・・・・・・・  
 プロローグ  
 
「や~、かーさん。 私達はしばらく宿で二人だけ、となったぞ」  
 いかにもお父さんといった姿の男が  
目の前を歩く長い銀髪の少女に、軽い調子で話しかけた。  
 
「あらあらぁ~。 おとーさん的には、その方が良かったんじゃないかしら?」  
 かーさんと呼ばれた、少女が微笑みながら言った  
その話し方は当麻に言わせると、ミセスでマダムでセニョ~ル…らしいが  
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 さて、真実の姿を理解できる人がこの状況を見たとしよう。  
 
 インデックスという名の少女が、急に現れた上条父という  
中年オヤジの妻になっている。 本人の意志とは関係なく、だ。  
 
 本編の主人公であるはずの上条当麻は、今ここに居ない。  
ある理由で『うるせー』と怒って、どこかへ行ってしまった。  
ちなみに残りの関係者は、海辺で波と戯れているらしい。  
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 お嬢さま姿のインデックスと上条父が仲良く旅館に入る。  
簡単に手続きを済ませると、恋人のように肩を並べて部屋へと入っていった。  
 
 上条父に妻と呼ばれているインデックス  
海水浴場のある海岸べりの宿の一室で、いま二人だけ。  
 この10畳2間の部屋には、もう布団が敷いてあった  
早く旅の疲れを取りたいと、上条父が先に宿の人へ頼んであったからだ。  
 窓際には金刺繍の真白い修道服がハンガーに掛けられて夏風に揺らめいていた。  
 
 
「邪魔は居ないよ……お前は洗練された女だ。 わかってる…だろ?」  
「まぁ、おとーさんったらぁ……うん…いいわよ………」  
 今は当麻の母であり、上条父の妻であるインデックスは  
立ったまま夫の上条父に、その小柄な身体を抱きしめられた。  
インデックスは、たじろぎもせず天使のような瞳で彼を優しく見つめる。  
「ああ…私の天使。 いや、かーさんは…俺の御使って感じかもしれないな」  
「あらあらぁ~。 おとーさん的には、私が聖者にでも見えるのかしら?」  
 
 夫婦の状態であるこの二人  
誰も上条父の…彼の邪魔をする事が出来ない。  
 
 インデックス。 彼女は……どうなる?  
 
・・・・・・・  
   
「あらあらぁ~。 おとーさん的には、この後どうしたいのかしら?」  
 彼女は身体を抱かれたまま、天使のような声で彼に尋ねる  
彼は彼女の細い腰に回した腕に力を込めた。  
少女の小さな身体をギュッと抱きしめながら呟く。  
 
「かーさんの、あの水着。 ヌーブラてやつは、似合っていたよ」  
「あらっ? 水着だけかしら」  
 
「かーさんや、もぅ…言わせないでくれよ  
 …………ひゃっほ~い!」  
 
ピラッ  
 彼は彼女の淡い色したスカートの裾を掴み、大胆に捲り上げた  
白いシンプルな下着、聖職者の履くような清楚なショーツだった。  
「いや~ん、えっち。 ……ねぇ、おとーさん的なセンスだと…ど、どうかしら?」  
 おっとりしてる少女らしい声  
裾を持ち上げられて下着を見られているが、あまり嫌そうでは無い。  
彼女はただ細くくびれた腰を、モジモジさせるだけだった。  
 
「そうだなぁ……どれどれ?」  
 片手でスカートの裾を捲持ち上げたまま、彼女の前にしゃがみこむ  
彼の鼻息が彼女の下着にかかるほど近い。  
同時に、彼のもう一方の手が彼女の下着を撫で回す。  
「やん……あっ……くすぐったいわ……あん」  
 
「ふふふ……下着の布が二重になってるココは、どうだ?」  
「あっあっ…感じちゃう……あん……いつもより……うっ……変よ」  
「おっ、これは?」  
「……えへ…濡れちゃった」  
 かーさんと呼ばれてる少女は、初心な声をあげる  
その姿は、恥じらう乙女のようだった。  
 
