私は、向井弥子。久夏高校一年生。
私には好きな人がいる。
それは、幼馴染の森崎勇太。
ずっと昔に勇太とした約束、「私が女らしくなったら、私を勇太の彼女にしてもらう」
私はそれだけを頼りにずっと勇太を想ってきた。
でも、私はある日知った。
二年生の楠瀬緋菜さんが、勇太に告白したということを。
そして勇太はそれを受け入れたということを。
私が何もしないうちに、私の初恋は終わった。
勇太と楠瀬さんが付き合っていると知ってから数日間、私は本当に無気力に陥っていた。
ただ惰性で学校と家を往復する毎日。
勇太なんて、見たくもなかった。
でも何日かたつと、私は少なくとも表向き、いつもどおり生活できるようになった。
友達の水村洵や相原早希と馬鹿な話をして、水泳部に行って……。
そして気づいた。少なくとも泳いでいる間は普段の嫌な事を忘れられるって。
だから、以前にもまして私はプールで過ごす時間が増えていった。
そんな風に勇太と疎遠になり、水泳に打ち込むうちに夏休みになっていた。
ある日。
私がクラブの友達と帰り道商店街を歩いていたときだった。
人ごみから私の方に向けられる視線に気がついて、私は周りを見渡した。
「勇太だ……」
友達にも聞こえないよう、小さく呟く。
私の体が射すくめられたように固まる。
「どうしたの、弥子?」
「ね、あの男の人、ずっと弥子を見てるよ」
「う、うん。私の知り合いだから」
何とか私はぎこちない笑みを浮かべる事ができた。
どうすればいいんだろう。
会いたくない。話したくない。
そう思っていたはずなのに、勇太を見たとたん、側に駆け寄りたい衝動が抑えようもなく湧き上がる。
「ご、ごめん。私、彼に用があるの。先に帰って」
私は友達の返事も待たずに勇太に駆け寄る。
用事なんて無い。でも、あって声が聞きたい。
たとえそれが「幼馴染」に向けられた言葉としても。
「ひさしぶりっ」
「あ、ああ」
思ったよりすんなり、私は勇太に微笑みかける事が出来た。
勇太はちょっと戸惑っているみたいだけど。
一緒に買い物しようと言って、私たちは二人並んで歩き出す。
……こんな風に勇太と歩きたかった。幼馴染としてではなく、恋人として。
なのに、私の気持と裏腹に、私の口は勇太へと陽気な言葉を紡ぐ。
世間話、学校の話、遊びの話、そして……楠瀬緋菜さんのことも。
『いま、ちょっとうまく行ってないんだ』
『……ちょっとね。僕が昔のことで色々落ち込んでてさ。彼女に迷惑かけてるって感じ』
そう勇太が打ち明けたとき、私の脳裏に突然閃くものがあった。
「昔のこと?」
わざと分からないような振りをする。
「そう、僕の母さんが死んだ頃のこと」
勇太の言葉に私の直感は確信に変わる。
だから、私は決めた。
楠瀬緋菜さんと、直接話をしようって。
次の日。
誰もいない、学校の屋上。
私と楠瀬緋菜さんは、向かい合うように立っている。
私が、楠瀬さんの机に手紙を置いて、ここにくるようにお願いした。
『森崎勇太のことで話がしたい』とだけ書いて。
「あなたが、私を呼び出した人?」
楠瀬さんの顔には私に対する警戒の色がありありと浮かんでいる。
私も緊張しているから、たぶん同じような顔をしていたと思う。
「ええ、私、一年生の向井弥子と言います。勇太の……『友達』の」
私はわざと幼馴染という言葉を使わなかった。
この事については、出来るだけ無色でいたかったから。
ほんのわずかの間、沈黙が流れた。
「それで……話って?」
先に切り出したのは楠瀬さんだった。
私はごくりと唾を飲み、覚悟を決める。
「……楠瀬さんも、勇太の秘密に気がついたんでしょう?」
