してくる。  
 上にかかった白いカーテン生地のようなものを通して、いすに誰かが座っているように見える。  
「じゃあ、ご開帳だ。」  
 
 クラスの男子数人がカーテン生地を外すと、中にいたのは、早苗ちゃんだった。  
 目にはアイマスク、口にはギグをはめられていた。制服の胸が乱雑に切り抜かれ、それほど大きくはない胸が飛び出している。ご丁寧にもロープまでかけられている。  
 スカートはやはり乱雑な切り口でマイクロミニの丈まで切り詰められ、その下は局部が剥き出しになるよう破かれたブルマだった。  
 両膝がガムテープで折れたモップの柄に縛り付けられ閉じられないようになっている。  
 モップの柄からはさらには首までロープが張られ、大きく開いた足が胸の位置まで持ち上げられている。  
 両手は後ろ手に縛られたままお尻の下にしかれており、かろうじて右手の指先がお尻の穴だけを隠している。  
「ほら、あこがれの先輩だろ?」  
 健太くんがアイマスクとギグを外しながら耳元でささやいている。  
「あ、あの、せ、先輩、わ、わたしのからだをつ、使ってください。わ、わたしの”はじめて”もらってください」  
「せっかくだけど遠慮するよ。」  
「う、うれし…… え?」  
「ごめんね、早苗ちゃん。」  
「あの、わ、わたし、木地本先輩に、先輩がこうゆうのすきって聞いて…… うぐ、うぐ」  
 健太くんが早苗ちゃんの言葉が終わる前にギグを付け直す。  
「そっか、わるかったな、……。早苗ちゃんがどうしてもって言うから用意したんだけど……」  
 木地本がすまなそうに言う。  
「いや、こっちこそ、わざわざ用意してもらったのにごめん。」  
 木地本が手を振りながら照れたように言う。  
「よせよ、そんな柄じゃないだろ。しかし、どうしたもんかな……」  
 ちらっと教室を見渡すと木地本がクラスの男子に声をかける。  
「おーい、だれかこの淫乱女の処女いただきたいヤツいるか? うーん案外いるな。いいよな、……」  
 オレの方を見たのでうなずく。  
「じゃぁ、順番に犯してやれ。あ、そうだ、よかったらこれ使え。順番争いしてんなよ、ジャンケンだジャンケン」  
 ポケットから看護婦がトレードマークの軟膏を取り出して、名乗り出た数人に放り投げる。  
 
「そういえば、おまえ、風間さんはどうしたんだ」  
 オレの問いかけに木地本はさびしそうな笑顔をする。  
「ふられたよ。他に好きな人がいるってな。まぁ、つかず離れずでこれからも口説くさ。まだ時間はあるしな……っと、わるい。」  
 気にするなと声をかけて早苗ちゃんを見ると、例の軟膏を手にたっぷりつけた一年生が早苗ちゃんのアナルに指を突っ込んだところだった。  
メントールの刺激のせいか、その男の動きが粗雑なのか涙を流しながらゆみぞりになっている。  
「そういえば、あいつらは?」  
 周りを見渡すが、かすみたちの姿がみえない。視界の隅では、誰かがいすからおちた早苗ちゃんの頭をつかんでギグをむしり取っている。  
「あれ? さっきまでいたと思ったんだが……」  
 早苗ちゃんのショーで興奮した女の子の一人の肩を抱き寄せながら木地本が答える。  
「おれ、探してくるよ」  
 木地本はすでにセーラー服の中で右手をゆっくりと動かしている。  
「ああ、そうしろ」  
 女の子のスカートが床に落ちた。  
 出て行く前にちらっと早苗ちゃんをみると、おしり、おしりと愉悦のさけびをあげている。すぐに誰かが自分のモノをその口に突っ込んで、うごうごとしか聞こえなくなった。  
 彼女も幸せになってほしいと思う。  
 
 行き先は、たぶん、おれの家だ。みんなとの思い出が詰まった、おれの家だ。  
 階段を駆け下り、靴に履き替える。上履きは明日出発前にでも取りに来ることにして、走り出す。  
 息も絶え絶えに家にたどり着く。  
 ドアを開けると、みんなが、いつもの格好でいた。  
「「おかえりなさい」」  
「ごちそう作って、待ってたのよ。」  
 みんなに引っ張られて居間に入ると、かすみがテーブルの上に料理を並べているところだった。  
「お、おかえりなさい」  
 かすみが料理を盛り付けている器は、あゆみちゃんだった。  
「あ、あゆみちゃん?」  
 おもわずあゆみちゃんが顔を両手で隠そうとして、レタスのカケラが滴り落ちる。  
「あ、あの、球技大会、ありがとうございました。ちゃ、ちゃんとお礼、言ってなかったし。あ、あの……」  
 足の指先から頭まで真っ赤になっている。  
「わ、わたしのはじめて、もらってください。は、はずかしい……」  
 
