上条当麻は緊張していた。
「神裂?」
「は、はい!」
上条の言葉に、ビクリ、と反応する。神裂は上条以上に身を硬くしている。
「えっと、いいか?」
上条の問いに、神裂は真っ赤な顔で、コクン、と頷いた。
上条は神裂を押し倒しキスをする。お互い最初はぎこちなく、しかし、回数を重ねるごとに緊張や恥じらいよりも、相手の唇の感触に夢中になっていった。
「…ん、…んんっ……ん…」
湿った音を立てて味わうキス。
上条が舌を使うたび、熱く甘い喘ぎが神裂の白い喉から、くぐもった音となって聞こえてきた。
「んぁ……、んんっ!」
キスを止めると、神裂は一瞬残念そうに声を漏らした。が、上条が彼女の首筋に吸い付いたため、直ぐに、ビクリ、と全身で反応を示した。
「胸、触っていいか?」
「は、い…、お好きな、ように……」
最後は消え入りそうな声で答えた。
上条は神裂の乳房をそっと包み込むと、力加減に気をつけて自在に揉みしだき、指を使って両方の乳首を同時に愛撫した。
「……すげぇ………」
上条はそう呟くと夢中になって、神裂の大きな乳房をこね回す。
「ん、ふ、んん…ぁぁ……」
彼女は時折、ビクッビクッ、と小さく身体を跳ねさせ喘ぎ声を漏らす。
「脱がす、な?」
上条は、神裂のTシャツの上からでも分かるほどに、硬くしこった乳首を指で弄びながらそう言った。
「ん、ふ、ぁ…ぁ、ぅ、は、い」
上条に、張りつめた乳首を愛撫されるたび、それに合わせて息を詰まらせる。
「ちょっと腰上げてくれるか」
「ぅぅ、はい……」
下着を脱がされ、一糸まとわぬ姿にされた神裂。羞恥からだろう、神裂は頬を赤らめ身をよじる。薄暗い部屋の中、彼女の白い肌だけが鮮明だった。
「神裂………」
「あ……、んむ……」
上条はそう囁くとキスを始め、彼女の乳房を直に揉み回した。先程までのぎこちなさは余り見られず、手の動きも大胆になって行く。
「あ、くふ、ぁん」
神裂の全身にキスを降らせ、
「……あんんっ、ぁあ、あぅ、あん」
彼女の勃起した薄桃色の乳首にむしゃぶりつく。
「ひぅ!あぁ……」
上条の手が神裂の下腹部に伸びると、彼女は驚いたように声を上げた。が、直ぐに力を抜き、彼の手を受け入れた。
「ああっ、ん、くぅ、あ、あ、んんっ」
熱く溶ろけた彼女の秘部をゆっくりとこね回す。そして、次第に速度を上げていき各所を細かく愛撫していった。
「ひ、ぃいっ!くぅぅ、ああああっ!」
上条が愛液で濡れた肉豆をヌルヌルと責めたてると、神裂は悲鳴にも似た一際大きい喘ぎ声と共に、ビクンッ、と大きく腰を仰け反らせ一気に脱力した。
「んっ…ふ、ぅ……ぅ、ん……ん」
脱力した後、息も絶え絶えに甘い声を漏らし、ビクビクと身体を痙攣させる神裂。大きな乳房がぷるぷると揺れる。
「き、気持ちいい、でしょうか……?」
「ああ、すげぇ気持ちいい」
神裂の乳房が上条のものを挟んで擦る。
神裂は達した後「今度は私にさせて下さい」と言ってきたので、上条は彼女に『胸』を使ってほしいと頼んだのである。
その時、神裂が「挟んで擦るとはそういう意味だったのですね……」と呟いていたが、上条には何を言っているのか分からなかった。
「はぁ…はぁ……あむ、んん……」
挟んで擦るだけかと思いきや、神裂は彼の亀頭を口に含み、吸い付きながら舌で舐め回した。
「く、ぅぅ………」
一瞬、腰が引ける上条。
「ふぅ…ふぅ……んん、んん、んん」
口内でにゅるにゅると亀頭を舐め回す神裂の舌。彼女は頬を上気させ、トロンとした目で奉仕に没頭する。
「ちょ、神裂、やばい、出ちまう」
「んむ、ん、ん、ん、ん、ん」
そんな上条の声を聞き興奮したのか、熱に浮かせれたように頭を上下に振り、唇も使って亀頭を扱き上げた。
