「用意は、こんなものかな」  
「……うん、いいんじゃない」  
そう言って、勇太の部屋で弥子と勇太はうなづきあう。  
綺麗に整えられたベッド。枕元にはウェットティッシュ、ベビーローション、それにコンドーム一箱。  
ぴんぽーん。  
玄関のチャイムが鳴り、弥子が迎えにたった。  
しばらくして、弥子に伴われて二人の少女が部屋に入ってくる。  
相原早希と、水村洵。弥子の親友。  
二人は勇太の姿を見て、早希は快活に、洵はもじもじと頭を下げる。  
「優しくしてね、センパイ」  
「今日は、よろしくお願いします」  
役者がそろったところで、勇太による「特別保健体育授業」が厳かに始まった。  
 
 
一時限目:ディベート  
まずは全員が交代でシャワーを浴び、この後に備えて身を清める。  
『不潔な体でセックスすることは、感覚的な問題以上に、衛生上問題が大きい』  
勇太は威厳を持って言い渡した。  
それにしたがって、まずはシャワー。それから互いの問題を率直に話し合うわけだ。  
気分をほぐすため、勇太が父の寝床からくすねてきたブランデーを全員で飲む。  
もちろん、グラスに1ミリ注ぐか注がないかといったごくわずかな量だ。  
それでも飲酒経験のない弥子、早希、洵はぽーっと顔を赤らめている。  
勇太はるりと毎晩こっそり晩酌を上げているので、大して酔ってはいない。  
すでに全員が下着姿だった。  
勇太はTシャツとトランクス姿であぐらをかいている。  
その中に弥子は純白のブラとショーツ、黒い靴下のみを着て座っている。  
後ろから勇太に抱きかかえられる格好だ。  
相原早希は薄いピンクのショーツにキャミソール。ブラはしていないので、うっすら乳首が透けている。  
水村洵は水色のスポーツブラに同色のショーツ。小さなリボンがあしらわれていて、愛らしい。  
「でも、いいですよね、森崎先輩と向井って、ずーっとラブラブで」  
 
早希がそんな風に言って笑う。恥ずかしそうに身を寄せ合う勇太と弥子。  
既に勇太と弥子は、久夏高校では知らぬ者なき熱愛カップルとして有名だった。  
登校も、昼食も一緒。弥子の部活にはかならず応援に行く。日曜日はほとんどデート。  
既に互いの親も了承済み。弥子が大学に入れば(もちろん同じ大学に行くつもりだ)、同棲する許可ももらっていた。  
「それに比べて、私たちってばずーっと男日照りで……」  
恨めしそうに弥子を睨む早希。  
「で、でも、相原も水村も、やっと好きな人が出来たじゃん」  
弥子の言葉に、こんどは早希と洵が恥ずかしそうに身を縮めた。  
早希が好きな相手は同じクラスの男子、洵の思い人はバスケ部の先輩だった。  
既に二人ともかなりいい雰囲気にはなっているものの、告白などはまだだ。  
「ところで……最初って、好きな人でもやっぱり痛いもの?」  
純情なお嬢の洵が、突然口を開いた。顔が赤いのは酒のせいだけではないだろう。  
弥子がうーんと考え込んでから、勇太の方を振り返った。  
「……どうだったっけ?」  
「僕に聞くなよ……」  
苦笑する勇太。男に分かるわけがない。  
「でも、結構痛がってたな。挿入するだけでも大変だったし」  
「そうね……好きな人だと痛くないってのは嘘。勇太も私も初めてだったから、苦労したわね」  
そう言って勇太と弥子は見つめ合い、微笑む。  
一番最初の、初々しい交わり。  
勇太の枕元には、初めて体を重ねた後デジカメで撮った写真が飾ってある。  
顔を赤らめ、裸で抱き合っている二人の写真が。  
もちろんいつもは隠してあるが、今日のために取り出してきたものだ。  
「やっぱり、一番好きな人とは気持ちいいセックスしたいわねぇ……」  
と早希。早希が今回の特別授業を言い出したのだが、本心はその辺にあるらしい。  
「わ、私は……」  
そう言って黙り込むのは洵。  
年上の先輩という点では弥子と同じ境遇だし、自分に自信がもてない。だから勇太に教えて欲しい。  
それが洵の考えだった。  
「ま、論より証拠、まずは……見てみる?」  
 