「じゃあ、みんなでお料理食べてからね。くす」  
 うれしそうな表情を浮かべていたかすみが、あゆみちゃんの台詞が終わるのを待って声をかける。  
 みんなで食事が始まった。森下さんがから揚げを箸であゆみちゃんに食べさせているのは、なんとなく小鳥の雛を思い出させた。みんなでおれの服を脱がしてくれる。  
「なぁなぁ、今日はあたしに最初にぶち込んでくれよ。」  
「なにいってるの、私が先でしょ?」  
 波多野と安藤がまたもめ始めた。  
「「ねぇ、どっち?」」  
 やっぱり、そうきたか。  
「ねえ、ふたりでちょっと、向き合ってくれない?」  
 かすみが見かねてふたりに声をかける。  
「こうか?」「これでいいの?」  
 怪訝そうな表情で立ち上がって向き合った二人の後ろに、かすみと森下さんがまわると、抱き合うような形ですばやく皮製の手枷をつける。  
「そしてふたりには、これをつけてもらいます。じゃーん」  
 森下さんの手にはU字型をした双頭のディルドが握られていた。  
「えい」「うわぁ」「きゃぁ」  
 かすみがふたりを押し倒す。慌てた隙に森下さんがふたりの向き合った右足と左足をやはり皮の足かせでつなぐ。  
「はぅ」「ひぃ」  
 続けて手際よく”それ”を差し込む。  
「ふたりとも、いつも……くんに無理させてるから、今日はおあずけ。かわりに、お互い、相手のこともっとよく知ってもらいましょ。」  
 くすくすとかすみが笑う。森下さんも、あゆみちゃんも笑っていた。  
「いてて、足どかせよ」  
「なによ、そっちが動くから。」  
「なんだよ、股間から熱い液滴らせやがって、感じてんだろ〜」  
「そっちこそなによ、乳首びんびんじゃない。」  
「うわ、こいつ腰振ってるよ」  
「あなたが動かしてるんでしょ」  
「おまえな〜 腰が立たなくなるまでイかしてやる」  
「そっちこそ、ごめんなさいって言うまでイかしてやるわ」  
 みんな頭を抱えた。  
 
 
 ピンポーン  
 不意にドアのベルが鳴る。  
「風間こだち、入ります」  
 凛とした声が響いてくる。ドア、鍵かけてなかったっけ……  
「あら、みんな……」  
 問答無用で入ってきた風間さんが、ほんの一瞬固まる。波多野と安藤はあんあん言っているが、ほかのみんなは凍りついた。  
「うーん、まぁ、いいわ。なんでも受け入れる覚悟、してきたから。」  
 何か吹っ切ってきた表情だった。  
「わたしは、……くんがすき。あなたが、こうゆう趣味なら、わたしも、あなたにあわせます。」  
 風間さんがおもむろに服を脱ぎだした。  
 あゆみちゃんが困った表情できょろきょろしている。森下さんが頭をぽりぽりとかいて、あゆみちゃんから普通のお皿に料理を移しかえ始めた。かすみは、わたし、ちょっと用意してくるねと部屋を出ていってしまった。  
「ふつつかものですが、よろしくお願いします。」  
 俺の前に三つ指ついて風間さんがあたまを下げる。ついおれも頭を下げる。  
「ここにくるまであんなに緊張していたのに、実際こうなっちゃうと、案外平気だわ。」  
 そういって風間さんが身を乗り出す。おもわず身を引くと、風間さんがよつんばいのまま、俺の体に覆い被さってくる。  
「わたしが、上でいいのね。」  
 何をするまもなく、風間さんの唇がおれの口をふさぐ。なまめかしくオレの唇をわって、風間さんの舌が入り込んでくる。  
「わたしの、ファーストキスよ。もらってくれてありがとう。ふふ」  
 風間さんの口から俺の口まで唾液で銀色の橋がかかった。  
「はしたないっていわないでね。でも本で読んだだけだから、間違ってたら教えてね。」  
 そういいながら、風間さんが舌でおれの体をなぞっていく。起き上がったあゆみちゃんが、ぼぉっとした目で、俺たちを見ていた。  
「わ、わたし、なめていただけでこんなに濡れちゃった。」  
 
