上条「…やっぱり何もわかっちゃいねぇ……大馬鹿だお前は!!!優しい子…?…お前のため!?美化しすぎだ」  
一方「侮辱してンのかてめェ!!!!」  
上条「現実を見ていないのはお前の方だ一方通行!!!あの子の胸は、痛みと恐怖で一杯だったんだぞ。  
  少し考えれば理解ることじゃねぇか」  
一方「もォやめろ。てめェに何が理解る…赤の他人てめェに!!!」  
上条「…きっと求めていたハズだ。何が起きたかもわからず、ただ、ただ、お前だけを!!!一流の悪党だって…?  
  違う…打ち止めはそんな事望んじゃいない。あの子は、あの子はお前に…微笑って欲しかったんじゃねぇのか!!!  
   あの子が望んでいたのは…誰でもないお前の笑顔だったんじゃねぇのかよ!!?一方通行!!!!」  
 
『…ミサカは…ミサカは…こわ…い…の……だから…  
                  泣かな…い…で……わらっ……て………』  
 
      待て  
 
  やめろ  
 
        止まれ  
 
   決めたんだ  
 
 止……  
 
 
上条「!」  
一方「あ…うあ…ッは…あ……あァあ…うァあァあ……うあァあああああああああああああああああああ!!!!  
   くそォ…ちくしょおォ…!!止まれ…止まりやがれェ!!!ぐうう…ああァああ…」  
 
堰を切ったようだった。とめどなく…とめどなく…あの一方通行の目から…  
なんて事だ…誰よりも命の重さを知っているのは…コイツ自身じゃないか…!!  
罪を犯す度に堰き止めてきたのであろう涙が…  
 
一方「か……くかき……笑えよ……雑魚相手にこれほどの醜態を晒したのは初めてだ。  
   俺が馬鹿だって…?けくか…ああ、そんな事は誰よりも  
 
俺自身が一番よく知っているさ…!!  
 
  …だからこそ…だからこそ俺は…」  
上条「…そうか…だから一人だったんだな…誰にも醜態を晒せなかったから…  
   いや……晒そうとしなかったから…お前は…」  
一方「こか…くきけか…!!俺もようやく理解できたぞ最弱……俺は…てめェが大嫌いだ!!!!誰よりも!!!!!」  
上条「来い!!!俺の全てをかけてぶち殺す!!!!お前の幻想をだ!!!!」  
 

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