そう言って弥子は勇太の方をちらりと見る。勇太は軽くうなづく。  
早希と洵も黙って何度もうなづいている。  
「それじゃ、まずは観察ね」  
そう言うと弥子は立ち上がり、ためらいなくブラとショーツを脱ぎ捨てた。  
勇太も裸になると、弥子を抱きかかえてベッドへと上がった。  
 
二時限目:観察  
「うんっ……うぅん……」  
「はっ……はっ……」  
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ……  
激しく腰を振る勇太の上で、自らの乳房を揉みながら弥子は淫らな声を上げる。  
早希と洵は言葉を失って、勇太と弥子の交合を見守る。  
ベッドの上の勇太と弥子は、背面座位で交わっていた。  
もちろん、「入っているところ」が早希と洵によく見えるように、という配慮による。  
後ろから弥子の腰を抱き、突き上げるように腰を振る勇太。  
勇太の上で、小柄な体を跳ね上げる弥子。  
この世のものとは思えないほど、甘美な声を上げる二人。  
「すっごい……。ねえ、こんな風にしても怪我しないの?」  
勇太のペニスに激しく付きまくられる弥子のヴァギナを見て、早希は思わず尋ねる。  
「うっ……うんっ。だ、大丈夫、よ……。な、慣れないと、ちょっと大変だけど……」  
勇太に貫かれながら答える弥子。  
「……でも、初めてはやっぱり正常位がいいと思うよ」  
弥子を抱きながらそうアドバイスする勇太。その手が弥子の腰からへその辺りへと伸びる。  
「ま、背面座位のいいところは、こういうことが出来るところだけど……」  
そう言うと、人差し指で弥子の可愛らしいへそをつーっとなぞる。  
「きゃうんっ」  
思わず子犬のような声を上げる弥子。へそから恥丘にかけてのラインは弥子の弱点、というか感じるスポットだ。  
「それに……挿入しながらいじれるしね」  
へそをなぞった指で、勇太は今度は弥子のクリトリスを触れる。  
「あんっ……一緒は駄目ぇ……」  
 
そう言いながらも弥子は嬉しそうに勇太の手を自分の小さな核に導く。  
勇太はそこを指の腹で転がしながら、さらに突きまくった。  
「あ、あの……週にどれくらい、なさってるんですか?」  
洵が思わず敬語で勇太に尋ねる。  
「そうだな……弥子の部活がない日はウチに直行して、そのまま姉が帰ってくるまでだから……」  
「しゅ、週に……四回から五回ぐらいじゃない? 日曜日も入れて……」  
弥子が勇太の言葉を受けつぐ。  
「でも、最近は……んっ……一回して、後は裸で抱き合ってる事の方が多いよね?」  
弥子は勇太の方を振り向く。しかし、腰の動きは止まらない。  
「……そうだな……ピロートーク、最近長くなりすぎだよな……」  
「風邪ひくかと思っちゃうよね」  
そうそう、と笑いながら、勇太はペニスと指で弥子を同時に責める。  
ひゃっ、と甲高い声を上げて、弥子はのけぞった。  
「……いいなあ。私の相手なんか、こう、『早くヤリたい』それしか感じられないもん」  
早希がうらやましそうに言う。付き合ってもいない相手に辛らつだ。  
「……先輩も、そうなのかな……」  
洵は複雑な表情を浮かべる。憧れの先輩が獣のように自分の体を求める。嬉しいのか、悲しいのか。  
「でも……ゆ、勇太も最初はそうだったよ……がつがつしてて、すごくイヤだった」  
体を揺すりながらも弥子が言う。苦笑する勇太。  
「そう言うなよ……弥子と僕、相性がよすぎるからさ……」  
そうね、と恥ずかしそうに言って、さらに快楽に身をゆだねる弥子。  
もちろん本当にイヤならこれほど愛し合うカップルになってなどいない。それは言わずとも知れた。  
それはともかく、勇太はそろそろ限界だった。  
「じゃ、最後に弥子のアレ、見せるか?」  
「え、ええーっ……恥ずかしいよぉ……」  
そう言いながらも、弥子は自分から腰を振って、高みを目指す。それを勇太は了承と取った。  
「じゃ、ラストスパート行くか!」  
そう言うと勇太は猛然と弥子を突き上げ始めた。同時に指でぐりぐりとクリトリスをいじる。  
「は、はぁっ……いやっ……やっ……ふわぁっ……!!」  
「ふんっ……んっ……んんッ……!!」  
 
