飴を貰ったif 上条×五和  
 
「それでな、俺も言ってやったんよな。」  
「うんうん。」  
相談の最中、上条はポケットから少女から貰った飴を取り出し、なめ始める。  
「そしたらな…。(きた!)」  
話の途中、今まで下を向いていた、建宮がいきなり顔を上げると。  
「すまん、用事があったのよな。がんばって仲直りしてくるな。」  
と言い残し、建宮は足早に去っていく。  
いきなりの事で何が起きたかわからない上条当麻はただそこに取り残された。  
「た…タテミヤサン?」  
困惑し、片言の日本語をその場にポツンと呟くと、さらに小さな声誰にも聞こえないほどの声で、いつもの台詞を二度、三度と呟く。  
「なんだったんだろ? まあいいか、仲直りできるといいな。」  
そういうと、一人残された上条はする事もなく、家路に着こうとしていた。  
「あ、と…当麻さん。」  
歩き出した上条を後ろから聞きなれた声が呼び止める。  
「ん? 五和か、どうしたんだ?」  
そこに居たのは一緒に何度も死線を潜り抜けた五和だった。  
彼女はいつもと同じ、大きめのカバンを肩から提げている。  
「え…と。ぐ、偶然ですね。」  
少し大きな声で、偶然を強調しながら言う。  
「そうだな。 ん? 五和、何だその旗。」  
と五和のカバンからピョコっと顔を出している旗に無意識に右手を伸ばす。  
「旗? なんですかそ…。」  
五和が言ってる途中、上条はえ?と言いながらその旗に触れる。  
すると、旗はガラスの如く粉々に砕け散り、風に巻かれたのか残骸すらも残さず消えていった。  
「あ…、消えた。」  
素の上条は右手をまじまじと見て、超能力か魔術的なものかと考えている。  
五和はというと、少し熱を帯びた目で上条を見つめる。  
「当麻さん?」  
「はい?」  
と上条が右手を見て考えてる最中、不意に呼ばれて顔を上げた上条の前には五和の顔がすぐそば、息もかかる距離にあり、上条が反応して仰け反るよりも早く口を塞ぐ。  
「んーーー!!」  
と上条は声にならない声をだす。  
そんな上条を尻目に、五和は顔を離す。  
あっけにとられた上条は少ししてから反応する。  
「…っ五和いきなりなに…え?」  
「反応…してますね。」  
上条の少し大きい声の中、五和の手は上条のそれへと伸びており、形を確かめるように指でなぞる。  
「い、…五和さん?」  
「当麻さん、なんですか?」  
と頬を赤らめながら言う。  
「上条さんはこういうのどうかと思うんですが?」  
「当麻さん、私、我慢できなくなっちゃいました。」  
上条の言ってることをまったく聞かず、五和は上条に抱きつくと、建宮曰く『隠れ巨乳』の胸を押し付けながら。  
「しませんか?」  
と誘ってくる。  
「さすがの上条さんも健全な男子高校生ですから、したいとは思いますが、やはりこれは好きなもの同士が…。」  
言ってる途中でまた唇で口を塞ぐ。  
「大丈夫です、私は当麻さんが大好きです。当麻さんは私のこと嫌いですか?」  
真っ直ぐな(涙)目で見つめられ…。  
「好き…だ。」  
折れた。  
いとも容易く。  
その手に○ート目薬があるとも知らずに…。  
 
〜間 行〜  
「五和、うまくいってるかしら?」  
と対馬。  
「いくだろうよ、何せ…」  
「隠れ巨乳なんだからの!」  
牛深の台詞を取る建宮。  
「お絞り作戦じゃなきゃいいけど。」  
「確かに、あれでは埒が明きませんからの。」  
と諫早。  
と、離しながら二人を見ている天草式の四人。  
そのとき、五和が上条にもたれかかる(彼らにはそう見えたのだが、実際は五和が上条にキスをしている。)。  
『おぉぉぉぉ!!!!』  
対馬を除く三人が一斉に反応する。  
「何が面白いのか…。」  
といいながらも対馬も横目で眺めている。  
「五和が大胆なのよ。」  
「ふむ、あまり見ぬ光景ですな。」  
「だが、これであの上条が落ちれば…。」  
「そう。」  
『女教皇様(プリエステス)も帰ってくるはず!』  
勘違いも甚だしい事を全員一致で叫ぶ。  
「あ…。」  
そんな事を叫びながら、対馬が逸早くその事に気付いた。  
(あ…あのこ…。)  
対馬は三人の前に立ちはだかると、レイピアの代わりのおもちゃの剣(天草式の術でそこらへんの刃物より切れる代物)を三人に突きつけ。  
「帰りますよ」  
と目が笑ってない笑顔をするのであった。  
〜間行終〜  
 
