「インデックス、ゆび、いれるぜ?」
「・・・うん、いいよ、とうま」
上条は右手の指をインデックスの秘裂にあてがい、ゆっくりゆっくり、慎重に慎重に中指を沈めてゆく。
つぷ。
「ひあっ!」
びく、と初めに大きく身体を痙攣させて、その後は小刻みな震えのようなものがインデックスの身体で波打つ。
今にも泣き出しそうな、しかしそれを必死で堪えて、男の行為をすべて許そうと心を決めた表情。
上条は、彼女のそんな表情が嬉しくもあり、辛くもある。
最上に優しく扱い、しかしお互いの欲望に手加減をしない。そんな、二人にとって幸福な結ばれ方をしたい。
上条は覚悟を決めて、指を動かす。
「んくっ!」
僅かな指の動きに操られるインデックスに上条はますます情欲の炎を高ぶらせていく。
その高ぶりが、上条からほんの少しの慎重さを奪い、彼の指がさらに深くインデックスの膣口にもぐりこみ、
・・・そしてその指先が、インデックスの処女の証に触れた。
瞬間、
バギン、と何かを割るような鈍い音がして、
衝撃とともに上条の身体は吹き飛ばされた。
「な!なんだ、これ!!」
愕然とする上条の前に、先程までのインデックスはいなかった。
見開いた両の目に魔法陣の浮かぶ、今の上条が見たことのないインデックス。
ふわり、と浮かぶように立ち上がった<それ>が、口も開かぬまま音声を発した。
「何者か不明の術式により禁書目録処女防衛術式『貞操帯』が破壊。緊急修復開始・・・失敗。修復不可能。
これより姦通者の排除を優先・・・最適な術式の検索開始・・・」
上条の本能が、命の危機を告げた。