『幼児退行―エイジダウナー― 〜かみじょうちゃん編〜』
(記憶も幼児化/8〜10歳ということで/『〜お姉ちゃん』と○ナンっぽく)
「インデックスのお姉ちゃん」
「と、とうま!?……な、なにかな」
「……ご飯なら、ぼくが作るよ」
「小さくなっても…とうまはとうまなんだね!!」
「なんでかな……悲しくないのに涙が出るよ」
「美琴姉ちゃん」
「な、なに?」
「……後ろを振り向かないで、ぼくの話を聞いて」
「―――どうしたの」
「さっきから、誰かが『びこう』してるよ」
「――尾行?あ、ホントだ。しかもあれは……」
「来た!美琴姉ちゃん、ぼくが時間をかせぐから、その間ににげて!!」
「……ってちっこくなっても性格は変わらないのね」
「まあ、お姉様たっら…隠し子がいらしたなんて。お相手の殿方はどなたですの?」
(ふ。ふふふ。ふふふふふ。しかもこのチビ猿、お姉様に食べさせて貰い
お口を拭いて頂き……にゅ、入浴までご一緒していただくなんて―――)
「私だって、そんな風にお世話してもらったことはありませんのに!!」
「知り合い?」
「知り合いだけど…危ないから、君は友達になっちゃ駄目よ?」
「うん。分かった」
「うむ。素直で良し!あそこの喫茶店で何か食べよっか」
そしてその喫茶店には、打ち止めと同い年ぐらいの白い子の姿が…
『幼児退行―エイジダウナー― 〜あくせられーたー〜』
(能力復活・杖なし/8〜10歳/)
「遊ぼう遊ぼう一緒に遊ぼう!ってミサカはミサカはあなたの手を引っ張ってみたり!」
「それじゃ、外の公園に行こう!さっきベランダから下を見たらあったんだ!」
「行ってきまーす!ってミサカはミサカは公園まで競争してみたり!!」
「駆けっこなら僕も負けないよ!」
「と言いつつ、能力使って同じぐらいの速さで走るなんて……優しい子ね」
「ふーん?もう母親気分じゃん」
「あら。そういうあなただって……」
「私は教師じゃん。一緒にしないで欲しいじゃんよ」
「一緒に遊んで、一緒にお昼寝……」
「一緒にご飯を食べて、お風呂も一緒じゃん?」
「夜寝るのも一緒らしいわね。同じベッドで」
「微笑ましいじゃん」
『10032号はあの方とまだ接触していないのですか、とミサカ11452号は10032号の状況を
再確認します』
『どうやら10032号以外の妹達が独断で行動しているようです、とミサカ16810号は――』
『あの方に接触している固体を発見しました、とミサカ10032号が現場より生中継します』
「ミサカはお姉様の妹です、とミサカ19090号は自己紹介しつつこの戦いの勝利を確信しました」
「なんて呼べばいいの?」
「『妹のお姉ちゃん』と呼んでください、とミサカ19090号は『妹』なのに『姉』である
この状況に歓喜します。ふふ……」
「……変な笑い方」
「次から次へと……」
(しかも腰周りが私より細く見えるのは気のせいかしら?)