「やっほー!」  
ガシッ  
「のわっ!んな、ナニよ!」  
公園で黄昏てる美琴はいきなり後ろから抱きつかれ頬擦りされた。  
見ると其処には自分と同じ年代の、同じ顔の造形で、ほぼ同じ背丈(胸だけはアチラのがたわわにムカッ)の女の子。  
 
(ちょっと、これって!)  
 
待ちに待った…いやいや全く待ってない!…娘?の登場に内心は天にも登る気持ちの御坂美琴は、しかし念には念をと恐る恐る尋ねた。  
「ね、ねえアンタってひょっとして」  
「ん〜?そうだヨォお姉ちゃん」  
(イョッシャーーーッ!!………ん?何でお姉ちゃんなの?母親なんだからママ、ってイヤそんな♪」  
両手で頬を押さえてイヤンイヤンな美琴を興味深そうに見ていた御坂娘?は、ニマぁリと小悪魔の笑みを浮かべると矢継ぎばやにのたまった。  
「おお、自己紹介がまだだった!私の名前は御坂麻鈴(ますず)でっす、以後よろしく♪」  
「アレ、籍入れてないの?ワタシたち…ああ入り婿なの?ったくあの馬鹿はもう♪」  
「いやいや、流石にモラルちょっち厳しいから籍を入れるわけにはいかんかったとですよ」  
「ま、まさかそんなに若い内に!?駄、駄目よやっぱせめて18から」  
「(あ〜、だぁから乗り遅れたんだ納得)…だよねえ、一時の気の迷いの筈が百発百中だもんよ。あちきを筆頭に六人ばかりいるんだなコレが」  
「のえ、そんなに!?が、頑張ってるのね」  
「そうそう、母さんひらきなおっちゃって『目指せ100万人!』なあんて言ってんの」  
「はい!?ブッ飛びすぎじゃないワタシ」  
「ノンノン、まさか娘が一万人いてぜ〜いんおんなじ種でポコポコ孕んじゃってちゃあねえ、いっそ清々しいというか」  
「え?え?」  
「お姉ちゃんも大変だよ?親子三代たあっぷり染まっちゃってるからねい」  
「え?え?え?」  
「さあさ、話はこれぐらいにして会いにいこかね。あの母をして不倫と親子丼に走らせたチェリーボーイに♪」  
「え?え?え?え?」  
 
混乱が収まってない美琴の手を引っ張ってグイグイ歩く御坂娘?であったが、  
「おお?そこな娘からそこはかとないシンパシー、おお〜い」  
 
「空き缶は、ちゃんと捨てないとママがキョドキョド怯えるんだ」  
 
続かない?  
 

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