突然だけど、カミやんにクイズなんだにゃー!
第一問!
・神裂、風斬、黄泉川
・黒子、打ち止め、青ピ
上にあって下に無いものは何かにゃー?
第二問!
・建宮、姫神、初春
・オルソラ、一方通行、小萌
上と下はある基準で分けられてて、それは何かにゃー?
ラスト!
・禁書、神裂、アニェーゼ
・舞夏、対馬、絹旗
上と下はある基準で分けられてて、それは何かにゃー?
以上!当てたカミやんには、ねーちんの超どエロ画像をプレゼントするぜよ!!
p.s.おまけで、サンプル画像を添付しておくぜよ!このスケベ☆
「むふふ」
あやしい笑みを浮かべ、高速のブラインドタッチで文字を打ち込む土御門。すると、
「む?何をしているのですか?土御門」
「うおっ!」
ガタンッ!!
土御門は驚いて椅子ごと後ろに倒れた。集中していたため、神裂の接近に気付かなかったのだ。
「何をやっているのですか……、ん?仕事ですか?」
神裂は、ぶっ倒れた土御門を一瞥し、光を放つPCモニターを覗き込む。
「チッ」
土御門の行動は迅速だった。舌打ちと同時に素早く身を起こし、サンダルをつっかけ部屋を飛び出す。
「な、ななんですかっ!これはっ!!土御か――」
メール文を読み、羞恥で顔を真っ赤にした神裂が振り返った。しかし、既に土御門は居らず、代わりに、閉まっていくドアの隙間から、けたたましく階段を下りる音が響いてきた。
「クッ」
慌てて後を追う。部屋のドアが並ぶ共同通路に出て、手摺りを掴み、学生寮の眼下に視線を走らせる。
「なんて逃げ足の速い……」
外は夜、もう結構な時間のため、肝心の土御門はおろか人影自体ない。
「まったく、明日憶えておきなさい」
嘆息と共にそう呟く神裂。ふと顔を上げると、道路に沿って整列した街灯や、遠くに見えるマンションの機械的に配置された照明が目に入った。人工的な光だが、いや、人工的だからこその温かみを感じた。
(私もホテルに帰りましょうか)
そう思い、神裂は、開けっ放しの土御門の部屋のドアを閉めようと振り返る。が、その隣、表札に『上条』と書かれた閉じられているドアに気持ちが傾く。
(あなたはいつもこの風景を見ているのですね)
ドアを見て、思わずふわりと優しい微笑を浮かべた神裂。その頬は僅かに上気している。
――しかし、次の瞬間、彼女は文字通り顔面蒼白となった。
「まずいっ!」
深夜だということも忘れ声を上げる。神裂は、信じられないスピードで上条宅のドアとの間合いを詰め、インターホンを連打、ノック、そして叫んだ。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!
「夜分遅くすみません!上条当麻!私です!神裂です!」
ガンガンガンガン!!
「こんな遅くに失礼は重々承知です!ですが、開けて下さい!」
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!
「上条当麻!起きて下さい!そして、どうか開けて下さい!」
涙目になりながらドアに張り付く神裂。内心、
(確か、私の『超どエロ画像』とありました!大体想像できます!とにかく、見られたら終りです!)
ガンガンガンガン!!
「開けて下さい!開けなさい!開けて〜!!」
上条に自分の『超どエロ画像』を見られたらと考え、最早、半泣き状態の神裂だった。
「むふふ」
学生寮の屋上。
あやしい笑みを浮かべ、携帯電話を操作する男が一人。
携帯電話の液晶画面が発する光に照らされるのは、金髪、グラサン。
「むふふふふ、ねーちん、アマイぜい」
彼は階下の様子を窺いながら呟く。
「でも、感謝してほしいんだにゃー。来週にはカミやん、イギリスで熱烈接待受けることになってるから『感謝の気持ち(乙女心)』を伝えるには今しかないんだにゃー」
神裂はおろか、当の上条も知らない内に、彼のイギリス行きが決定していた。
――それは、とある電話が始まりだった。
『もう、カミやんへの借りは、ねーちん一人じゃどーにもならない所まで来てるんだにゃー!」
「と、突然、なにを言いたるの?」
『あ〜あ、超!ガッカリぜよ……。イギリス清教の最大主教は懐が浅いんだにゃー……』
「なっ、なっ。そっ、そこまで言いけるなら!最大主教の名に賭けて、今から懐の深き所を見せたるわよ!!」
と、裏でこのようなやり取りがあり、イギリス清教、最大主教の威信を掛けて、上条を接待することに決まったのだった。
そんなことは露知らず、自身の『超どエロ画像』抹消のため、赤面半泣き状態で叫び続ける神裂。深夜に叩き起こされフラフラとドアを開けに行く上条。
そして、不敵に笑う金髪グラサン。彼は思った。
(俺、今夜どこで寝よう……)