「って言う桜の樹があるんだにゃー」金髪グラサンの土御門はいう。  
「だ、だからなんだと言うのです?」『必要悪の教会』の神裂火織はこたえる。  
「べ、つ、に、そこにかみやんと花見に行くだけだにゃー♪」彼は楽しそうに言う。  
「そして、ねーちんも誘ってるだけだにゃー」 「ぐっ…………」神裂は息を飲む。  
「か、彼に異能の力は……」ようやくこれだけ言う。  
「ねーちん、こんなジンクス、日本中の学校調べれば、腐るほどでてくるにゃ」  
神裂は打ちのめされた。  
「わ、私がなぜ、そこに?」  
「ねーちんじゃなくても、いいにゃ、オルソラ、アニューゼ、シェリー、ルチア、アンジェレネ、姫神、吹寄、そして五和」  
と女性の名前を指折り数える。  
「以上の中から、絶対一人はくるにゃ」  
土御門は、ニヤニヤ笑いながら、神裂の方をみる。  
そして……  
「で、どうするにゃ?ねーちん、行くのかにゃ?」  
神裂に残された、選択肢は、イエスかはいであった。  
 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  
 
「へぇ〜これは、なかなか」桜が満開だが人が一人もいない。  
「かみやん、どうぜよ?土御門さんの隠れスポットだぜい」  
土御門は誇らしげに、胸をはる。  
 
「当麻〜桜より早く、桜餅が食べたいんだよ」 腹ペコシスターは言う。  
「はぁ、インデックス、お前は本当に、花より団子だな?」  
上条は、ため息をつく。  
「え!!お団子もあるの」 感激といった具合に喜ぶ。  
「そういう意味じゃねぇよ」  
「まあ、かみやんのも間違ってるが、禁書ちゃーんと団子もあるぜい、な、ねーちん」  
神裂は応えない。  
「ありがとな、今日は」 上条が礼を言う。  
「さて、あのでかい樹の下で食うか」  
と言って、遠くに見える、大木を指差した。  
(ねーちん、あの樹だにゃ)  
(う、うぅぅぅぅ)  
そう、その桜の樹には伝説がある。なんでも、二人の男女が、  
その樹の下で、告白をすると  
、その二人は結ばれると、どこにでもありそうな話である。  
その樹の下に茣蓙を引き、上条が作った弁当、桜餅、団子、飲み物を置く。  
腹ペコシスターは、すごい勢いで食べていく。 「インデックス、ちゃんとみんなの分も残しとけよ」  
他三人は、桜を愛でている。  
「本来なら、5日前から場所取りにゃ」  
「なんで誰もいないんだよ?」  
「人払いにゃ」  
「お前、魔術は…」  
ある悪い予感が、上条にはしる。  
 
「大丈夫だにゃ、ぜーんぶねーちんが、やってくれたにゃ」  
その言葉に、驚く上条神裂が、こんなことの為に魔術を使うとは、  
思ってもみなかったのである。  
それを察したのか神裂は、話始める。  
「花見と言うのはもともと進行行事であります。桜とは、稲の神が宿る木であり、  
『さくら』の『さ』は稲の神であり、『くら』は神のいる場所、神座を表しています。  
そして、花見とは神と共に飲食をし、一年の豊作などを願うことなのです」  
「へぇ〜」  
適当にあいずちをうつ。  
 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  
しばらくして  
「当麻、桜餅無くなった」インデックスは、もっとよこせと催促する。  
「しょうがないにゃ、禁書買いに行くにゃ」  
「うんたくさん、買うんだよ」  
と言って、すくっと二人は立つ。  
「かみやん、ねーちんしばらく待っててくれよ」 そのまま、どこかへ行ってしまう。  
神裂は上条と二人きりである。  
「今日は本当にありがとうな、あいつも楽しそうだし」  
「え、ええ、どういたしまして」  
楽しく、二人は会話する。そのまま終わるかと思われたが。  
神裂が、自分の紙コップに手を出し飲む。  
(な、なんですか?これは)  
中に入っていたのは、酒『米侯爵』土御門が仕掛けていった罠である。 一気に飲んでしまい、酔いが回る。  
 
「どうした神裂?顔が赤いぞ」  
「上条当麻〜」  
トロンとした目つきで頬が紅い。  
「なんだよ」  
上条は神裂の様子がおかしいことにきずく。  
「あならは、わらひのころ、ろう思いまふ?」  
「い、いい仲間だ」  
答える上条。  
「しかし、わらひはあならに、返しきれない程の恩がありまふ」  
ふらふら、メトロノームみたいに、頭を揺らしながら言う神裂。  
「いいって、そんなこと今日のでチャラ」  
「らめれす!!らって、わらひはあなたを愛しれ、いるかられふ」  
上条は、驚き、戸惑いながら  
「神裂さん、あなた完全に酔っんん!?」  
神裂は上条の口を塞ぐ。もちろん唇で  
「んむぅ……わらひのころ、嫌いれふか?」  
上条は笑い  
「嫌いじゃないよ」  
神裂は目じりに、涙を貯め  
「ほんろうに、わらひれいいんれふか?」  
「それは上条さんの台詞です」  
神裂は抱きついてくる。  
「愛しれまふ」  
「俺もだよ」  
 
