茶色い髪を肩まで伸ばし、よく整った顔立ちをした少女は、やけに呼気が荒いように思  
われた。いや、それだけでなく。頬を薔薇色に染めて何だか妙に艶かしく、歩き方もやや  
ぎこちない様子だった。  
「だぁー、クソがぁーっ! 何で私がこんな事しなくちゃいけないのよ!」   
 前髪から見るからに危険そうな青白い火花をバチバチとさせている為、通行人達は、  
モーゼーの十戒のごとく彼女を避けて通る。身に着けている制服から、学園都市屈指の名  
門、常盤台中学の生徒であると一目でわかるのだが、その言葉遣いはあまりにもお嬢様と  
は程遠いものだった。  
 学園都市、二百三十万人の頂点に立つ七人の超能力者。  
 その第三位であり、『超電磁砲』の異名を持つ彼女の名前は。  
 御坂美琴。  
 常盤台中学が誇る無敵の電撃姫その人だった。  
 さて、その電撃姫は現在、目的地である第七学区の公園を目指して、学園都市を徘徊し  
ている最中だった。  
 一目見てわかるように、彼女の怒りは頂点に達しようとしていた。  
(はぁ、はぁ、ヤバイ……頭がクラクラしてきた……。あー、もうっ! 何でこんなバカ  
な事を了承しちゃったのよ、私は!)  
 美琴は自分の馬鹿さ加減に飽きれ、もう涙が出るような思いだった。もし、今ここにタ  
イムマシーンが存在するなら即行で乗り込み、一時間前の自分と上条を殴り倒す自信が間  
違いなくあるほど後悔していた。  
 何故なら、今の美琴の膣内には、ピンクローター(無線式)が挿入されているのだから。  
 話は遡る。  
 学園都市最人級行事『大覇星祭』  
 超能力開発期間である学園都市に存在する全ての学校が合同で体育祭を行う、という超  
大規模イベントだ。この体育祭で別々のチームに分かれてしまった美琴と上条は、ある賭  
けをしたのだ。ちなみに上条とは美琴の恋人の事で、フルネームは上条当麻と言う。こっ  
ちは美琴のような有名人とは違って、ツンツン頭の極平凡な高校生だ。以前にとある事件  
で、美琴は頼んでもないのに上条に助けてもらい、それがきっかけで付き合うようになっ  
たのだ。  
 さて、肝心の賭けの内容だが、ズバリ『罰ゲームとして、負けた方は勝った方の言う事  
を何でも聞く』と言うものだった。とにかく負けず嫌いで、勝負事になると熱くなるたち  
の美琴は、自分が負けるかもしれないリスクなど微塵も考えずに賭けを承諾し、そして、  
あっけなく敗北した。  
 大覇星祭の内容は詳しくは説明しないが、超能力者二人を保有し、生徒全員が強能力者  
である常盤台中学が所属する美琴の赤組が、上条を中心に異常なまでの団結力を見せた白  
組に敗北したのだ。  
 で、美琴が上条のやるように強要された罰ゲームが、『膣内にローターを入れ、第七管  
区の公園までひとりで歩いて来る』だった  
「アンタ、バカじゃないの?! つーか、バカだろっ!!」  
 もちろん美琴は怒髪天を衝くように食って掛かるが、彼女がごねる事くらいお見通しだ  
った上条は、冷静に対応した。  
「フーー、これだから中坊は……」  
「な、なによ?」  
 罰ゲームとは言え、物凄く理不尽な事を強要されているのに、「美琴ちゃんは本当に我  
儘な子だねー」と言わんばかりの上条の子供扱いした口調に、美琴は更にイラつく。  
「いいか。お前はちゃんと『負けたら何でもするって』約束したはずだぞ。それが、ちょ  
っとやるのが嫌な罰ゲームだったからって、約束なんか守らなくてもいいってのか?」  
「だ、だからって、まさかこんなバカな事を要求してくるなんて、これっぽっちも思って  
なかったんだから!」  
 ちょっとどころではなかった。美琴としては、文字通り人間を辞めるか辞めないかの瀬  
戸際なのだ。  
 
「フーー……」  
「なによっ!!」  
「あのなー、相手が思いもつかない事じゃなかったら、罰ゲームにならないだろ。これで  
も俺としては、かなり気を使った方だったんだけどな」  
 もし上条が気を使っていなかったら、自分はどんな事をやらされるところだったのだろ  
