禁書目録  
 彼女と恋人になった暁には、君はバスタブで眠るというホームレスさながらの生活から開放され、  
さらに同年代の異性との同居と言う修行僧もかくやと言わんばかりの生活からも解き放たれることだろう。  
それどころか、禁書のそのロリィな肉体は君のものとなるのだ。  
 
御坂美琴  
 デレる。間違いなく、彼女を恋人としたのならそうなるだろう。これまでのツンデレの反動とも呼ぶべき  
そのデレっぷりは、人目のあるなし昼夜を問わず、君に馬鹿ップルたる事を強いるのかもしれない。  
しかしそれに慣れてしまえば、基本的に気遣いの出来る少女なのでよい関係を築く事が出来るはずだ。  
 
御坂シスターズ  
 10000人の彼女を持つ世界初の人間、彼女を恋人とするのなら君はそう呼ばれることになる。  
10000人居ようが関係ない? いやいや、その10000人それぞれにスタイルひとつとっても差異が  
生まれているのだ。10000通りのミサカから1番このみのミサカを選ぶもよし、10000通りのミサカをすべて  
愛でるもよし、すべては君の選択しだいだろう。  
 
姫神秋沙  
 彼女は恋人になってもその控えめな態度を崩すことはないだろう。人前においていちゃつく事を  
良しとせず、ただし二人きりになればついばむような接触を求めてくれるいじらしい彼女。  
そして彼女は決して消極的なわけではなく、バレンタインや手作りお弁当などのイベントはキッチリと  
押さえてくれるはずだ。  
 
神裂火織  
 半ばイギリス清教女子寮の管理人のような立場にある彼女は、君の好みにストライク。  
その生来の有り余る母性本能やら一歩下がった後ろから支えてくれる大和撫子っぷりもまた魅力。  
手料理は言うに及ばず、部屋の掃除だってこなしてくれるはずだ。しかし、彼女の真の魅力はそこではない  
その自覚なき子犬属性は、困った人をほうっておけない君には堪らないはずだ。  
 
吹寄制理  
 おそらく、恋人になった差異の意外性と言う点において彼女の右に出るものはいないだろう。  
女友達兼恋人のような関係になるかと思いきや、きっとどこかで君の知らない彼女の魅力的な一面を  
発揮してくれるはずだ。また、仕切りやな彼女はあれこれと君の世話を焼いてくれること請け合いだ。  
 
オルソラ・アクィナス  
 癒しと言うなら彼女が一番。その女性らしい肉体は言うに及ばず、卓越した料理の腕と母性に溢れた  
柔らかな物腰は不幸に酔って傷だらけになった君の心を誰よりも癒してくれるに違いない。  
……………etc,etc  
 
 彼女達だけでなくさらに数十人の女性について数枚のレポートにわたって綴られている。  
「これは………一体」  
 上条はうめくようにそう呟いた。  
「選びたまえ」  
 目の前にいる緑色の手術衣を着て逆さに赤い液体に浸かっている『人間』アレイスター・クロウリーは  
上条にそう告げた。  
 
 
 
土御門舞夏  
 手料理はプロ級、リアルメイドは男の夢!!ちんまりした印象と不思議なしゃべりは君の心  
 を癒してくれるだろう。いまいちなぞな年齢とメイド服によって巧妙に隠されたスタイル、しかし  
 出るべき場所が出ている必要がどこにある、ロリこそ至高ロリこそ完成形。  
 しっかりもの彼女はメイドとしてあるべき正しい姿を体現します。もしもあなたの肩が凝っ  
 たならその小さな手のひらで揉み解し、あなたが言わずともその膝枕で耳かきをして、あなたが風邪を引いたな  
 ら、献身的な介護によってあなたを癒してくれるでしょう。  
 殺人的な可愛さだけでなく、スキルも随一。彼女はきっとあなたの生活に彩をもたらしてくれま  
 す。  
 
 
 
「………土御門」  
 
 レポートの最後のページには彼女について載っていた。  
 きっと………出来ることなら彼女をこのレポートに載せたくなかったのだろう。  
 それでも決して彼女を悪く書くことは出来なかったのだろうが、べたなメッセージだ。  
 
「お勧めは彼女だ」  
 
 目の前の逆さフラスコ人間は上条にそう告げた………  
 
 
 
鈴科百合子  
 強引、容赦無し、そして最強。彼女が手におえず嘆く男共は星の数。  
だが、これと決めた者には不器用ながらも愛情を注いでくれ、その信頼度は誰よりも確固たるもの。  
家庭的なことはともかくとして、文武両道の彼女は危機に頼れる者として文句なしの一番手。  
 
月詠子萌  
 幼い容姿に、そこらのロリコンは一撃KO。  
しかし、見た目がどうあれその中身は経験豊富な女教師に変わりない。  
ゆえに彼女が恋人になるならば、君の歩む人生に頼もしき先達のアドバイザーが就くこととなる。  
 
 
 
「…………なあ」  
「何だ」  
「さっきから……見知った人間ばかり載ってると思ってたけど。これは誰だ?  
 悪いけど、鈴科百合子なんて名前に覚えは無いぞ?」  
「ふむ……既に顔合わせは済んでいるはずだ。何なら、更に詳しい情報を印刷してもいいが?」  
 
「……………やめとく。何となく、知らないほうがよさそうだ」  
 
 
 
白井黒子  
 彼女は尽くすタイプだ。影日向を問わず、ひたすら君の力になってくれるだろう。  
性格的にも君に近しいので、一度打ち解けさえすれば、理想的な関係が築けるはずだ。  
そればかりではない。幼い外見とは裏腹な、官能的な寝姿を堪能する事もできる。  
 
初春飾利  
 内助の功という言葉が相応しい彼女は、まさに理想の恋人像といえる。  
さりげに高いサポートスキルで、君の不幸をフォローしてくれるはずだ。  
また、季節ごとに色とりどりの花が君の心を癒してくれるだろう。  
 
フレンダ  
 下半身こそ消滅してしまったが、ちゅっちゅする分にはまったく問題はない。  
むしろ、健全でプラトニックな恋愛の相手としては理想といえるだろう。  
食費も安くて済む。サバ缶はカレー味だ。  
 
 
 
「……なあ」  
「何だ。まだ何かあるのか」  
「白井はともかく……いやいや、ともかくとかじゃなくてな !?  
 やっぱり知らないヤツがいるんじゃないかと思うんだが……  
 いやいや、そういう問題でもなくてな !?」  
「錯乱しているのかね?  
 ふむ、まあよい。考える時間は充分ある」  
 
 

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