旅掛「上条君、親父(ダディ)と呼んでごらん」  
上条「ダ、ダディ……?」  
旅掛「美鈴! 上条君が親父(ダディ)と呼んでくれたぞ!!」  
美鈴「上条君、本当なの!? 私のことは――ああ美琴ちゃん何するの!」  
美琴「母さんも父さんも何やってんのよ!?」  
刀夜「では私も。といっても、私のことは好きなように呼んでいいからね?」  
美琴「えっと……」  
詩菜「あらあら。美琴さんにまで手を出すなんて。もう、刀夜さんたら(ガサゴソ)」  
刀夜「か、母さん……これは――いや、それよりだ」  
『孫はいつ見られるんだい/のかしら』  
『……』  
 
詩菜「美琴さん、私のことも好きに呼んでいいのよ」  
美琴「……し、詩菜さん」  
詩菜「当麻さんのおばさんでもいいのよ」  
美琴「お、おば……すみません。それは口が裂けても言えません」  
美鈴「上条君。私のことは『お義母さん』って呼んでいいからね」  
上条「その……『美鈴さん』っていう方がしっくりするんでそれでいいですか?」  
美鈴「ええ、いいわよ(心の中でガッツポーズ)」  
旅掛「中々大胆だな、上条君。人の女房を名前で呼ぶなんて」  
刀夜「と、当麻…ついには人妻にまで……」  
詩菜「あらあら。最初に手を出したのは刀夜さんだと思うのですけれど」  
 
「では一杯飲もう」  
「飲みましょうか」  
「あのう、俺は未成年なんですけど」  
「何を言ってるんだ上条君。いいかい?  
 美琴と二人きりのディナーでグラスを重ねる日はそう遠くはないからな」  
 
「美琴さん? お化粧したことはあるかしら」  
「いえ、全然……お化粧なんてする必要、ないし」  
「駄目よ美琴ちゃん。女は化粧で美しさを引き立てるものなんだからね。  
 あの上条君も、お化粧して今よりずっと綺麗なった美琴ちゃんを見たらイチコロよ!」  
「イ、イチコロ……」  
 
「お腹すいたかも」  
「嗚呼、お姉様はいずこに……しかもこのチビが一人ということはもしや!」  
 
 

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