「どうしたんですの、お姉様?」
「なんかアイツに妹達(シスターズ)と間違われたのよ」
「まあ! まあまあまあ! これは一大事ではありませんか!? (ふふふ、これで殿方のカブは激下がり。ざまーですわぁ)」
「でもね、今日のアイツ凄く優しかったのよ」
「え゛?」
「『やっぱ素直な美琴はわかわいいな』なんて頭撫でてくれるし、お菓子食べさせてくれるわで、もう、ほんとに私……ふにゃー♪」
「あ、あの、先程人違いされたと……?」
「うふ、うふふ。だからあのこを亡き者にしてネックレスさえ手に入れれば……」
(お、お姉様がとってもダークサイドですわ!?)
「そうはさせません、とミサカはお姉様に銃撃しながら言い放ちます」
「きゃ!? 何すんのよアンタ!!」
「うひゃ!? おぉ、おた、お助けぇぇぇぇぇですわぁぁぁ!!」
「それはこちらの台詞です、とミサカは鞄から代えのマガジンを――――」
「させるかぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」
「うひぁ――――――――――!?」
「きゃっ!」
「ふうっ、ふうっ。ア、アンタが私に敵うとでも――――」
「やってみなければ判りません、とミサカはミサカネットワークの力を開放します!」
「なっ、アンタその力は!?」
「時間が無いので多くは語りません、とミサカは雷雲を呼び寄せます。この力でお姉様(オリジナル)と共にあの人の中の記憶を消し去ります、とミサカは勝利を核心して宣言します」
「ま、負けるかぁぁぁああああああああああ!!」
「う、うわあ。が、学園都市が、た、たた、大変な――お、お2人とも話し合いで解け――――」
「「うるさい!!」」
「ひっ!?」
「積み重ねただけでは太刀打ち出来ない時間と言うアドバンテージもお姉様(オリジナル)さえいなくなれは無意味です、とミサカは笑顔で引導の告知をしました」
「は、アンタ、それはこれを喰らって生き残ってから言いなさいよっ!」
「では――」
「いくわよっ!!」
『ドゴォ―――――――――――――――――ン!!』
「そ、そんなぁ!? 2人が光の中に消えてしまいましたわ!! ああ……、ああ、お姉様たち……、わたくしを、わたくしを置いて逝ってしまわれるなんてあんまりですわ……よよよ……。
でも泣いてはだめよ黒子。いなくなったお姉様たちのためにも、わたくしはその分幸せにならねばいけませんの!
さしあたって空席になりました殿方……、いえいえ、上条当麻さんを……」
「アイツをどうするっての?」
「もちろん温泉施設のスペシャルスイートを借り切って2人でしっぽりと――って、へぇぇ!?」
「ほほう。そこまで具体的に計画していようとはねえ」
「危うく出し抜かれる所でした、とミサカはあなたを捕まえて微弱な電気を流しながら胸を撫で下ろします」
「あわ、しび、しびれますわわわ!?」
「先に説明しとくと、考えたら私たちじゃ電撃ぶつけ合ってもらちあかないのよね。はっはっは」
「さあって、黒子。じっくりお話を聞きましょうか? アンタの体に、たぁっぷりとね」
「はわ、はわわ。そ、それは、うれし、うれしいような、こ、こわ、怖いような、しびび、しびれますわ……」
「私も色々試したい事が合ったのです、とミサカは平静を装いながらも実験台が手に入った事に喜びを隠し切れません。フフフ……」
「じゃ、行きましょうか」
「ひゃ――――――――――!?」