そこに、二人の人間がいた。一人は少年、もう一人は少し年下の少女だ。
二人は重なりあうように立っていた。
ここは、彼の寮の室。
同室の居候シスターは、彼の担任の教師の家に遊びに行って今は、いない。
勇気を出して、告白したら、彼が驚きながら、でも優しく、力強く頷いてくれた。
そのとき、……自然と涙が出た。 うれしかった。
「美琴……」
少年――上条当麻が、少女、御坂美琴を優しい声で呼んだ。
美琴は頷いて、その唇を上条の唇に重ねた。
上条もそれを待ち望んでいて、触れ合った途端美琴の口内に舌をいれた。
お互いに舌を絡ませ、むさぼり合うようなキスをする。
「は……う、ぁん、んく……」
唇をはなすと、間には唾液の糸が引いた。
「美琴……ホントに、いいのか?」
どこか心配しているような口調で、上条は言う。
美琴はそんな上条に溜め息をつき、微笑んでこう言った。
「平気。――あなたなら、平気よ」
美琴は膝をついた。その眼前には、巨大に膨張した上条の男根があった。
美琴は、それを根元から舐め上げる。
「くっ……」
上条はその快感に思わずうめいた。
美琴は妖しく笑むと、上条の男根を口に含んだ。
そのまま、顔を動かす。口から出して先端を刺激し、再び口に入れる。
美琴の口によって行われる快楽の波に、上条は絶頂を迎えようとしていた。
「美琴、もう……出、るっ」
ドプッ
美琴の口内に、上条の精液が大量に放出されていく。
「ん……んく、うん……」
美琴も必死で飲み干そうとするが、飲み切れず、吐き出してしまった。
「うぁ……」
床が白く染まっていく。
「大丈夫か?」
美琴は荒い呼吸を整え、一度深く呼吸してから、上条を見つめた。
「心配しないで。大丈夫だから。」
上条はその言葉に安心し、立ち上がった。
「ねえ、当麻ぁ、おねがい、して?」
そういうと、美琴はゆっくりと、ベットに力を預けて股を少し開いた。
すでにそこは愛液でびしょ濡れになっていて、当麻を受け入れる準備が調っていた。
「……行くぞ?」
最後の確認だ。
「お願い」
その言葉を聞き、上条は安心して秘部に男根をあてがった。
「美琴、力を抜けよ…」
「あ、うん…」
ズッ……ブズッ
「つ……っ!」
強烈な痛みが美琴を襲う。
「大丈夫か? 抜こうか?」
美琴は首を振った。
「我慢するから、だから続けて?」
上条はおう、と返事をして、さらに奥深く挿入していった。
美琴の秘部からは血が流れ、愛液と交ざって不思議な色をしている。
「んっ、く、ぁは……っ!」
痛い。だが、それに負けない快感が、現れはじめてきていた。
「動かすぞ」
ズチュ……グチュ……
クヂュ、チュグ、ズチュ
「んぁ、はん、あぁ!」
卑猥な水音と、美琴の喘ぎが混じり合う。
痛みは消え、走る快感は愛する者と繋がっている証拠。
美琴はうっとりとした恍惚の表情をしていた。
「とう、まぁ……っ!」
上条の首に手を回し、美琴は淫らに叫ぶ。
「当麻、とうまっ、とうま!」
愛する者の名を言う度に、快楽が増していく。
絶頂まではもうすぐだった。
ズチュッグチュッヂュブッ!
「とう、ま……だ、抱っこ、したまま、イキたい……!」
「美琴」
上条は美琴を抱きかかえ、ラストスパートをかけた。
ブヂュグヂュプチュズヂュッ!!
「イク、イク、イッちゃう――っ!」
「く……っ、みこ、と!」
ともに限界だった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ドグゥッ
美琴の膣内に、上条の精液が注がれていく。
「ぁ……とうまぁ……」
最後に愛する者の名を言って、美琴は意識を失った。
美琴はベッドの上で目を覚ました。
見ると、上条はすでに服を着終わっている。
「……私、気絶しちゃってた?」
上条に問うてみる。
上条はう〜んと唸ったあと、
「というよりか、寝てた」
と言った。加えて続ける。
「かわいかったぞ、お前の寝顔」
上条の言葉に、美琴は顔を真っ赤にした。
「バ、バカ……」
気恥ずかしくて目を逸らした。
上条が苦笑する。
「な、何よっ、もう!」
美琴は怒ったふりをしてそう言い、ベッドの毛布の中に潜った。
布の向こう側から、すまん、すまん、と聞こえてきた。
「……もう」
そう言いながらも、その表情は笑顔だった。
愛する人を側に感じ、美琴は再び眠りについた。
その表情はまさに、至福。
終