「えっ……」
楠瀬さんの顔に動揺の色が浮かぶ。だから私は自分の勘が間違っていないことを知った。
「私、勇太から聞いたんです。
『今楠瀬さんとうまくいってない、お母さんが亡くなったころの事で悩んで、迷惑をかけている』って」
私は睨みつけるように楠瀬さんを見ている。だが、楠瀬さんは黙ったままだ。
私は話し続ける。
「私には一つだけ心当たりがあるんです、勇太の悩みに」
楠瀬さんがはっと目を見開く。
「なんであなたが知っているの?」
私は楠瀬さんから目をそらさずに、淡々と話し続けた。
「小学5年生のとき、勇太が私に言ったんです。
『僕のお母さんは死んじゃったんだ。この前、やっとお母さんにさよなら言えた』って。
そのときは、勇太とっても幸せそうだった。
でも、しばらくすると勇太の様子が段々おかしくなって……。
学校でお姉さんと会うたび、まるで怯えるように顔をそらすんです。そして、るりちゃんも……」
楠瀬さんが、胸の前でぎゅっと手を握り締める。
私は、楠瀬さんに聞きたい事がある。だから、彼女に真実を伝えなきゃならない。
「るりちゃんと勇太は、ずっと前から姉弟の関係じゃないんです」
「……そうね」
「私は、それでも勇太が好きです」
楠瀬さんがそっと微笑む。
初めて胸の内を打ち明けられる人を見つけたときの顔。
「あなたは勇太を嫌いになったんですか」
いいえ、と楠瀬さんは答える。
「森崎くんは、何かを恐れている。私を……私を抱こうとするたび、それを思い出してる」
それは、女の子にとって一番辛い事実。
愛し合っているのに、相手は自分を心の底で拒絶しているなんて。
「私も、森崎くんの事が好き。でも、彼は本当は私が好きじゃない。
女の子を、いいえ、きっとお姉さん以外の女の子全てを怖がってる……。
そこまで分かっているのに、私は勇気がなかったの。
森崎くんの心の中に飛び込む勇気が」
楠瀬さんが目を伏せる。自分を責めるように。
「それに、もし私の事を本当に知ったら、森崎くんはもっと苦しむわ」
悲しさを押し殺すような楠瀬さんの微笑み。
「……やっぱり、楠瀬さんは『じっかのひなちゃん』なんですね」
「あなた、私を知ってるの?」
「一度、勇太が小さいとき、写真を見せてくれました。お母さんの実家の近所にいる友達だって」
私はそこまで言うと、屋上から降りる階段の方へと歩き出した。
楠瀬さんとすれ違う。
「あなた、まだ森崎くんのことが好きなのね?」
私は立ち止まり、楠瀬さんの方を見る。
視線が交差する。
「お願い……森崎くんを助けてあげて」
楠瀬さんは笑っていた。
でも、その目に涙が浮かんでいるのを私は見逃さなかった。
私はその足で勇太の家に向かう。
玄関に出てきたのは、勇太だった。
るりちゃんは予備校、お父さんは相変わらず仕事で忙しいらしい。
「弥子? めずらしいな」
「ちょっと、近くまで寄ったから」
何気ない様子で私は言う。
でも、私の鼓動が高まっていることを気づかれそうで、私は怖かった。
そのまま勇太の部屋に通される。
「で? 用事って何?」
どうしよう。
言うことなんて、何も考えてきてない。
ただ、私が勇太をどう思っているか、それをはっきりさせたいだけ。
それで、勇太を救うことが出来るんだろうか。
それは私のわがままなんじゃないか。
頭の中をそんな思いがぐるぐると回り続ける。
勇太が不思議そうに私の顔を覗き込んできた。
その優しそうな瞳を見て、私の中の、私の心をせき止めていた何かが弾けとんだ。
私は力任せに勇太を押し倒し、その唇に自分の唇を重ねた。
「弥子っ!?」