 おれのペニスから口をあげた風間さんがひざ立ちになって局部を俺に見せる。入れるねといいながら左手でペニスを支え、ゆっくりと風間さんが腰を落とす。根元まですべて飲み込むと、もう一度オレの唇を求めてきた。  
「不思議ね、ひと月前まであなたのことぜんぜん知らなかったのに、今、こうしているなんて」  
 彼女がゆっくりと腰を動かす。武道で引き締まった彼女のカラダはオレのものを確実に閉めあげ、しごきあげる。  
 彼女がはぁはぁと肩で息をしはじめる。両手で形のよい乳房を愛撫すると、うれしいと小さく言った。  
「わ、わたし、もう、だめ、かも」  
 奥まで差し込まれた状態で彼女が動きを止める。何かに耐えるように後ろに反り返ってさらにオレのペニスを締め上げる。  
我慢できなくなった怒張が、風間さんの一番奥に白濁を吐き出したのと、彼女の胸が真っ赤に染まり、押し殺した嬌声を上げるのが同時だった。  
 風間さんが体の力を抜いて、オレの胸にしだれかかる。その間も、風間さんの膣はびくびくとおれのペニスを締め上げ、精液を搾り出していく。  
「あなたの、精液、ちゃんと、一番奥で、感じたよ。子宮の奥まであなたでいっぱいよ。」  
 くすっと笑って俺にもう一度長い長いキスをした。  
 風間さんがゆっくりと、腰をあげる。途中、ちょっと顔をしかめた。見ると、白濁といっしょに血が風間さんの太ももを伝っている。  
「か、風間さん、痛くないの?」  
 おもわず尋ねる。  
「ほら、わたし、これでも武道家だし、これぐらい我慢できるわ。それにあなたの…… その…… ソレ、とっても良かったから。」  
 風間さんがほほを上気させたまま答える。  
「で、でも、今日は、もう、無理かな。ちょっと、休んでるね。」  
 森下さんが、彼女の体を支え、ソファーに寝かせる。  
 
 かわって立ち上がったのはあゆみちゃんだった。  
「あ、あの、よろしくお願いします。」  
 深深とあたまを下げる。見るからに緊張していて、がちがちだった。  
「ま、まず、く、口でしますね。」  
 まだ寝転んだままのおれのよこによつんばいになる。  
「あ、あの……」  
 ほんの数分前に風間さんの中にあふれるほど放出したソレは、縮んではいないが力なく倒れている。  
 
風間さんの愛液と破瓜の血とオレの精液とが絡みついたそれに、あきらかにあゆみちゃんは戸惑っていた。  
「じゃあ、いっしょにしよっか? ね?」  
 あゆみちゃんの反対側から、森下さんが声をかけ、同じようによつんばいになる。  
「ほら、こうやって」  
 ちゅぱ、ちゅぱと音をたててオレのそれを舐める。ややためらいがちにあゆみちゃんもそれに続いた。  
「ん、もう、美少女ふたりがここまでしてるんだからがんばって」  
 森下さんが指でグランスをつつく。自分のことも美少女と言い切るあたりが森下さんらしい。  
 自分の下半身でうごめく美少女ふたりの肢体が、徐々に汗をかいてきていた。汗で光るふたりのお尻をなでてみる。  
「ひやぁ」  
 あゆみちゃんがびっくりしてのけぞる。  
「ん、もう。エッチなんだから。そうだ、あゆみちゃん、顔にまたがってみたら?」  
「え、あの……」  
 しりごむあゆみちゃんを森下さんが俺の顔にまたがらせる。  
「ほらほら、ふたりとも、お口がお留守よ。」  
 あゆみちゃんがオレのペニスへ舌先を伸ばす。股間から彼女の小ぶりの胸に汗が集まってきているのが見える。  
おれもあゆみちゃんのヴァギナに舌を伸ばそうとするが、小柄な彼女のそれは、ちょっと遠かった。  
 手をついて体を起こす。  
「きゃっ」  
 バランスを崩したあゆみちゃんが、おもわず俺のソレを握り締める。  
「うわ」  
「ご、ごめんなさい」  
 思わず叫んだおれに、彼女が謝る。  
「あら、でも、元気になったじゃない」  
 森下さんの言うとおり、思わぬ刺激でおれのそれはびんびんに勃ち上がっていた。  
「じゃぁ、咥えてみる?」  
 森下さんが手本を見せる。  
「んくんふ、こうやって、んっん、唇で、しごくの。んん、奥まで、んぅん、咥えたら、んく、舌を絡めるの、んぅん」  
 あふれた唾液が彼女の唇から滴りおちる。  
「はい、がんばります」  
 
 つづけてあゆみちゃんのぎこちないフェラチオが始まった。規則的でない動作、不意にかわる動き、そして、苦しげな声。  
おれも負けじとあゆみちゃんの局部に舌を這わせる。包皮の上から未成熟なクリトリスをつつくように舐める。  
まだ慎み深げな小陰唇を舌でなで上げる。膣口には、きれいな処女膜がついたままだ。これを舌でほぐすように舐める。  
 オレの舌があゆみちゃんの体に触れるたび、ぴくぴくと震え、奥から透明な液があふれてくる。  
 あゆみちゃんは体の奥からあふれる快感に耐えるように、オレのペニスにむしゃぶりついている。  
「もう、いいよ。あゆみちゃん」  
 おれが声をかけても、あゆみちゃんは夢中でペニスを咥えている。森下さんがあゆみちゃんの肩を抱くようにささやくと、やっとおれのペニスから口と手を離し、おれの腹の上にぺたんと座った。  
 汗でびしょぬれのあゆみちゃんは、肩でおおきく、はぁはぁと息をしている。  
 そんなに気持ちよかったと聞く森下さんにひとつ大きくうなずいた。  
 腕をひいて彼女の体を引き寄せ、後ろから、彼女の胸に手を当てる。  
「あれ? あのときより、大きくなった?」  
 彼女廊下でぶつかったとき、胸を触ってしまったのが、思えば彼女との出会いだった。  
「せ、先輩の子と考えると、あ、あの、手の感触がよみがえって……」  
 あゆみちゃんがこくんとうなづいて両手で顔を覆う。  
「一人でしちゃってたんだ?」  
 顔を覆ったままさらにうなづく。  
「ひょっとして、学校でも?」  
 あゆみちゃんはただただうなづいていた。  
   
