御坂美琴は制服のまま自室のベッドで横になっていた。
隣のベッドに口やかましい後輩の白井黒子はいない。風紀委員の打ち合わせで遅くなるのだそうだ。
一人で横になっているとちらつくアイツの顔。
レベル5である自分の電撃が効かず、最強である一方通行を倒したレベル0。
そして、夏休み最後の日に必ず守ってくれると言っていた男、上条当麻。
彼の顔を思い出すだけで、なぜか頬が熱くなる。べつにアイツのことなんか好きなわけでもないのに…。
それでもつい想像してしまう。もしアイツに迫られたらと…。
〜ツンデレな美琴ちゃんはせつなくてアイツのことを想って一人エッチしちゃうの〜
いつも自分を呼ぶときの御坂という名字ではなく、『美琴』と名前で呼ぶ。真剣な顔と決意の眼差し。そして紡がれる愛の告白。
「俺は、お前が好きだ、美琴」
それに対して、自分は頷きを一つ返すだけ。
しかし心の通じ合った二人にはそれだけで十分。
そして肩を掴み、近づいてくる彼の顔。それを、心持ち唇をつきだし、潤んだ瞳を閉じて待ち受ける自分。
吐息が感じられる程になり、そして0になる距離。
唇から伝わる彼の熱。
一瞬とも永遠ともつかない口づけ。
息苦しさから口を開け、唇を離そうとすると入り込んでくる彼の舌。
自分の口の中を、舌を、歯茎を、なめ、暴れまわり、唾液を味わっていく。
つながり合う快感。
そして自分も彼の唾液を奪うために彼の舌に自分の舌を絡めて…
「…って、ちょっと待ったぁぁぁ〜〜〜!!」
思わず大きな声を出す。
「なんで私がアイツとこんなことしなくちゃいけないのよっ! アイツのことなんか別になんとも思ってないしっ! ぜんぜんっ! まったくっ! これっぽっちもっ! うがぁ〜〜〜〜っ!!」
頭を抱え、吠える。
心臓がバクバク鳴っている。顔も真っ赤だろう。体も火照ってしまっている。
「う〜〜〜」
仰向けになりクールダウンを試みるが上手く行かない。体の熱が冷めない。さらに頭の中で、さっきの想像の続きが始まる。
我慢できない。服の上から胸を触る。鼓動が早い。
「んっ、…う、ん…」
上着をたくし上げ、ブラを外して直接手でいじる。自分がイケナイことを始めようとしているのは分かったが、止められなかった。
「んくっ…ぅ…」
左手で胸を揉みしだきながら、右手をスカートの上から触る。
頭をよぎるのはアイツの笑顔。
「…っ、は…っ、あぅ…」
右手でショーツを掴み、腰を浮かせて引きずり降ろす。半ばまで降りた後は膝を曲げて片足だけ抜く。右手の動きを再開。
「んあっ…、あ…んんぅ……」
さらけ出していじる秘所は、もう完全に濡れてしまっていた。
「…っくぅ、んゃっ……とうまぁ…」
無我夢中で彼の名を呼ぶ。アイツ、ではなく名前で。
「んぁ…、…ぅうぅ…」
この手が彼のものだと思うと、それだけで興奮が、快感が何倍にもなる。
うつ伏せに体位を変え下半身を上げる。今度はぐちょぐちょの右手で胸を、左手で濡れそぼったあそこをいじる。
「あぅ…ん、…服がジャマぁ…」
黒子ならテレポートで飛ばせるのにと愚にもつかないことを思い、そういえばこんな姿を見せるわけにはいかないなとボンヤリ考える。ジャマなスカートはくわえることにした。
「んむぅ…」
くちゅっ、くちゅっ、という卑猥な水音が行為をさらに激しいものにする。
たかぶる本能のまま、秘所に指を突き立てる。
「んっ、んむうぅぅ〜!」
思わず声を上げ、スカートの端を思いっきり噛んでしまう。
「んっ、んっ、とうまぁ」
もはや理性などなく、せつなく彼の名を呼ぶ。
指を激しく抜き挿しさせ、中で指先を折り曲げる。
さらに中指を思い切り奥まで。
「ぅう、んん、んくぅ…」
そして、さっきまでの激しさとは裏腹に、おそるおそる陰核に親指で触れる。
「くぅっ…ふ、ふぁぁっ!」
あまりの快感にスカートから口を離すがもう構っていられない。もう一度今の快感を味わうためにだけに指を使う。
「とうまぁ、とう…まぁ、あぁん…」
ぐちゅぐちゅと、快楽に取り付かれたようにひたすら指を動かす。
「…ひゃ、んぁぁ…、とうまぁ…もっ、も、だめっ…」
絶頂が近い。最後まで昇り詰めようと、手の動きはラストスパートをかける。
「ひ、くうぅぁぁぁん、ひぁ、ぅ、ん…んぁぁ」
そして、右手が乳首を摘んで捻り、左手が陰核を押しつぶしつつ中へ突き刺さった瞬間、
「ん、ふああぁぁぁぁぁぁ!!」
美琴の意識は真っ白になった。