床に倒れ、重なりあったまま、私は勇太を抱きしめる。
「や、弥子、何を……」
口の端から漏れる言葉を遮るように、私は勇太にキスをする。
何をしているのか、何をしようとしているのか。
そんなことはもうどうでもよかった。
ただ、勇太とキスしていたい。ただ、勇太を感じていたい。それだけだった。
「私……」
息のかかりそうな距離で見つめあいながら、私は告白する。
「……私は、勇太が好き。ずっと小さいときから」
「弥子、何を言って…・・・?」
胸が熱くなるのが分かった。当惑する勇太の顔が、こんなにも愛しいなんて。
「私はるりちゃんの代わりも、楠瀬さんの代わりも出来ないかもしれない。
それでも。
それでも、私は勇太と幼馴染以上になりたいの……」
勇太の顔が赤い。それは部屋に差し込む夕日のためだけじゃないはず。
「……一度だけで、いいから」
そう呟くと、私はもう一度勇太にキスをした。
私は、驚きで言葉を失っている勇太に馬乗りになっている。
膝をついて体を起こすと、私はゆっくりと制服のスカートを捲り上げた。
白と青のストライプの入った、小さなショーツが露になる。
こんなことなら、もっと大人っぽい下着を着けておけばよかった、なんて。
一瞬思ったけど、それは本当に一瞬だった。
次の瞬間、私は腰を落とし、自分の恥丘をショーツ越しに勇太の腰に擦りつけていた。
勇太のふにゃりとした肉棒の感触が、布越しに私の陰部に伝わった。
何でこんな事をしているのか、私にも分からない。ただ、そうしたいからそうしているだけ。
高まる鼓動に後押しされるように、私は無言で陰部を勇太に擦りつけ続けた。
「や、やめろ、弥子……」
勇太は手で私の肩をつかもうとしたけど、それを私の手が先に遮る。
勇太の両腕を押さえつけ、さらに強く腰を押し付ける。
勇太のアソコが、むくむくと固くなっていくのが、ズボンとショーツを挟んでもはっきり分かった。
「勇太、女の子を怖がらないで」
いつもなら絶対に言えないことも、今の私には言える。
「るりちゃんとの関係、私ずっと前から知ってるの」
「……弥子、何言ってるんだ!?」
勇太の顔に怯えが走る。
でも、ここで私は止まるわけにはいかないんだ。
「小学校のときにね、私、見ちゃったんだ。
忘れ物をとりに勇太の家に引き返したら、勇太とるりちゃんが裸で抱き合ってるの。
私、最初は怖くて、汚らわしくて、二人を嫌いになりそうだった。
……でも、しばらくして気づいたの。それが、るりちゃんの愛情なんだって。
……勇太を助けることなんだって」
勇太は顔を真っ赤にしながら首を振る。
「違う……それは違う、僕たちは、るり姉と僕は間違ってるだけだ!」
私は勇太を真正面から見据えて、言った。
「間違ってない! 大好きな人のためなら何でも出来るの! だってそれが女の子だから……」
さっきまで勇太の両腕にこもっていた抵抗しようとする力がなくなっていくのが分かった。
「だから、私も勇太のために何でもしてあげられる」
そう言い切ると、私の胸のつかえが降りていくのが分かった。
私は勇太にそっと笑いかけ、再び体を動かし始めた。
動きながら片手を放すと、静かに勇太と私の陰部の間に手を差し込む。
燃えるように熱い。
私のショーツは、すでにわずかに濡れていた。
そこでゆっくり腰を浮かし、私は勇太のズボンの前にそっと手を添えた。
乱雑にボタンとジッパーを外し、ズボンをずらす。
私の手の中に、大きくなった勇太のペニスがある。
おずおずと触れる。
そして、わずかに上下に動かし、刺激していく。
「弥子……」
「勇太も、えっちな気分になって……」
