「後ろって…おしり?」  
思考がフリーズしてしまった上条は、馬鹿のように聞き返してしまう。すると、アニェーゼはこくんと小さく頷いた。  
「その、準備も、してきましたから…」  
そのまま、ん、と吐息を漏らし、腰を動かして怒張を引き抜く。上条の精液とアニェーゼの秘蜜が混じった液体が、アニェーゼの内腿を滴り落ちた。  
アニェーゼは壁に手をついた。上条にお尻を向ける。  
「トウマ…見てください」  
そして、みずみずしく張ったヒップを、片手で割り開き、その奥を見せ付けた。  
「んん…見えますか…?」  
秘所と、菊座が上条の眼前に晒された。上条は息を飲み、そこを凝視する。  
秘所は、アニェーゼの愛液と上条の精液が混ざったものを滴らせ、ひくひくと蠢いている。  
その上の菊座も、秘所から滴った愛液で誘うように濡れ光っていた。  
「うわ…エロい…」  
思わず漏れた上条の言葉に、アニェーゼはヒップを震わせる。その光景に誘われるように、上条はヒップに手を伸ばした。  
まずは丸い桃を思わせるそこを手のひらで撫でる。汗に濡れたそこは、しっとりした最高の手触りだ。  
その触感を楽しむように、上条は何度も手のひらで撫で、さする。その感覚に、アニェーゼはうっとりと目を細めた。  
そこに、  
ぱんっ!  
「ひあっ、トウマ!?」  
軽いスパンキング。油断していたところに鋭い刺激をくらい、アニェーゼは悲鳴を上げた。それでも上条は手を止めない。  
 
ぱんっぱんっ!  
「うあう…トウマ、ひどい…」  
痛みはすぐに抜けたが、繰り返しスパンキングを受けたヒップは赤く染まり、じんじんと熱を持った。  
「ごめん、やりすぎた」  
そう言って、上条は赤いアニェーゼの肌に口付けた。  
「ふあっ、んんっ、うんっ」  
腫れを鎮めるように、丁寧に舌を動かす。むずがゆい感触に、アニェーゼは甘い声を上げた。  
「ふんんっ、っは、んんっ」  
そのまま口を動かし、舌を双丘の谷間にもぐりこませる。初めての他人の感触に、アニェーゼは背筋を震わせた。  
上条は両手で尻の谷間を割り開き、奥へ奥へと舌を進めていく。そして、菊座に触れる寸前に、上条は舌を止め、離した。  
そして、改めて至近距離からアニェーゼの菊座を覗き込む。  
上条の視線を感じ、アニェーゼは腰をくねらせて逃れようとするが、上条は両手で腰をがっちりと押さえ、逃がさない。  
アニェーゼの菊座は、秘所よりは濃い目のピンクの窄まり。準備してきた、ということもあるのだろうが、微塵の不潔さも無い。  
「トウマ、そんなにじっくり…」  
「きれいだぜ、アニェーゼのここ」  
そういわれては、アニェーゼは何も言えなくなってしまう。  
反論を封じ込んだ上条は、アニェーゼの菊座にゆっくりと口付けをする。  
「あは…」  
粘膜同士の接触に、アニェーゼは吐息を漏らす。そして、上条はゆっくりと舌を動かし始めた。  
 
べろべろと舌を使い、菊座をその周辺の肉ごと何度も舐める。舌先で菊座をつつく。そうかと思えば、しわの一本一本に舌を滑り込ませるように、執拗にねちっこく舐め上げる。  
「はうぅっ、んんっ、は、あああっ」  
快感に押され、アニェーゼの菊座は徐々にほころんでいく。  
ちゅにゅっ…  
「ふあっ」  
緩んだアニェーゼの菊座に、上条はすかさず舌を割りいれ、内部の粘膜を嘗め回す。そればかりか、舌を菊座に出入りさせた。  
「ふっ、ふあっ、んんっ…」  
何度も出入りを繰り返し、また、思い出したように菊座を舐める舌の動き。それにアニェーゼは蕩かされていく。強い快感ではないのに、全身に波及して消えない。  
アニェーゼの身体は快感に弛緩していく。菊座の綻びも大きくなる。  
舌の出入りに抵抗がなくなったのを感じた上条は、一旦菊座から口を離した。  
「あう…もっと…」  
「止めないよ」  
そう言って、上条はアニェーゼの秘所に指を這わる。愛液と上条の精の混じったものを滴らせていたそこは、尽きることなく新たな蜜があふれ出させていた。  
その蜜を指全体にたっぷりと塗りつける。そして、濡れた小指で確認するように菊座を軽く揉み解し、柔らかくなったその中に、指先を侵入させた。  
「ひあっ、あっ!?」  
驚く声が聞こえたが、上条は動きを止めない。ゆっくり、少しずつアニェーゼの菊座に小指を押し込んでいく。  
「意外と…」  
柔らかい。そう上条は思う。そして、それは一つの想像を呼び起こした。  
「アニェーゼ、こっちもいじってたのか?」  
 
