とある休日。
「なべなべなべーっ!なべだよとうまなべなんだよっ!」
「あー、鍋だ鍋だとウルサイですよインデックスさーん。 興奮しすぎですよー」
「とうまはなにもわかってないかも!なべに対する冒涜だよ!」
鍋の具材の配置や順番にはきっと天草式の術式が…などと呟くインデックスを無視して、寒空の下を歩く少年はだるそうに、しかし足取りは軽くおいしい鍋と地酒の店へと歩を進めた。
場所がわからない諸兄は「とある魔術の禁書目録SS」を読むべし。
インデックスと呼ばれた少女と共に歩く少年の名は上条当麻。
そんなわれらが旗男がだるそうにしてるのは禁書との外食によるストレスであり、足取りが軽いのは
「あ、上条ちゃんはお財布いりませんからねー」
の一言によるものだった。
一方その頃。
お店では戦争が起こっていた。
「はいはーい、皆さん静かにしてくださいねー 上条ちゃんの隣の席、3000円からですよー」
…戦争が起こっていた。