弥子が引き絞られた弓のように体をそらし、結合部を早希と洵に見せつける。  
勇太は無我夢中で腰を振り、快楽を爆発させようとする。  
「い、いくよっ!」  
「う、うんっ!!」  
二人が叫んだ瞬間、弥子の膣から勢いよく透明な液がほとばしった。潮吹きだった。  
そして、同時に勇太が猛烈な勢いで射精する。  
「は、入ってるぅ……」  
コンドーム越しでもわかるほどの量の精液を感じながら、弥子は絶頂に達した。  
その瞬間にも、弥子の潮吹きは止まらない。結合部からとめどなく流れ落ちている。  
勇太と交じり合ううち、弥子は自らが大変感じやすい体と知った。  
そして、クリトリスと同時に責められると、十中八九潮を吹いてしまうことも。  
「す、すっごーい」  
「お、女の子でもこんな風になるのね……」  
弥子の痴態に、思わず見ほれる早希と洵。  
そんな言葉も聞こえないかのように、弥子は快楽の波に身を任せ、体を振るわせた。  
そして、全ての波が去った後、弥子は力尽き、勇太の方へと身を預けた。  
 
 
三時限目:実習  
「それじゃあ、まずはどっちから?」  
息も絶え絶えの弥子を優しくベッドの隅に横たわらせ、勇太は尋ねた。  
早希と洵が顔を見合わせる。  
その間に勇太は股間から使用済みのゴムを外し、それを慣れた手つきで処理する。  
ウェットティッシュを一枚取ると、精液まみれの自分の一物を綺麗に拭いた。  
「じ、じゃあ……私から」  
そう言ったのは早希だった。恥ずかしげに立ち上がると、勇太の方にそっと歩み寄る。  
ベッドに腰をかける勇太の隣に、自分もそっと腰掛ける。  
「あ、あの……」  
「何?」  
恥ずかしそうに勇太を見る早希に、勇太は優しく尋ねる。  
 
「く、唇だけはキスしないで下さい。それは、恋人だけですから……」  
「うん、わかったよ……『プリティ・ウーマン』だね」  
勇太はうなづくと、優しく早希を抱きしめた。  
「わ、私今日は安全日ですから、コンドームは要りません……あと、アレ、練習させてください」  
勇太は不思議そうな顔で早希を見つめる。  
「あ、あの、だから、ふぇ、フェラチオ……」  
ああ、とうなづいて、勇太はごろりと横になる。  
「じゃあ、シックス・ナインはどう? 相原さんの体をほぐすのも一緒に」  
勇太が笑いながら言うと、早希はええ、と小さく答える。  
それからおずおずとショーツだけを脱ぎ、勇太の顔にまたがった。  
「あの……わ、私のアソコ、変じゃないですか……?」  
「全然、変じゃないよ。とっても綺麗だ」  
そう言われてほっとしたのか、早希はよつんばいの姿勢になって、勇太のものに顔を近づけた。  
どうしていいか分からず、早希の動きが止まる。  
「まずは、バナナか、アイスキャンデーみたいに、口に含んでごらん」  
そう言われ、早希はそっと勇太の物を含む。  
熱い。  
確か歯を立てないようにしないといけない。何かで読んだそんな話を思い出しながら、早希はそっと舐める。  
アイスを味わうように、口に含んだまま勇太の肉棒を舌で撫でていく。  
「そう……舐めたり、吸ったり……なかなか上手だよ相原さん」  
勇太は早希のフェラチオを受けながら、目の前にある陰部に指を伸ばす。  
叢をかきわけ、ぎゅっと柔らかな陰唇を押す。  
「ひゃうっ!」  
思わずペニスから口を離して、早希が叫ぶ。初めての愛撫の刺激は、乙女にとって強烈だった。  
「大丈夫、優しく触るからね。相原さんも続けて……」  
「はい……」  
再び勇太を口にする早希。自分の唾液でべとべとになったものを、思い切って根元まで咥える。  
「うん、いいよ……そのまま頭を使ってしごいてみて……」  
「ふぁい……」  
言われるがまま頭を上下させて勇太に奉仕する。  
 
