・  
・  
・  
 
「・・・と、ここまで盛り上がったのに、どうして私たちはまだ誰も押し倒されていないのでしょうか、  
とミサカは卓袱台を挟んだ向こうにいる人物に問いかけます」  
「うっ!」  
「まさかここまできて、怖気づいたのではないでしょうね? とミサカは冷たい視線を送りつつ、卓袱台を挟んだ向こうにいる人物の  
逃げ道をふさぎます」  
「ううっ!!」  
「体は十分反応しているはずなのに、なぜそんなにやせ我慢しているのですか? とミサカは卓袱台の向こうにいる人物の、  
立派に膨らんだ下着をちらりと見つつ、問いかけます」  
「うううっっ!!」  
「この期に及んで、まだ女の子からアプローチされないと手が出せませんか? とミサカは卓袱台の向こうの人物に向かって、  
やや挑発気味に問いかけます」  
「ううううううううっっ!!!」  
彼はパンツ一丁の半裸のまま、再び卓袱台とともに部屋の隅に追い詰められていた。  
メイド服もエプロンも浴衣もスク水も、すべての衣服が脱ぎ去られ、全裸となった12人の御坂妹が正座して、状況が動くのを待っていた。  
 
上条当麻は童貞である。  
自分だけががっついて相手を求めて、女の子を満足させることができないなんて、かっこ悪すぎる、と考えていた。  
自分自身は経験もないのに、しかも処女を相手にして、そこまで求めてしまうファンタジーなところが彼にはあった。  
当然、12人の処女を同時に抱くなんて、普通の生活をしている限り一生出くわさない。  
『知識』として持っているマニュアルは、この特殊な状況ではあまり意味を成さないのだ。  
上条当麻の、相手の女の子を大事に扱ってやらねばならないという意思は硬い。  
だから慎重になりすぎて、目の前の、卓袱台を挟んだ向こうにいる12人の裸の女の子を、どう扱っていけばいいのか、わからない。  
(つーか、俺だってやる気マンマンだよ! 天国にいる横山まさみち先生、俺のオットセイにもとうとう出番が来ましたよ!!  
 でもどーすりゃいいんだよ、この圧倒的な物量の差は?!)  
 
「ふう、とミサカはため息をつきます」  
一人の御坂妹がそういって正座を崩して膝を立て、腰を少し持ち上げて指を女性器にあてがう。  
ちょうどM字に開脚する様(さま)になった。  
「これは後半に元気を取り戻してもらうための策だったのですが。  
と洩らしつつミサカは隣のミサカ一六八八五号の上に覆いかぶさります」  
別の御坂妹が、その隣の御坂妹を抱き合う形で押し倒し、それでも大事なところは隠さずに、  
卓袱台の向こうの人物に向ける。二人の少女の秘部が上下に連なる。  
「まさか最初からいきなり使うことになるとは思いませんでした、とミサカは立ち上がりながら言葉を続け、  
おしりをあなたのほうに向け、前かがみになってみます」  
その御坂妹は、肩幅くらいに足を開いて立ち上がり、卓袱台の向こうの人物へとまだ硬さの残るヒップを向け、  
まだ縦の筋しか見られない性器をさらす。そして柔軟な身体で前かがみになった少女は、顔と胸と尻と女性器のすべてを同時に見せつける。  
「こういった、男性に有効な悩殺ポーズをいくつか調べました、とミサカは報告しながら四つんばいになって、  
女の子の大事なところをあなたに向けて、収集した情報通りのポーズを実践します」  
また別の御坂妹がうつぶせになって膝を立て、尻を後ろに突き出した。両肩は畳の上につけたまま、  
両手を足の間から伸ばして指先で大事な部分を覆う。  
「いっておきますが、私たちも非常に恥ずかしい思いをしているのです、と注意を加え、  
ミサカは胡坐をかくように足を組んで、女の子の恥ずかしいところを突き出します」  
広げられた腿によって内腿が張り、僅かに翳る恥丘の下にひっそりと息づくシンプルな縦線を、  
前へ突き出すようにさらしだす。  
「最後はあなたが御自分でその下着を脱いで、私たちのところに来てください、とミサカはお願いしつつ、  
自分を押し倒すミサカ一七四二五号の大事なところへ手を這わせます」  
先ほど隣の御坂妹に押し倒された御坂妹は、抱きつくように相手の背中に回した手を尻に添える。  
残りの御坂妹たちも、1人で、または2人3人でそれぞれに卑猥なポーズをとり、上条当麻に性器を向ける。  
そして最後に声をそろえて、  
「「「「「「「お願いします、私たちを犯してください。あなたの熱い精液を、私たちの膣内にぶちまけてください、  
                  とミサカは恥らいながらも切実に嘆願します」」」」」」」  
そういって12人が一斉に、くぱ、と指で未成熟な縦筋を割り開き、初めて男の前で秘めた粘膜を曝した。  
 
ごがん!!  
後頭部を鈍器で殴られたようなショック。  
さっき止まった鼻血が危うく最噴出するところだった。  
上条当麻には衝撃的過ぎる光景。  
12個のマ○コが自分に向かって広げられている。  
そんな光景を前にして理性が残っていられるほど彼は醒めてはいない。  
迷いだとか、段取りだとか、プライドだとか気配りだとか。  
頭で考えて彼女たちを抱くのはヤメにした。  
自分の、上条当麻の根っこの部分をさらけ出して、彼女たちとひとつになろう。  
立ち上がった彼は、下着を脱ぎ捨てた。  
「うおおおおっ、そこまでされて黙ってられるか!! 俺はやる、やったろうじゃねぇか!!  
 いくぜオットセイ!! まかせなはれ大将!!!」  
相変わらず訳のわからないキレっぷりで(横山まさみち先生とかオットセイとか、とても高校生の持つエロ知識じゃないような気もするが)、  
とにかく自分のペニスを擬人(?)化して、24の瞳を前に見せつける。  
若さにあふれ、猛々しく反り返ったオットセイ(ペニス)に少女たちの羞恥と期待の視線が集まると、それだけでもまだ力がみなぎる。  
そして上条当麻は、快楽の待つ女肉の海に飛び込んでいった。  
 
