「ねえ。そろそろ私に言うことがあるんじゃない?」
「―――ぐうー」
「寝てんじゃないわよこのボンクラァああッ!!」
「うおあァ!?」
「あんた、自分の立場分かってんの!? あ、あんたは、私の…私の……ええと」
「ああ、悪い……。っていうか、御坂が寝かせてくれなかったから眠いんだよ……」
「あんたが……その、元気過ぎるから……私がいろいろしてあげたんでしょう!?」
「でも、美鈴さんに会いに行かないとだよな」
「そうよ。私だってあんたの両親に挨拶しないと……って、ええ!?」
「何だよ。付き合うなら、一応報告しといた方がいいんじゃないか?」
「そ、そうだけど。だから…あんたはまだ―――私に言うことがあるんじゃないの……?」
「―――そうか。まだ言ってなかったよな」
「……うん」
「御坂……」
「―――」
「俺と付き合ってくれるか?」
「……いいわよ。付き合ってあげるわよ……!」
(だから……言ってよ。私のこと、どう思ってるか……言ってくれないの?)
「私は―――あんたのことが……ふわ!? いきなり撫でるな!」
「知ってるよ。分かってる。俺はおまえが好きだよ」
「……本当?」
「ああ、本当だよ。愛してる……って何泣いてんだよ!」
「……ごめん。嬉しい。うん。嬉しいの。嬉し過ぎて……」
「そ、そうか」
「なに、動揺してんのよ……。ねえ、私からも言わせてよ」
「な、何をですか?」
「私もね、好きだよ。上条当麻(あんた)が大好き。
好きなの。大好きだから。私は、上条当麻が大好き……愛してる」