一方で勇太は目の前の早希のヴァギナを指でなぞり、優しく撫でる。  
そのたび、早希の体がぴくぴくと反応し、勇太の淫らな気持ちを掻きたてた。  
やがてあふれ出す愛液を、勇太はすり込むようにして、さらに早希を愛撫する。  
「ふぁ……ふぅ……」  
早希の口からため息のような吐息が漏れる。徐々に感じてきているようだった。  
さらに勇太は柔らかくほぐされた陰唇に、そっと自分の濡れた指を差し込む。  
「はっ……やぁっ……」  
早希ははあはあと荒い息をつきながら、勇太の与えてくれる快楽を味わう。  
その一方で、勇太へのフェラは休みなく続ける。  
「相原さん……いいよ、そのまま舌でしごいて……」  
「ふぁい、わかりました……」  
早希はさらに顔を激しく上下させる。勇太も一心不乱に指で早希をいじくる。  
とめどなくあふれる愛液。指を膣口ぎりぎりまで挿入し、早希の体をほぐしていく。  
「……相原さん、そろそろイクから」  
勇太が宣言する。早希はうなづきながら、勇太のペニスを三たび咥えなおした。  
飢えた犬のように、ちろちろと勇太の亀頭を舐めつくす。勇太の体が、びくり、と跳ねた。  
「で、出る!」  
そう言った瞬間、勇太の陰茎の先から白い液体が激しく噴き出した。  
初めて見る射精の瞬間に、早希は思わず見とれる。  
ほとばしった勇太の精液は、早希の顔めがけて飛び、早希の顔にべったり張り付いていく。  
髪、眼鏡、口元、白く汚されながら、早希はその白いシャワーを嬉しそうに見つめていた。  
「私のフェラ……良かったですか?」  
「あ、ああ……とっても気持ちよかったよ……」  
そう言って笑いながら、勇太はそっと早希の下から体を抜いて起き上がった。  
「それじゃ、そろそろ本番に行くかな」  
そう言うと、勇太はよつんばいになったままの早希の胸と陰部を、横から激しくいじり始めた。  
まるで牛のように乳を搾られ、片手で陰部をかき混ぜられる。  
「や、やぁっ……森崎先輩、そんないきなり……っ」  
キャミソール越しに、胸を揉まれ、思わず顔からベッドに突っ伏す。  
「うわあ。相原さん、もう乳首こりこりに立ってるよ。感度いいんだね……」  
 
