そんなことより女子寮の続きが非常に気になるのだが。寮の大浴場で一人羽を伸ばす当麻に、擦りガラス製の扉の向こうから声をかけられて…
「とうまー、お湯加減大丈夫ー?」
「ん、ああ良いよ、すっげー気持ちいい。けど本当に良かったのかな、だってここは本来……」
「本来は女湯なのに、ですか?もー、そんな細かいこと気になさることないですよっ。もっとも、潔癖症のシスター・ルチアだけは最初に顔真っ赤にして猛反対してましたけd痛はははルチアひゃめて頬がひぎれふっ」
「それに、今日は私たちがあちこち引き回してしまいましたし、さぞお疲れでしょう。そもそも今の貴方は招かれている身なのですから、当面の入浴は当然此処を利用すべきなのです。引け目などどこにも感じることはないのですよ」
「…そうか。悪いな、それでも俺が最後でも良かったのに……待ったろ?もうすぐ上がるからさ」
「ん?別に急ぐことないっすよ?だいたい私たちは待ってたなんてことねえですし」
「……」
「………ところで。湯加減のことを聞くのに、何も皆さんお揃いである必要は無いだろうと上条さんは首をかしげているのですが?」
ガチャッ
「ガチャッ…? !?ちょちょちょっとまったストーップ! 皆さんちゃんと理解してますかっ!只今この浴場の中には男が、上条という名の雄が一人混じっているのですがっ!? ぶ、ぶほあっ! せ、せめてタオルとか巻かないんですか皆さーんっ!?」