ここはホテル街  
と、言ってもVIP専用のような、超高級ホテルが建ち並んでいる場所だ  
その一角にあるホテルの前で、一台の乗用車が停まる  
後部座席と助手席から出てくるのは麦野沈利、絹旗最愛、滝壺理后、フレンダの『アイテム』の四人  
そして運転席から出てくるのは浜面仕上だ  
「結局車内じゃ内容を教えてくれなかったが、今回の仕事はここなんだよな」  
浜面はそんなことを言って、ドアに手を掛けつつ麦野へ話しかける  
「そうよ」  
「ならさっさと行ってこいよ。着いてからのお楽しみとか言いやがって、どうせ俺は暇なんだよ」  
麦野はニコニコしながら  
「なに言ってんの?今回は浜面も来るのよ?」  
浜面は驚きを隠せない  
「ふざけんなよ!?俺を殺す気か!」  
麦野はまだニコニコしながら  
「だーかーらー!今回は戦闘とかないの!いいからさっさと来る!」  
そんな浜面を見ている他の三人は、  
「結局、浜面ってチキン?」  
「って言うかチキンって浜面に超似合いますよね」  
「大丈夫だよ、はまづら。私はチキンと非難されるはまづらを応援してる」  
浜面の覚悟の薄さに幻滅する少女達。浜面は素直に終わったと思った  
流されるままにホテルの一室の前に立たされる。浜面は方針状態になる  
(ハハハ、俺は死ぬんだ。ドア開けた瞬間、蜂の巣にされるんだよなへへへ。  
なんだよ盾かよ。初めに言えよ。)  
そしてドアが開く。浜面は目を瞑る・・・が、何も起きない  
入ろうとしない浜面に麦野はイライラしてるようで、  
「さっさと入れ!」  
そう言って浜面を突き飛ばす  
うおっ、と声を出し、部屋へ足を踏み入れる。部屋を見ると、なんのことはないスイートルームだ  
ただ普通と違うのは、大きなベッドが真ん中に一つ置いてあると言うことだ  
 
浜面はホッとして、麦野に話しかける  
「なんだ待ち伏せか?」  
麦野はうんざりしたように  
「浜面って・・・やっぱり馬鹿なんだ」  
「はぁ?」  
「男女がホテルに入ってすることって言ったら一つしかないじゃない」  
ますます意味がわからなくなる浜面  
「なに意味不明なこと言ってんだ?冗談なら・・・」  
浜面は口が止まる。麦野が服を脱ぎ出したのだ  
「は!?ちょ、ちょっとまて!少しは説明くらいってちょっとー!」  
麦野は下着だけになってしまった。そして浜面の言葉を聞いて、顎に手を当てながら  
「そうねー、確かに唐突過ぎるか。じゃあ説明して・・・」  
「服を着ろー!!」  
浜面は叫ぶ。しかしそんなことはどうでも良いとばかりに続ける  
「簡単に言うと、裏の人間は裏の人間としか繋がれないの。だから浜面で性欲発散しようって魂胆な訳」  
ふむふむと聞く浜面。直後、ふざけんなーと叫ぶ  
フレンダは間髪入れず、  
「結局、それでも男なの?」  
浜面はうるせーとフレンダへ叫ぶ。また麦野の方に振り向き  
「大体、裏の男なら山ほどいるだろうが」  
麦野は表情を変えずに説明する  
「だからあれよ。得体の知れない男とヤって、感染症なんかにかかったら大変でしょ。その点浜面なら安心だし」  
絹旗も映画の雑誌を見ながら、うんうんと頷く。その確信が不気味なので浜面は尋ねる  
「なんで俺なら安心なんだよ」  
麦野はニコニコしながら  
「どうせ童貞だから」  
浜面の眉がピクッと動く。そして殺気のこもった声でゆっくりと  
「勝手に決めつけるなよ・・・何を根拠に」  
アイテムの四人は淡白に  
「だから浜面・・・」  
「結局、女々しいからだって」  
「チキンって言うのもありますけど、女々しいってのも超問題ですよね」  
「大丈夫だよ、はまづら。私はそんな惨めなはまづらを応援してる」  
少女達の厳しい指摘に、床に崩れ落ちる浜面。そんな浜面を無視して麦野は話を進める  
「んじゃ誰から行く?」  
 
フレンダは麦野の姿を見て、  
「つか、結局脱いでる人が先に行けばいいと思う」  
「そうですね。麦野さんが超言い出したことだし、それに賛成です」  
「私は今日のことに賛成してないけど・・・」  
麦野は一呼吸置くと  
「それじゃ、私からいこうかな」  
麦野がそう言うと、崩れ落ちている浜面は顔だけ上げて叫ぶ  
「勝手に話を進めるなー!」  
麦野は切なそうな顔をしていう  
「嫌なの?」  
浜面はそんな麦野の顔にうっ、と怯む  
「いやだからその嫌な訳ではないが、ほらやっぱり・・・むぐっ」  
浜面の視界が突如真っ暗になり、柔らかいものが顔に当たる  
それが胸の谷間に顔を押し付けられている、と気付くまでには時間がかかった  
そして麦野の声が聞こえてくる  
「浜面ってかわいいね」  
ぬおっと声を出して楽園から顔を離す浜面。だがまた押し付けられる  
そのままベッドに倒れ込まされ、麦野に抱き付かれる。ガチガチになりながらも、理性を保つ浜面  
そんな浜面を見ているフレンダは  
「結局、女にリードされる男ってどうなの?」  
そんな言葉に浜面はピクッと眉を動かす。次の瞬間浜面は理性をかなぐり捨て、麦野に抱き付く  
キャッ、と麦野は声を出す。しかし浜面はそんなことは気にも止めない  
「ダメだって!順序ってものが・・・あッ!」  
そんな麦野の言葉を無視して、乱暴に下着をとっていく  
「うるせー!レベル0の底力を見せてやる!」  
浜面はそう言って麦野の言葉を遮った  
 
それから一時間。麦野はレベル5でありながら、無惨にもダウンしていた  
「もう・・・許して・・・」  
そんな言葉を発する  
ふと離れたところから滝壺が声をかけた  
「はまづら。本当に初めてなの?」  
「必要なのは経験じゃない。技術だ」  
実は自分でもなぜこんなにできるのかわからなかったが、そういうことにしておいた  
なぜか女の弱いところがわかってしまうのだ。ピッキングの応用なのだろうかと適当に考える  
ついでに言うと、いつの間にかフレンダも参戦していたのだ。フレンダは我慢が出来なかったらしい  
さらに絹旗も、映画の雑誌を見るのをやめると、浜面に興味を示す  
「浜面のスキルって超万能ですよね。これはそこらのB級映画より興味あります」  
そんなことを言われ、顔を赤くしつつも浜面は手を動かす。するとフレンダが喘ぐ  
「あぐッ!結局こんなやつに、んッ!遊ばれてるなんて、あぁッ!そこはだめぇ!」  
悔しいながらもよがってしまう。しばらくするとフレンダも動かなくなる  
ものの一時間で高レベル二人を倒してしまう浜面。もはや初めてレベルではない  
こうして新たな力に目覚めた浜面は、残り二人を餌食にするのだった  
 

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