「んん・・・、」「あっ、」「んふぅ、」「・・・んく、」「あはっ・・・」「はぁ、」「・・・ああん、」「やん、」  
その学生寮の狭い一室に、少女たちの秘めやかな嬌声があふれ返る。  
ただでさえ熱気に蒸し返る室内温度が、多人数の体温によってさらに上昇する。  
そしてそこで行われている行為のために、室内湿度もぐんと上昇する。  
みんな汗だくである。  
12人の少女と、1人の少年。  
上条当麻は、その部屋唯一の寝具であるベッドに仰向けになって横たわり、彼女らの奉仕を受けていた。  
ちゅ、ちゅう、ぴちゃ・・・  
液体の絡まる湿った音がする。  
両足の間から一人、腰の両側から一人ずつの御坂妹が、3人がかりで上条当麻のペニスに舌を這わせていた。  
右側の御坂妹が竿に指を添え、竿の裏筋にキスをして、そのまま吸い付きながら唇と舌を擦りつけ、ハーモニカを吹くように愛撫する。  
左側の御坂妹が唾液でぬめらせた指の腹で雁首の下を擦るように撫で回し、亀頭全体を唇と舌で愛おしむ。  
真ん中の御坂妹は陰嚢をやわやわと指で揉む。陰毛が少女の顔をくすぐるのにもめげず、袋の皺に舌を這わせたりもしている。  
その3人の生み出す快感は上条当麻にとって強烈なものだったが、  
まだ射精を促す激しさではなく意識して抑えたペースだったので、十分に快感だけを堪能できた。  
ベッドに上がれない、ほかの御坂妹は2人3人で絡み合い、お互いの身体を愛撫しながら性感を高めあう。  
軽いレズ行為をしているわけだが、それでも彼女らはベッドの上の上条当間から関心が離れるわけでなく、  
言ってみればベッドの上の出来事をオカズに自慰をしているようなものである。  
 
「お口、吸ってもいいですか? とミサカはキスをおねだりをしてみます」  
4人目の御坂妹が、キスを求めてきた。ベッドの上に上がると、ただでさえ定員オーバー気味の軋みが大きくなる。  
先程からのペニスへの刺激に、ちょっとかっこ悪い声を上げそうになっていたところだったので、彼にとっては好都合。  
言葉で答えずそのまま彼女の頭を抱き寄せるようにしてキス。自分の声が漏れるのを塞ぐ。  
彼が舌を唇の間に差し込むと、彼女の舌によって出迎えられた。  
「・・・ん、んちゅ、ちゅ・・・・・・」  
上条当麻がはじめて味わう少女の舌は、なにやら刺激的な味。もちろん嫌いではない。むしろ好きだ、気持ちいい。  
「はぷ・・・・・・じゅる、ちゅ、・・・・・んん・・・・ぷは」  
しばらく、息の続く限り堪能した後、つ、と唾液の糸を引きながら、御坂妹がキスを中断した。  
「・・・他人の唾液をこれほど美味しいと感じるとは、考えたこともありませんでした、とミサカは新鮮な驚きを感じていることを伝えます」  
「俺も、女の子の舌がこんなに刺激的な味とは想像できんかった」  
情欲に火照った表情の御坂妹に言われて、少し照れくさい。  
上条当麻は、照れ隠しのつもりでもう一度、御坂妹の唇を少しだけ、ちゅ、と吸ったが、ぜんぜん照れ隠しになっていないことに気付いた。  
今度は彼女のほうから、ちゅ、と啄ばまれ、  
「こういう、ささやかなキスも心地よいものですね、とミサカは・・・・照れながらも嬉しく思ったりします」  
とか言われたもんだから、余計に照れくさく、恥ずかしい気分になったわけだ。  
気恥ずかしい会話と行為の間に、もう一人の声が。  
「私にもご相伴させていただけませんか?とミサカはうらやましく眺めながらキスをおねだりしてみます」  
5人目の御坂妹が割り込むように顔を出す。  
「大歓迎っすよ、ひめ」  
ベッドがさらに軋む。少女らが細身でよかったと上条当麻は思った。  
 