「…こんな娘は、嫌ですか?」  
微かな不安を含んだ声。上条はそれを一笑に付す。  
「そんなわけないだろ。可愛いよ」  
アニェーゼの内部の粘膜もすぐに上条の指に馴染んだ。小指で軽くピストンをしてみたが、奥の粘膜にも硬さは無い。  
それどころか、襞は歓迎するようにうねり、菊蜜を漏らしている。  
それでも念のためとばかりに上条は内部を揉み解す。  
「ふあっ、ああっ、んんんっ…」  
その指の刺激に、アニェーゼの腰が知らず知らずのうちにくねり始めた。  
緩んだ菊座から小指を引き抜き、代わりに人差し指を挿入する。小指より奥にはいるが、そこの粘膜も準備万端とばかりに蕩けていた。  
「動かすぞ」  
一応断り、上条は指をピストンさせる。滴った菊蜜が、ちゅぷちゅぷと淫猥な音を奏でた。  
「ふあっ、あっ、んんっ、はっ」  
そのピストンにあわせ、アニェーゼは声を漏らし、菊蜜をあふれ出させる。  
「凄いな…もうとろとろだぜ、アニェーゼ」  
そんな上条の言葉も届いているのかいないのか。アニェーゼは菊座の快感に酔いしれている。  
「これなら、大丈夫かな」  
そう呟き、上条は菊座に中指を追加する。  
「はうっ…!」  
さすがにかすかな抵抗感。しかしそれも一瞬で、上条の指は二本とも、アニェーゼの菊座に深々と飲み込まれた。  
「は、あう、太い…」  
同じ指二本でも、自分のとは全く感触が違う。穴を埋める感覚が段違いだ。  
 
「大丈夫か、アニェーゼ?」  
「は、い…大丈夫です…続けて…」  
「ん。きつかったら言ってくれよ?」  
そう言って、上条は二本指でのピストンを開始する。  
慣らす意味もあって小刻みに。徐々に動きを大きくし、スピードも上げていく。  
大きく引き出せば、  
「ふうううううう…」  
それを一気に戻せば、  
「ひあああっ!」  
小刻みにピストンしてやると、  
「あっ、あっ、ふぁっ、んんっ」  
上条の指が動くたび、アニェーゼは楽器のように違った喘ぎをもらす。  
 声につられるように、アニェーゼの襞列の動きも激しさを増していく。それを感じた上条は、中で指を折り曲げた。  
 「ふあっ!?」  
鉤になった指の圧迫感は今まで以上。しかも上条は、その指で容赦なく責め立ててきた。  
「あっ、ひっ、ああっ、はああっ、あぐっ…」  
ゴリゴリという音が聞こえてきそうだ。鉤指のピストンは穴を抉られるような感触がした。  
指が内部から掻き出された菊蜜は、双丘の谷間を伝い秘所にまで流れ出し、地面に水溜りを作って行く。  
「ふあっ、ああっ、んっ、はっ、はっ」  
アニェーゼの声が切迫していく。襞の動きも激しさを増す。  
アニェーゼの絶頂が近いのを感じた上条は、鉤指を一旦戻して一番奥まで付きこみ。その最奥の粘膜を強く引っかくように、襞を抉り出すように、一気に外まで引き抜いた。  
 
「ふあああああああああ――――――っ!」  
最奥から菊座までを一気に刺激されたアニェーゼは抗う間もなく絶頂を迎えた。全身から力が抜け、壁に寄りかかっていた状態が地面に崩れ落ちかける。  
上条は慌ててアニェーゼを抱き寄せる。その全身は弛緩しきっていた。  
“立ってやるのは、限界だな”  
もうアニェーゼはひざも立たない。とはいっても、全裸のアニェーゼを何の敷物もない地面に下ろすのも気が引けた。  
判断は一瞬。上条は片手でアニェーゼを抱えたまま、器用に下着ごとスラックスを脱ぎ、脚で地面に広げる。さらにその上にワイシャツを広げて置いた。  
“ま、直よりはましだろ”  
しいた衣服の上にアニェーゼを下ろす。胸をぴたりと地面につけた四つん這いの格好で。奥の菊座も丸見えだ。  
絶頂の余韻からか、緩みきったそこはぽっかりと口を空け、ヒクついていた。菊蜜を滴らせるそこは、まるで唇のようだ。  
「準備OK、かな」  
上条も地面にひざを付く。そして、臨戦態勢の怒張を、アニェーゼの菊座に押し当てた。  
すると、弛緩していたアニェーゼの体がかすかに強ばり、震えた。  
「?アニェーゼ?」  
「…その、白状しちまいますとね、こっちでするのは初めてなんですよ…」  
「え?」  
意外な告白だった。  
「だから、その…ちょっと、怖くなっちまって…」  
「大丈夫か?止めてもいいんだぜ?オレは、その、我慢できるし…」  
あまりにもお人よしな上条の言葉に、アニェーゼは苦笑してしまう。こんなところまで我慢しなくてもいいのに、と思う。  
 
“でも、そんなトウマだから…”  
上条当麻がそうあるからこそ。アニェーゼは初めてを捧げたいと思ったのだ。  
「でも、平気です、トウマが相手ですから」  
だから、と続け、  
「トウマ、私の初めて、もらって下さい」  
告白に、上条は、  
「…あ〜、なんて言ったらいいのか分かんないんだけど、その…頂きます」  
「ふふ…トウマらしい」  
「笑うなよ…」  
情けない声を出す上条に、アニェーゼは背を震わせる。やり取りをしているうちに、さっきまでの緊張感もほぐれ、体から力がいい感じに抜けていた。  
「じゃあ、トウマ、来て…」  
「ん。分かった」  
「ああ、あと最後に」  
「?」  
「初めてだから、その、優しくしてくださいね」  
いまさらといえばいまさらなアニェーゼの言葉に、一瞬ぽかんとしたあと、今度は上条が腹を震わせた。そしてにっかりと笑い、  
「分かったよ」  
後背位の格好なので、顔を合わせることは出来ない。なので、安心させるようにアニェーゼの背中をぽんぽんと優しく叩いて。  
ゆっくりと、腰を進めた。  
 
 

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