「おいクソガキ」
「なになにってミサカはミサカはあなたにピーマン分けてあげながら瞳を輝かせてみたり」
「オマエの分だろそのピーマンはよォォっ!!」
「好き嫌いは良くないよってミサカはミサカは大人っぽく言ってみたり。野菜嫌いだと
強くなれないよってミサカはミサカは――ああハンバーグ取らないで大好物なんだよって
ミサカはミサカは必死にあなたの右腕に引っ張る! ……あ」
「何やってんだよォこのクソガキ。落としちまっただろうがァ」
「うーってミサカはミサカはちょっと泣きそうになったり」
「本当に涙目になってんじゃねェよ」
「だって、初めてちゃんとしたご飯食べたときにあなたと一緒に食べたのがこれなんだよって
ミサカはミサカは床に落ちた食べかけのハンバーグを片付ける……」
「――――」
「なにするのってミサカはミサカはあなたの行動が理解できなかったり」
「俺はあんま食わねェからこいつを食べりゃいいだろォ。ピーマンもセットだがなァ」
「……うん! ってミサカはミサカはあなたの食べかけハンバーグがピーマン付きでも頑張って食べる!」
(ん? 食べかけ…いや、特に問題ねェ――はずだよなァ?)