うか、と美琴は絶句した。  
「と、とにかく! こんなバカな事、できる訳ないんだからっ!」  
「なるほど。つまり、学園都市に三人しかいない超能力者だとか、超電磁砲とか異名を取  
って偉そうにしてたけど、蓋を開けてみると、約束もろくに守れないお子様だったって訳  
だ。いやいや、悪かったよ。美琴タンが、まだオムツも取れない幼稚園児だったなんて知  
らなかったからさー」   
 上条は、哀れみが篭ったような視線を美琴に向けて言い放った。  
「なっ、なっ、なっ、なんですってーっ!」  
 頭にカーッと血が昇る美琴。ここで悪い癖が出てしまった。  
「ちょっとアンタ、もっぺん言ってみなさいよ!」  
「わかったわかった、もういいからさ。んじゃー、美琴タンみたいな幼稚園児でもできる  
ような罰ゲームを、これから考えてやるよ」  
 今日の晩メシのおつかいにでも行って貰おうかな、と小馬鹿にしたように最後に付け加  
える上条。  
「ふざけんじゃないわよ! いいわよ! その罰ゲーム、やってやろうじゃないのよ!」  
「いやいや、ホントにもういいって。無理すんなよ……」  
「うっさい! 私がやるって言ってんのよ! さっさとそれ貸しなさいよ!」  
 そう言って美琴は、上条が手に持っていた妖しげな大人の玩具をひったくる。  
「そうか、やるか! さすがセンセーだ。学園都市に三人しかいない超能力者なだけの事  
はある。超電磁砲の異名は伊達じゃなかったな」  
 そんなこんなで、見え透いた上条の挑発にあっさりと引っかかってしまった美琴だった。   
 閑話休題。  
 ブーンと膣内で小刻みな振動を繰り返すピンクローター。しかも、それはちょうど子宮  
口に挟まるように膣奥まで挿入されており、僅かな振動でも子宮が揺さぶられるように震  
えて胎内に激震が奔る。それでも美琴は、羞恥と快感を懸命に堪えながら一歩づつ、だが  
着実に目的地までの距離をつめていた。  
 美琴の目下最大の懸念事項は、この変態プレイを誰かに見つかってしまう事だった。  
 この学園都市で自分がある程度、有名人であると自覚している美琴は、もしこの事が他  
人にばれてしまえば、あっという間に噂は拡大し、ここにはいられなくなってしまう、と  
覚悟している。こんな馬鹿な理由でそんな結末を迎える訳には、絶対にいかなかった。  
 公園に到着次第、そこで待っているはずの上条を血祭りにあげる事は確定として、でき  
るだけ目立たないように知り合いには会わないように、と美琴が細心の注意を払いながら  
慎重に歩を進めていたところで、  
「御坂さーん!」  
 と、横断歩道の向こうから名前を呼ぶ声が聞こえてきた。  
 美琴はビクッと、山で熊にでも会ったかのように身体を飛び跳ねさせた。ゆっくりと声  
がした方向に視線を向けてみると、頭に目立つ花飾りを付けた小柄で短髪な少女がブンブ  
ンと手を振っていた。その横には、セミロングの黒髪が印象的な少女も同じように手を振  
っている。  
 初春飾利と佐天涙子だった。  
 彼女達はひとつ後輩の柵川中学の一年生で、美琴の仲のいい友人達だ。  
 後もう少しで目的地に到着なのに、こんなところで知り合いに出会ってしまうなんて、  
と美琴は神様のいたずらを呪う。そして、素早く決断した。  
(ごめん、ふたりとも。今日だけは、どうしてもダメなの……)  
 
 美琴は、彼女達を無視してやり過ごす事にしたのだ。  
「御坂さーん!」  
(ごめん、本当に無理だから……)  
 美琴が脚を速めようとしたところで、膣内の桃色の悪魔が突然に唸りを上げた。  
「きゃああっ!!」  
 振動が、『弱』から『中』に変更されたのだ。それは無線式になっているので、コント  
ローラから強弱を変更する事が可能なのだ。コントローラーを持っているのは、もちろん  
上条。つまり、今の美琴の状況を、上条はニヤニヤしながら何処かから見物しているに違  
いなかった。  
(あのバカッ! こ、こんな事するなんて、ひとことも言ってなかったじゃないのよ!)  