今、自分のペニスに奉仕する3人や唇を合わせて舌を絡めあう御坂妹、  
そばで淫戯にふける彼女たちを見ていると、上条当麻は改めて意外な感じを受ける。  
こんなことになる今日までは、彼女ら御坂妹たちは性的なことに頓着がなく、  
無防備だけど無機物的なイメージがあった。  
パンツは見せてくれたけど恥じらいがないから、そこからさらにいやらしさを感じたりはしなかった。  
制服の上から胸に触ったが、彼女はそれを性的なものではないと断言した。  
しかし、いざ、こんなことになった今、彼女たちから無機物的なイメージはなくなっていた。  
皆、興奮に顔を染め、潤んだ瞳で淫戯にふけり、羞恥と歓喜に興奮した表情で上条当麻に奉仕する。  
そして上条当麻は一瞬、  
御坂妹から機械的な部分を除いた・・・12人のオリジナル御坂美琴が淫らに戯れ、奉仕する姿・・・を幻視した後、  
自分を恥じて、右手のセルフげんこつ。  
「・・・・・・ごめん」御坂美琴とすべての御坂妹達に詫びる。  
「どうかしましたか?とミサカは気になって訊ねてみます」  
「いや、なんでもないんだ・・・・・・」  
確かに、クローンとして生まれた少女たちは、上条当麻と最初に出会ったときのような  
無機物的なイメージからずいぶんと人間的に見えるようになってきたと思う。  
だからといって、感情が豊かになった御坂妹=オリジナル御坂美琴、と短絡的に結びつけるのは、  
そのどちらに対しても失礼である。  
御坂美琴は御坂美琴以外の何者でもないし、御坂美琴以外の何者にもなれない。  
御坂妹にも、同じことが言えると思うし、そうであってほしいと願う。  
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・とかなんとかを。  
しんみりと感じていた上条当麻は、自分にいくつかの視線が向けられているのに気付いた。  
「ごめん、ボーっとしちまって。本当になんでもないんだ」  
ちょっと照れくさくなってそう答えたのだが。  
「無視されたわけではなさそうですが、聞こえていなかったようなので、もう一度お尋ねします、と、少しミサカは切なさを感じたりします」  
どうやら、何か声を掛けられていたようだ。  
ペニスの右から奉仕していたミサカが、ちょっぴりしょんぼりしながら発言する。  
なんかすごい、自分が悪いことをしてしまったように思ってしまう。  
「・・・・・・わるい。・・・で、何?」  
「・・・このままお口で、精液を飲ませてもらっても、いいですか? とミサカは、  
こんな恥ずかしいセリフを何度も言わせたあなたを! ・・・少し恨めしく睨んだりします・・・」  
睨んだ、といっても、上条当麻からみれば、拗ねているようにしか感じられない。  
しかも、精液を飲ませてほしい、とお願いされてしまった。  
ちょうど、自分の両足の間から顔を出す御坂妹がそういったものだから、  
顔を半分ペニスに隠すようにして見えてしまう。まるで頬擦りしているようにも見える。  
可愛らしい少女のおねだり顔と、自分のいびつなペニスを1フレームに収めて絵にしてみると、  
信じられないくらいに淫らなショットになる。  
この視界に写るものを写真に出来るスタンド能力があれば!とか本気で悔しく思う上条当麻。  
(ちょ、それって、エロ過ぎますよ!)  
これから12人の女の子と結ばれようとしている上条当麻からすれば、出来るだけ無駄撃ちは避けたいところだ。  
だがしかし、こんなにエロくお願いされては、お断わりするわけにもいくまい。  
さっき飲まされた『赤まむし』が効いてるのかもしれないが、  
今日の自分は限界知らずのような気がするように思える。いや、いける。間違いない。絶対絶倫!元気爆発!!熱血最強!!!  
「うむ、よかろう、飲むがよろしい」  
「・・・・・・・・・なんだか随分と偉そうな態度ですね、とミサカは抗議してみます」  
「・・・ごめんなさい。飲んでくださいませ」  
えらくあっさりと降伏する上条当麻。チンコ握られつつジト目で睨まれては、自分がそんなに強い立場じゃないことを自覚させられてしまう。  
 
「それじゃあお言葉に甘えて、といってミサカは陰毛ごと陰嚢を口に含もうとします」  
そういって、口を大きく開けて、はむ、と陰嚢を小さな口の中に納め、もごもごと舌を動かしたかと思うと、  
「ひんふぉうほひんほうはひふぇふふぇほふぁふぇふぇふぃっふぁんひゃふぁふぃふぁふぇん、  
 ふぉフィファファふぁふぇんふぇふぃふぃふぁふ」  
キンタマを口にくわえたままなにやら喋りだした。  
「なにいってんのかわかんねぇ!!つか咥えたまま喋られると気持ちいいじゃねーか、コンチクショー!!」  
「陰嚢(いんのう)と陰毛(いんもう)は似てるけど、洒落で言ったんじゃありません、とミサカは弁明します、  
と言っています。とミサカは通訳をした後、いよいよ本格的なフェラチオに移ります」  
そういった左側の御坂妹は、彼女もまた口を大きく広げて、亀頭を口に含んだ。  
「うくっ!やべ」  
ェもうイきそうだ、とは思ったが、最後まで言わずに言葉を飲み込んだ。さっきまでかなり濃厚に愛撫されていたとはいえ、  
ここで終わってしまっては、その程度の持久力と思われてしまう。  
彼女らが言う『本格的なフェラチオ』をされた途端に果ててしまっては、彼女らの本気には敵わないことになってしまう。  
さらにその先にある快感を、わからないまま終わる、そんなのはいやだ。  
 
くだらないことかもしれないが、男の子にとっては大事なプライドのひとつだ。  
それに、彼女らの奉仕をもっと味わっていたいという気持ちがあることも大きい。  
ここはひとつ、出来るだけ我慢して、御坂妹たちにがんばってもらいましょう。  
 
「どうですか?気持ちいいですか?とミサカは初めての実践に当たって、効果の程を確かめてみます」  
 
右側にいた御坂妹がそう尋ねてきた。彼女はさっきまで竿をハーモニカのようにしゃぶっていたが、  
左側の御坂妹が亀頭を深く咥えはじめた為に頭を割り込ませるスペースを失ったようで、  
唾液で湿らせた指でちゅくちゅくと竿をしごく動きのみに絞ったようだ。  
 