「ねぇ、キスしようか。」  
 あゆみちゃんを振り向かせ、唇を重ねる。舌をのどに届けとばかりに差し込む。舌であゆみちゃんの口腔中を舐める。  
ふたりの舌と舌をからめ、おずおずと俺の口に入ってきたあゆみちゃんの舌を、歯で甘噛みする。  
 体を入れ替え、あゆみちゃんを組み敷く。あゆみちゃんが俺の手を取り、胸へ誘った。  
「先輩に初めてあったときと、お、おんなじですね。」  
 そういって小さく笑う。  
「じゃぁ、いれるよ。」  
 あゆみちゃんは真っ赤な顔でこくりと、うなづいた。  
 
 オレの怒張があゆみちゃんの無垢な割れ目に埋まっていく。カリ首が埋まろうかというときに、あゆみちゃんが目をつむって苦しげな表情をする。  
「大丈夫?」  
「だ、大丈夫ですから、全部、い、入れてください。」  
 思わず抜こうとした俺の腰を、森下さんが押さえた。  
「大丈夫、全部入っちゃったほうが、いいの。」  
 ちいさなあゆみちゃんのバギナの奥に、おれのそれが突き当たる。  
「こ、これで、全部はいりました?」  
 あゆみちゃんが汗をびっしょりかいて尋ねる。  
「これで、一番奥だよ。」  
 そう声をかけると、小さくうなづいて、うれしいといった。  
「じゃぁ、抜くよ。」  
 正直、痛々しくて、これ以上続けられないと思った。  
「だ、だめです。わたしの奥にも、いっぱい…… いっぱい出してください。」  
 あゆみちゃんが強い口調で叫んだ。涙を流しながら、おれの背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。  
 振りほどくのは簡単だろうと思った。だけど、それはできなかった。ひじで自分の体重を支え、腰を少しだけ動かす。  
 その都度、あゆみちゃんが、小さく悲鳴をあげた。  
「だんな、やさしいおねいさんが、助けてあげましょうか?」  
 森下さんが、オレの背中にぴたっと寄り添う。  
「ふたりとも、動いちゃダメよ?」  
 そういいながら、森下さんの手が、あゆみちゃんの体をまさぐる。あゆみちゃんの声の質が、痛みから愉悦へとかわってくる。女だけがわかる、女のツボというヤツだろうか。  
 にゅる。  
 ふいに、おれのケツに彼女の指があたった。あれと思うまもなく彼女の指がもぐりこみ、ペニスの後ろ側を軽く押す。  
 
 脳に電撃が走った。オレのペニスが前触れもなくあゆみちゃんの中に精液を吐き出す。  
「おぁ?」  
 その間抜けな声が自分のものだとわかるのに少し時間がかかった。  
「はぁ、あぁ、あっ、あっ」  
 同時にあゆみちゃんも声をあげ、膣がびくびくと痙攣する。森下さんがおれの後ろから指をぬくが、まだ、オレのペニスは、あゆみちゃんのなかに精液を吐き出していた。  
 あゆみちゃんが糸の切れた人形のようにぐったりしている。ひゃっくりをするようにひくひくと息をしている。  
目の焦点が合ってないようで、ぼぅと虚空を見ている。おそらく、生まれてはじめてのナカで感じた絶頂。ほほに軽くキスをすると、小さくなったペニスを彼女から引き抜いた。  
「ひどいよ、森下さん」  
 俺の非難に、彼女がへへへと笑う。  
「かすみちゃんが前にあなたにしてたでしょ? 一回、やってみたかったんだ。」  
 屈託のない彼女の笑みを見て、つられて笑う。  
 
「ちくしょー イっちまった。」  
 うしろから波多野の声が聞こえた。  
「ふふ、これで4−4ね。タイブレイクよ。次で終わりにするわ。」  
 安藤が微妙に腰をうねらせる。イったばかりの波多野が目を見開く。口をパクパクさせて空気を吸おうとしている。  
「ほろほら、イっちゃいなさい。ふふふ」  
 安藤はやけに余裕を見せる一方、波多野は歯を食いしばって快楽の波に耐えているようだった。  
「ん、んん」  
 安藤が一瞬、息を吸いなおして動きを止めた。その瞬間、下に敷かれていた波多野がえいと体を入れ替える。  
「かはっ」  
 弾みでディルドが安藤の膣に深く差し込まれる。  
「はぁ、ん」  
 逆転で安藤があっけなく果てる。俺たちはやっと終わったと思った。  
 