 満身を貫く痺れを伴った快感。美琴は立ち止まって必死に歯を食い縛り、その愉悦感を  
力づくで押さえ込んだ。  
「御坂さん!」  
「ひゃああっ!」  
 後ろから肩を掴まれ、膣内の大人の玩具に気を取られていた美琴は驚愕する。  
「こんにちは、御坂さん。どうしたんですか、さっきから呼んでたんですよ?」  
 初春だった。美琴が別の世界に逝ってしまっている間に、初春と佐天は横断歩道の向こ  
うから全速力で追いかけて来たのだ。  
「こ、こんにちは。ア、アレレー、そ、そうだったの? 全然気が付かなかったよ。ハハ  
ハ……」  
 美琴が白々しい言い訳をしている間も、お腹の中の異物は元気よく活動している。  
(ヤ、ヤバイ……とにかく、ばれないように何時ものように振舞わないと……)  
 嵐のような膣内とは裏腹に、できるだけ平静さを装う電撃使いの少女。  
「チース、御坂さん。あれっ? 何だか顔が赤いような気が……? もしかして具合が悪  
いんですか?」  
 佐天がやや心配そうに美琴の顔を覗き込む。  
「ホントだ。お顔、赤いですよ。大丈夫ですか? 病院に行きますか?」  
「びょっ、病院!? そ、そんなー、ヤダなー。私は全然、大丈夫だよ。いたって元気な  
んだからっ!」  
 病院へ行くなど、とんでもない話だった。もし病院であんな物を出産してしまっては、  
もう全てが終わってしまう。  
「そうなんですか。よかったー」  
 無邪気に喜ぶ初春と佐天。  
 そんな純真なふたりを見ていると、膣内におかしな物を入れて外をほっつき歩いてる自  
分はいったいなんなんだろうか、と美琴はかなり凹んだ。何と言えばいいのか、ふたりに  
凄く申し訳ない気分でいっぱいだった。  
(って、凹んでる場合じゃないんだった。早く行かないと、これ以上はもう限界だし…  
…)  
「実は私達、これからクレープを食べに行くんですけど、よかったら御坂さんもご一緒に  
どうですか?」  
 ニコニコ顔で誘ってくる初春。  
「ク、クレープ? いや、ちょっと私は、その、ヤボ用が――」  
 もちろんクレープ何か食べている場合じゃない美琴は、丁重にお断りしようとするが、  
「よしっ、それじゃー善は急げって事で、行きましょう!」  
「ええっ!? ちょ、私は――」  
 美琴はまったく話を聞いていない佐天に腕を掴まれ、半ば強引にクレープ屋まで連れて  
行かれてしまった。悪意など一欠けらもない純粋な善意が、実は一番タチが悪かったりす  
る世知辛い世の中なのだ。  
 
「じゃあ、御坂さんはここで待っててください。私達で買ってきますから」  
「う、うん……」  
 そう言って佐天と初春は、美琴を残してクレープを買いに行った。  
 クレープ屋は随分に繁盛しているようで、子供や女の子で賑わっている。どうやら今日、  
オープンしたばかりのお店のようだ。先着百名様まで何かのオマケが貰えるみたいだが、  
今の美琴にはどうでもいい話だった。  
 美琴はへたり込むようにして、クレープ屋の向かいにあるベンチに腰を掛け一息ついた。  
(はぁ……はぁ……こ、こんな事している場合じゃないのに……何でクレープなんか食べ  
る事になってるの……?)  
 切実な疑問だった。  
 もう身体の方は、限界寸前まで追い込まれているのだ。  
 まだ、『弱』ならなんとか我慢する事もできた。  
 しかし、『中』になってしまっては、もうどうする事もできなかった。  
 頭の中ではドカンドカンと淫悦の花火が咲き乱れ、思考は散漫となって覚束ない。この  
ままではいけないとは思いつつも、心の何処かで、いっその事この暴力的な官能に思う存  
分支配されてみるのも悪くないか、と弱気な事すら考えてしまっている。  
(ダ、ダメよっ!! 何て事考えてるの私は! こんな公衆の面前でそんな事……ダメッ  
ダメッ! そんなのもう人生、終わりじゃないのよ! ま、負けるな私!)  
 美琴は自分の愚かさを恥じた。  
 そんな刹那的な快楽の為に、一生を棒に振ってしまってどうするのだ。子宮口に張り付  
いて振動する桃色の悪魔は、こちらを堕落させようとあの手この手で誘惑してくるが、美  
琴はありったけの理性を総動員して悪魔に立ち向かった。  
 とりあえず素数を数えて気を紛らわせようと試みるが、七を数えたところであえなく思  
考はショート。激しい動悸と凍てつくような身体の震えが止まらない。まるで東尋坊の崖  
先にまで追い詰められたかのような絶望的な状況。なのに、この燃え上がるような激情は  
いったい何なのだろうか。美琴はどうしてもこれだけは認めざるを得なかった。  
(私……すっごい興奮してる……)  
 擬人化したウサギがナイスにグッジョブしているイラストがプリントがされたお気に入  
りのショーツが、もうグショグショに濡れて台無しになるくらい興奮してしまっているの  
だ。  
 美琴は苦悩する。  
 これではまるで本物の変態ではないか、と。  
(違う違う! 私は変態なんかじゃないっ! ちょっと慣れない状況に戸惑っているだけ  
よ!)  