上条当麻は問われた問いに、右手の指でグッドサインを作って答えた。  
 
「では、もう少しがんばりますので、美味しい精液をご馳走してくださいね、  
とミサカは喜んでもらえたのが嬉しくて、さらに熱をいれてサービスしちゃいます」  
 
そして言葉通りに熱のこもった愛撫を再開させた。  
ちゅぱ、ぷちゅ、ちゅ、ちゅぅぅぅぅ・・・・・・・  
頬をへこませて亀頭を吸い上げる御坂妹。歯を立てないように気を使ってはいるのだろうが、狭い咥内では限度がある。  
それでも却ってたまに当たる歯が刺激になる。バキュームで吸引をかけて口内粘膜や舌を亀頭に張り付かせる。  
後は唾液のぬめりを利用して、上下に動く。首をくねらせるようにしてひねりを加える。  
 
「うおっ、なんっ・・・」  
 
くちゅ、くちゅ、にゅちゅ、にゅちゅ、ちゅくちゅくちゅくちゅく・・・・、にゅちゅ、にちゃ・・・・・・  
 
少女の指の力としてはかなりきつく握っているはずなのだろうが、いまの上条当麻の相棒・オットセイは硬度10のダイヤモンドに匹敵するッ!  
・・・と自分で思い込んでいるので、実にちょうどいい指使いだ。わけわからん。そんなネタのような思い込みはまったく関係なく。  
ぬるぬるとぬめる唾液ですべる彼女の指は、竿の中でも特に弱い裏筋を擦りたて、緩急つけて刺激する。  
 
「・・・っつー強烈なテクですか!・・・やっ、ちょっ、まっ、てっ、手加減しろっつーの!」  
 
はむ、・・・・もぐもぐ・・・・・ちゅううううううううっ・・ふは、はんむ・・・・・・ころころ・・・  
 
「ひゃっ、コロコロって、タマを転がすなんて、、そんなのありかっ!! ちょっ、そんんっ・・・・・・!!」  
 
陰嚢を口の中で愛撫されるという、フツーの恋人たちでもほとんどお目にかからないようなテクで責められて、  
限界寸前まで来ていたところを、顔の傍にいた二人の御坂妹のうち右側の彼女がキスをする。  
 
「私たちのご奉仕で感じてくれるのは嬉しいんですが、あんまり変な声だされると調子狂っちゃいます、  
とミサカはキスで言葉を塞いでみました」  
 
そういって、もう一度キスをしてくる。上条当麻もそれに答えて舌と唾液のやり取りをしていると、  
 
「私も混ぜてくださいな、とミサカも唇を割り込ませてみます」  
 
上条当麻の頬と御坂妹の頬、唇と唇、舌と舌の間に割り込んだもう一人の御坂妹は、  
二人の舌に自分の舌も差し出した。3枚の舌が唾液にまみれてぴちゃぴちゃと絡み合う。  
そしてそこに、もう一人の、6人目の御坂妹がベッドに上がってきた。  
ベッドの悲鳴はほとんど聞こえなくなってきた。つまりたわむことも出来ない限界にあるということ。  
その6人目が上条当麻の耳元で囁いた。  
 
「リクエストをお伺いにきました、とミサカは耳たぶにキスをします」  
 
そしてそのキスに続いて囁きかける。  
 
「最初に射精するときは、唇をキスしながらがいいですか?  
 それとも、女の子のあそこを見ながらがいいですか?とミサカは2択を迫ってみます」  
 
そういって立ち上がり、下から見上げる上条当麻に見せつけるように、指で性器を開いてみせる。  
閉じられた筋の中には十分な潤いが閉じ込められていたようで、彼女の指による開放で、どろりと大量の愛液となって畳にこぼれた。  
 
「「もっといっぱい、キス、しましょうよ、と、ミサカは二人で勧誘します。ちゅ」」  
 
「見るだけじゃなくて、舐めてみてもいいんですよ、とミサカは恥ずかしいんですけど、が、我慢して誘ってみます・・・」  
 
正直、もう限界近かった。即断即答を要す。  
 
「ええっと、ベッドが定員オーバーかもなんで、キスの二人は降りてくれる?  
 んで、オマ○コの君、上がって上がって!」  
 
即断したが少々ヘタレ気味に、無難(?)な理由をつけてメンバー交代。  
4,5人目がベッドから降りて、6人目が上条当麻の顔にまたがる。  
そして目の前でセルフオープンのサービス。  
ぱっくりと開いたオマ○コから汁があふれて滴り落ちる。  
そしてその秘粘膜をまるごと覆い尽くすつもりで、むしゃぶりつく。  
舌に感じる刺激。酸っぱいと言うかしょっぱいと言うか、上条当麻にとっては未知の味だった。  
 
「ひゃああああああああっ!!」  
少年の舌がぞろりと舐め上げると仰け反って声を上げる。  
ぱっくりサービスのためにあてがっていた指を離して、背中から自分を支える。  
 
(もーダメだ、いく、いくぜーーっ!!)  
 