「ほら、0−15だ、最終ゲームはあたしがとる」  
 森下さんが小さくいった。  
「ひょっとして、テニスのルールでやってるのかしら」  
 怪訝そうなおれに彼女が説明する。  
「ほら、0、15、30、40、"ゲーム"で4ポイントとるとそのゲームに勝つの。  
この街の高校女子は2ゲーム以上差をつけての4ゲーム先取じゃなっかったかしら。2ゲーム以上差がつかないときは5ゲームで打ち切りだったと思うんだけど……」  
「ひょっとして、4×4で16回ずつ?」  
「デュースも入れると、もっとかも……」  
 顔を見合わせてふたりで苦笑いした。後ろを振り返ると、あゆみちゃんがすーすーと寝息を立てている。  
 森下さんの手がオレの手に触れた。振り返った目の前に、彼女の顔があった。彼女が小さく首を横に倒す。  
オレも首を倒して、顔を寄せる。  
「あら?」  
 不意にドアがあいて、かすみが入ってきた。おもわず二人飛びのいて正座をする。いままで散々かすみの前でも彼女の子宮に注いできたのに、なんだか妙に後ろめたかった。  
「あおいも安藤さんも、まだやってたの?」  
「最終ゲーム、デュース」  
 波多野がそう返事をすると、かすみがちょっと怒ったような声を出す。  
「今日のは、ふたり、お互いをよく知って、仲良くするためなのよ? なんでそんなことしてるの?」  
 波多野が困ったような声で弁解をはじめる。  
「え? あ、あたしはべつに…… 安藤が……」  
「なによぉ」  
「なんだと」  
 それもつかの間、またいがみ合い始める。アレだけイってるのにふたりともまだまだ元気だ。  
「もー、ふたりともおしおき」  
「じゃーん。こんどは、これでーす」  
 森下さんがやや細めのディルド―を部屋の隅の紙袋から取り出す。銀色に光ってはいたが、見た感じ、普通のディルド―だった。  
 
「これをふたりのアナルにいれまーす」  
 かすみの手前、ふたりはおとなしくそれを受け入れた。  
「次に、じゃーん。高周波パルス治療器でーす。」  
 ふたりの顔色が変わる。  
「じつはさっきのディルド―は”電極”でーす。ちなみにかすみちゃんと私で実験しましたー」  
 えへへと、かすみが笑った。  
「ぱち、ぱちっと。じゃぁ、すいっち おん。強さは、3くらいかな?」  
 森下さんが無造作にダイヤルをひねった。  
「うわ」  
「きゃぁ」  
 いままで味わったことのない刺激にふたりが悲鳴をあげる。  
「ほらほら、仲良くしないと、どんどん強くなるよ〜」  
 森下さん、ノリノリですな……  
「わ、わかった、仲良くするよ、な、安藤?」  
「そ、そうね、波多野?」  
 必死でふたりがうなづいている。けっこうな刺激があるらしい。  
「苗字〜? なんか他人行儀っぽいな〜? レベル4」  
「そそ、そんなことないよな、桃子?」  
「そ、そうね、あおい?」  
 ふたりとも乾いた声でわらう。  
「じゃぁ、キスして見せて?」  
 かすみがくすっとわらう。  
「「え”?」」  
 二人の声がハモる。  
「レベル5〜」  
 森下さんの手がさらにダイヤルをひねる。二人の体が目に見えてびくびくと痙攣している。  
 
「わ、わかったよ。あっ あっ ほんと、んぅん しゃれになんないよ ぉぁ ?」  
 安藤は、もはやしゃべる余力がなさそうだった。  
 んっぐ、んっぐ、  
 ふたりが舌を絡めてキスをする。  
「ねぇ、ふたりとも、お互いのこと、すき?」  
 かすみが尋ねる。一瞬ふたりが目を合わせて止まる。  
「もむモードから叩くモードに入れてみました。」  
 森下さん……  
「すき、すき、だいすき、だいすきだよ〜」  
「わ、わたしも、す、すきよ〜」  
 なんとか絞り出した声でふたりが答える。  
「もう、いがみ合ったり、張り合ったりして、みんなに迷惑かけない?」  
「うん、……が、使いたいっていってくれるまで あぁ あぁん おとなしく待つよ んん」  
「わ、わた んん わたしも、ま、まつわ ん、あ、ぁん」  
 かすみがくすっとわらう。  
「じゃぁ、もう一回キスして。」  
 ふたりが必死でお互いに抱き合い、むさぼるように唇を重ねる。  
「うん、じゃぁわすれないでね。」  
 かすみが俺に向かって小さく笑った。森下さんがスイッチをひねる。  
「あ? あれ? 最強に…… なっちゃった、えへへ」  
 ふたりが断末魔の獣のような咆哮をあげる。  
「えっと、えい」  
 電流が切れ、刺激から開放されたはずのふたりは、ぐったりしたふたりはまだびくびくと痙攣していた。  
 かすみとオレとでディルド―を全部抜く。  
 幾度の絶頂を与えたのかわからないそのディルド―を抜いても、割れ目が閉じることなく、子宮口が白く見えた。  
 全身が弛緩したのか、ぐったりとしたふたりの股間からちょろちょろと黄色い液体が流れ出している。  
「桃子、生きてるか?」  
「あおい? なんとかね……」  
 うつろな目でふたりがつぶやくのを聞いてちょっと安心する。  
「なかよくなってよかったわ。」  
 かすみと森下さんが手を取り合っている。ちょっと違うような気がした。  
 
