オルソラ教会。  
未だ完成には程遠いながらも、  
荘厳だがどこか身近で優しく慈悲深い――まるでその名を持つシスターのように――空気を纏っていた。  
しかし、  
 
「ひぎゃぁぁぁぁ…!!」  
 
そのような空気も、大聖堂から響く悲鳴に切り裂かれ続けたため、とっくに雲散霧消ししていた。  
代わりに、全く別の空気を漂わせていた。  
息が詰まるほどに濃密で、むせかえるほどに濃厚で、肌に張り付くほど濃縮された、獣の匂い。  
教会で最も神聖であるはずの空間は、今では最も汚れた空間となっていた。  
 
オルソラ=アクィナスはその空間のど真ん中にいた。修道女が教会にいること、それ自体は何らおかしい事ではなかった。  
しかし、彼女の服装と彼女を取り巻く200人以上のシスターが、この状況を一気に異常なものに昇華させていた。  
露出は全くと言っていいほど無かった彼女の修道服は、もはや見る影もなかった。  
はだけた胸元からは、彼女の母性の大きさを表しす胸が放り出され、  
破れたスカートからは、少女というには些か違和感を覚えるほど肉付きのいい太ももとお尻が露わになっていた。  
彼女の荘厳だがどこか身近で優しく慈悲深い顔立ちは、涙と涎でベチョベチョになっていた。  
 
アニェーゼ=サンクティスは、蓮をかたどった杖を右手に携え、  
眼下に転がっているボロボロの修道女を眺めながら、少女らしからぬ笑みを浮かべていた。まるで獣のような笑みを。  
「おやおやどうしたんです?たったの1時間で音をあげちまってるんですかい?」  
かれこれ1時間、オルソラは彼女たちから壮絶な暴力の嵐を浴び続けていた。  
すでに立ち上がる体力もなく、声を上げるだけでひと苦労という様子だった。  
「はぁっ、はぁっ…」  
「こんな島国くんだりまて来させて!面倒な仕事を増やして!その落とし前はまだまだついちゃいねぇっつってんすよ!!」  
しかし赤毛の少女はそんな様子を見ても容赦はしなかった。  
グニュッ!と、彼女の厚底靴がオルソラの大きな胸を踏み潰した。  
「ひぎっ…!」  
すでに体力は底を尽きそうなオルソラは、辛うじてうめき声を上げた。  
しかし赤毛の少女はそんな声を聞いても容赦はしなかった。そのまま靴底でグリグリと乳房を踏みつけ続けた。  
「あんたのせいなんすよ〜、こーんなややこしいことになっちまったのは!そこんところわかってるんすかねぇ?」  
傲慢なまでに吐き掛けたアニェーゼ。  
 
しかしその暴力的な言葉の響きとは裏腹に、踏みつける彼女の右足の動きは繊細だった。  
厚底靴のかかと部分が。乳輪を丁寧に撫で、時おりグニッと先端を踏みつける。そして細かな振動を与え、乳房全体を揺らしていく。  
「ひあっ…あっ…あっ…」  
「あ〜ん?何ですかその声、感じちゃってるとか?アッハハハ!この状況で!?こいつはとんでもねぇ色情魔ですねぇ!!  
 あの異教徒にでも仕込まれましたか!?いやいや恐れ入りましたよ!!まさかオルソラ=アクィナスに獣姦趣味があったなんてねぇ!!」  
「…違い…ます。そんなこと…は、断じて…ありません」  
「…へぇ」  
満身創痍ではあっても強く、きっぱりと否定するオルソラ。  
彼女が異国で布教活動を成功させてこれたのも、この心の強さが一つの理由なのだろう。  
しかしその強さは時として、相手の神経を逆撫でする。  
足の動きを止め、今まで胸を踏みつけていた靴を脱ぎ捨たアニェーゼは、  
グニュと、自らの右足をオルソラの股に押し付けた。  
「ふあぁぁ……!」  
「じゃ、あ!なぁんでココはこんなにグチャグチャ濡れているんすかねぇ!!」  
ショーツ越しに陰核を押し潰す。膣の入り口に無理やり親指をねじ込む。  
 