彼の限界を感じ取ってか、股間を愛撫する3人の動きも激しくなる。  
それを紛らわすように少女のオマ○コに激しく吸い付く。  
 
ぶちゅ、ちゅううううっ!!!  
「はぁっ、ひん!! んんんんんんんん!!」  
 
あごを仰け反らせて喘ぐ少女の蜜を強烈なバキュームで吸引する。  
 
ずじゅ、じゅううううううううううう!!!!  
「や、ら、ああああああああああああああっ!!!」  
 
(うおおおおおおおおおおっ!!)  
どきゅーーーーーっ!!!どきゅーーーーーーっ!!  
上条当麻が性を爆発させる。  
 
「んんーーーーーーーー!!!んちゅーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」  
口の中に吐き出される精液を、顔を真っ赤にして溜め込んでいく。まだ飲み込むつもりはないらしい。  
どくーーーーーーっ!!!どくーーーーーっ!!  
少女の口で抑えていなければ、果たしてどこまで勢いよく迸ったであろうその精液を、口の中いっぱいに溜め込んでいく。  
それを舌でかき混ぜながら、射精直後の敏感なペニスを舐めまわす。  
指で竿を扱いていた御坂妹は、最後まで精液を絞り取るように、牛の乳搾りのように指で扱く。  
全身を突っ張って射精ぎりぎりまで堪えていた上条当麻は、魂も抜けんばかりの快感に、一気に脱力した。  
「ぷはーーーーーーっ、すげーーーー、気持ちよかったーーーーーっ!!」  
口を少女のオ○ンコから開放し、大きく息を吸い込んで吐き出す。  
 
・・・は、はっ、はぁっ、・・・はっ、はっ・・・  
 
少女たちの乱れた吐息が漏れる。  
奉仕を終えた御坂妹は、顔を真っ赤にして酸素を求め、息荒く脱力した。  
 
ぷちゅ・・・・・・  
 
粘つくような音を立てて、精液を口に含んだ唇が亀頭から離れる。  
まだ白濁に粘つく亀頭を、先程までキンタマを咥えていた御坂妹が咥えなおす。  
そして舌を絡めて精液を集める。  
ちゅ、と唇を離すと、今度は右で竿を扱いていた御坂妹が、ぎゅぎゅ、っと最後のひと扱き。  
尿道に残っていた精液がにゅるん、と出てくる。それに唇をあてがい、ちゅるんと吸い取る。  
最初に大量の精液を口に含んでいた御坂妹は、ベッドの傍らで控えていた残りの御坂妹たち全員に、口移しで精液を分け与えていく。  
最後は少年の顔面に腰を押し付けたままぼうっとしている御坂妹へ分け前を注いでやる。  
全員の口に上条当麻の精液が行き渡った後、掛け声や合図もなく一斉に、こくん、と飲み込まれた。  
 
「「「「「「「「「「「「ご馳走様でした、美味しかったです、とミサカは非常に嬉しく思い感謝します」」」」」」」」」」」」  
 
12人でハモらせて、ご挨拶。それだけで上条当麻の相棒・オットセイに血液が集中し始める。  
 
「いえいえ、お粗末様でした」  
 
すっきりさっぱり、爽快な笑顔で上条当麻は応えた。  
 
とりあえず上条当麻は、さっきまで自分が性器を吸い上げていた御坂妹を最初の相手に選んだ。  
彼は上体を起こして、自分の首にまたがる少女をいったん持ち上げてやってから仰向けに、  
今度はさっきと上下逆になって彼女を組み敷いた。M字に開いた足を抱えるようにのしかかる。  
「今度は俺が、お返しするよ」  
少女の、発展途上の胸に吸い付く。  
「ふぁ!!んん!!」  
 
すでに興奮の度合いの高まっている彼女は胸も充分興奮状態にあるようで、乳首を立たせていた。  
両手で彼女の手首を押さえ込み、胸に唇を当てて、ちゅううううううと吸い上げる。  
「ひゃああああああはあああああんっ!!!」  
唯一自由に動く首を激しく振り、喉をそらせてかわいい悲鳴を上げる。  
 
「気持ちいい?」  
口を離して聞いてみる。声やその乱れ方で、充分感じてくれていることはわかるけれど、  
それでも聞いてみたくなる。言わせてみたくなる。  
 
「・・・・・・ひもちひいれふ・・・・」  
荒い息、絡まる舌、掠れる声で、そう答えた。  
「何いってんのかわかんねー」  
いや、充分わかってるのだがこの男。  
自分の動きで女の子がメロメロになる楽しさに、浮かれている。  
そうすると別の御坂妹が顔を近づけてきた。彼女は、息荒く喘ぐ御坂妹にキスをする。  
 
「ちゅ、ぷちゅ、ちゅく・・・・・・」  
舌を絡め唾液を送り、喉を潤す。  
 
「ぷは、」  
唇を離すと、組み敷かれていた方の御坂妹が大きく呼吸して、言葉を紡ぐ。  
 
「・・・き、きもち、いいです、こんなに、良いなんて、し、信じられません、  
と、ミサカは、呼吸を整えながら、答えて、みます・・・」  
 
快感に乱れ、淫らな火をともす瞳を見て、上条当麻は、もっと彼女を高めてやろう、と思う。  
 
「ようし、じゃあ次、どんどん行くぞ!」  
再び胸にむしゃぶりつく。今度は口を大きく開け、出来るだけ多くの乳房を口に含もうとする。  
とはいえさすがに彼女の胸はまだ発展途上のかわいい膨らみでしかなく、  
大きく開けた口は平たい胸に吸い付く吸盤のようだ。  
 
「ひゅわっ!」  
再び襲いくる激しい快感に、早くも声が出てしまう。  
彼女の片手を押さえていた右手を離し、指先でかわいい乳首を抓む。  
 
「や、あ、やっ」  
触り続けていると、だんだんこりこりと堅い感触になってきた。充分充血もしてきたようだ。  
 
「はうううううううううううん!!」  
自由になった左手で上条当麻の頭を抱きかかえ、胸に押しつける。  
まさしく吸盤になったつもりで激しく吸い付き、舌で乳首を嬲る。  
 