私は微笑み、さらに激しく勇太の肉棒を手で擦った。
思い切ってトランクスの前から中に手を突っ込む。
熱い肉をじかに触れる。
それをぐいっと引っ張ると、勇太が顔をしかめた。
痛いのだろうか? でも私は気にせず、そのまま下着の外に勇太の陰茎を導く。
多分、私の両脚の間に勇太の陰茎がそそり立っているんだろう。
ところが、ここまでしておいて、私はそれを直接見る勇気がなかった。
それより、勇太の顔を見ているほうが何倍も私の体を火照らせるから。
私は自分からショーツを脱ぐ。
「勇太……好きだから。好きだからするの」
言い訳のようにもう一度言って、私はむき出しになった陰部をそっと勇太のそれの上に持っていった。
片手で何度か自分の割れ目を撫でる。
マスターベーションは何回かしたことがあったけど、怖くて何かを入れた事はない。
本当に、入るんだろうか。そんな不安が沸き起こる。
私は、自分が十分濡れていることを確かめると、そっと勇太の先を割れ目にあてがった。
つん、と陰唇と亀頭が触れ合う。
熱い。
思わず体がびくっと震える。
でも怖がっちゃ、駄目だ。だって、そしたら勇太が怖がってしまう。
勇太の顔を見つめながら、入り口を確かめるように、勇太の先で自分の陰唇をなぞる。
位置を確かめると、覚悟を決め、私は一気に腰を落とした。
その瞬間、信じられないぐらいの激痛が走った。
「い、いたぁっっ!!」
思わず叫ぶ。
勇太が驚いたように私を見てる。そしてその風景が突然曇る。涙だった。
私、泣いてるのだろうか。
自然と腰が逃げそうになるが、痛みに体が動かない。
私を貫く、圧倒的な何か。
「だ、だめ……」
泣きながら私は逃げようとする。だが力が入らない。
もがくたび、身が裂かれるような痛みが襲う。
どうしよう、どうすればいいんだろう。
私は恐怖に襲われながら、ただ歯を食いしばって痛みに耐えていた。
その時だった。
「やっこ……やっこ……」
勇太の呼ぶ声が聞こえた。懐かしい私のあだ名で。
私は息も絶え絶えに、勇太を見る。勇太が私の肩にそっと触れている。
「落ち着いて。まず、後ろに手をついて、そのままじっとして」
勇太の声は優しくて、パニックになっている私の心に響いた。
言われるがままに、私は背をそらせるような格好になって手をついた。
勇太はそれに合せて上半身を起こし、私と向かい合わせになる。
勇太の両腕が、そっと私の腰の辺りを抱いた。
下半身はつながったまま、私たちはじっと抱き合っている。
「ゆうた……」
抱きしめられた瞬間、急に痛みが和らぐのが分かった。
何でだろう、勇太の匂いをかいだだけで、気持が安らぐ。
「やっこ、無理しなくっていい。そのままゆっくり膝で立ち上がれ。そうすれば大丈夫」
勇太は両手を私のわきの下にいれ、体を上に持ち上げようとしてくれた。
でも、私の気持は決まっている。
いま、この一瞬をもっと感じていたい。勇太と一つになった今を。
「いや……もうちょっとだけこうしていて……お願い」
私はそう言って、勇太の体にしがみついた。
暖かい。
いつの間にか男性の体になった、幼馴染の胸に顔を埋める。
勇太はわかった、と耳元でささやき、私の背中をそっと抱いてくれた。
勇太の手が、私の髪を撫でている。
私は幸せだった。
勇太が、私の中にいて、私たちは一つ。
勇太の体温が私を包んでいる。
そして、勇太の匂いがする。勇太の鼓動が聞こえる。
さっきとは違う涙がこぼれた。
「勇太……大丈夫になってきたよ……」
「……本当か? 痛かったら無理しないほうがいいぞ?」
私は首を振る。本当に、少しずつ痛みが消えていくのが分かった。
