「じゃ! そう言う事で、五和、やっちゃいましょ!」  
「はい!」  
 
ひとしきり涙を流し終えた後、対馬が涙を拭い五和に話しかけると、五和も涙の跡もそのままに満面の笑みで答える。  
 
「いやー、何だ。上条さんは無理にする事も無いと思いますよ? ほら、もう二人の気持ちは分かったし、大団円!って感じでさ」  
 
先程までの会話ですっきりしてそういう気分ではなくなってしまったのか、上条が及び腰な意見を出すと、途端に二人からブーイングが上がる。  
 
「何を言ってるの? 上条君。出すもの出して賢者タイム?」  
「ずるいです…」  
「う……」  
「ほらほら、どう? こういうのって、上の口よりも下の口の方が正直だぜ、って言うんだっけ?」  
「わ、また大きくなってきました」  
 
二人にじと目で見られ、上条が言葉に詰まっていると、対馬が上条の股間に手を伸ばし、その細くたおやかな指をからませ、萎えてしまっていた肉棒をしごきだす。  
見る見るうちに大きくなり、脈動に合わせてびくんびくんと震え、先走りすら滲みだしている肉棒に、五和が感嘆の声を漏らす。  
 
「くうぅ…躾のなっていない我が息子が恨めしい。それと上条さんは男の子なので下の口はありませんよ!」  
「それって誘い? そっちはまた今度って事で、今は五和の処女を奪ってあげて」  
「ひぃぃ…え? 処女?」  
「は、はい…」  
 
上条は、自分の発言を受けて恐ろしい事を仄めかす対馬に戦慄が走るが、それよりも聞き捨てならない事を聞き返すと、五和が恥ずかしそうに頷く。  
 
「五和、本当に良いのか? 俺なんかで」  
「なんかじゃありません。あなたじゃなければ駄目なんです。あなた以外考えられません」  
「五和……分かった。お前の初めて、そしてこれからを貰うよ」  
「はい、私の全部、貰ってください」  
 
上条と五和が見つめ合い、良い雰囲気を作り上げる。そんな二人に対馬は、私の処女も奪ったくせにー、と口を尖らせている。  
そんな彼らは傍目から見ると、上条は横になったまま左腕に対馬を侍らせ、腰の上に五和を跨らせている。王様か。  
 
「では、行きます…!」  
 
五和は始める前に上条に口付けを一つ落とし、肉棒に手を添えると、自分の膣口に亀頭を合わせ、ゆっくりと腰を沈めていく。  
五和のそこは、先程までの対馬とのキスで十分に濡れそぼっており、ゆるゆると上条を受け入れる。  
先端に肉の膜のような感触を覚えると、上条と五和は目を合わせる。  
 
「あなたが…」  
 
一言で十分だった。頷き、右手で五和のお尻をがっちりと掴むと、自分の腰に叩きつけるように一息に落とす。  
 
「っっっっ―――――!」  
 
五和は歯を食いしばり、目尻から新たな涙を散らす。その後、しばらくして糸が切れたようにゆっくり上条の体に倒れ込むと、はあはあと熱い吐息を上条の胸に浴びせかける。  
上条が五和の背中に手を回し抱きしめると、対馬が五和の頭を撫でる。  
大丈夫か、なんて聞けば、大丈夫、と答えるに決まってる。だから上条も対馬も何も言わずに、ただ五和をねぎらうように。  
しばらくして落ち着いてきた五和が身を起こすと、上条の胸に手をついてゆっくりと腰を上下させ始める。  
 
「五和、まずは慣れるまで無理しないで動ける範囲で動くんだ。自分が気持ち良くなれるように」  
「は、はいっ、っくぅぅ、はぁぁぁー、っくぅぅ、はぁぁぁー」  
 
上条の言葉に、五和が、なるべく痛く無いよう、少しでも快感を感じられるよう、慎重に探り探り動いていく。  
体内を異物が上下する感覚に、五和は押し出されるように肺の中の空気を熱い吐息として吐き出す。  
上条も、肉棒が溶かされるような熱い膣内の感覚と、異物を押し出そう、或いは精を吸い尽くそうと蠢く襞の感覚に、知らず腰が浮きあがっていく。  
対馬は五和の背後に回ると、上下する度にぷるんと揺れるたわわな乳房をすくうように揉み上げ、乳首を摘まむ。  
 
「むぅ、大きいわね…。正直嫉妬するわ…」  
「ひゃぁん! 対馬さぁん、だ、だめですよぉ…あぁぁ…なかでまたおおきくなってるぅぅ…」  
 
むにむにと捏ねるように揉み解していると、甘い嬌声を上げる五和。それに伴いきゅんと締め上げる膣内。  
眼前で捏ね回される五和の胸と、段々と変化し、絡みつく様な動きになって来た膣内に、自然と上条の肉棒にも力が入る。  
 