「そうそう、準備、できたの。」  
 かすみがにこっと笑った。森下さんが俺の後ろに回ったのがちょっと気になる。  
「きみちゃん、入ってきて。」  
 ドアをあけ、君子が入ってきた。俺が見たことのない、白いレースの服だった。いや、見覚えはある。  
かすみが、あの一歩を踏み出したときにきていた服だ。君子がその服を着ているのは初めてのはずだ。  
「お、おにいちゃん。も、もう、がまん、できないよぉ。ひと月もみんなの、みせつけられて…… よ、よる一人でどれだけ慰めてもあふれちゃう。」  
 君子がスカートを持ち上げる。白いショーツが濡れ、中でピンク色のローターがうなりをあげている。  
 うしろから、森下さんがおれをつかまえる。  
「まっすぐ、目を見てあげて。」  
 君子がボタンを一つずつ外しながら一歩一歩、歩いてくる。その白いワンピースを脱ぎ捨てると、ショーツに手をかける。  
ブラとソックスだけになった君子が、おれの前に立った。  
「おにいちゃん、わたしも、同じ場所に連れて行って。」  
 目を閉じて顔を寄せる君子から、逃げることはできなかった。何度か、入浴を盗み見たことがある。  
脱衣所からショーツを持ち出したことさえある。君子の匂いを嗅いで、一人慰めたこともある。  
 唇をわって入ってくる舌を拒絶できなかった。絡み付いてくる君子の舌を拒絶できなかった。  
「わたしね、全部知ってるよ。お兄ちゃんのこと。」  
 君子が目の前でブラを外す。正直、小ぶりだ。だが、とてもいとおしいと思った。  
 そっとそのふくらみに手を伸ばす。唇を寄せてキスをする。森下さんがおれを離す。君子の両手がおれの頭を抱きしめた。  
 舌をおなかに這わせる。キュートなおへそに舌を入れてみる。君子がくすくすと笑った。  
「もっと、早くに言っていればよかったのかな。」  
 その台詞に気にしなくてもいいと返すとさらに舌を動かし、君子の薄い茂みをかき分ける。舌先がクリトリスに触った。  
すでに透明で熱い液体が太ももまで滴っている。  
「お、おにいちゃん、す、すわってもいい?」  
 おれの頭にしがみつき、ひざががくがくと振るえている。腰に手を回すと、舌先で膣口をほぐしながら、ゆっくりと床に寝かせる。  
 
「わ、わたしの、そ、そこ。へんじゃない?」  
 え?、どこのことと聞き返すと、すでに赤かった顔をさらに赤くする。  
「お、おにぃちゃんの、い、いじわる……」  
 …… ……  恥ずかしがる君子をじっと見つめると、ついにその台詞を口にした。  
「お、おま〇こ。わ、わたしの、お〇んこ、どう?」  
 かるくクリトリスにキスをする。  
「きれいなクリトリスだ。まるでピンクローズみたいに赤く充血してる。」  
 小陰唇を指でなぞる。  
「かわいい小陰唇だ。レースのフリルみたいだよ。」  
 指で小陰唇を広げ、膣口に下を差し入れ、処女膜を軽く広げる。  
「処女膜もきれいだね。ここにしるしを刻んであげるよ。」  
 奥から熱い液がどんどんあふれてくる。小さく君子がうれしいと言った。  
 もうしばらく君子のそこを舌で愛撫する。ひくひくと何かを求めるような菊座も舌や指をきゅうきゅうと締め付けた。  
 そっとそこから口をはなす。名残惜しげに腰が突き出される。口とそれをつなぐ透明な粘液の糸が切れ、びしょぬれの太ももになじんで消えた。  
「じゃぁ、入れるよ。」  
 君子に体を重ねる。  
「あ、あ、あたしも、したい。」  
 君子が手をおれのペニスに伸ばすが、それを押しとどめる。  
「もう、君子のナカに入れたいんだ。一秒だって早く、君子の中に精液を注ぎたいんだ。」  
 君子が小さくうなづいた。  
 体を開かせ、右手でペニスを君子の膣口にあてがう。  
「見てごらん。入るよ。」  
 君子が顔を持ち上げ、真ん丸な目を見開いて、そこに見入る。」  
「うん、みてるよ。お兄ちゃんのおっきなペニスが、わたしのいやらしいおま〇こにあたってるよ。」  
 ずぷ。  
 君子にそれを突き入れる。惑うことなく。処女膜を突き破り、根元までを君子の膣に突き入れる。  
 君子のナカは、熱く、やわらかく、おれのそれを包み込む。  
 君子が大きく息を吸った。それ以上吸うことができないのに、パクパクと口を動かしている。  
「入ったよ。」  
 
