「ねぇ、雅人くん……キスしたこと、ある?」  
「えっ?」  
 そう聞きかけた僕の視界が香坂さんの顔でいっぱいになった。  
「ん……」  
 ……初めてのキスだった。  
 何物にも例えようのない香坂さんの柔らかい唇の感触が僕の頭をマヒさせる。  
 その快感は電気のように僕の脳から背中へと流れていった。  
 香坂さんの唇が動いて、その中から舌が出てくるのを感じる。  
 それが僕の歯の間に入ってきて、僕は思わずのけぞった。  
 
「こんな私……キライ?」  
 香坂さんはゆっくりと唇を離して言った。  
「なんでですか?」  
「だって、雅人くん……いやがってる」  
「そんなことないですよ。ただ……少し驚いただけで……香坂さん」  
「……なにかしら?」  
 僕は香坂さんが話す前にその唇をふさいだ。  
 
「ん!」  
 最初は驚いたように体をこわばらせたが、次第に積極的に舌を絡ませてくる。  
「んんっ……」  
 香坂さんが僕のシャツを強く握る。  
 僕も香坂さんの背中に腕を回し、その腕で強く抱きしめた。  
 香坂さんの体を感じ、その心地よい感覚にひたりながら『ずっとこうしていたい』と思った。  
 思わず腕に力が入る。時間が止まったような気がする。  
 
「んんん……はぁっ、はぁっ」  
 しばらくして香坂さんは僕の肩に手をかけて顔を離し、荒い息をついた。  
「苦しいわ……雅人くん」  
 甘えるような口調で言う。  
 
「……愛してます、香坂さん」  
 もう一度強く香坂さんを抱きしめる。  
「あっ……」  
 腕の中で香坂さんが切なそうに声を上げる。  
 僕は手のひらで香坂さんの背中をゆっくりとなでる。  
「はぁ……気持ちいい」  
 そう言って僕の胸に顔をうずめる。  
 
 お腹のあたりに香坂さんの胸が当たっているのがわかる。  
「ん……」  
 香坂さんが僕をつかむ手の力を強めるほどに、その柔らかいものが強く僕のお腹に押し付けられる。  
 僕はあまりの興奮に自分の欲望が勃ち上がるのを抑えることができなかった。  
 
「あ……固くなってるわ……」  
 香坂さんは僕の変化に気付いて恥ずかしそうにつぶやいた。  
 そして僕の気持ちを見透かすように言う。  
「ねぇ、雅人くん……どうしてほしい?」  
「えっ?」  
 香坂さんは顔を上げて僕を見つめた。  
「雅人くんのこと好きだから……なんでもしてあげるわ」  
 
「そんなこと……」  
「やっぱり……こういうの、イヤ?」  
「そ、そんなことないです」  
「じゃあ……どうしてほしい?」  
「胸で……してほしい……」  
「うん……」  
 僕が言うと、香坂さんは顔を赤らめながら胸のボタンをはずしはじめた。  
 
「恥ずかしいですか?」  
「……うん……」  
 ワンピースを肩まで下ろすと、手を後ろに回してブラジャーのホックをはずす。  
「……座って」  
 言われるままにベッドの上に足を投げ出す恰好で座ると、僕のズボンのボタンを外しチャックを引く。  
 痛いくらいに膨脹した僕のペニスは弾かれたように姿を現した。  
「あ……すごい」  
 僕の足の上にまたがった香坂さんがそれを見て言う。  
 そして両肩からするするとブラジャーを抜き取った。  
 
 香坂さんの胸があらわになる。  
 薄暗い中でもはっきりと白さがわかるその大きな胸に僕の視線が釘付けになる。  
「そんなに見たら……恥ずかしい」  
 香坂さんは頬を赤く染めている。  
 そして両手で自分の胸を支えながら、僕のペニスをはさんだ。  
 
「!!」  
 今まで感じたことのない快感が僕の体を貫く。  
 香坂さんは僕のモノを優しく包みながらゆっくりと動かしはじめる。  
「雅人くんの……すっごく固くなってる」  
 香坂さんの、白く、柔らかい胸の中でこすられるたびに波のようにやってくる気持ちよさに僕は身をゆだねる。  
「ねぇ……気持ちいい?」  
「はい……気持ちいいです」  
「こうすると気持ちいいの?」  
 香坂さんが聞いてくる。  
「はい」  
 
 香坂さんの大きくて張りのある胸が僕の分身をすっぽり包んでいる。  
 僕のグロテスクなものを香坂さんの白いキレイなものがこすっている。  
 それを見て、僕のモノがより強く充血する。  
「ああ……雅人くんのおちんちん……もっと固くなってきた……」  
「胸、きれいですね」  
「……恥ずかしい」  
「……もっとしてください」  
「もっとしてほしいの? んっ……こう?」  
 香坂さんは胸をさらに強く押し付けて動かす。  
「そう……上手ですね」  
「……んっ……っ」  
 だんだん香坂さんのおっぱいが赤くなってきた。  
「んぁっ……ここ……熱くなってる……」  
 僕のモノも熱を帯びている。  
「熱いの……熱いよぉ……」  
 
