→『甘えさせてくれるお姉ちゃんかな』  
      『面倒見の良いお姉ちゃんかな』  
      『おとなしい妹かな』  
      『ちょっぴり生意気な妹かな』  
 
 
「やっぱり、甘えさせてくれる姉ちゃんかな」  
あくまで今の気分だが、己のベストチョイスに、うんうんと頷く上条。  
「ふむ……そうですか……」  
顎に手を当て何かを考え込むアニェーゼ。  
見れば、ルチアとアンジェレネも何やら考え込んでいる様子だ。  
(あ、あれ?なんかまずかったかな?)  
上条は内心すごく不安になった。すると、  
「あら?もうこんな時間、お休みになられてはいかがでございましょう」  
と、ふんわりとした柔らかい笑みで言うオルソラ。  
「え?ああ、そうだな。今日はお開きにするか」  
「はい、それではお休みなさいませ」  
挨拶も早々に、オルソラは人数分のカップをお盆に載せ、  
ブツブツ言って考え込んでいる3人のシスターを連れ上条の部屋を出ていった。  
急に静かになる部屋。  
「……寝るか」  
思えば、今日もシスターさん達に振り回された一日だった。  
楽しかったが、多少の気疲れもあったのか、目を閉じれば直ぐに眠りがやってきた。  
 
 
夢だな、と思った。  
自身が寝ている事を自覚できる夢、そんな気がした。  
全身ぬるま湯に浸かっているような感覚、視界の端は白く霞み縁取られている。  
突然、  
――ふよん  
と、上条は自分の顔が柔らかい何かに埋まるのを感じた。  
(……んん?)  
甘い香りがする。  
「ふふ――」  
頭の直ぐ上から、クスリと笑う声が聞こえた。  
上条が顔を上に向けると、  
「くすぐったいのでございますよ」  
優しく微笑むオルソラがいた。彼女は上条の頭を抱きしめるような格好でいる。  
先程、上条の顔が埋もれた柔らかいものは彼女の胸だったのだ。  
(うう……?)  
普通なら飛び起きるところだが、今一つ実感がわかない。  
「いーこ、いーこ、なのでございますよ」  
彼の後ろ髪を優しく撫でる。  
(オ、ル…ソラ?)  
「『お姉ちゃん』、なのでございます」  
オルソラは悪戯っぽい笑顔を見せ言った。  
(おねぇ…ちゃん……?)  
「ふふふ」  
柔らかくも、どこか艶っぽく微笑むオルソラ。  
彼女にしては珍しい、と言うよりは、初めて見せる類の笑顔だった。  
やっぱり夢だな、と上条は思った。  
 
「んん、ぁむ、ん……」  
湿っぽい音をさせ、オルソラが上条の唇を啄ばむ。  
『上手い』とは程遠い、偶に歯があたり、唇から外れた所にキスを落とす。  
いつの間にか、彼は仰向けになりオルソラを乗せていた。  
「…オル、ん――」  
上条が彼女の名前を呼ぼうとした瞬間、上から唇を被せられ塞がれる。  
「んん、ぷぁっ…、『お姉ちゃん』、でございますよ?…ぁむ」  
唇を離し、囁く、そしてまた口付ける。  
(お、ねぇ…ちゃん)  
ぼんやりと重たい頭の中で、彼女の言葉を繰り返す。  
「んふ、んん、ぁん」  
彼の唇を、その小さな舌でチロチロと舐めるオルソラ。  
それは、肉感的なキスの中、実に可愛らしい行為に感じた。  
「はっ、はふ、あむ、んん」  
オルソラは可愛らしく動かしていた舌を上条の口内へと沈めていった。  
熱く小さなオルソラの舌が、にゅるにゅると上条の舌に絡みつく。  
「はぁ、んふ、ん、」  
彼女のサラサラとした唾液が流れ込んでくる。  
「はん、んん、んむ、ぱぁ――」  
にゅちゅ、と艶かしい音を立てて舌と唇を離すオルソラ。  
キスを始めた時よりも、顔の赤が濃くなったようだ。  
上気した顔に、汗ばんだ肌、目も虚ろに蕩けている。  
そして、自分の唾液と上条の唾液に濡れた唇を、味わうように舌なめずりをする。  
それは、普段の優しくおっとりした彼女からは想像もつかないほど淫靡な仕草だった。  
 
