それは、きっと夢。むしろ夢であってほしい。いや夢であってくれ。
心の底からそう願いたい出来事は、昨夜、かみつきシスターが寝静まった夜に起きた・・・。
上条当麻はユニットバスの中で、いつも通り眠りに就こうとしていた。ベッドを使用していた頃を思うと、あの柔らかな感触が思い出されて堪らないのだが、かみつき食欲修道女インデックスが無防備な姿を晒している琴を考えると、己の理性を保つ為には致し方ないのである。
そんなわけで、上条は歯を磨き、パジャマに着替えてから、雑巾で湯船の底を拭き取り、水気が取れたことを確認して、身体を横たえる。
疲れた。昨日も疲れたし、今日も疲れた。明日はもっと疲れるのかもしれない。
だが、それでいいと思う。少なくとも自身に降りかかる不幸が、結果的に多くの友人を築き上げられたのだから。
しばらくうとうとして、やがて瞳が閉じられる・・・。
1時間後。
「うにゃー!カミやーん、可愛い寝顔なんだにゃー」
上条が心地よい眠りに就いているユニットバスに、一人の闖入者が現れた。
何故か裸体を晒し、自身の肉棒が隆々と高みを突き刺している男―――隣人、土御門元春である。
鍵が閉められたはずの入り口は、何故か開いている。さすがスパイ。
土御門はそーっと上条に近づくと、素直な寝顔を浮かべる上条の唇に動悸を高めながら、今日の目的を思いだす。
(うにゃーっ!カミやんの純潔をゲットするぜよ!)
土御門はなんの冗談か、ゲイになっていた。
理由は分からない。書いていて正直、どーなのよ?という気分にはなってくる。俺だってサーシャとか美琴とか黒子とか書きたいよ。でもさ、ちょっとネタ切れだから軽く暇つぶし用に使って欲しいんだ。うん、怒らないで><
ともかく、土御門は明らかに常軌を逸した行動を平然と行い、今まさに上条の純潔を奪わんとしている。
「スパイ三大必須アイテム、クロロホルムだにゃー!」
学園都市製の、副作用の心配がない短時間型クロロホルムを上条の口元に押し付ける。一瞬だけ目を見開いた上条だったが、抵抗も出来ずにすぐに意識を失った。
「それではお楽しみタイムぜよ!」
上条の身体をユニットバスから引っ張り出し、パジャマを丁寧に脱がして、端に置いておく。全裸になった上条を壁に手を付かせて安定させると、改めてその肢体を嘗め回し、荒い息を吐いた。
そして、きつく閉じられた菊門へと、ゆっくりと自身のミサイルを挿入する。
「むむむ、なかなかキツいな。クロロホルム使って正解だったにゃー」
通常、菊門への挿入が激痛を伴う。慣れた相手ならばともかく、不幸という言葉で形容出来ない程に不幸な上条は初めてである。まともにやっては、多量のローションでもなければ不可能だ。
が、そこは学園都市である。学園都市製のクロロホルムには、痛覚遮断機能が付いているのだ。それを売店で売っているというのだから、ほとほと分からない場所である。
やがて土御門のミサイルが奥に達する。荒れた息を整えて、ゆっくりと抽挿を開始する。
「おおうっ、これは堪らんぜよ。痛みと快感が同居したようなこの感触、最高だにゃーっ!」
土御門は恍惚とした表情を浮かべ、ペースを速めていく。最初はキツかった尻穴も随分とほぐれていき、殆どつっかえる事無くスムーズなものとなっていた。
上条はまだ目を覚まさない。覚めたらむしろ痛いわ悲しいわ苦しいわの三重苦を味わう事になるので、起きない方が幸せかもしれないが。
そして土御門のミサイルが噴射寸前になる。
「うおおおっ、そろそろイクぜよカミやん!」
激しい運動でずり落ちたサングラスの間から、狂気に侵された瞳を覗かせ、土御門は絶叫する。
「――――――――――――っ!!!」
一瞬、意識が白くなる。同時に、白濁した液体を上条の尻穴に注ぎ込んだ。
どくどくと放たれていく精液は、土御門のミサイルで塞がれ、上条の中で留まっている。
「ふは、はぁっ、うにゃーっ!す、凄い快感だぜよ!」
土御門は満足げに笑うと、ミサイルを引き抜く。そこから精液がどろどろと流れ出て、タイルの床に零れ落ちた。
「カミやーん、満足したかにゃ?明日も来るぜよ!」
クロロホルム使って満足したもなにもない気がするが、土御門は全裸のまま去っていった。
その直後、上条は目を覚まし・・・。
腹の底から出た絶叫が、男子寮を揺るがした。
その後分かった事だが、土御門の暴走(そう例えていいだろう)の原因は、なんらかの魔術の影響だったと断定された。
イギリス清教が最高危険指定に定めた伝説の魔術師、阿部高明。「やらないか」の一言で相手を魅了し、自在に操る事が出来るという。
彼は、今日も公園のベンチで待っている・・・。