先ほどの繊細さとは打って変わり、荒々しく攻め立てたアニェーゼ。  
「どうしたんですかぁ?あの異教徒のナニよりは小さいはずっすよぉ?なのになぁんで感じてるんですぅ?」  
「ひぁ…あっ…ち、違っ…ああっ…」  
純白のショーツが透けてしまうほど濡れてしまっては、どんな否定の言葉も説得力を持たない。  
そして、度重なる暴力で抵抗力を失っている今では、絶頂は時間の問題だった。  
「ひあっ…あっ………ああっ!!」  
ビクンッ!と体はのけぞり、彼女が達したことを示した。  
アニェーゼはそれをニンマリと笑い、満足そうに見つめた。  
「やれやれとんだ変態ですねぇ、これだけ大勢に囲まれている中でイッちまえるなんて。  
 まあ異教徒と致してしまうような獣に羞恥心という考えは難しいんすかねぇ?」  
「ふぁ…はぁ……」  
「でもまあ…、いくら変態とはいえ今までローマ正教のためにせっせと尽くした事実は確かですからねぇ、  
 そこらへんはちゃんと気を使わないとですよねぇ」  
そう言うとアニェーゼは周囲に目配せした。  
すると辺りに控えていたシスター達は一斉にオルソラに近づき、手を伸ばせば触れる距離まで迫っていた。  
「え………?」  
 
不思議に思うオルソラだった。今まで何もしてこなかったのに何故…、と。  
そしてアニェーゼの言葉を聞いた後、その光景に震え上がった。  
 
「ちょっとやり過ぎちまいましたねぇ。彼女はローマ正教のために尽くした偉大な方ですよ?  
 いくらムカついているとはいえ、ちゃんと手加減しなきゃダメじゃないっすかぁ。  
 あーあ、見てくださいよ。お尻は真っ赤に腫れてるし、太ももなんて青あざができてるじゃないっすかぁ。  
 このままだとさすがにまずいし、みんなで治療しましょうかねぇ。  
 ただ、私って今まで獣に回復魔術を使ったことが無くて、効くのかどうか不安なんすよねぇ〜  
 しょうがないからここは、偉大な獣たるオルソラ=アクィナス様に敬意を払って、  
 原始的で野性的な治療法をしましょうかねぇ、ねぇ皆さん!!」  
言い終わると彼女は、悪意ある笑顔を満面に浮かべ、べーっと舌を出した。  
そして周囲のシスター達も同じように、べーっと舌を出した。無論、悪意ある笑顔を満面に浮かべて。  
 
 
ヌプッ チュパチュパ ペロッ ブチュウ  
「ふあああ…あっ…あっあっ…あっ…!」  
「何動いてるんすかぁ?『治療』なんですから我慢にしましょうね〜」  
 
オルソラは、その肉感的なお尻を突き上げるような姿勢で寝かされ、『治療』を受けていた。  
大聖堂に、オルソラを『治療』する音が響き渡る。原始的で野性的な治療法。  
舐める。  
ある者は赤く腫れた尻を。またある者は青あざが浮いた太ももを。  
彼女の下に潜り込み、胸を『治療』する者もいた。  
耳、鼻、唇、顎に首周り。肩と二の腕と脇の下、手の指。背中からわき腹と臍。  
下って内股と膝の裏表。ふくらはぎと踵まで降り、そして足の指。  
体中のほぼ全ての部位を、10人以上のシスターが交代制で『治療』してくれる。  
 