もう一度だけ勇太をぎゅっと抱きしめると、私はそっと腰を上下に動かし始めた。
「……つっ……!」
かすかな痛みが走る。
でも、さっきよりはだいぶまし。
私はゆっくりゆっくり、腰の動きを早めていく。
私の中を、勇太のペニスがぬるぬると擦る。私の中一杯に、勇太を感じる幸せ。
「弥子……」
勇太の口からため息交じりに私を呼ぶ声が聞こえた。
「気持ち、いい?」
勇太がうなづく。
私は嬉しくなって、さらに腰の動きを大胆にしていった。
ときどき電撃のように痛みが走る。
でも、それも嬉しい。
ぬちょぬちょと私たちの交わった陰部から、湿った音が響く。私って、こんなに濡れやすかったんだ。
自分の体に驚きながらも、さらに私は腰を激しく振る。
勇太の息が次第に荒くなる。そして、それは私も同じだ。
「弥子の中、あったかい……」
「勇太ぁ……勇太の、私の中で一杯だよぉ……」
いつの間にか、私の口からも声とも息ともつかないものが漏れる。
私は夢中で目の前の勇太とキスをした。
勇太もそれに応えてくれる。
わずかに開いた口の間から二人の舌が伸び、絡み合った。
いつの間にか、勇太も腰を動かして、下から私を突き上げていた。
「やっ、弥子……」
勇太の声で、私は全てを悟った。
「いいよ。そのまま……」
私たちは快感を求めて、互いに腰を叩きつけるように動かしていった。
「あっ! はぁっ! あぁっ……!」
「いくよ、いく……っ!!」
「ゆ、勇太ぁっっ!」
勇太が小さくうめいた瞬間、私の中に熱い精がほとばしった。
びゅく、びゅく、と勇太の子どもたちがあふれてる。それは私の中を満たし、奥へ奥へと上っていく。
私は勇太の思いを受け止めながら、勇太をもう一度力いっぱい抱いた。
射精がすっかり終わるまで、私も勇太も身動きひとつしなかった。
やがて、勇太は息を整えて、そっと私の顔を覗き込む。
「弥子……」
「勇太……」
見つめあい、交わす言葉。
それだけで、私は勇太の全てを分かったような気分になる。
「ごめん」と、勇太。
私はかぶりを振って答える。
「謝らなくていいの。私が、勝手にしたことなんだから。
でも、憶えておいて。勇太を助けたいのはるりちゃんだけでも、楠瀬さんだけでもない。
私も、勇太を助けてあげたい。
……だって、大好きだから。これからも、ずっとずっと、大好きだから」
勇太はうん、と頷いて私のおでこにそっと口づけをしてくれた。
「弥子、ありがとう」
そうやって、私たちはずっと抱き合っていた。
〜エピローグ、そしてプロローグ〜
あの日から、私たちの関係は変わったと思う?
残念でした。
私たちは今でも幼馴染のまま。
あれから一ヶ月がたったけど、私たちの間には何も変化はない。
変わった事と言えば、残念なことに、勇太と楠瀬さんはあのあと正式に別れた事。
でも、ふたりはちゃんと友達同士だよ。
恋人でいて傷つけ合うより、友達として支え合うほうがお互いのためって考えたからなんだって。
今私はるりちゃんと楠瀬さんと相談して、勇太と四人でお母さんの実家の村に行く計画を立てている。
勇太には悲しい思い出を乗り越えて欲しいし、「ひなちゃん」の事も思い出して欲しいから。
いつになるかは分からないけど、それほど遠い先のことじゃないと思うな。
ああ、そうそう。
この前勇太からデートに誘われた。
今度の日曜日一緒に水族館に行こう、って。
私はその時、勇太との約束の事を言おうと思っている。
なぜか分かんないけど、そうすれば全てがうまくいくような気がしている。
そう、きっとうまくいく。
勇太。あなたの気持ち、日曜日に聞かせてね。
―Another End―