 美琴はそう自分に言い聞かせ、危うくアイデンティテイーの崩壊を防いだ。簡単に認め  
てしまう訳にはいかないのだ。実は、変態プレイを悦んでしまっているなんて。  
(これはあのバカに無理矢理やらされているだけなんだからっ! だいたい、何でこんな  
所にまで着いて来ちゃってるのよ私は! クレープなんか食ってる場合じゃないじゃん!  
 やっぱりふたりには悪いけど、今の内に戦略的撤退すべきだわ。ごめんなさい、佐天さ  
んと初春さん……)  
 冷静に自分を分析し、これ以上は肉体的にも精神的にも無理と判断した美琴は、ここか  
ら逃亡する事を決断した。しかし、いざそう決断しても膝がガクガクと震え、思うように  
立ち上がる事すらできない。完全に脚にきてしまっているのだ。思わず彼女は、クララ  
か! と自分にツッコミを入れてしまった。  
 更に激しくなる動悸。ぶわっと全身から滴るように汗が噴出し、背筋に快感の稲妻が迸  
った。美琴は堪らず衆人環視の前で嬌声を張り上げそうになるが、咄嗟に両手で口を押さ  
えつけて、エッチな声が漏れてしまうのを危うく防いだ。  
(なっ、なに今の感覚?! まさか、こんな所で、イ、イっちゃうの?! ダメよ! そ  
んなの絶対にダメッ! 我慢するのよ美琴! 何か気が紛れるような事を考えないと……  
そ、そうだ! 戦国武将の名前を考えよう!)  
 
 何故、戦国武将なのかは、もはや美琴にもわからない。  
(えーっと、徳川家康……織田無道……)  
「御坂さん」  
「伊集院光……」  
「御坂さん!」  
「……草刈正雄……はああっ?! ななな、なに?」  
「草刈正雄がどうかしたんですか?」  
 佐天がふたつのクレープを持って訝しんでいる。  
「えっ、いや、別に、その……ちょっと戦国武将を……」  
「戦国武将?」  
 佐天が初春に、「草刈正雄って戦国武将だったっけ?」と小声で話している。  
「いいの、こ、こっちの話だから!」  
「そうですか……。あっ、クレープ買って来ましたよ。どうぞ」  
「あ、ありがとう……」  
「あれっ、御坂さん。すごく汗かいてますよ。お顔もさっきよりも赤いですし。本当に大  
丈夫ですか? やっぱり病院に行った方が――」  
「びょ、病院は絶対にダメッ!!」  
 病院と言う言葉に過剰に反応する美琴。今の彼女にとって、病院はもはや恐怖の対象で  
しかなかったのだ。  
「実は、その……今日は、お、女の子の日で……」  
 美琴は大変心苦しいが、咄嗟に嘘を付いてこの場を乗り切る事にした。  
「「あっ!」」  
 佐天と初春は、得心行ったように揃えて声を上げると、物凄く申し訳なさそうな顔をし  
て、  
「すいませんでした、御坂さん。私達、全然気付かないで何か無理に誘っちゃったりして  
……」  
「本当です……そうだ。もしよかったら、寮までお送りしましょうか? かなり具合も悪  
いようですから」  
 何だかおかしな方向に話が行きそうになった為、美琴は少し狼狽して答える。  
「そんなの、気にしないでいいから。ハハハ……ごめんね。なんか変に気を使わせちゃっ  
て……」  
(ホントにごめんなさい……必ずこの埋め合わせはするから……)  
 そ、それじゃー、と美琴は生まれたての小鹿のような足取りで立ち上がり、この場から  
退散しようとしたところで、  
「お姉さま!!」  
 一番、見つかりたくなかった相手に発見されてしまった。  
 白井黒子。  
 美琴の後輩でルームメイトでもある常盤台中学の一年生。ツインテールのまだあどけな  
さが残る見た目は可愛らしい少女だが、これでも空間移動能力を持つ強能力者だ。ただ、  
彼女はパートナーとしては実に心強い相手ではあるのだが、同時に少々、変わった性癖を  
備えており、それが美琴としてはかなり頭が痛いところだった。  
「酷いですわ、お姉さま! せっかく今日は、私とお姉さまふたりっきりのラブラブデー  
ト計画を二週間前から立てておりましたのに、私が寝ている間に一言もなくお出かけにな  
るなんてあんまりですわ!」  
 出会って即ハイテンションの白井に美琴はうんざりする。  
(何でよりにもよってこんな時に、黒子と会っちゃうのよ!)  
