「皆さん、いくら恋人同士でも、若い内は避妊をしましょう・・・じゃないと大変な事になるからな。上条さんとの約束だ。」  
 
わたくし、上条 当麻がなぜこんな事を言うのか・・・事は遡ることと数日前だ・・・  
 
 
 
――数日前  
 
 
ピンポ〜ン  
チャイムが聞こえ「来たか」と口にしながら、玄関の扉を開ける。と同時に俺は『彼女』にこう言った。  
 
「あのな〜 「大事な話があるので」って約束してきたのは火織、お前の方だろ?・・・もう1時間も遅刻だぞ?」  
「申し訳ありません・・・当麻」  
「・・・まぁいいさ、ほら上がれよ。」  
「はい。失礼します。」  
 
『彼女』・・・『神裂 火織』を部屋に招き入れ・・・えっ 「上条さんは神裂の事を火織とは呼ばない」だって?  
それは、まぁ そう言う関係になったからな・・・ってそんなことより話を戻すぞ。  
 
「あの子は?」  
「ん?あぁインデックスの事か。桃枝先生の所に行ってるよ。その方が良かったんだろ?」  
「・・・はい」  
 
『インデックスがいない日が良い』電話で火織が俺に頼んだ事だ。  
理由は・・・恐らく『大事な話』が関係してるだろうなと俺は思った。  
 
「んで、大事な話ってなんなんだよ?」  
「・・・その・・・ですね」  
「うん」  
「三ヶ月くらい前から・・・『アレ』が来てなくてですね・・・」  
「・・・うん(『アレ』ってなんだ?手紙か?)」  
「それで先日・・・病院に行って来たんです・・・」  
「・・・病院?」  
「えぇ『病院』です・・・」  
 
この時、上条さんはホントに何にも気付きませんでしたよ・・・ん?誰だ今、無知とか言ったヤツ!  
そんな上条さんを馬鹿にするような考えを壊してやる!!!  
 
「そのですね・・・診断の結果なんですが・・・」  
「あぁ」  
「・・・・・・出来てました///」ボソッ  
「?わりぃ聞こえなかったんで、もう一回言ってもらっていいか?」  
「///・・・だから、出来てたんです///」  
「出来てたって・・・何が?」  
「・・・えっ?」  
「いや、だから何が出来てたんだよ?」  
「・・・えっとですね・・・今までの流れで大体の予想は出来ないですか?」  
「あぁ 全くもって見当が付かない」  
「・・・はぁ 全く貴方らしいと言うか何と言うか・・・これでは、緊張してた私がバカ観たいじゃないですか」  
「判らねぇんだから仕方ないだろ・・・んで、何が出来てたんだ?」  
 
二度目になるが、ホントに上条さんは気付きませんでしたよ?この時点でも気付きません?それが何か?  
・・・・・・話、戻そうか。  
 
「・・・いいですか?心して聞いて下さいよ?」  
「あ・・・あぁ」  
「・・・・・・赤ちゃんが出来たんです///」ボソッ  
「・・・声が小さな過ぎて聞こえないって」  
「!!!だから!赤ちゃんが出来たんですよ!赤ちゃんが!貴方と私の!」  
「ふ〜ん赤ちゃんが出来たの・・・・・・ふぇ?・・・えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」  
 
この時、やっと気付いたよ上条さんは!!!  
え? 「それは気付いたとは言わない」だって?  
細かいことは気にするな!!!  
 
「////」  
「マ、マジですか?火織さん?」  
「マジです///」  
「///」  
「///」  
「えっと・・・順調に育ってるのか///」  
「はい・・・順調みたいです///」  
 
いや〜 正直何も言葉が出てこなかったよ。  
だって、そうだろ?  
色々考えちまうしさ・・・上条さんは、まだ学生ですからね。  
学校はどうするとか、親や知り合いに何と説明しようかとか。  
でも、上条さんも『漢』だ!!!  
覚悟を決めましたよ!!!以下、その覚悟を表したカッコイイシーンだ!!!  
 
「・・・」  
「・・・」  
「なぁ・・・火織」  
「なんですか?」  
「俺・・・まだ学生だし・・・今すぐ結婚とか・・・そういうの・・・まだ出来ないけど・・・///」  
「・・・はい///」  
「絶対幸せにするから・・・生まれてくる子どもも幸せにするから・・・だから・・・俺と・・・俺と・・・」  
「・・・」  
「・・・俺と一緒に生きてくれ///」  
「当麻///・・・はい・・・どこまでも一緒に貴方と生きていきます///」  
 
 
 
 
 
ーー回想終了  
 
 
とまぁ そんな感じで告白したんですよ。  
頑張っただろ?  
上条さん、頑張ったよな?  
ん?「だったら冒頭の台詞はなんだったんだ?」だって?  
・・・それは今、俺が置かれてる状況を説明すればわかるだろう。  
今、俺の前に立ちはだかる人達を・・・  
 
まず、イギリス清教の皆さんだ。ステイルや天草式の人達・・・他にも全然知らないシスターさん達。  
次に、クラスメイトと担任。  
その横にはビリビリこと御坂 美琴とその妹達。  
最後に、数日前の回想に入る前から俺の頭に噛みついたままのインデックス。  
 
皆さん・・・凄く恐ろしいオーラを放ってる。  
星の一つ簡単には消せるぐらいの禍々しいオーラを・・・  
 
あぁ 上条さんは今回ばかりは確実に死にそうだ。  
皆、上条さんが無事生き延びて、立派なパパになれる事を祈っててくれ・・・  
それじゃ コレくらいで・・・  
 
 
「あぁ・・・不幸だ」  
 

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