「さ、早苗ちゃん……やっぱり恥ずかしいよ」
「先輩がしてくれるって言ったんですよ」
カメラを構えて俺のオナニーを見ている深山早苗ちゃん。
俺のかわいい後輩であると同時に、この世でいちばん大切な人だ。
ひさびさのデート。
何度か来たことのあるホテルで俺たちは愛し合った。
たっぷりと精液を射ち出し、満ち足りた気分で抱き合っていたときだ。
「先輩が射精するところ見たいです」
そう言って早苗ちゃんは精液の出てくる瞬間の写真が撮りたいと言った。
「え?」
「考えたら私、先輩が射精するところって見たことないんですよね」
「いやぁ…そうかもしれないけど」
「ダメですかぁ?」
「どうしてそんなの撮りたいの?」
「先輩のことなら何でも知りたいんです!」
「で、でもさぁ、そんな写真焼いてくれるとこないよ。だから無理、ね?」
「写真部の暗室があるから平気です」
「そ、そうなんだ……」
「先輩いやなんですか?」
「い、いゃあ……イヤっていうより、ちょっと抵抗が……」
「君子には絶対に見せませんから!」
「あ、当たり前だよ。そんなの君子に見られたら俺何言われるか……」
「せんぱ〜い……」
「……わかったよ。早苗ちゃんが撮りたいって言うなら……いいよ」
「ありがとうございます! すみません、わがまま言って」
早苗ちゃんが俺を射精させるため手でしごき始める。
ファインダーを覗いての手コキは難しいらしい。
どちらかに意識を集中させるとどちらかが留守になる。
悪戦苦闘する早苗ちゃんを見かねた俺が
「俺が自分でしごくから、早苗ちゃんは撮ればいいよ」
と言ってしまったのが失敗だった。
「いいんですかぁ? じゃあ先輩、お願いします!」
嬉々としてカメラを構え、ああでもないこうでもないとアングルを決める。
「はい、いつでもいいですよ先輩!」
「さ、早苗ちゃん……やっぱり恥ずかしいよ」
「先輩がしてくれるって言ったんですよ」
「な、なんか見られてると思うと緊張しちゃって……」
「え? じゃあこういうのはどうですか?」
そう言うと俺の興奮をあおるため、淫らなポーズで挑発する早苗ちゃん。
後ろを向いてお尻を突き出し、そのまま足を少し開く。
足のつけ根にある秘部はぬらぬらといやらしく光っていた。
いい眺めだ……。勃起がピクンッと脈打った。
「あ!」
あわてたような早苗ちゃんの声。
「ど、どうしたの早苗ちゃん!」
「……これじゃ写真撮れないです」
そう言って早苗ちゃんは前を向いた。
「そ、そうだね」
ちょっと残念。そう思った。
「どうすればいいのかなぁ……」
小首をかしげて思案する早苗ちゃん。
「よし!」
そう言うと早苗ちゃんは俺に向けて足を開いた。
「先輩、イクときは教えてくださいね」
そう言って自ら指で秘唇をこねまわす早苗ちゃん。
何度も触ったし、その中に剛棒を差し入れたこともある亀裂。
だがまだ少女といってもいい早苗ちゃんの自慰はかつてない興奮をもたらした。
「さ、早苗ちゃん……自分でしたことあるの?」
「はい……先輩のこと思って……何度もしてます……」
早苗ちゃんは右手を股間にあてたまま左手を胸に這わせた。
まだ発展途上で膨らみきっていない胸。
その頂にある小さな蕾をコリコリと揉みほぐしながら、切なげな視線を俺に送る。
「先輩……好き……」
「さ、早苗ちゃん……」
「気持ちいいです……気持ちいいです先輩……」
肉のひだをこする早苗ちゃんの右手の動きが激しさを増す。
クリをこすったかと思うと、ためらいがちに指を膣に埋没させる。
「ひんっ! ふぁ……んんっ! 先輩ぃ……」
潤んだ目元がたまらなくいやらしい。
俺と交わるときとはまた違う早苗ちゃんの媚態に腰の奥が熱を持っていく。
少しずつ性感が高まる。
お互いの体を見ながらのオナニー。
何度も体を重ねた俺たちだが、初めて味わう種類の興奮に包まれていくのを感じた。
「早苗ちゃんっ! そろそろイク!」
「あ、先輩待ってください!」
オナニーを中断し、カメラを手にファインダーを覗く早苗ちゃん。
「早苗ちゃん……早苗ちゃん……うぅっっ!」
「先輩、いいですよ。イッてもいいですよ」
「うっ! イクっ!」
ぴゅっ! ずぴゅっ! どぴゅぅ!………
「うわぁ〜出たぁ!」
早苗ちゃんの歓声を聞きながら、俺は白濁を何度もふりまいて果てた。
自分の手で出したにもかかわらず、とても満足のいく射精だった。
早苗ちゃんが飛び散った粘液を処理しながら言う。
「こんなふうに出るんですねぇ」
「いつもは早苗ちゃんの膣中に出してるからね」
「そうですね。だから見えないですよね」
「初めて見た感想は?」
「う〜ん……すごく飛ぶなぁって思いました」
「だったら早苗ちゃんの口に出すときもすごいでしょ。苦しくない?」
「それは平気です。口の中に出してもらうときは舌で勢い押さえてますから」
「そうなの?」
「最初のとき、のどの奥まで飛んでむせちゃって大変だったんですよぉ」
「そ、そうだったね。ごめん」
「あ、先輩が悪いんじゃないです。でも、その時から私も少し考えました」
「?」
「どうやったら口に射精されても苦しくないか……です」
「早苗ちゃん勉強家だね」
「えへへぇ……テストの成績もいいとうれしいんですけどね」
「あはははは」
「えへへへへ」
「でもあんなに飛ぶんじゃ、ゴム着けてても破けちゃうかもしれませんね」
「そ、それはないと思うけど」
「先輩の生命力みたいの感じました」
「そ、そう?」
「また、あの力強さで私を抱いてくださいね」
真っ赤な顔で俺を見上げる早苗ちゃん。守ってあげたい女の子だ。
どんなものにも優る早苗ちゃんの笑顔。
俺はこの子をずっと守ろう。そう心に決めた。
ティッシュを捨てると早苗ちゃんが俺の横に並んで横になった。
「先輩」
「なに?」
「大好きです。愛してます」
「うん。俺も早苗ちゃんのこと、愛してる」
「あ!」
「ど、どうしたの?」
「えへへへぇ……先輩怒らないで聞いてくれます?」
「なに?」
「あのぉ……フィルム入れるの忘れてました」
「そ、それじゃ……」
「はい。せっかく先輩が出してくれたのに撮れませんでした……」
「そ、そうなんだ……」
脱力する俺。
「先輩、よかったらもう一度出してもらえますかぁ?」
「さ、早苗ちゃ〜ん」
早苗ちゃんに振り回される日々はまだ続くだろう。
だがそれすらも俺にとっては幸福だった。