「くっ…! い、五和、そろそろ俺も動いて良いか?」  
「は、はぁい…うぅ…あぁ…ふぅぅん…」  
「むぐむぐ」  
 
我慢出来なくなってきた上条が、更なる快感を求めて五和に尋ねると、  
揉まれる胸はそのままに、今度は耳を甘噛みされている五和は、とうに痛みより快感の方が大きくなっていたのか、舌足らずな声でそれに答える。  
それを受けて、上条は五和のお尻を両手で掴み直し、ベッドのスプリングも利用して下から力強く突き上げる。  
 
「あっ――――! あぅぅ、はうぅんっ! はぁぁ、あうっん! ふぅぅ」  
 
今までとはうって変わり子宮ごと持ち上げるように突き上げられる責めに、五和が悲鳴のような嬌声を上げる。  
子宮口を小突き上げられる快楽に翻弄され、上体を支えきれなくなった五和が後ろの対馬に身を預けるようにもたれかかる。  
対馬は五和の胸を揉みこみながら、目を蕩けさせ、突き上げの度に、はふはふと吐息を漏らすその唇に自分の唇を重ねる。  
 
「ふふっ、五和かーわいいー。んちゅ…」  
「はぅっ! ちゅ…れろ…はぅんっ! ちゅぁ…むぐ…あぁっ!」  
 
上条の肉棒に膣内を好い様に掻き回され、呼吸を乱されながらも、キスを続けようと必死に舌を伸ばしてくる五和に、対馬は目元を緩める。  
上条もそんな二人の姿に興奮を煽られ、突き上げを更に激しいものにしていく。  
 
「っ! ぷはっ、あああ――っ、は、はげしいですぅっ! そんなっ、わ、わたし、はじめて、なのに、こんなっ!」  
 
遂に堪え切れなくなった五和が切れ切れの喘ぎを漏らし、ぎゅうぎゅうと上条の肉棒を絞り上げる。  
 
「くっ! 俺もそろそろ…!」  
「だ、大丈夫だから、なかに! なかにくださいっ!」  
 
ラストスパートに入った上条が、五和の手を引き倒れこませると、胸元にしっかりと抱え込み、唇で唇を塞ぐ。  
胸板で柔らかくひしゃげる乳房の感触を堪能しながら、甘い吐息ごと五和の舌を吸い上げる。  
そして、とどめとばかりに亀頭で子宮口を突き上げると、密着させたまま射精を始める。  
 
「――――――――――――――っ!!!」  
 
五和は絶叫するように喉を震わせるが、上条はそれすらも自分のものにするかの如く、唇を塞いだまま精液を吐き出していく。  
やがて射精が収まって来ると、残りもなすり付けるように亀頭を子宮口に擦り付けると、五和も応えて腰をくねらす。  
射精の終わりとともに、上条がようやく唇を離すと、五和は新鮮な空気を取り入れようと荒い呼吸を繰り返す。  
 
「はーっ、はーっ、はーっ…えへへ、おなかいっぱいですぅ…はーっ、はーっ…」  
 
五和は呼吸を整えながら、嬉しそうに上条に頬を擦り寄せる。上条も応えて、頬を擦り寄せながら、いたわるようにその背中を撫でる。  
 
しばらくすると、上条の耳元で穏やかな寝息が聞こえ始め、ふと見やると五和が幸せそうに眠りに落ちている。  
やはり初めての慣れない感覚に、想像以上に体力を消耗してしまったのだろう。  
上条は挿入されたままだったモノを抜き、五和と体勢を入れ替えて仰向けに寝せてやる。  
そして、ベッドサイドのティッシュで溢れ出てくる精液を拭っておく。  
最後に、汗に濡れた裸の体が冷えないように毛布を掛ける。  
 
上条が五和の世話を終えて、ふぅ、と一息吐くと、くちゅくちゅと響く水音に気付く。  
音源を辿ると、対馬が胸を揉みしだき、股間に手を伸ばし、自分を慰めている。  
上条が思わず瞬きも忘れて見入っていると、上条の熱い視線に気付いた対馬が慌てて腕でその身を隠し、身を小さくしながらごにょごにょと言い訳を始めた。  
 
「これは、その、五和も上条君も無我夢中でしちゃってたから、私は見てるだけで、なんか火がついちゃってたし、その、えと…うぅ…」  
 
最後には顔を真っ赤に染めたまま涙目で上目使いに睨めつけてくる。  
そんな対馬を、上条は思わず抱き締めると、そのすべすべのお腹に再び力を取り戻した肉棒を押し付ける。  
 
「わっ、こ、これ…」  
「…対馬さんの一人エッチを見てたら、またこんなになっちゃいました。…責任、取ってくれますよね?  
 