 声もなく君子が2度うなずく。動かしてもいないのに君子のナカが脈動し、おれからなにかを搾り出そうとしている。  
 抱きしめてキスをする。君子の心臓が激しく鼓動を打ち、それに合わせて君子の膣がきゅうきゅうとおれを締め付ける。  
 まるで、かぎと、鍵穴があっているみたいだった。ピストン運動なんて、いらないんじゃないかとさえ思えた。  
 おれのペニスのために作られた膣穴、それが君子だった。一ミリでも動かしたら、果ててしまう。そんな膣だった。  
 くちゅ ん くちゅ ちゅぱ ちゅぱ  
 もう一度キスを、した。言葉で形容するのが、もったいないほど、熱く、長く、いやらしいキスをした。  
 君子の手がおれの背中をしっかりと抱きしめる。 おれも迷うことなく、君子の背中をしっかりと抱きしめる。  
他の誰かの背中のように、落ち着ける場所を探す必要がない。ただ、お互いを密着させるために、しっかりと抱き合った。  
「ちょっと、やけちゃうな。」  
「うん」  
 森下さんとかすみの声が聞こえたような気がするが、はっきりとはわからなかった。  
 いつまでもこのままでいたいと思ったが、おれのペニスは、もう持ちそうになかった。  
「ん、んん」  
 君子の中がびくびくっと脈動した。その刺激で、おれは君子の中に白濁を吐き出していた。  
「あ、あぁ、あぁ」  
 君子が絶頂を迎え、さらに中がしまる。ペニスが痛いほど締め付けられ、どくどくと子宮の中まで注ぎ込む。  
 それでも、ペニスは硬いままだった。  
 子宮からあふれた精液で君子の鍵穴とおれの鍵の間にわずかな隙間が生まれる。ほんの少しの違いで、それまでの一体感が失われてしまった寂寥感があった。  
 少しだけ腰を動かす。間にあった精液が掻き出され、膣のやわ肉と、おれのペニスがこすれ合う。  
 どく、どく  
 肉と肉が触れ合った瞬間、またほとばしった。おれの射精と同時に、君子の背中が反り返ろうとする。君子が必死でおれにしがみつく。また絶頂をむかえたようだった。  
 
 ほんの少し動かしては射精をする。そして君子が絶頂を迎える。幾度それを繰り返しただろうか。  
どれだけ出したら、果てるのだろうか。このまま枯れてもいいと思えるほど、君子の中に精液を注ぎつづけた。  
 意識をなくしたのも覚えがなかった。気が付くと、みんなが心配そうに見ていた。  
 おれのペニスは、まだ硬いまま。君子の中にあった。  
 意識もなくびくびくと震える君子からペニスを抜く。とたんに、陰のうが痛み出す。どれだけ搾り出したかわからないが、酷使しすぎたことは確かだった。  
「あれ? おにいちゃんは?」  
 君子がやっと気が付く。外は、すでに真っ暗だった。  
   
 さめてしまった料理を温めなおして、みんなで食事をしなおす。  
 たわいのないおしゃべりで時間を過ごす。みんなとの平凡な時間が名残惜しかった。  
 はじめての絶頂の疲れが体に残っているのだろうか、あゆみちゃんの頭ががこくりとゆれた。  
同じく君子も大きくあくびをする。  
 波多野と安藤は、とても元気だったが、誰とはなしにそろそろ片付けようかという雰囲気が漂った。  
 かすみと風間さんがふたり並んで台所で洗い物をしている。森下さんは半分眠りかけのふたりをバスルームに連れて行き、  
波多野と安藤はみんなの視線を気にしながら、ふたり仲良く片付けをはじめる。おれは片付けのじゃまだと居間のすみに追いやられ、みんなの姿を見つめていた。  
 このまま明日がこなければいいのにと思った。  
 最後に紅茶がみんなに配られる。  
 かすみがみんなに何か錠剤を配っている。何かと聞くと、女の子の秘密よとしかられた。  
パッケージの英語は無理やり読むとプリベンと読めそうだった。  
 あったかい紅茶とみんなの笑顔。それだけで、世界がみんな幸せだと思えた。  
 あゆみちゃんを森下さんと風間さんが送っていく。波多野と安藤が手をつないで玄関を出て行く。  
出たとたんまたやりあわなきゃいいんだけど……。  
 
