「え、 あ……そりゃ、先生がですね……好き、だからですよ―――」
もじもじしながら意味深な言葉を続ける子供先生。
並のロリコンなら一発でKOされる場面だが、上条当麻はそれを冷めた目で見つめていた。
(あーはいなるほど、そこから授業に繋げるんですよねー、上条さんは初恋に目覚めた中学生男子ありませんよー!)
とか何とか、うだー!っと机に突っ伏しながら聞き流していると。
「――それに、夏休みに……約束した……じゃありませんかー、その、いっぱい先生と…Hするってー」
そんな爆弾発言が耳に飛び込んで来た。
「ぶごっ!?」
上条当麻は記憶喪失だ。
夏休み前の記憶など全く全然覚えていない。
それに、小萌先生の態度から察するに冗談を言っているとは考えられない。
(何やってたんだよ上条当麻は!真性のロリコンだったんでしたかー!?)
とか心の中で絶叫しながら、頭を抱えて悶えていると。
「先生はですね……寂しかったですよー?」
何と小萌先生がスカートを捲りながら近付いてきた。
そのスカートの下を見た瞬間。
上条当麻はドリフのコントの様に机から転げ落ちていた。
(は、生えてない!?って違う、履いてないー!?!)