「っ、出る、くっ」
「んんっ!ん、ん……」
上条の大量の精液が神裂の口内に放たれた。彼女の口の端から白濁した精液が垂れる。
大量の精を放ったが、上条のものは硬く反り立ったままだった。そして、神裂を寝かせ上条が上になる。
上条は、自身の硬く張り詰めたものを、神裂の小さな入り口にあてがい、ゆっくりと押し込んでいく。
「ひっ、いっ!……っ!」
上条のものを受け入れた神裂が小さく悲鳴を上げる。彼女の秘部から乙女であった赤い証が流れた。
「だ、大丈夫か?」
「は、ぃ……ど、うぞ…動いて下さい……」
上条の問いに、必死に笑顔を作り答える神裂は、痛々しいほどに健気だった。
上条は暫く挿れたままで、神裂が呼吸を整えたのを見計らってゆっくりと腰を送り始める。
「いっ、ぃあ、くっ、ぅ、ああ、あ」
上条は一番深くまで挿れ込み、子宮口と膣内を揉み解すようにグリグリと回した。その間、舌で鎖骨をなぞり、右手は乳房を撫で回す。神裂の膣内の秘肉がうねり、キュキュ、と収縮して上条のものを締め付ける。
「ぁぁ、あん、ぁ、あぅ、んん」
上条は持てる知識をフル動員させ彼女に快感を与える。繋がっている膣口から、ぬちゅぬちゅと水っぽい音が響く。
「やぁ、ん、んあ、あぅ、んくぅ」
一度達していることもあってか、神裂も破瓜の瞬間こそ激痛が走ったが、徐々に楽になり、今では快感の方が勝っていた。
「平気か?」
「は、い…んっ、あ、なたので、いっ、ぱい」
上条はゆっくりとリズミカルに速度を上げていく。擦れる肉同士、彼女の肉襞がヌメヌメと絡み付く。
「あ、あ、あ、ああっ、くぅっ」
甘く甲高く鳴かされる神裂。上条は更に激しく腰を送り出した。すると、一際大きく神裂の膣内がうねる。
「イきそうだっ」
「あ、な、かに、ひ、あああっ」
「くっ、神裂っ」
「ひぃ、ひうぅっ、いうっ、ひああああああっ!」
上条は腰を突き出し、神裂の子宮に直接精液を叩き付けた。それに合わせ、きゅうぅっ、と精液を搾り取るように収縮する神裂の膣内。
お互いに強烈な絶頂を迎え、ビリビリと痺れるような余韻に襲われる。余韻を感じている内に、一足先に回復した上条のものは再び硬度を増していく。
「火織、もう一回いいか……?」
耳元で優しく囁く。
「ひぅ!ぃ、ひ、ん…、ひ、ひゃい…」
ビクビクと身体をわななかせ、だらしなく口を開けたまま、訳も分からず頷いてしまう神裂。
この時から既に、神裂の調教が始まっていたのかもしれない―――。
「いけなし!いけなしよ!このように、おサルのごとき交わりては!」
と、両頬に手を添え、照れた表情でイヤンイヤンと首を振る最大主教が画面いっぱいに現れた。
―――そして、テレビが青い画面を表示しDVDが停止した。
「「あの女ァァアア!!」」
二人の怒号がシンクロした。
「結婚記念日になんて物を送ってきやがるっ!!ん?いや、記念日だからか?」
「騙されてはいけません!そもそも、私たちの、は、は、初めてに結ばれた日が記録されていることが問題であって!!」
心底恥ずかしそうに言う神裂は、少女のように頬を染め、目に涙を溜めている。彼女は花のように可憐で、まるで、上条と最初に結ばれた日のようだった。
――ゴクリ……
上条の喉からそんな音が聞こえた。そして、
「火織……」
「ふぁ……」
静かに神裂を抱き寄せ、優しく名前を囁く上条。
神裂は、彼と最初に結ばれたその日から、優しく囁かれると力が抜けてされるがままになってしまうのだった。
「火織……愛してる」
そう囁くと、上条は神裂に情熱的な口づけをする。
「ん…んん……わ、たひ、も……」
上条の手が、神裂の内腿をゆっくりと上がって行く。
「あん」
今日も、甘い声が部屋に響いた―――。