「ふぎゅ、うあっ、あっあっ、あぅ…」  
その完璧なシステムの中で、オルソラは限界に来ていた。  
今までずっと暴力的な痛みを受けていたその体が、急に快感を全身に浴びて戸惑っているのだ。  
一度達してしまった彼女の体に、この『治療』は刺激的過ぎる。  
いつ絶頂を迎えてもおかしくない状況だった。  
しかし、どれほど待ってもやってくることはなかった。  
 
「な…ぜ………んあっ!」  
「なぜ?何が『なぜ』なんすかぁ?」  
「くぅっ……!」  
確かにシスター達は全身を『治療』している。  
しかし、敏感な部位――例えば陰核や膣、肛門や乳首など――は意図的に『治療』をしていないのだ。  
絶頂に達する決め手のないまま、『治療』が進む。  
興奮し、異様な顔つきで一心不乱に舐め続けるシスター達。それはまさしく獣だった。  
そして『治療』する順番を待つシスター達も、また獣じみていた。  
淫らな光景を目の前にし、舌を舐めずり回す者。  
淫靡な空気にあてられ、自らの胸や股間を弄る者。  
溢れ出てくる欲求に従い、周囲のシスターと抱き合う者。  
この場にはもう神に仕える者は1人もいない。  
いるのは獲物を前にしての興奮を隠せない、252匹の雌の群れ。  
息が詰まるほどに濃密で、むせかえるほどに濃厚で、肌に張り付くほど濃縮された、雌の匂い。  
雌の匂いが、大聖堂を包んでいた。  
 
そして獣の群れの頭たる少女は、その『治療』風景を満足気に眺めていた。  
そしてシスター達に『治療』の終了を告げた。まだ物足りないという顔をする者もいたが、  
群れの頭はそれを無視し、獲物に向かって話しかけた。  
 
「なーにが『なぜ』なんすかねぇ?まーさーか、『なぜ私はイッちまわないのか』ですかねぇ?」  
「はぁ…はぁ…」  
「勘弁してくださいよー天下のオルソラ=アクィナスは獣姦好きでドMなだけでなく  
 人道的治療すらも快感に感じる淫乱だったなんてねぇ  
 あの異教徒にたらしこまれちまったんですかねぇ、かわいそうに  
 異教の猿はまさしくサル並スケベ野郎ってことっすかねぇ?  
 スケベな妄想しかできないから私らにまんまと騙されちまうんですよ!!」  
「…………だま、され、た……?そうですか…あの方は…自分の……意思ではなく……騙された…だけでしたか……」  
「そうです騙されたんですよ!年がら年中スケベな妄想して!  
 あなたにスケベなことするのに夢中で!  
私らの策にまんまとハマっちまったわけですよ!ははっは!!」  
「…………違います」  
「は?」  
「あの方は…そのような方ではありません……私を辱めるのは構いません…  
 しかし…あの方を侮辱するのはだけは…許しません」  
言い放った口調は、強かった。  
どれほどの目に遭おうとも、最後まで信じ続ける強さ。  
決して折れぬ芯の通った心の強さ。彼女はそれを持っていた。  
 
見せつけられたアニェーゼは、その強さが不快であるように、苦虫を噛み潰した。  
「…っさいんですよ……」  
ギリリと右手に力を込め、蓮の杖を握った。  
「るっさいんですよアンタは!」  
そして、ドカッと杖の先を床に思い切り打ちつけた。  
すると、バシッという叩かれる音がした。  
しかし音は、床ではない所からも聞こえてきた。  
オルソラの持つ、大きな大きな乳房からだ。  
「んああああっ!!」  
突然訪れた刺激に、オルソラはただ悶絶するしかなかった。  
四つん這いの姿勢を支える両腕は震えてしまい、胸に勝るとも劣らない豊かなお尻はフルフルと揺れている。  
「うるっ!さいっん!ですよ!アンタはっ!いちいちっ!」  
ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!ドカッ!と、アニェーゼは怒りにまかせて蓮の杖を振り回す。  
「ひゃっ!あっ!くぅっ!うぁっ!ああっ!」  
その衝撃を全て受け止めるオルソラは、今までせき止められていた快感が、一気に流れてくるのを感じていた。  
アニェーゼは何度も何度も杖を振るい、オルソラは何度も何度も快感に悶えた。  
杖が振るわれる度に、乳房が震え、体が震える。  
それが何度も何度も繰り返された。  
 
