「にゃはふふふ〜。お酒って案外美味しいんだねってミーサーカーは一気飲みっ!!」
「なン杯目だそれ。てカオメェまだ十歳グれェのクせになンで当然のよウに飲ンでンだヨ」
「細かいことは気にしなーいってミーサーカーはグーパンチ!」
「オぶァ!?」
「ありゃま。こんな攻撃もよけられないうえにカタカナ比率まで増えてるし、もしかしてアナタも酔ってるの? ってミーサーカーは死体をつんつん」
「グ……グオォ……」
「はあ………あふぅ…。眠くなったから寝るねってミーサーカーは勝手に膝枕をしてもらうと同時におやすみなさーい」
「イってェ……、クソガキのやつフルパワーで殴りやがったな……イてて」
「むにゃ…すぴー……」
「…アァ? こいつ人の膝でなにやってンだ?」
「はふふふふ………そんにゃ攻撃なんぞミシャカには通用しないぞーってミサカは…ミサカは……大声で………むにゃ…」
「ちっ、どンな夢見てやがンだ…」
「……大丈夫………ミサカはいつでもアナタの味方だよって………ミサカはミサカは……白髪の頭を撫でてみたり……」
「………………」
「………………………はっ、どンな夢見てンだろォな」
「はふふ……」
「ははっ……ふわァ…、……オレも寝るか。毛布毛布…」
「……くしゅっ!」
「……ンだこれ、小っせェうえに一枚しかねェ……オイガキ、さっさとど」
「はっくしゅっ!」
「…ちっ。ほれ、掛けてやったぞ。これで満足か?」
「ふぇっくしゅ!!」
「…………」
「ううぅ……っくしっ!」
「…考えてみたらよォ、寒ィのはオレだって同じなンだ。テメェ一人でこれを使うのは不公平だろォが」
「…へくしゅっ……」
「だから…………オレにも使わせろ」
「……んぅ…」
「……ははっ、こりゃイイな。天然の湯たンぽだ。あったけェ…」
「………」
「…………ちっ。なにやってんだオレは。くっだらねェ……」
「……にゃう……」
「まったく、学園都市……最強、が……聞いて……呆れる…ぜ」
「………」
「……長い…こと……言って……な…かった……が…、たし、か…」
「………おやすみなさい…だったっけ……か?」
翌朝、同じ毛布の中で目覚めた二人が慌てふためくのは、また別のお話。