辺りの空は夕焼け色に染まっていた  
その日、イギリスから帰国した上条は、寮に戻ってゴロゴロしていた  
「やっぱり日本はいいなぁ」  
そんな風に和んでいる上条だが、突然ドアが  
バタン!と開いて心臓が止まりそうになる  
「な、なんだ!?」  
「ちょっとアンター!帰ってんのなら連絡しなさいよ!」  
玄関で髪の毛をバチバチさせているのは、学園都市第三位の御坂美琴だ  
「はぁ?なんでお前に逐一連絡しなきゃなんねーんだよ!」  
「うっ!そ、それは連絡してくれないと・・・そのなんというか・・・」  
もじもじする美琴だったが、ふと何かを思い出して  
「ええい!そんなことはどうでもいいのよ!  
 つい最近聞くだけ聞いて電話切ったの誰だっけ!?」  
「そーいやそーゆーこともあったなー」  
上条は遠い目をしている  
「わ・た・し・は、電話の受付嬢じゃ無いのよー!!」  
バチバチバチ!と凄まじい音を鳴らす  
「いや!冗談です!その節はどうもありがとうございましたー!」  
上条は高速で土下座をする  
美琴はそれを見て少し肩を落とす  
「つきましては、わたくし上条当麻に何なりとお申し付けを!」  
上条がいやに素直なのには訳がある  
取り敢えず早く先手をうっておけば、被害が少なくて済むからである  
下手に引き延ばして、戦場の真っ只中で  
『お申し付け』など喰らった日には、たまったものではない  
(何も考えて無い今がチャンス!優しいやつこい!)  
今が好機と必死に打算を打ちまくる  
 
すると、案の定怯んでいる美琴を見て希望の顔を輝かせる  
「そ、そうね。じゃ、じゃあ・・・」  
(『じゃあ』?レールガン系は無しでお願いします!!)  
いつの間にか『打算』が『祈り』に変わっている  
「そ、その・・・」  
(『その』?何か言いづらいことなんですか!?コイツが!?)  
上条は頭を抱える  
第三位の上にお嬢様、さらには狂暴を兼ね備える無敵少女がためらうこと  
それすなわち『死』だからである  
(もしかして今度は雷10連発!?右手が足りないんですけどー!)  
不吉な考えばかりが浮かぶ自分がおぞましい  
「え、えっと・・・」  
(『えっと』?まだ勿体ぶるんですかー!?)  
顔を真っ赤にした美琴は思いきる  
「一緒に一端覧祭廻って!」  
「は?」  
キョトンとする上条  
この世の終わりが来たような脱力感で美琴を見る  
あれだけ期待したのに  
あれだけ苦しんだのに  
これはあれだ!多分耳がおかしいんだ、と  
「あのー、もう一度言ってくれませんか?」  
 
「き、聞こえなかったの!?」  
「えっと、一端覧祭廻るってこと?」  
「聞こえてるじゃない!も、もしかして嫌・・・なの?」  
ドキドキして俯いている美琴  
上条は『そんなこと?』とか思いながら、脱力感が溢れる  
しかしふと考え直す  
(ん?俺はなにガッカリしてんだ!?俺はMか!)  
心の中で、一人ノリツッコミをする  
(そうだ!そうだよ!むしろ素晴らしい条件じゃないか!)  
 
上条の中で何かが花開く  
地獄で仏を見たような希望の光がさす  
しかしそんな苦しんだり、もがいたりしている上条見て、美琴は嫌なんだと解釈していた  
「嫌だったら別の・・・」  
「な、なにを世迷い言を!?今さら変えるなんてことは許しません!」  
「えっ!?じゃあ一緒に・・・」  
「あぁ!そうだ!一緒に廻るぞ!御坂!」  
「ホントにいいの?」  
「当たり前だろ!むしろ可愛い子と廻れるなんて嬉しい限りだ」  
「か、可愛い!!??私が!?」  
美琴はそんな言葉を聞いて、パッと目を開き、顔を真っ赤にする  
大好きな人に言われたのだ  
お世辞でも嬉しい  
「え?あぁ、十分可愛いと思うぞ?」  
しかし上条はわかっていない  
その言葉が美琴にとってどれほど重いのかを  
それは初めて彼が認めてくれた言葉  
それは彼が自分に興味がないのかもしれないということを取り払う言葉  
「嬉しい・・・」  
もう喜び以外の感情などない  
彼を想う気持ちがますます強くなり、彼のことしか考えられなくなる  
一方上条は、俯いて動かない美琴を見て怪訝な顔をする  
(あれ?俺なんか変なこと言ったっけ?)  
そんなことを思っている上条に、何かが寄り掛かる  
甘い香り、茶色い髪、柔らかい手  
上条は一時思考が停止する(あれ?なにこれ)  
現状が飲み込めた所で、カチコチに凍る  
(えっ?これどういう超現象?論理的解説が必要なんですけど)  
 