「恥ずかしい事言わないで下さい……あっ」  
そう言いながらも早希は勇太の愛撫をとめようともしない。  
勇太はしばらく早希の乳房とヴァギナを同時に弄んだ。そして、やがて手についた愛液の量を確かめる。  
「じゃあ、入れるよ……」  
勇太は早希の後ろに回る。しりを突き上げた形で、早希はうなづく。  
「はい……優しくお願いします……」  
勇太はうなづくと、まだ白い糸を引くペニスを早希の陰部にあてがった。  
「力を抜いて……」  
そう言いながら、勇太は思い切って腰を突き出す。  
ぐっ。  
初めての挿入に、早希のヴァギナが反応し、縮まろうとする。  
それを押しのけるように、勇太は思い切り自らの分身を早希へと押し込んだ。  
「はっ……あああぁぁっ……!!」  
破瓜の痛みに叫び声を上げる早希。それにかまわず、勇太はさらにペニスを突っ込む。  
まだ熟れていない早希の中は、きつく勇太のものを締め上げる。  
ぬらぬらと愛液が絡みつき、肉襞の一枚一枚が勇太のペニスを撫で上げる。  
やがて、勇太の先にこつり、と当たる感触があった。  
「……相原さん……入ったよ……全部」  
「は、はいぃっ……」  
苦しさに途切れ途切れになりながらも、早希は答える。  
がくがくと体が震えているが、それは痛みだけが理由ではなさそうだった。  
「それじゃ、動くからね」  
勇太は返事を待たず、早希の中で動き出す。  
「はっ、やっ、ああぁ……」  
早希が快感と痛みのないまぜになった悲鳴をあげる。  
それがさらに勇太の快楽を高め、前後運動を早めていく。  
ぬちゃぬちゃと、肉と汁の交じり合う音が勇太の部屋に響いた。  
「相原さん……大丈夫?」  
腰を振りながら、勇太は尋ねる。早希は黙って何度もうなづく。  
「OK。じゃあ、もっと動くから」  
 
「え、ま、待って……!」  
早希の制止も無視し、勇太はさらに激しく腰を振る。  
早希の肉壷がかき乱される音と、勇太の短い息の声、それに早希のうめき声が続く。  
腰を叩きつけらるたび、早希の体は跳ね上げられたように反応した。  
「そ、そろそろ……」  
そう呟くと、勇太は最後のダッシュをかけて、自らの高みを目指す。  
「は、早くしてください……」  
苦しい息の端から、早希はそれだけ答えた。  
「あ、ぁあっ……あっ、あっ、あっ。んぁ……やぁぁあっ!!」  
「は、で、出るっ!!」  
勇太はそう言って、無遠慮に早希の中で射精した。  
びゅくびゅくと音を立てて、早希の膣を勇太の白濁液が満たしていく。  
子宮の中まで満たされると、それは逆流し、ぶつぶつと泡立ちながら勇太と早希の結合部から湧き出した。  
激しい射精が終わり、勇太は黙ってペニスを抜く。  
精液を漏らしながら、早希は息を整えている。  
「ありがとう……ございました……」  
そう言うと早希は静かに身を横たえた。  
 
 
勇太はまたペニスをウェットティッシュで拭きながら、洵の方を見る。  
既に洵は、二度のセックス実演を目の前にして、自らの淫欲を止める事が出来なかった。  
ショーツを脱ぎ、Mの字に脚を開くと、まるで見せ付けるようにオナニーしている。  
丸まったショーツが片足に引っかかり、それが勇太の性欲をまたかきたてる。  
勇太は黙って洵の前に立った。  
「しゃぶって」  
それだけ言うと、勇太は洵の顔の前にむき出しのペニスを突き出す。  
「は、はい……」  
洵は言いなりになって、勇太のものを口にする。  
少し力を失った勇太のものをすくいあげるように口にほおばり、唇で挟んでしごく。  
その間も自らを慰める手は止まらない。  
 