「白井さんいいところに来ました。御坂さんは体調がちょっと悪いようなので、寮まで一  
緒に帰ってあげてください」  
「ああっ! そ、それ言っちゃダメッ!」  
「えっ? どうしてですか?」  
 
 初春はキョトンとしている。  
 大問題なのだ。  
 美琴はこれから上条の指示で公園にまで行かなければならず、寮に帰るつもりなどまっ  
たくない。そして、白井が一緒では公園には行けないし、こう言う事には妙に勘の鋭い彼  
女に、もしかしたら変態行為がばれてしまう可能性が非常に高かった。  
「まぁ、お姉さま! 何処かお身体の具合が悪いのですか?!」  
「大丈夫ですよ白井さん。実は、ゴニョゴニョ……」  
 佐天が心配そうにする白井の耳元で囁く。  
「あら、そうでしたの。でも、おかしいですわね……。お姉さまのその日は、もう少し先  
のはずだったような気がしますけれども」  
「つーか、何でアンタがそんな事まで知ってんのよ!」  
 そんな事まで知られているのか、と美琴は動揺を隠せなかった。  
「私を甘く見てもらっては困りますわ。お姉さまに関する情報なら、どんな些細な事でも  
調べ尽くして記録してありますの」  
 堂々とストーカー発言をする白井。  
 とにかくこれは大変困った事になってしまった。如何にして白井を出し抜けばいいのだ  
ろうか。空間跳躍能力を持つ彼女から逃げ切るのは、今の美琴には至難の業としか言う他  
はなかった。  
(どうしよう……。ひとりで帰れって言ったって、すんなりと聞くわけないだろうし……  
はあああっ! はぁはぁ……つーか、もうヤバイって、ホントに限界だって……)  
 美琴の脳裏はぼんやりと甘美に薄れ、視界がポワーンとぼやけ始める。絶頂へのカウン  
トダウンが開始されようとしていた。  
(ララァ、私を導いてくれ……)  
 訳もなくガンダムネタが出てきてしまっても、仕方がないと言うものだ。  
「でも、確かにお顔がお赤いようですわね。それに、何だか今のお姉さまって……、はぁ  
……」  
 熱の篭った吐息を漏らす白井。そして、  
「色っぽいですわ……」  
 途端にギラリと双眸が妖しく光った。  
 美琴の背筋に冷たい物が奔る。  
「うふ。うふふふふ……そう言う事ですのね。つまりお姉さまは、ついにわたしくの真実  
の愛を受け入れてくださる覚悟をしてくださった、と言う訳ですのね! よろしくて!   
よろしくってよっ! そうと決まれば一刻も早くわたくし達の愛の巣に跳んで帰りましょ  
う!」  
「ひぃぃぃ、ちょ、ちょっと、アンタ,いったい何考えてるのよ!」  
 両手をわしわしさせながら間合いを詰めてくる白井から、美琴はジリジリと後ずさる。  
「それは、もちろん素晴らしい事ですわ! ご安心くださいお姉さま。わたくしお姉さま  
を、今まで一度も経験した事がないような官能の世界へお連れする自信がございましてよ。  
全てはこの黒子に、勇気を持ってその罪深き身体をお許しくださいませ」  
 膣内にピンクローターを挿入した美琴が放出するフェロモンに中てられた白井は、完全  
に野獣化してしまっていた。もう目が血走ってしまっている。  
 まさに絶体絶命のピンチ。池に落ちて棒で叩かれているところに、獰猛なピラニアが襲  
い掛ってきたかのような心境を味わう美琴だった。  
「さぁ、ご一緒に旅立ちましょう! めくるめく愛の世界へ!!」  
 雌豹となった白井は、ピョンとひと跳び必殺の空間殺法で手負いのインパラに襲い掛か  
った。  
 もちろんインパラもそのまま捕食されようとはしない。目の前から雌豹が消え去ったの  
と同時に、文字通り最後の力を振り絞って高圧電流を練り上げ、  
「そこだーーッ!!」  
 後方斜め四十五度の空間に渾身の一撃をお見舞いした。  
 
「ぎゃあああああっっ!」  
 十億ボルトの電撃をまともに浴びた白井は、蛙が死んだような叫び声を上げながら出現  
した虚空から、黒焦げになって墜落した。  
「「ひぃぃぃ!」」  
 佐天と初春は、目の前で繰り広げられた死闘のあまりの凄惨さに悲鳴を上げる。  
「お、お、お姉さまの愛、確かに頂戴いたしましたわ……ガクッ」  
 最後まで自分の信念を貫き通した白井は、そのまま絶命した。  
「し、死んでませんわ!」  
 絶命してなかったようだ。  
「白井さん、大丈夫ですか?!」  
 そんな白井に駆け寄る初春。  
「はぁ……はぁ……はぁ……勝った……」  
 一先ず自分の名誉と貞操と守られたが、空しい勝利感を味わう美琴。そして、重く圧し  
掛かる倦怠感。そもそも何でこんなバトルを繰り広げなければいけなかったのか理解に苦  
しむ。彼女が大きな溜息をつこうとしたところで、膣内の変態マシーンが更なる唸りを上  
げた。  
「きゃあああっ!」  
 美琴は堪らず悲鳴を張り上げた。  
 振動が、『中』から『強』に変更されたのだ。  
(あのバカッ! いいかげんにしろっつーのよっ!!)  