「当麻さん、来てください。」  
あの後、五和につれられて近くのホテルへと入っていく。  
上条の些細な抵抗も、五和の涙(目薬)と口車には負け。  
今はあ互いに全裸で五和を上条が押し倒すようになっている。  
「五和…本当にいいんだな?」  
「はい。私はあなたと一つになりたいんです。」  
上条は五和のソコにあてがう。  
五和のソコは触れてもないのに潤い、受け入れる準備は万全だった。  
「いく…ぞ。」  
ぐっと腰を沈ましていく。  
五和のソコを押し広げながら、ゆっくりと上条のモノは奥へと入っていく。  
途中少し抵抗はあったものの、五和が。  
「一気に入れてください。」と涙目で言ったため、上条は一気に突き進む。  
「全部…はいったぁ。」  
途中、上条にしがみつきながら、声を出さずに耐えていた五和は右手で自分のお腹を愛おしそうにさする。  
「五和さん、きっ気持ち…よ、すぎっ。」  
上条は初めての行為に今にも出しそうだったが、必死に耐える。  
そんな事をお構いなしに五和は腰を少し浮かし、落とすを繰り返す。  
「ちょっ、五和さ、でる!」  
上条が言うと同時に、五和の中で上条のモノ一気にはてる。  
「でてるぅ…。」  
と一通り出し終えた上条が少し横にずれて寝転んでる中、五和はまたお腹をなでる。  
「そうだ。」と五和は何かを思い出したかのように、繋がったまま上条の上に移動すると、にっこりと笑う。  
「と…コホン。ダーリン、まだいけますよね?」  
と少し言葉を言い直しながら、ゆっくりと腰を前後に動かしだす。  
「いつ、わ、まって。」  
と、上条が途切れ途切れに言うもむなしく、五和は前後の動きから上下の動きに変えていく。  
上条から見える、繋がった部分からは、先ほど自分が出したモノと五和から出たもの、そして初めての証である赤いものが混ざったものがゆっくりと溢れてくる。  
「いつわっ、やっぱッ。はじ…めてっか。」  
と言いながら上条は五和の腰をつかむと動くのをやめさせる。  
五和は動けなくなった上条の手を恨めしそうに見つめると上条を見つめる。  
その目は動きたいと語っている。  
「話をさせろ。」  
五和は少し考えるようなそぶりを見せると、「はい」と呟く。  
「初めてだったんだな…。その、ちゃんと…責任は、とる…から。でも、少し待ってくれ。必ず、取るから!」  
と繋がったまま上条は真面目な顔で言う。  
すると五和は上条の胸に顔を持っていき、泣いてるのを悟られないようにまた小さく、はい。と呟いた。  
 
「かみやん。そちらのかわいらしい子はだれかな?」  
「おー、五和。やっといえたんだにゃー。」  
「上条君…。そう。お幸せに。」  
「この年で…あんたは何しでかしてんのよ!!」  
「やっとお姉さまから害虫が一匹消えましたこと。」  
「残念です、とミサカは心中を吐露すると同時に、お幸せにと、心から祝福します。」  
「おー、やっと通じたのな。」  
「五和…おめでとう。」(対馬)  
「トウマ、詳しく聞きたいかも!」  
 
「うわぁ!!」  
と勢いよく起き上がる。  
「ゆ、夢か…。それにしても五和となんて。それに最後のあれは…。」  
と思い出そうとするが、なかなか思い出せない。  
上条がふと気付くと、そこは見慣れたバスタブではなく、フカフカのベッド。  
横には全裸の五和がかわいい寝息を立てている。  
「ふ…。いや、今日は幸せだな。」  
と五和の横に寝転ぶと、逸話を見ながら髪をなでる。  
くすぐったいのが、五和がもぞもぞしながら寝言を。  
「当麻さん。」  
上条よりも幸せそうに呟くのであった。  
 
さて、上条さんが無事責任を果たせるかはまた別のお話。  
 

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