洵が頭を動かし、勇太のペニスをしごくたび、ロングヘアがさらさらと揺れた。  
「水村さん、もっと動きに変化をつけて……緩急がないと、あきられるよ」  
「は、はいっ」  
言われるがままに洵は必死で勇太のものをしゃぶる。次第に力を取り戻す勇太のペニス。  
歯を立てないよう、舌を突き出し、その上にペニスを乗せるようにして洵は勇太のものを舐めた。  
「いい感じだよ……でも、初めてのときにしたら、男は驚くよ。フェラは二回目以降にね」  
「わ、分かりましたっ……」  
体育会系のはきはきとした調子で、洵は答える。勇太はそれを見て満足げにうなづいた。  
「それじゃあ、水村さんにもしてあげようか」  
勇太は大胆に開かれた洵の脚の間にそっと顔を埋めた。  
洵の手を払いのけると、つやつやと愛液に濡れた陰毛の茂みと、充血した秘唇が現れた。  
それを有無を言わさずしゃぶる勇太。  
「ひゃぁぁぁああっ」  
初めての口淫に思わず身をよじる洵だが、勇太はかまわず続ける。  
「水村さんの……おいしいよ……」  
「へ、変な事言わないで下さいっ! ん、そんなのおいしいわけ……」  
勇太がいたずらっぽく目を細め、問う。  
「何でそう言えるのさ?」  
「そ、それは……」  
「さては、オナニーした後自分で舐めたね?」  
そう言われて、洵は恥ずかしげにうつむく。  
そして、おずおずとうなづいた。  
勇太はにっこりと微笑むと、さらに洵の秘唇をべろべろと舐め、愛液を味わう。  
それから舌の先でクリトリスをちろちろと舐め、さらに唇で挟む。  
「はぁっ……そ、そこ弱いんですっ……」  
そう言われて止める勇太ではない。黙って愛撫を続ける。  
洵は手をついて背をそらすと、無意識に勇太へと自分の下半身を押し付けている。  
さらに快楽を与えてくれと懇願するように。  
ふと見ると、洵の体全体が桜色に染まっていた。  
そろそろ準備が整った、と判断した勇太は、そっと自分の下半身を洵の下半身に重ねる。  
 
「あ、森崎先輩……」  
洵がはっと我に帰る。  
「私は、危ないですから……コンドームお願いします……」  
勇太はわかった、と言ってすばやく枕元からゴムを一個取り、慣れた手つきで装着する。  
「……もし、つけないでヤリたいって言われたら、どうしたらいいんでしょう……?」  
洵が不安そうに問いかける。  
「そういう時は、きっぱり断る事。相手が好きならなおさら着けるべきだよ。僕はそう思う」  
勇太の真面目な答えに、洵は安心したようにうなづく。  
「私の好きな先輩は、きっと着けてくれると思います……」  
そう言って洵は嬉しそうに笑った。  
勇太は洵の頬を優しくなでると、ペニスを洵のヴァギナにあてがった。  
そして、そのまま先を洵の中へと入れる。  
「ふっ……」  
洵が小さくうめく。だが、早希とは違ってあまり抵抗感なく、亀頭の先が洵の中に入る。  
「……水村さん、あんまり大きなものでオナニーしないほうがいいよ」  
「は、はいっ。すいません……でも……」  
大好きな先輩を思うと止まらないのだ、と言おうとして黙る。  
これは授業だ。先達の忠告は無心に受け取らなければ。  
「これから……気をつけます」  
「傷つくと病気になるからね」  
勇太はそう言うと、最後の障壁を自らの槍で突き破った。  
「はっ……やぁぁあんっ」  
洵の膣は割合簡単に、勇太のペニスを受け入れた。  
だがやはり処女。初めての男の感覚は苦しいもののようだ。  
息も出来ず、洵は唇をかみ締め、結合部に目をやっている。  
「やっぱり……血、でませんね」  
悲しげに洵が言う。  
「普段運動してるから、じゃないかな。初めてでも出血しない人は多いから、気にしない」  
微笑みあう二人。勇太は思いのほかスムーズに動けそうな予感にほっとする。  
「それじゃ、動くから」  
 