「や、だっ、めっ、それっ、だめぇっ!!」  
それらの愛撫を一斉に、出力上昇、最大戦速。  
「!!んひゃあああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・っ!!!」  
声を大きく上げて叫び、最後はだんだんその声も掠れ、首を振って暴れる。  
 
どれほどの時間、舐(ねぶ)り続けただろうか。  
そして御坂妹は、力つきたように、がっくりと脱力弛緩する。大きく開いた口からは声もなく、  
すでに枯れ果てていた。その変化に慌てて、口を離す。  
 
「なんかすげぇ・・・・な、大丈夫か?」  
さすがに調子に乗っていたことを自覚したようだ。気絶、の様な彼女の様子に狼狽え、聞いてみる。  
 
「・・・・・・ぁ・・・・・・・・ぅ・・・・・・ぁ」  
返事がない。  
 
「おーい、大丈夫かーっ」  
少しゆっくりと体を揺すってみる。  
 
「・・・・・・・・・・ら、らいりょうぶ、れす・・・・と・・・みひゃかは・・・」  
最後まで言い終わらないうちに、上条当麻はキスで口を塞ぐ。  
そしてさっきの御坂妹がやったように、舌を絡め、自分の唾液で相手の喉を潤してやる。  
 
「ぷは、ふう、はぁ・・・」  
唇を離すと大きく息を吐き呼吸を整えた。  
 
「大丈夫、・・・・みたいだな」  
「・・・は、はぁ、はぁ、・・・はい、なんとか、と、ミサカは、呼吸を整えつつ、答え、ます・・・」  
 
ようやく一安心。ふう、と大きく息を一つ吐くと、  
「じゃあ、つづけちゃいますよ、ひめ。今度はここを舐って差し上げましょう」  
そういって右手を彼女のオマ○コにあてがう。  
 
しかし、御坂妹は弱々しく首を振る。  
「駄目?」  
「もう、これ以上されたら、ミサカは持ちません、とミサカは体力の限界を訴えます・・・」  
「そ、そうなの?」  
 
このあたりは経験のなさと言うべきか。愛撫のバランスというものを理解していない。  
しかしそれをさしおいても、御坂妹の達し方もペースが速い。  
上条当麻の、勢いはあるが単調な攻めに対して、あっけなく登り詰めてしまう。  
それだけ感度が良いと言うことか?  
 
「もう、充分準備は整いましたから、はやく、あなたの、その、あの、」  
息も絶え絶えに、それでも先へ進もうとする御坂妹に対して、  
「俺の、・・・なに?」  
上条当麻のこれは天然だった。  
御坂妹からすれば、言葉嬲りをされているようなものである。  
 
「・・・・・・うーーーーーーーーっ!!」  
「え、え、なに、どうしたの?」  
すでに自由になっていた両手で、ぽかぽかと殴りかかる。  
 
「え!!なんで?俺なんかした?!」  
「また!そうやってっ!わたしに恥ずかしいコトバを喋らせるつもりですかっ!!  
とミサカはっ!!あなたの意地悪な態度に!!猛然と抗議しますっ!!」  
 
「やはり男性は女の」「子に卑猥な言葉を喋らせて興奮する習」「性があるのでしょうか」  
「いやでもこれは」「この上条当麻個人の性癖のような気が」「しますがむしろ」「これを天然でやってる」  
「のであればそのことの方が」「罪があるかもしれません、」「と、」「ミサカは分析と考察を交えて検討してみます」  
 
周りの11人の御坂妹がざわざわとざわめく。なるほど、そーいうことね、と上条当麻は理解した。  
 
「・・・でもその、恥ずかしそうな御坂妹がまた、とんでもねーくらいに可愛いんだけどな?」  
理解した上であえて、言葉嬲りをしてみる。  
 
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!」  
顔が真っ赤。  
ぽかぽかぽかぽかぽかぽかぽか!  
「うわっ、やめれ、ちょっ、ちょ、タンマ!!タンマタンマ!!!悪かった、悪かったってば!!!」  
 
「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」  
「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」「意地悪だ、」  
「「「「「「「「「「「・・・と、ミサカは指を指して指摘します」」」」」」」」」」」  
非難囂々。  
 
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」  
ぽかぽかぽかぽかぽかぽか!  
「だからごめん!悪かった!謝りますから!落ち着いてくださいひめ!!」  
 
ようやく腕を押さえて殴打の嵐を乗り切った。  
「もう、はやく、はやくわたしを抱いてください!!早くわたしをあなたのペニスでぐちょぐちょに犯してください!!  
こうですか、わかりません!!とミサカはもうなにがなにやら訳が分からなくなって、自分でもなにをいってるのかわかりません!!!っ!!!」  
 