 もう立っていられないほどの衝撃が五臓六腑に響き渡る。それは、まるで子宮を中心に  
内臓が遠心分離機にかけられているかのような激感。一瞬、意識が遠のき、美琴は身体を  
傾かせた。だが、倒れない。すんでのところで両脚をコンクリートの地面に縛りつけて仁  
王立ちする。もしこのまま倒れてしまえば、もう二度と立ち上がれない、とわかっていた  
のだ。だから、意地でも倒れる訳にはいかなかった。  
「ど、どうしたんですか、御坂さん??」  
 突然叫びだした電撃使いを、佐天は奇異な目で見詰める。  
「ご、ごめん……。用事を思い出したから……い、行くわ」  
 そのまま美琴は脱兎のごとく走り出した。  
「えっ?! ちょ、御坂さん!」  
 後ろで何か呼んでいる声が聞こえるが、そんな事はもうお構いなしにダッシュダッシュ。  
まだ自分にこんな力が残されていたのか、と美琴は信じられなかった。おそらく灯された  
蝋燭の炎が消える瞬間、最後の力を使い切って大きく炎を上げる現象と同じだろうと理解  
する。  
 美琴は走る。  
 ただ無心になってひたすら走り続けた。  
 すると、走馬灯のように子供の頃の思い出が、幾重にも心の奥底から蘇ってきた。儚い  
夢幻の灯火のように、それらは瞬いては消え、消えてはまた瞬き、風に乗って何処かへと  
飛んで行った。  
 ふと、自分が泣いている事に美琴は気付いた。  
(あああっ! もうダメッ! 無理無理無理! はぁうううっ!)  
 そして、美琴はついに上条が待つ公園に到着した。  
(はぁ、はぁ……アイツは、何処……)  
 美琴はキョロキョロと公園内を見渡すと、ツンツン頭の男が自動販売機の前でジュース  
を飲んでいる姿が見えた。  
(あのクソボケがぁぁーっ! 人がこんなに大変な目にあってる時に、暢気にジュースな  
んか飲み腐りやがってーーっ!!)  
