小ネタでヴェント。  
 
「よう、体調はどうだヴェント?」  
「もういつでもいけるわフィアンマ――でもその前に……」  
「その前に?」  
「私に罰を与えてくれフィアンマ」  
「前回の失敗の件か? あれは誰も罰を受けてないぞ。仲間同士で共食いするのは異教徒のサルどもにでもさせておけよ」  
「駄目なんだ。今の私には憎しみが足りない……フィアンマ、私に新しい憎しみを与えてくれよ」  
「かぁー、ご夫人の頼みと有っては仕方ないか――罰を与えてやるよヴェント」  
「ありがとう、フィアンマ」  
「それではヴェント、お前に罰を与える――『獣姦刑』だ」  
「じゅ、獣姦刑?」  
「無様な負け犬のお前にぴったりだろう? ははは、我ながら良く考えたもんだ」  
「……で、相手は?」  
「犬でも豚でも何でもいいんだけど……、今のお前にはちと上品過ぎるよなぁ――そうだな、あれだ、異教徒と交わってこいよ」  
「異教徒?」  
「それもただの異教徒じゃ詰まらんから、そうだな――幻想殺し(イマジンブレイカー)にヤられてきっちり孕んだら帰ってこいよ」  
「…………」  
「出来ないなら罰は無し。他の選択肢も許さん。どうだ、出来るか、ヴェ、ン、ト、さ、ん?」  
「……さ……」  
「え、何だって? 良く聞こえなかったんだが」  
「やってやるって言ったのさ、フィアンマ」  
「おーおー、そーかいそーかい、なら手はずはちゃんと整えてやるから、お前はしっかり罪を償ってきなヴェント」  
「了解した」  
「では我等が同志前方のヴェントよ、これにより汝の罪が赦されん事を。アーメン」  
 

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