ただ、さっきまでと違うのは、表情だ。  
オルソラは歯を食いしばって堪え忍んでいるのに対してアニェーゼは、  
とてもさっきまでの行為を指揮していた者とは思えないほど怒り、悲痛な表情をしていた。  
「はぁっ…!はぁっ…!はぁっ…!」  
自らも限界を迎えようとしているなか、オルソラは怒りに満ちた赤毛の少女の表情を見て、思った。  
―――あなたは何に怒っているのでございますか?  
確かに自分の態度が癇に障った部分もあるのだろう。  
だかしかし、これはまるで―――  
「うるっさいんですよあなたは!!何が『許さない』だ!!豚みたいに無様によがってるくせに聖母様気取りですか!?」  
―――まるで自分を傷つけているような―――  
「人なんか、そんな簡単に信じられるわけがないでしょうが!!」  
赤毛の少女の叫びを聞いたオルソラは、あくまで優しく語りかけた。  
「だからこそ…信じ続けるのでございますよ……出来ることを…するのは当たり前……  
 大切なのは……出来ないことを…出来るようにすること……  
 わかりますよね…人が…人を信じ…愛することは…主にも出来ない…人の特権ですから……」  
周囲のシスター達も黙り込んだまま動かない。アニェーゼは、無理やり口を開いた。  
 
「………わかりませんね……世の中、そんな人間ばかりなわけないでしょうが」  
そう、無理やり発した。  
しかしオルソラは揺るがない。  
「いいえ…わかるはずです……あなたもまた…優しい方ですから……」  
最後まで、彼女は笑っていた。  
 
やり場のない怒りを持て余したアニェーゼは、  
「……ああ、そうですか!!」  
と叫ぶやいなや、再び杖を握り締め、打ちつけた。しかし、それは床ではなかった。  
オルソラは、自分の体に何かが、ズブリと刺さったような気がした。  
そして、それはあとからやってきた。  
「…ひ、ひぎゃぁぁぁぁっ!!」  
今日最もキツい刺激が彼女を襲う。  
ブツン、と膜が破れる音がして、血が流れた。  
しかしアニェーゼはそんなことにまるで気がつかず、ただがむしゃらにオルソラの膣をかき混ぜた。  
オルソラの方も、快感で全身を焼かれているために悶えるので精一杯で、破瓜の痛みどころではなかった。  
「うあっ!あっ!やっ!はあっ!」  
グチャッグチャッグチャッと、愛液をかき混ぜる音をBGMに、オルソラは喘ぎ続けた。そして、  
「ふあああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」  
大聖堂中にこだまするほどの叫びを上げ、オルソラは果てた。  
 
いよいよ何も考えられなくなり、このまま気を失ってしまいそうになるオルソラは、  
ふと、アニェーゼの方を見た。  
俯いていて表情はわからないが、先ほどまでとはまた少し違った、悲しい雰囲気を纏っていた。  
そしてオルソラは薄れゆく意識のなか、声を聞いた。  
か細くて、泣き声だが、優しい声を。  
 
「…ごめんなさい」  
 
オルソラの意識は、そこで途絶えた。  
 
 
 
「ふわぁ………………って、えっ?」  
 
オルソラの意識はベッドの上で戻った。  
「私は…確か教会の大聖堂に…………んん?」  
自分の混乱する思考を正すために、周囲を見回すオルソラ。そして3つのことを思い出した。  
イギリス清教女子寮の一室にいること。  
まだ太陽も目覚めぬ真夜中であること。  
同じベッドの中でアニェーゼ=サンクティスが寝ていること。  
「夢…でしたか……」  
オルソラはこれら3つから、自分が今まで見ていたのは夢だったと確認した。  
 