 美琴は雷撃をお見舞いするつもりで、上条に近づいて行く。しかし、胸中に渦巻いてい  
る感情は、怒りではなく満ち足りた達成感だった。こんな馬鹿な事をやり遂げただけなの  
に、何故こんな感動にも似た感情で胸がいっぱいになっているのだろうか。上条の姿を発  
見した時の心の底からの嬉しさと安堵感を今まで十四年間生きてきて、果たして同じよう  
に感じた事があっただろうか。  
 
(まさか……私、今までずっと……楽しんでたの……)  
 美琴は愕然とする。  
 この変態プレイに何だかんだと文句を付けながらも、自分は心の何処かで楽しんでいた  
のだ。絶対に認めたくない真実が、その生々しい感情の中に隠されていたのだ。  
 そして、張詰めていた緊張の糸がプツリと切れた刹那、  
「あああっ! いやっ! イ、イっちゃうっ! はぁあああああっっ!!」   
 バリバリバリと周囲に青白い火花を撒き散らしながら、美琴は過激なオーガズムの津波  
に攫われた。  
 幼い子宮は癇癪を起こしたみたいにお腹の中で大暴れし、快楽神経が焦げ付くほどの淫  
熱を満身に伝導させる。頭から湯気が出るほど頭蓋の中身は茹で上がり、美琴は果てしな  
い淫蕩の海の中で悶え溺れた。  
「ああっ……ふああぁぁ……」  
 そして、脚が縺れそのまま地面に倒れ込みそうになったところで、十億ボルトの高圧電  
流をものともせず駆けつけた上条の胸の中に包まれた。  
「大丈夫か御坂?」  
 まるで子羊が母羊に守られ抱擁されているかのような安心感。胸の奥底から湧き出てく  
る歓喜。止め処なく滂沱と流れる涙。美琴は子供のように上条の胸に顔を埋めながら、た  
だ声を上げて泣いた。  
「ううっ、うえーん、うっ、うっ、えっぐ……」  
「おい、ど、どうした? どっか痛いのか?」  
 ちょっとやりすぎちまったかなー、と焦る上条。  
「もぅー、ずっと怖かったんだからー! ううぅぅ……」  
 自分が自分でなくなってしまいそうで怖かった。これでコイツに泣かされたのは二度目  
だな、と美琴は絶対に責任を取らせてやると心に誓った。  
「そっか、怖かったか。ごめんな……、でも、よく頑張ったな。偉いぞ、美琴」  
 そのまま上条にギュっと抱きしめられ頭をナデナデされると、美琴の慎ましい胸の内は  
キュンと疼いてしまう。同時に子宮も桃色の悪魔を咥えながら峻烈な痙攣を起こし、硬く  
てぶっとい肉棒を狂おしいほどに求めてきた。  
「じゃあ、頑張った美琴にご褒美あげるな」  
「えっ?」  
「こっちおいで」  
「ど、何処に行くの? もう、歩けない……」  
「心配ないよ。すぐそこだから」  
 美琴は上条の肩に捕まりながら、公園の奥の林の中まで連れて行かれてしまった。  
(ええっ!? そ、そんな、まさか、こんなところで??)  
「ちょっと、こ、こんなところで、な、何するの?? そんな事するんだったら、家に帰  
って――」  
 木に寄りかかるように立たされた美琴は、言い終える前に乱暴に唇を奪われてしまった。  
「んんっ! ん……っ、んんっ! ふぁあ……むっちゅっ、ちゅっ、ぬりゅ……れろれ  
ろ」  
 いきなりのディープキスのあまりの激しさに、美琴は荒々しく鼻息を立てながら酸素を  
補充し、自分の舌を上条の舌に淫らに絡ませた。次々と送り込まれてくる熱い唾液のスー  
プを夢中になって啜り上げ、ゴクゴクと喉を鳴らせて嚥下していく。それは、全身の細胞  
に滲み込むように行き渡り、活力が溢れんばかりに漲ってくる。  
「ふぁああっ、はぁ……はぁ……も、もっと……キスして……」  
 可憐な唇を唾液でベトベトにてからせながら、美琴はキスのおねだりをした。   
 上条は、チュッチュッと顔中にキスの雨をプレゼントしてくれた。涙が溜まった目尻に、  
赤く染まった頬に、整った形の鼻に、まるで子供をあやすような優しいキスの連続に、美  
琴は至福のあまりメロメロになってしまった。  
 
「はむっ、ちゅちゅーっ、れろれろ……んっんっ、むちゅー」  
 そして、最後に再び唇を塞がれ、口内で肉帯同士を複雑に乱舞させ合った。美琴はその  
柔らかな感触と官能的な味わいに、思う存分に陶酔した。  
「ああぁぁ……ちゅっ、ぬりゅ、ぶちゅっ、ふぁむっ、ちゅちゅーっ」  
 至福のキスの間も絶頂したばかりの柔膣の最奥で、変態マシーンはまだ元気よく活動し  
ており、美琴の快感神経を確実に蝕んでいた。  
(はうぅぅっ! 膣内でブルブルって! ああっ! ま、また、イ、イっちゃいそう  
っ!)  