 かすみが、君子を寝かしつけて戻ってきた。おれはベランダから街を見下ろしていた。  
これも、たぶん、最後の光景だ。  
「いい街よね。」  
「ああ」  
「わたしね、あなたと出会えて本当に良かった。ううん、あなただけじゃない。君ちゃんも、あおいも、ほかのみんなも」  
 手すりにもたれ、ふたりで星空を見上げる。  
「あなたが転校するって聞いたとき、もう、世界が終わっちゃうくらいショックだったの。」  
「でもね、あなたの淫穴として生きるって決めたら、どんなにはなれていても平気だと思ったの。」  
「あなたが注ぎにきてくれるまでいつまでもヴァギナもアナルもびしょびしょにしてまってるの。」  
「たぶん、みんなもおなじよ。ひとりじゃ、くじけそうになるかもしれないけど、みんないっしょだからたぶん平気…… あれ? なんでかな……」  
 かすみの目から涙がひとしずくこぼれ落ちた。たぶん、ほんとうはとてもとても不安なのだろう。おれに心配かけまいとして、かすみは笑って見せるのだ。  
「帰ってくるよ。」  
「え?」  
「高校を卒業したらこの街に帰ってくる。 かすみの、みんなのところに帰ってくるよ」  
 かすみがおれに抱きついた。  
「うん…… 待ってる。」  
 流れ星が一つ流れて消えた。  
 願い事は、言えなかった。  
 ベランダから居間に戻ると、かすみがもじもじと何かいいたげな顔をしていた。  
「ご、ごめんね。わ、わたし、わがままだから……」  
 かすみがスカートをたくし上げる。  
「今、肩抱かれていたら、こ、こんなに」  
 いいよと笑う。もう、煙も出ないかも知れないけどねというと、かすみもつられて笑った。  
 
 カーテンを取り払った窓から月の明かりが差し込んでくる。すべての明かりを消した中で、かすみのピアスが青白く光る。  
 立つわけがないと思っていたが、かすみがやさしく口に含むとむくむくと頭を上げた。  
 わたしが上になるわねと言っておれのペニスを受け入れたかすみが、おれに体をあずけてくる。かすみの中にすっぽり包まれると、癒される感じがした。  
 動かないのかと尋ねると、動くとあなたが疲れちゃうからという。  
一瞬黙ったあとで、それにもっとあなたを感じていたいからとほほを赤くして体をさらに密着させてくる。  
 首をかがめて、かすみにキスをした。甘いバニラの味がした。  
 
 朝、目をさますととなりでかすみがおはようと言った。おれのペニスは、しまりがないことに、かすみの中でギンギンだった。  
 くすっと笑って、かすみが腰をくねらせる。ねっとりと絡みつくかすみの淫肉が、的確におれのペニスを締め上げる。  
 君子のアナが最初からおれのペニスのために作られた膣穴だとしたら、かすみのそれは、おれに合わせて発達した膣穴だった。  
 はじめておれの部屋でスカートをめくったときは、緊張と痛みでただひたすら締め付けるだけだったのが、締めてほしいところは締め、やさしく包んでほしいところはそうする。  
おれのペニスを熟知した膣穴だった。  
 程なくおれはかすみの中へ熱いほとばしりを注ぎ込んだ。あれだけ昨日出したのに、溢れ出してくるほど、注ぎ込んだ。  
 
「君ちゃんも大変だね」  
 やわらかくなったそれを舌で、もてあそびながらかすみがくすっとわらう。  
「昨日寝る前に、転校先であなたがためちゃわないようにいっぱい出してもらってねって言っておいたの。」  
「がんばるよ、っていってたけど、こんなに元気だと…… 心配だな」  
 さいごにかすみがそれにちゅっとキスをする。  
「君子と一緒にこっちに遊びに来るよ。バイトでも何でもしてさ。何度でも。」  
 かすみが最高の笑顔で笑った。  
「うん…… まってる。」  
 
 
 サクラが、窓の外を舞っている。暖かな春の日が、レースのカーテンをすかし、モザイクを床に落としている。  
 父さんと母さんは昨日から温泉旅行に行っている。今日、明日と、誰にも邪魔されることはない。  
 君子がおれのペニスから顔を上げた。  
「そうだ、早苗から手紙がきてたよ。写真部代表として、いろんな部活に行って写真をとってるんだって。」  
「いろんな部の人からかわいがってもらって幸せだって。なんか、忙しすぎるせいか、せーりとまっちゃったって書いてあったよ。」  
「そうだ、写真が入ってたんだけど、足しか映ってないの。早苗らしいよね。」  
 そういってテーブルの上の写真を見せる。野球部のユニフォームの後姿とその後ろからM字に突き出した白い足が見える。  
「なんか、懐かしいよな。」  
 もー、先週も向こうにいったばかりじゃないと君子があきれた声を出す。  
 ピンポーン ドアのチャイムが鳴る。  
「あ、みんなきたみたい。はーい」  
 転校してもかわらない、みんなの愛が、いとしい。  
〜Fin〜  

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