「…うっ」  
イッた。インデックスの目を盗んで自家発電に励んでいた健全な高校生、  
上条さんはあまりあるリビドーを迸らせてゆっくりとその余韻に浸っていた。  
「あの、どうぞ」  
「あ、どーも」  
差し出されたおしぼりを受け取って後始末を始める。  
(お、普段ティッシュで乱暴に拭ってるせいか、冷たいおしぼりってのは気持ちいいな…)  
「…てっ!!」  
今、何となくスルーしてしまった事実を確認しようと光速で振り返る当麻。  
しかしそこに人影はなく、手の中のひんやりとした感触だけが残ったのだった。  
 
日常に溶け込むのが天草式。  
 

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