黙らせるにはキスが一番。上条当麻が本日学んだことの一つ。  
ちゅぱ、と湿った音をさせて、キスが中断される。  
 
「ごめんな、恥ずかしい思いさせちまって。じゃあこれから入れるから。俺のチンコ、おまえのオマ○コの中に突っ込んでやるから」  
 
天然だ。これも別種の言葉嬲りであることに上条当麻は気づいていない。  
御坂妹の顔はさらに真っ赤になり、いろいろといいたい文句を、こんどはキスに変えて抗議した。  
 
・  
・  
・  
・  
 
「ほんっっとーに、コンドームいらないの?」  
「くどいです。まだミサカは子供が出来るように調整が終わってません。  
どうせ受精することのない精子ならば、ゴムの中に出されるよりも女性の子宮に注がれる方が、  
精子も本望でしょう、とミサカは何度目かの説明を繰り返します」  
「・・・・・・」  
「・・・なんですか? まだ納得がいきませんか? とミサカは確認します」  
「いや、さっきから受精とか精子とか子宮とか膣内出しとか、言ってて恥ずかしくないのかな〜って」  
ばっ、と振り上げられる御坂妹のこぶし。  
ばっ、と防御の姿勢をとる上条当麻。  
「・・・意地悪、とミサカは抗議します・・・」  
(かわい〜、涙目だよ。)  
上条当麻ニヤニヤ笑い。  
「それと、膣内出しとは説明の中でも言ってません、とミサカは訂正を求めます」  
上条当麻ニヤニヤ。  
ばっ、  
ばっ、  
エンドレス。  
えーかげんにしとけ。  
 
・  
・  
・  
・  
 
「それじゃ、いくぞ?」  
 
「・・・はい、とミサカは覚悟を決めて答えます」  
 
先程からずっとM字に割り開かれた御坂妹の足、その中心にある少女の秘裂に、  
上条当麻は自分の陰茎をあてがった。  
これから彼女を抱こうとしている上条当麻自身ですら、無理があるんじゃないかと思わせるサイズ比。  
手助けするように、御坂妹の指2本が陰唇に添えられ、割り開かれる。  
何度かぬる、ぬると亀頭で彼女の粘膜を擦る。そのときの感触で、だいたいの狙いを定める。  
 
ず。  
 
「く、ん、」  
 
亀頭の、ほんの先端がめり込む。  
御坂妹の眉が、くく、と、しかめられる。  
 
ずにゅ。  
 
「はっ!!ふぅあっ!」  
 
亀頭が半分、めり込む。  
 
じれったい。  
じれったいが仕方がない。  
上条当麻が、またゆっくりと腰を進めようとする。  
 
「つっ、くっ、・・・・・・、ん、お、お願いがあります、とミサカは・・・」  
 
「どうした? もっとゆっくりした方がいい?」  
 
「・・・・・・ぎ、逆です。思い切って、入れてください。じっくりされても、痛いものは痛いのですし、  
・・・ひと思いに、とミサカは、お願いしてみます」  
無理をしている、と思う。しかしどっちにせよ無理をさせることになる、と思う。それならば。  
 
「わかった。じゃあ、深呼吸しよう。せーの、で一気に行くぞ?」  
 
「はい、了解しました、とミサカは、・・・・・・すぅ・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・と、  
深呼吸をして落ち着くよう心肺をコントロールします」  
 
彼女が深呼吸で落ち着くのを確認してから。  
 
「じゃあいくぞ。・・・せーのっ!」  
 
ずぶずぶずぶ!!!  
 
ぶつ、と何かの抵抗が切れるのを亀頭の先端で感じ、  
 
ずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶずぶ!!!!!!  
 
と陰茎を押し込んだ。  
 
きつい締め付け。  
当たり前だ。今まで誰も通った事のない未通の道だったのだから。  
締め付けが、膣の内壁が、上条当麻の陰茎に極上の快楽刺激を与える。  
気持ちいい。  
 
だが。  
 
「っっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!」  
御坂妹は、苦痛に歯を食いしばり、表情をくしゃくしゃにしかめる。  
その顔を見ると、上条当麻の心臓も、ぎゅっと捕まれたような苦痛を感じる。  
 
少しでも痛みを和らげてやりたい。  
自分が痛みを引き受けられるものなら、代わってやりたい。  
こーいうときはどうすればいい?  
 
キスをしよう。  
ちゅ、  
まずは、おでこにキス。  
ちゅ、ちゅ、  
瞼に、鼻の頭にキス。  
ちゅ、ちゅ、ちゅ、  
左右の頬と、そして唇に。  
ちゅうううう、  
今度は、強く唇を吸うように。  
御坂妹もそれに応えて唇を押しつけるが、痛みに歯を食いしばり、舌を出してこない。  
根気よく、唇を吸いながら、ゆっくりと陰茎を引く。  
そして引いた陰茎を押し込み、少しずつ深さを増していく。  
 
「ぷは、だ、大丈夫です、痛いけど、痛みをコントロールする術は、知っていますから、  
とミサカは、もっと強く抱きしめて欲しい、と、懇願します」  
 
キスを中断して、御坂妹がいう。  
 
「わかった、奥まで、おまえの膣の奥、子宮まで突いてやる。」  
 
そして御坂妹が、上条当麻が、覚悟を決めて。  
 
最奥への一突き。  
 
ずにゅうううううううううう!!  
こつ、  
亀頭の先端が何か、おそらく子宮口を突き上げたとき、  
 
 
上条当麻は衝撃を受けた。  
 
バチッ!  
 
「んなっっっ!!!」  
 
どくっ!!どくっ!!  
 