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆  
 
「………夢ですか」  
 
火織は目を覚ました。そして、ため息を吐き、目をこする。  
「ふぅ、それにしても」先ほどまでの夢を思いだす。  
「なんだって………… 恥ずかしい夢だった、土御門に言えば、爆笑でかえってくる。  
とても、恥ずかしい夢だった、若気の至りとはいえ。  
「どうした?……火織」 彼女の隣にいる男が話しかけてくる。  
「起こしてしまいましたか?」申し訳なさそうに彼女は言う。  
「いや、で、どうしたんだ?」男は問い掛けてくる。  
「いや、昔あなたに、私の思い伝えた時の……夢を……」後半は、声が小さくなる。  
「ああ、あの」  
「あなた、今笑いましたね」顔を真っ赤にし怒る火織。  
「いやいや、上条さんは笑ってませんよ」手を顔の前で、左右に振る当麻。 「嘘です、絶対に今笑いました。」  
火織は少しすねる。  
「それに、私も上条なんですよ今は」  
そう今の彼女のフルネームは、上条火織である。  
「結婚してから、もう一年ですからね!!」  
「わかってるよ」  
二人は、ゴールインしている。  
「それにしても、あれから四年か……早いもんだ」  
「はい」  
「あの時は、大変だったよな。  
インデックスと土御門がナイスタイミングで帰ってきやがって」  
「はい、キスの最中でしたからね」  
「インデックスに、噛みつかれて、一週間は、痛みが取れなかったよ」  
」  
 
「土御門は今度は『舞夏と二人きりでくるにゃ』て言ってましたね」  
二人は笑い合う。  
「火織」  
「なんです?」  
火織は問い掛ける。  
「しようぜ」  
火織にはその意味は解っていた。つまり、「夫婦の営み」と言う奴である。  
「さっきしたばっかりじゃんむ!?……」  
彼の唇が彼女の唇を塞ぐ。  
そして、彼の手は彼女の秘裂に伸びる。  
「なんだ、もう準備出来てるじゃないか」  
「あふっ!そ、それはあなたが///」  
「あなたがなんですか?」  
「さっき、中にだすから///ふぁん!」  
彼女は、消え入りそうな声で呟く。  
「火織はかわいいな」  
「…………もう!」  
当麻は火織に己の分身をあてがい  
「いくぞ火織」  
「はい、きてください」 その言葉を合図に、当麻は彼女に注入する。  
「あ、あ、あ……来てます、あなたのが、私のなかに……」  
そのまま、根本までくわえ込む。  
「ふうぅ……あっ…あ、奥にまで……ああぁ」  
「変わらないな、火織の膣内初めての時と同じだ」  
「そんな、ことぉ……いっ言わないれ……ふひぃぃぃぃん!」  
 
当麻は腰を前後、時に回転を加え、火織の膣内をかき混ぜる。  
「ひいぃ、ひゃうっ、はひぃぃ!そんなぁ」  
火織の腰を掴み、自分のを、一気に突く。  
「ああぁっ、奥に当たってましゅぅぅぅ!!」  
子宮口をノックされ、火織は、一瞬逝きそうになる。  
汗などといった体液が飛び散り、牝の匂いが充満する。  
「ひっ、あひっ、ひあぁぁぁ」  
膣内をかき回され、怒涛の如く、突かれ、火織の理性は飛ぶ。  
「ああっ、逝きます、ふひゃぁ!わらひ、果てちゃいますぅ」  
「火織、お、俺も!」  
「ふぁぁぁっ、膣内で、あなたの、が大きくなって、はひっ、ひっ、ひぃぃぃ!」  
当麻は、火織の最奥まで突き、子宮口へ精を放つ。  
「ふひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」  
火織は絶頂を迎えそのまま気を失う。  
当麻は、そんな火織の頬にキスをし、幸せを噛みしめるのであった。  
 
 
「今度はどこに?」  
仕事の都合上、当麻は外国に行くこともある。  
「今度は日本だよ鸚鵡とか言うカルト教団が、なにか、しでかそうとしているらしい…」  
目をそらす当麻。  
「あなた!なにか、隠し事がありませんか?」  
「こ、今度のパートナー美琴なんだ」  
火織は冷たい笑顔で  
「御坂さんとですか?」 明らかに不機嫌。  
「あなたのソレは結婚しても、治らないのですね」  
しばらく、考え火織はこう言った。  
「私も着いて、行きます」怒気がこもった声である。  
「か、火織さん、お、落ち着いて」  
「結婚式の時の決着をつけます!!」  
もはや、夫の声は届いていない。  
「当麻さん、あなたは誰にも、渡しません」  
 
 
終  
 

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