それは決して忘れることのない、大切な思い出の数々。  
自分がローマ正教から逃げていたこと、天草式の面々に迷惑をかけてしまったこと、大聖堂でアニェーゼ部隊との出来事、  
そしてツンツン頭の少年が自分を助けに来てくれたことと、自分がイギリス清教に改宗したこと。  
これらは決して忘れることのないだろう。  
自分のあられもない姿を見られたことも思い出してしまい、オルソラは少しだけ、顔から火を噴いた。  
ただ、さすがにあそこまで過激だったっけ?と首を傾げるオルソラ。  
夢というのは、たまに妙な脚色が入ることがある。  
 
あれから後、黒髪少年のあんな活躍やこんな活躍により、アニェーゼ部隊253名も、めでたく女子寮の仲間入りとなったのだった。  
「昨日の敵は今日の友…でございますか。きっと真の敵とは、誰かを敵と思うその心なんでしょうね……」  
ベッドから星空を窓越しに眺め、オルソラはボーっと考えていた。寝る前に降っていた強い雨も激しい雷も、今はどこにいるのやら。  
 
ふと、オルソラは自分の隣で寝息を立てている赤毛の少女に目をやった。  
就寝の際に、強い雨音と激しい雷音に小柄な体をさらに小さくさせているの彼女を見て、  
「一緒に寝ましょうか?」と誘った所、  
「馬鹿にしないでください!」と怒鳴られたのを思い出して、オルソラはプッと吹き出してしまった。  
「結局、潜り込んで来ましたか…」  
いかに大部隊を率いるだけの能力があったとしても、幼いと言って問題はない年齢だ。未熟な面は多々あるのだろう。  
彼女たちがこの寮に来て間もない頃、涙ながらにあの時のことを謝っていたことが思い返される。  
自分の中ではとっくに消化していたことを今更謝られると、かえって決まりが悪いもので、  
アニェーゼを泣き止ませるのが大変だったなあと、しみじみ思うオルソラであった。  
 
ちなみに他の部隊メンバーはというと、  
アニェーゼのように謝罪に来る者もいれば、ギクシャクしながらも友好関係を築こうとする者、  
いまだに引きずってしまいウジウジしてる者、抱えた不満を捨てきれない者などがいたが、  
今ではオルソラの人柄と、彼女の卓越した料理の腕前のために、彼女を悪く言う者はほぼ皆無である。  
(とはいえ、それでも不平分子はいるようで、一度オルソラに酷いことしようぜ計画が準備されていたことがあった。  
 が、直前でバレてしまい、首謀者たちはオルソラ本人から、  
思い出したくないほど恥ずかしい制裁を受けたという話は割愛します。)  
 
「ん…」  
と、物思いに耽っていたオルソラは、意識をこちら側に戻した。  
起こしてしまいましたか?とオルソラは不安に思ったが、どうやら寝言のようだ。  
「パパ……ママ………」  
「……………、」  
オルソラは一瞬だけ、切ない顔をしてしまった。  
しかし次に浮かべた表情は、優しく温かいものだった。  
オルソラは布団をかけ直し、頭を枕に沈めた。そして赤毛の少女と向き合い、ゆっくりと、抱き締めた。  
「ん…?ママ……?」  
「ふふふ、ママというほどの歳ではございませんがねー」  
優しく、されど力強く、抱き締めた。  
「ママ……あったかい………」  
オルソラはニッコリと笑った。その顔はまさしく、聖母のようだった。  
彼女が異国で布教活動を成功させてこれたのも、この優しさが一つの理由なのだろう。  
そしてそれは、相手を包み込んでくれる。  
優しく、温かく。  
 
[終]  
 
 
 
 
 
 
 
 
「むぎゃー………ままァ…………ムチュー」  
「ダメでございますよぉ…そんな所吸っちゃ、んあぁ…」  
 

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