「ん……はぁ……」
「どうした?熱でもあるのか?」
顔を真っ赤にして机に突っ伏している吹寄制理を見て、心優しい我らが上条さんは心配そうに声をかけた。
吹寄はおでこに玉のような汗を浮かべながら、上条のことをゆっくりと見上げた。
「通販で買った能力開発マッサージ機を使ってるの……」
「能力開発マッサージ機!?」
なぜ掛け合わせる必要が合ったのか、そんなことを考える上条に、吹寄が震える手で取説らしき冊子を渡した。
「ん〜、どれどれ……本体を組み立てて自分の肛門にぶっ!!!」
ページを開いた矢先に飛び込んできたのは、本体の形状及び見た目通りの使用方法。ご丁寧に入れる時のコツまで記してある。
(あれか!開発ってそっちか!そっちなのか!)
「どうかした?」
「いえ!なんでもないであります!」
取説をよく見ると能力開発機能もしっかり搭載されているようだった。というより搭載されてなければ詐欺だ。
だがよく見たせいで別の問題を発見した。
『学園都市第三位、超電磁砲も愛用』
「みんな大変だ!上条が倒れたぞ!」
「放っておくにゃー」