「え?あっ!ええっ?!!!」  
 
陰茎全体に、電気ショック。  
想定していなかった刺激に、我慢の不意を付かれた。  
 
上条当麻、・・・・射精。  
 
勢いよく射精された精液が子宮に流れ込む。その感触は、膣内出しされた御坂妹も当然気づく。  
 
「・・・え、もう・・・とミサ」  
はっとして慌てて口を抑えて言葉をしまいこむ。  
男としては、かなりのダメージを受けるセリフ。  
最後まで言わなくても、いやむしろ『気遣われた』という事実が、上条当麻にキツイ一撃を与えた。  
驚いた表情から、だんだん情けない表情へ。  
 
「ちょっと待って!! 今のナシ!! ってヤベーよこれ!! こんなときに能力使うなんて、反則ですよ、ひめ!!」  
半分泣きながら訴える上条当麻。  
 
彼の名誉のために解説する。  
これは決して、上条当麻自身が早漏である、と単純に決めていいものではない。  
 
御坂妹も、そのオリジナルである御坂も、ともに能力者である。  
オリジナルの能力は<超電磁砲(レールガン)>、超常能力を研究するこの都市の中でも有数の能力者である。  
電気磁力を操り、超絶の破壊力を誇る。  
その御坂オリジナルをクローニングした御坂妹たちの能力は、<欠陥電気(レディオノイズ)>。  
<超電磁砲>よりずいぶんとランクが下がった劣化能力である。オリジナルほどではないが、電気を操ることが出来る。  
 
「・・・ミサカの身体はその能力特性から常に帯電している状態なのですが、まさかこんな弊害があるとは思いませんでした、  
とミサカは自分でも驚きを隠せない様子で説明します」  
 
能力者が意図しない限り、通常ならばその皮膚に触れたくらいで通電する事はないのだが、初めての性交の高まりに制御が乱れ、  
また、通常皮膚ではなく内臓に近い粘膜部分だったこともあって、漏電してしまったのだろう。  
 
「知らんかったんだ! 分からなかったんだよ!! 女の子の秘密の花園に電気がかよってるなんて、  
エロ本とかAVとかでも言ってなかったし、スポック博士の育児書にも載ってなかった!!」  
ちょっとキレ気味に、また訳のわからない事を喋りだした上条当麻。  
 
いまだに上条当麻の楔は御坂妹の膣に埋め込まれたままだが、彼の自信の消失とともに、急激に小さくなっていく。  
狼狽している。  
その狼狽振りも痛々しい。  
少しかわいそうになってきた。  
 
セックスにおいての男女の気持ちの動きなどに詳しいはずもない御坂妹だが、彼が今激しく落ち込んでいる原因は、  
少なくとも彼だけにあるわけではないことは分かる。  
 
ぎゅ。  
 
ちゅ。  
 
「っ!」  
 
貫かれたまま組み敷かれていた御坂妹が、上条当麻の肩を抱きしめ、唇でパニックを静めた。  
 
「落ち着いてください、とミサカは呼びかけます」  
「お、おう・・・・・・」  
 
心配そうな瞳で自分を見つめる御坂妹。  
 
いつからか自分は、この女の子の一見無表情に見える瞳から、  
秘めやかな感情を感じ取ることが出来るようになっていたことに気付く。  
 
「あなたの陰茎は、同年齢同体格の男子平均より、胴周り直径にして約8mm、亀頭部体積にして22.5%、  
全長で43mmも上回っています。とミサカは計測された数値とデータベースからアクセスした数値を比較します」  
 
なんとか懸命に、彼を励まし勇気付ける言葉を捜す。  
 
「さっきのは、わたしの膣内に不意打ちを受けたようなものです。十分自信を持っていいと思います、  
とミサカは痛みを堪えつつ、そういって男性としての自信を回復してもらえるようにフォローします」  
 
なんか変な感じだが、先程処女を失ったばかりの御坂妹が、必死に自分を気遣って励ましてくれている。  
 
「それに、あなたはこんなことで投げ出したりするような人じゃないことは、私たちがよく知っています。  
とミサカはあの出会いの出来事を思い出して、あなたを信じていることを伝えます」  
 
そう囁いて自分を支えてくれる声は、苦痛に震えている。  
 
・・・・・・かっこわるいぜ、俺!  
初めての女の子に、こんなに心配されてていいのかよ!!  
 
そう、ここで凹んでいる場合ではないことだけは確かだ。  
自分自身の今後のラブライフと尊厳にかかわるし、なによりも懸命に想いを打ち明けてくれた御坂妹たちに申し訳ない。  
気合を入れろ上条当麻!、と自分に喝を入れる。  
 
『がんばれ上条当麻、キミが死んでしまったら地球はどうなるんだ。不屈の闘志で立ち上がれ!』  
 
自分の中でナレーションを流してみる。  
 
『とーま、がんばれー!』  
 
どこか遠いところで、テレビの前の子供たちが自分を応援してくれているような気分になってきた。  
 
よし、いけるぜ、俺はまだ大丈夫だ!  
 
「・・・心配かけちまってすまん。だが、もう大丈夫、上条当麻さんは完全復活しました!!」  
 
自分にしがみつく御坂妹の瞳を見て、そしてベッドの傍で心配そうに見守る御坂妹たちの瞳を見て、力強く復活宣言。  
 
「・・・あ、・・・ミサカは、自分の膣内にある陰茎が、だんだんと力を取り戻していくのを感じ取りました」  
 
自分に自信を持って、自分の相棒に意識を集中すると、御坂妹の膣内壁の蠢きや締め付け、  
粘膜に混じって感じられる電気のしびれ、その他様々な刺激が男の欲情を高めようとしているように感じられる。  
 
よし、上条当麻、こんどこそ腹を据えろ!  
 
俺は俺だ。凹んだりテンパったりしても、俺の芯にあるものだけは折るわけにはいかない。  
そして、こんだけ懸命に痛みをこらえて、それでも俺を励ましてくれる御坂妹の『はじめて』を、苦痛だけで終わらせたくない。  
 
常識が、童貞は処女を逝かせられないって言うのなら!!  
 
俺がその常識(げんそう)をぶち壊す!!!  
 
 

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