上条の言葉に、対馬が上条の首に腕を回し、口付けで答えると、唇を重ねたまま上条は五和の隣に対馬を押し倒す。  
そして、対馬の足の間に自分の足を割り入れ開かせると、がちがちに硬くなった肉棒に手を添え、対馬の熱く愛液を垂らす膣口に合わせる。  
口付け、目を合わせたまま、ゆっくりと埋め込んでいく。圧迫感に対馬は息苦しそうに呼吸を荒げるが、呼吸の為に開いた口から舌を伸ばし、上条の舌と絡ませ合う。  
熱く絡む襞をかき分け、最奥まで押し進み、亀頭が子宮口にこつんと当った所でお互い呼吸を整える。  
その間も舌を絡ませ、唾液を混ぜ合い交換していく。それだけで対馬は目を蕩けさせ、軽く絶頂を迎えているのか、上条の肉棒をきゅうきゅうと締め上げてくる。  
堪らず上条が亀頭で子宮口を捏ねるように腰を動かすと、抗議するように襞が蠢き、肉棒を絞り上げる。  
このままでも十分気持ち良いのだが、射精するには足りない。  
上条は、名残惜しそうに追いかけてくる対馬の舌を断腸の思いで振り切り身を起こすと、対馬を横向きにして片足を肩にひっかけるように抱え込む。  
側位の体勢になった対馬は、隣の五和を見る形になる。タイミング良く五和が寝返りをうち、丁度間近に顔を合わせている状況だ。  
 
「ひぃんっ!」  
 
目の前の五和の顔に対馬が面食らっている不意を突き、上条が大きく突き上げる。  
不意を突かれた対馬は思ったより大きい声を出してしまい、慌てて手で口を抑え、恨めしそうに上条を睨めつける。  
その視線を受けて、上条はニヤリと邪悪そうに口元を歪める。  
 
「対馬さんがエッチな声を出しちゃうと五和が起きますよー。五和に対馬さんのエッチに感じてる所見られちゃっても良いのかなー?」  
 
などと意地悪に囁き、抱え上げたストッキングに包まれた美脚に頬ずりしながら腰を動かし始める。  
 
「ふ――っ! ふ――っ! ふ――っ!」  
 
必死に手で口を押さえ、威嚇する猫のような吐息を漏らし、顔を赤く染めながら対馬が涙目で見上げてくる。  
上条はそんな様子にゾクゾクとした快感を覚え、知らず渇く唇を潤すように舌なめずりし、更に強く腰を叩きつけ、ぐりぐりと膣内をかき混ぜる。  
 
「――――――っ!」  
 
びくびくと体を震わせ、対馬が絶頂に達する。それでも、その硬く絞り上げる膣内を上条は強引にこじ開けていく。  
 
「はぁ――っ! も、もう、ダメっ! はぁっ! うぅぅ…ああん! ゆ、ゆるして…」  
 
絶頂しても休み無く突かれ、遂に我慢しきれなくなった対馬が、許しを請うが、  
上条も普段お姉さん然としている対馬の乱れる様子と、強烈な快感に、既に止まれる段階ではなくなってきている。  
ただただ上条は貪るように腰を叩きつけ、対馬は間断無く襲い来る快楽に泣き声のような喘ぎ声を上げるばかりだ。  
当然そんな状況で五和が起きないはずも無く、目を覚ましてすぐ、目の前で顔を赤く染め、涙を流しながら喘いでいる対馬の姿に、手を口に当て、目を見開いている。  
既に虚ろな目をしている対馬はそれに気付いていないようなので、上条は歯を食いしばり快感を堪えながら対馬に声を掛ける。  
 
「くっ…! ほ、ほら、対馬さん、あんなに、大きな声を出すから、五和が、起きちゃい、ましたよ」  
「はぁっ! あぁっ! い、いつわ、みない、うあんっ!」  
 
少しだけ焦点を結んだ対馬の眼が五和の顔を捉えると、上条の予想通り膣壁がぎゅうっと収縮する。  
何とか堪え切り、上条は五和に声を掛ける。  
 
「くぅぅぅっ! い、五和、対馬さん、綺麗だろ?」  
「は、はい…真っ赤な顔で、涙も流してるけど、とってもエッチで、とっても綺麗…」  
「ああっ! うううう、うそうそうそ、だめ、うぁっ! だめ、みないで、みないでいつわぁ…」  
 
上条は射精に向けて、正常位に戻り、もう片方の足も脇に抱えると、突き破る様に肉棒を暴れさせる。  
対馬はもう意味の有る言葉を発せず、ただただ上条の突き上げに喘ぎ声を上げるばかりだ。  
五和はそんな二人をよく見ようと、身を起こしている。  
 
「くっ! 対馬さん! ……うううううっ!」  
「かみじょうくんっ! あ―――――――――――っ!!」  
 
子宮口をこじ開けられるようにして精液を浴びせられ、対馬が悲鳴のような絶叫を上げ意識を飛ばす。  
上条は閉じたまぶたの裏に火花を散らせ、射精しながら、肉棒の中の精液を出し尽くそうと尚も二度三度と腰を押し付けていく。  
 
やがて力尽きたように、上条は対馬と五和の間にごろりと横になる。  
 
 
「だうー、もう一滴も出ませんよー……」  
 
五和はそんな上条と対馬に毛布をかぶせると、上条に腕枕をしてもらう為に体を擦り寄せる。  
上条もそれに気付き、対馬を引き寄せ右に、五和を左に、腕枕をする。  
五和は上条と目を合わせると微笑んで、胸元に顔を寄せ、目を閉じる。  
対馬は無意識にも上条に擦り寄り、安心したように顔を緩める。  
上条もそんな二人を見やった後、目を閉じ、疲労に任せるままに眠りに落ちていくのであった。  
 
 
 

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