「は、はいっ。頑張ります」  
洵がうなづいたのを確かめ、勇太はゆっくりと前後に腰を動かしだす。  
女性が半分体を起こした正常位は動きにくいが、勇太にとっては大体の体位は挑戦済みだ。  
体全体を使って抽送を繰り返す。  
すこし薄いか、と思われた洵の愛液が次第に粘り気を帯びてくる。  
勇太の物が前後に動くたび、洵の膣はそれをきゅっきゅっと締め上げる。  
「水村さん、気持ちいいよ……とっても」  
「ひゃっ……本当……ですか? ゆるく、なってませんか?」  
「うん、もちろんだよ」  
良かった、と呟く洵を見て、勇太はさらに動きを早めていく。  
その瞬間、洵が体を振るわせた。  
「ひゃぅっ……いきなり、ああっ、激しくしないで下さい……」  
「あっ、ごめん……優しく、ね」  
そう言うと勇太はペースを落としてゆったりと腰を振る。  
最初苦しそうに息をしていた洵も、やがて挿入になれたのか、気持ちよさそうな息を吐く。  
「はぁ……ああっ……んん……いいです……」  
「僕も……。そろそろイキそうだよ」  
「はい、お願いします……」  
洵はそう言うと、ぎこちなくではあるが、自らも腰を動かしだす。  
勇太はそれに答えるように深くゆったりと、あるいは浅く小刻みに挿入を繰り返した。  
次第に高まっていく二人の気持ち。  
打ちつけあう腰と腰。  
やがて、勇太の限界が訪れた。  
「い、イク……っ」  
勇太は小さく呟くと、洵の中からペニスを引き抜いた。  
そして、射精の瞬間、コンドームを引き剥がすと、洵のお腹めがけて激しく射精した。  
「はっ、や、やぁっ……」  
自らの体にぴゅっぴゅっとほとばしる精液を見て、思わず洵が顔を背ける。  
初めて見た射精に、戸惑い、そしてやがて愛おしさを感じる洵。  
お腹に白い池をつくる精液を見て、洵がそっと片手でそれをすくう。  
 
勇太は射精を終え、肩で息をしながら、洵を見下ろしている。  
洵は手に取った精液を、黙って口に含んだ。  
「……どう?」  
「……おいしくないです」  
そう言いあうと、二人はぷっと吹き出した。  
 
 
放課後:後片付け  
今、早希と洵は初めての性交に疲れ果て、勇太のベッドで眠っている。  
その傍らで、弥子と勇太は二回戦の真っ只中だった。  
よつんばいの弥子をバックから勇太が突きまくっている。  
「あんっ。ね、ねえ、勇太……」  
弥子は顔だけ振り向いて、勇太を見る。  
「何?」  
「私たちの中で、誰が一番良かった?」  
「そ、そんなの……」  
一瞬うろたえた勇太だが、やがて当たり前の事聞くな、とばかりに口を尖らせた。  
「弥子に決まってるじゃないか」  
「ほんと〜?」  
疑いというより、からかうような弥子の声。  
「当たり前さ。弥子は僕の最高の彼女だもの」  
弥子の目を見つめながら、勇太は答える。ほっとしたような弥子の顔。  
「良かった。……でも、浮気とかしたら、許さないから」  
「し、しないよ」  
「早希や洵に頼まれても、私が許さなかったら、しちゃ駄目だよ」  
「しないって」  
よろしい、と弥子はうなづくと、セックスに集中するために目を閉じた。  
しばらく互いの体をしっかりと味わう二人。  
やがて、弥子が先に絶頂に達しようとする。  
「勇太、私そろそろ……」  
 
「うん、僕もだ……」  
黙って体を離す二人。弥子が仰向けに寝転がりなおすと、また勇太がその上に覆いかぶさる。  
弥子は、何度交わっても勇太の顔を見ながら達するのが大好きだった。  
勇太は、そんな弥子が愛しくてたまらない。  
「相原さんと水村さんも早く僕たちみたいになれるといいね」  
「うん。そうね」  
微笑みあい、激しく交合する勇太と弥子。  
そして、二人同時に達した声が上がり……その横で、早希と洵は幸せそうに寝息を立てていた。  
―終わり―  
 
 
 

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