しかしいらないことは考えなくていい  
要は彼女に聞けばいいだけなのだから  
「あの、御坂さん?お疲れの様でしたら、俺ではなくベッドの方に」  
取り敢えず少女を自然に離して、精神を安定させないとまずいことになる  
しかし美琴は上条の胸で顔を隠し、照れてながら  
「す・・・きなの・・・お願い、抱いて・・・」  
最初の方は聞こえなかったが、『抱いて』という一番ヤバそうな言葉だけ聞こえてしまった  
「抱くって何を!?」  
「そ、そんな恥ずかしいこと言わせないでよ!」  
これは本気らしい  
行かなければ彼女にも恥をかかせることになる  
男には  
やらねばならぬ  
ときがある  
(五七五)  
「御坂・・・いいのか?始めたら待った無しだぞ?」  
「名前で呼んで・・・」  
「わかった。やるからな・・・美琴」  
うん、と頷きを返す  
それを見た上条はオオカミに変身!  
レベル0でも『男』なら誰でも使える能力なのである  
一瞬でベッドに押し倒し、服を脱がせる  
美琴は顔を赤くして横を向いたまま、目をぎゅっと瞑っている  
全裸にすると、美琴は胸と陰部を手で隠すと、顔を赤くして  
「優しく・・・して」  
と一言  
男としては、そんな言葉を聞いたら興奮は必死である  
もはや止まらぬ下心は前へ前へと突き進む  
隠している邪魔な手をどけ、臨戦態勢へ  
あんっ、と声が出るが、そんなことはどうでもいい  
そのまま胸を揉む  
声を我慢している様だが、美琴の体はビクンビクンと正直に反応している  
手が早い上条さんは(筆者調べ)早くも陰部へと手を伸ばす  
しかし何を思ったのか、手を止めて何かを探す  
 
そしてバイブを取り出す  
それに気付いた美琴は焦る  
「な、なにするつもり!?」  
上条は答えない  
「だからそれでなにを・・・って、えっ!?なにしてんの!?」  
「なにするって・・・こうするんだよ」  
上条は美琴の陰部にバイブを押し付ける  
ブゥゥゥゥゥンと振動すると同時に、美琴の身体が跳ねる  
「あぁッ!ああああッ!んぐッ!ううぅ」  
(なにこの異様な感覚は!)  
突然の猛烈な快感に、思わず声が出てしまうが、  
必死に手で口を押さえる  
顔を真っ赤にして目を瞑り、悶える美琴  
そんな美琴を見た上条はささやく  
「お前、可愛いなぁ」  
その言葉に、美琴は口を押さえたまま上条を見る  
快感が膨れ上がり、更に顔を赤くする  
(だ、だめ!そんなこと言われたら私っ!)  
「んんんッ!むぐぅッ!ふぅんッ!」  
(声がっ!出ちゃうぅ!)  
必死に声を出さない様に頑張る美琴  
「声出した方が可愛いって」  
上条はそんな言葉と共に、美琴の口を押さえていた手をはがす  
「だめっ!手を!あッあッ!あああああああッ!」  
それに気を抜いてしまい、イってしまう  
声を出してしまったことと、イッてしまった恥ずかしさが、  
さらに快感を増幅させる  
(そんなっ!あんな機械にイカされちゃった・・・)  
呆然とする美琴  
そこに上条は追い撃ちをかける  
「わりぃ美琴!もう我慢できねぇ!」  
そんなことを言いながら美琴に覆い被さる  
「えっ!?ちょ、ちょっと、まだ心の準備が!あッ!」  
 
そう言っても上条は止まらない  
そのまま結合してしまう  
美琴は猛烈な快感を前に声が出そうになるが、赤ん坊の様にぎゅっと抱き付き、声を殺す  
「ーッ!んぁ!んぐっ!」  
(き、気持ちよすぎるよぉ)  
「み、こと・・・スゲー気持ちいいな・・・」  
そういいながら、さらに激しく動く  
美琴も必死に上条の胸で声を抑える  
(と、とうまも気持ちいいんだ・・・よかった・・・)  
美琴は安堵する一方、限界まで来ていた  
耐えることに集中する美琴だったが、上条から声がかかる  
「お前は気持ちいいのか?」  
「んぐっ!」  
(そんなっ!こんな状態で話すなんて!)  
上条の胸に、さらに強く顔を押し付ける  
「あれ?返事がないなぁ。ならやめようかなー」  
あからさまないやらしいセリフを吐く  
(返事なんてムリっ!もっ、もう限界なのにっ!)  
しかし大好きな人の言葉を無視する訳にはいかないし、  
ここまで来たら最後までして欲しい  
(なんとかしないと!一瞬だけっ!)  
そう思って顔を離す  
「んぁ!き、気持ちいいのっ!だから!あッ!やめないでっ!」  
美琴はすぐにまた、上条の胸に顔を戻そうとする  
だが上条はそれをさせないように両肩を押さえ付ける  
その上、腕もすねで押さえ付け、口を押さえられないようにする  
それに驚くのは美琴だ  
「あッ!あッ!そんなっ!声がっ!ああんっ!!」  
もはや美琴は首を左右にふることしかできない  
もとより、大好きな彼に抵抗などできるはずがない  
 
そんなことしかできないと確認した上条は、さらに腰を激しく動かす  
「あひぃぃぃぃぃッ!らめぇぇぇっ!」  
恥ずかしいとわかっていても止められない声  
だめと願う声すら情けない叫びとなってしまう  
そして美琴も限界だが、上条とて余裕はない  
「美琴!もう出るっ!」  
上条は美琴の肩から手を離し、腕を押さえ付けている足もどける  
「はぁんッ!」  
そんな恥ずかしい声が出るが、美琴は自由になった手で口を塞ぐことをしない  
いやらしい喘ぎ声を出しながら、上条の首の後ろへと手を回す  
「はぁッ!あッ!キスしてとうまぁ!」  
もはや彼の名前を呼ぶことに抵抗などない  
上条は頷きもせずに、ゆっくりと顔を近付け、美琴の唇を奪う  
同時にラストスパートをかける  
うむぅッ!と、のけ反った瞬間、美琴の中で何かが爆発する  
「んぐぅぅぅぅぅッ!」  
そんな声と共に絶頂を迎えるのだった  
 

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