 香坂さんは今度は胸で回すようにしごきだした。  
「どう? ……気持ちいい?」  
 どうされても気持ちいいに決まっている。  
「あっ、先っぽからヌルヌルしたのが出てきた……雅人くん感じてるの?」  
「そうです。香坂さん、麻衣子さんにされて感じてます……」  
 そう言うと香坂さんはぴくっ、とした。  
「どうしたんですか?」  
「麻衣子って呼ばれると……感じちゃう」  
「麻衣子」  
「あっ……感じる、感じるわ雅人くん……」  
「麻衣子、麻衣子!」  
「あっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ」  
 
 香坂さんはさらに胸で動かすスピードを上げる。  
「そ、そんなにしたら……イッちゃいます……」  
「……イッても……いいのよ……」  
「まだ……だめだよぉ……」  
 僕はピンと尖った香坂さんの乳首をつまむ。  
「ひゃんっ! ……すごく気持ちいい……もっとしてぇ」  
 今度はつまんだ指をくりくりと動かす。  
「ああっ、ああぁっ、ああぁぁぁ! 熱い、熱いわッ」  
 香坂さんの乳房の中で、僕のモノは焼け付くように熱を持ってきた。  
 
 先端から出る液体でちゅぱちゅぱと音が出ている。  
「あっ……あ……つい」  
 香坂さんの顔も熱で赤くなっている。  
「き、気持ちいい……」  
 僕に限界が近付く。  
「太いよぉ……こんなにおちんちんって大きいのぉ……」  
「麻衣子、太いの好き?」  
「雅人くんのえっち……雅人くんのは……全部好き……」  
 
「ここ、尖ってる」  
 香坂さんは胸の谷間から出入りするペニスの先端を見ながら言った。  
「矢印みたいになってる……」  
 香坂さんの言葉に僕のモノはたくましさをさらに増す。  
「あぁ……すごい……反り返ってるわ」  
 大きな胸がペニスのまわりを往復する。  
「……んんん……」  
 香坂さんの胸が行き来するたびにしびれるような快感が走る。  
 思わず腰が浮いてしまう。  
「雅人くん……感じてくれてるのね……うれしい」  
 
 香坂さんは胸で強くはさみつけると激しく上下させる。  
「雅人くん……我慢できなくなったら……出してもいいのよ」  
「出したい……出したいよ麻衣子」  
「うん……来て、いっぱい射精して」  
 香坂さんのペースが上がった。湧きあがる快感に僕の腰も自然に動いてしまう。  
 上気した香坂さんが荒い息でたわわな胸を上下させる。  
 
「気持ちいいよ麻衣子ぉ……」  
 僕は腰を押し付けるようにして香坂さんの胸にペニスを付きたてた。  
「あっ……ああっ……き、来ちゃう……なにか来ちゃうぅ!」  
 香坂さんが悶える。頭の中で火花が飛び散り、身体中が燃えてるような熱さで包まれる。  
「あっ……あっ……っ……すごい、すごいわっ……突かれてる!」  
 香坂さんの胸は僕の先端からとめどなくあふれる先走り液でドロドロになっている。  
「あっ、あっ、あぐっ……あふっ……熱い、熱いわッ」  
 僕が腰を打ちつけるたび、香坂さんの胸はつぶれそうなほどに形をゆがめる。  
「ああっ……あああっ……あああっ……あああ〜〜」  
 もはや快楽か苦痛かもわからず、香坂さんは口を大きく開けて叫ぶだけだった。  
 身体中が熱い。その熱いものがだんだん身体の中心に集まってくる。  
「麻衣子ッ!」  
「ああっ……あふっ……あっ……あんっ!」  
 すべてを溶かすほどのその熱は爆発の予感を僕に与える。  
「麻衣子ッ! 麻衣子っ!」  
 限界が近付いてくる。  
「ああっ……熱い……熱いよぉ……雅人くん、あああっ! 雅人くぅん!」  
「麻衣子、イキそうだよ!」  
「あっ、あっ、……私も……もうだめぇ!」  
「麻衣子、イクよ……イクよぉぉ!!!」  
「あっ……出して! ……ああっ、思いっきり出してぇぇ!!」  
 香坂さんが叫ぶ。  
 落雷を受けたかのように、激しい快感とも苦痛とも歓喜ともつかないものが僕の身体を貫く。  
 その直後、僕は香坂さんの胸に何度も大量の白濁した粘液をまき散らして果てた。  
 
おわり  
 

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