「ふふ…可愛いよ。 そうだ今度、イギリスの下着をプレゼントしよう」  
「あらあら? おとーさん的だと、それは脱がす為の物かしら?」  
「ははは、トーゼンだ」  
「やだわ~もぅ…」  
   
 その後、彼は彼女の全身を服の上から触り始めた  
最初は優しい手つきの愛撫だったが、徐々に荒々しくなっていった。  
そして  
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・  
「ほぅら、ほらっ」  
 とーさんと呼ばれてる男は、ただのロリコンの変態野郎のように  
彼女の下腹部を、上から下までイヤらしく撫で回していた。  
湿りけを帯びたショーツの布を、指で股間に押し込んだりもした。  
「あっ…あん。 ヤダ……そんなぁ…アソコ……食い込んじゃう…わ」  
 
「かーさんのココは凄く熱くなってるよ。 ほらワレメがくっきりだ」  
 男の手に悶える少女  
下着の上から縦スジが浮かぶほど、彼に女性器を弄られている。  
彼女は少し涙目になっていた。  
 
「グスン……下着まで濡れちゃったわ」  
 彼女は男の手が少し動いただけで、小さな身体をビクッと震わせる。  
まるで処女の生贄が、本能的に犯されるを嫌がるかのように……  
   
「あぁ~ん……お、おとーさん的には、私…どんな感じ……かしら?」  
 彼女の身体を弄る男の手が止まった  
彼は、少し不思議そうな顔をする。  
 
「そうだなぁ……今日のかーさんは、子供のように可愛い女って感じがするよ」  
「あらあら。 とーさん的には、私が歳より若く見えるのかしら?」  
「あ~、なかなかいいよ。 10代の肌に触れてる気がする程さ」  
「まぁ、嬉しいわ。 とーさん」  
 彼女は、幼げな顔に満面の笑みを浮かべた。  
 
「ちっちっち。 夫婦二人だけの時は、とーさんは辞めてくれ」  
「あら、ゴメンなさい。 …わかったわ……あ・な・た」  
「ふふふっ、おまえはイイ”娘”だよ」  
「まぁ、あなたったら……イイだなんて………もぅ、恥ずかしいわ」  
 
 そのとき、遠くで大きな音がした  
何か滝つぼの轟音にも聞こえた、それが何を意味してるのかは  
まだ誰にも判らない……だろうが。  
 
 
「んっ! …行くぞ。 もう、おまえに…手加減は……しない」  
 彼の声色が激しくなった気がする  
そして顔色が少し変わったようだ。  
 
「あらっ、ちょっと待って…あなた。 こ、心の準備をさせて……」  
「ダメだ。 時間が…無いよ」  
「えっ? なにか有るの? なんか……怖いっ…待って!」  
「 待てない 」  
 
 彼は押し黙ると、スカートの裾を掴み一気に引きおろした  
いやいやをするインデックス。  
だが男の力の前には無力だった。  
彼女は衣類を次々と脱がされていく。  
 
 インデックスの抵抗が弱々しくなり  
少女のすすり泣きを始めた頃には  
彼女はもう、白いショーツ1枚の姿になっていた。  
 
 ハァハァと興奮する全裸の男の下で  
インデックスの少女らしい身体が、フルフルと小刻みに震えていた。  
 白い肌の小さな胸が、男の手に何度も歪む。  
 彼女のしなやかな脚に、彼の脚が強引に絡んでいく  
そして男のシンボルが、柔らかな女の腹部にグリグリと押し付けられる。  
 
 この時、インデックスの純潔を守るのは、頼りなく薄い1枚の布だけだった  
護るべき者は側に居らず、時が流れていく。  
 もう彼女は自分が犯され、その身体を汚される時間を  
ただひたすら耐えて、我慢することしかできない状態になっていた。  
 
 
 そのあと、インデックスの悲鳴が宿に響き渡る  
何度も聞こえたが誰も駆け付けず、やがてその声は小さく消えていった……  
 
【了】  
 

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