ふと気が付けば、着ていた服は全てなくなり上条は全裸状態だった。  
(展開はぇえなー……)  
まるで映画でも見ているように、客観的な立ち位置から感想をもらす。  
「もう、こんなに硬く……」  
小さな鈴を転がすようなオルソラの囁き。  
嬉しそうに笑う彼女は、硬く反り立った上条の肉棒を、やわやわと包み込むように握る。  
―――シュ、シュ、シュ  
と、一定のリズムで扱かれる。  
ソフトな愛撫に、僅かなもどかしさと、しかし、確実に射精へと追い詰められる快感を感じる。  
―――ニチ、ニュチ、ニチ  
いつの間にか、湿り気を帯びた音が静かな部屋に響いていた。  
興奮の為か、大量に出ている先走りの汁が、張り詰めた亀頭と彼女の手を濡らしてゆく。  
「ふふふ―――ぁむ…んん」  
紅潮した艶やかな笑みを浮かべ、再び上条に口付け舌を絡ませるオルソラ。  
―――ニュチュ、ちゅ、ニチ、ちゅぱ  
舌を絡ませ唇を吸いたてるキスの音と、先走りの汁を潤滑油に亀頭を扱き上げる音、  
二つの音が、部屋の天井や壁に反響している。  
オルソラも興奮しているのか、上条の胸に押し付けて潰された自分の乳房を、  
こすりつけるように、もぞもぞと身体をくねらせていた。  
まさに全身でオルソラの愛撫を受け、  
(うう……くっ……)  
夢だと思っていても込み上げてくる射精感。  
夢精はごめんだ、と下っ腹に力を入れ耐える上条。すると、  
「良いのでございますよ……?お姉ちゃんに甘えて……」  
淫事中に、似つかわしくない慈悲深い微笑みを見せるオルソラ。  
その言葉が引き金になったように、上条が「う、」とうめきをもらした。  
オルソラの白く上品な手に、びゅくびゅくと精を打ち放つ。  
彼女の白く細長い指の隙間から跳ねた白い粘液が、彼女の黒い修道服を汚した。  
 
赤く膨れ上がった亀頭が、白濁液とオルソラの白い手に包まれ、ビクビクと跳ねている。  
「ふふ、気持ちいいのでございましょうか……?」  
と、オルソラは微笑をもらしつつ惚けたように、射精する上条の肉棒を見つめる。  
彼女は、跳ねる肉棒に合わせて、きゅ、きゅと手で優しくしぼった。  
長く、腹の底から搾り出すような射精が終わり、一段とぐったりする上条。  
しかし、あれだけ精を放った肉棒は、未だ硬度を保ったままだ。  
「あら……、いけない方でございますね……」  
それを見つめながらオルソラは欲情を含んだ嬉しそうな笑みをもらす。  
その表情は、恐ろしく妖艶だ。  
(なんか、オルソラのいけない一面を見てしまったような……)  
今にも深い眠りに落ちそうな上条は、半分眠りかけの頭でそんな事を思った。  
(あ…、でも、コレ…夢か………)  
上条が深い眠りに落ちる直前に見た彼女は、  
こちらの首筋に顔を埋めてきて、強く吸い付つくキスをし、  
「今夜の印でございます」  
と言って、悪戯っぽく笑みを零していた。  
 
 
 
翌朝。  
「起きてくださいまし」  
という、軽やかな女性の声で目を覚ました上条。  
「んん〜、ああ…、おはよう」  
彼は寝惚け眼で、起こしにきたオルソラに挨拶をした。  
「おはようございます。もう直ぐ朝食の時間なのでございますよ」  
「おう、直ぐ行く。起きて直ぐなんだけど、なんか無性に腹が減っててさ」  
上条は、なんでだろ?と不思議そうにお腹をさする。  
「昨晩、カロリーを消費されるような事をされたのでございますか?」  
クスリと笑うオルソラ。  
そして、その言葉と彼女の笑顔に、ドキリと心臓が跳ね上がる。  
(あ、あれ?なんだなんだ??)  
突如はやまった鼓動に驚く上条。  
そしてなぜか、オルソラの膨よかな胸や、白く綺麗な手、桃色の唇に意識が向く。  
(お、おかしいぞ?昨日までこんな……ハァああッ!!)  
脳天に落雷が落ちたような衝撃だった。  
上条は、昨晩見た夢を完全に思い出したのだった。  
朝立ちから落ち着きを取り戻した彼の男性器が再び反応し始める。  
(ま、まずい…、上条さんは大ピンチですよ……)  
上条はベッドの上で長座体前屈をするように前屈みになった。  
「―――それでは、食堂でお待ちしておりますね」  
と、生暖かい笑顔で言うオルソラ。上条は完全に気を使われたようだ。  
取り残された上条は、恥ずかしさに悶え、何気なく首筋をかいた。  
そこには小さな痣が――  
 
 
果たして、昨晩の淫事は夢だったのか、  
その真相を知るのは、オルソラ=アクィナスその人だけなのだろう。  
 
 
 
 

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