 次の段階へと進んだ上条のキスは、犬のように激しい舌使いで顔中を舐め回すようにな  
り、美琴の顔面は唾液でベトベトにパックされてしまう。そんな嬉しい事をされてしまう  
と、もう我慢の仕様がなかった。一度、決壊してしまった堤防では、強烈な欲望の奔流を  
阻止する事などできはしないのだ。  
「はああんっ! あんっ! イ、イクッ! あああぁぁっ!」  
 汗ばんだ満身を激しく打ち震わせながら、美琴は快感のあまりその身が引き裂かれんば  
かりのアクメの渦に飲み込まれた。前髪から帯電していた青白い火花は、上条の右手の中  
に吸い込まれるようにして掻き消えていた。  
「あれれ、もしかしてセンセーは、キスだけでまたイっちゃったんでせうか?」  
「あ……っ、はぁ……はぁ……ふああぁぁ……」  
 美琴は痺れるように甘い絶頂感にガチガチと歯を鳴らせ、喜悦に蕩けた表情で法悦の吐  
息を漏らした。疲れきった身体を後ろの木に預け、両手は所在無くブラーンとさせている。  
もう四肢にこれっぽっちも力が入らないのだ。  
「それじゃー、ちょっと確認してみましょうか?」  
「あんっ! ダ、ダメ、見ないで……ああぁぁ……」  
 ペロンと上条にスカートを捲られ、グッショリと濡れたショーツが露となった。  
「うわぁー、すっげー事になってるぞ。ここに着くまでに、いったい何回イったんだ?」  
「そ、そんなの、知らない!」  
 軽いエクスタシーなら三回までは数えていたのだが、それ以上はよく覚えていない。  
「ねぇ……こんなところで、ダメだって……するんだったら、家に帰ってからしよ……」  
「いいから、いいから。とりあえずこれは気持ち悪いだろから脱いじゃおうね」  
「あああっ! ヤダーッ!!」  
 野外なのにショーツを脱がされてしまう美琴。  
「ふふ、美琴タンのココは、子供みたいで何時見ても可愛いなー」  
「あんっ、もう、バカ……ううぅぅ……」  
 僅かな産毛が繁茂しているだけのツルツルの乙女の丘が、上条の目の前で露となった。  
その丘は程よく肉が付いてこんもりと盛り上がり、麗しの割れ目が惜しげもなく露出され  
ている。その肉のクレバスの奥の大切な秘穴からは、一本のピンクのコードが生えており、  
太股に撒いたバンドにそのコードの電源部が挟まれていた。  
「これは、もうはずしちゃおうな」  
「ああっ! あっ、あっ、あああ……っ!」  
 今まで散々悩まされてきた桃色の悪魔が、とうとう膣内から取り除かれた。しかし、そ  
うなってしまえば不思議なもので、美琴はちょっとした寂寞感を味わってしまう。  
「はあぁぁっ! やっ、ああぁぁ……お願い、み、見ないで……」  
 栓が取れてしまった濡れそぼった牝穴から、溢れるように大量の肉汁が流れ出した。  
「うわー、エロいな……」  
 もちろん見るなと言われて目を瞑る訳もなく、上条は溢れ出したトロトロの濁った粘液  
が糸を引いて地面に落ちていく、いやらしい光景をしっかりと視姦していた。  
(ああ、そんな……ソコは物凄い事になってるのに……全部見られてる……。でも、何で  
私はこんなにドキドキしてるの……)  
 上条はゴクリと生唾を飲み込むと、  
 
「それでは、いただきます」  
 と、美琴のスカートの中に顔を突っ込み、バター犬のように蒸した中学生の性器をしゃ  
ぶり始めた。  
「そ、そんな! こんなところで舐めるなーっ! いやっ、くううっ! ああああっ!」  
 脳天を直撃する快感美に美琴は思わず嬌声を上げてしまいそうになるが、かろうじてエ  
ッチな声が漏れないように両手で口を覆い隠した。   
「……っ! ん……っ!!」  
 茶色の短髪を振り回して、美琴は淫らな誘惑から必死に理性を守りきる。こんなところ  
で堕ちてしまう訳には、どうしてもいかなかった。  
(でも、き、気持ちいい……っ! 機械なんかとは全然違って、当麻の舌、す、凄すぎる  
っ!)  
 何度も繰り返し淫裂に沿って温かい軟体動物が蠢き、上条に秘部に付着したトロリとし  
た恥汁を綺麗に吸い取られていく。そして、膣口も媚粘膜も尿道口もたっぷりと愛撫され  
ホカホカされてしまってから、包皮をひん捲られたクリトリスまでもがパックリと犯やら  
れてしまった。  
「くうう……っっ?!!」  
 いたぶるように舌先でチロチロと敏感すぎる肉真珠を刺激され、美琴はあっと言う間に  
最高潮まで押し上げられた。  
(ダメダメダメッ! あっあっ! あああっ! そんなの、い、いやぁーーっ!」  
 上条の口内で哀れなクリトリスは、チュルチュルと吸引されてはざらつく舌腹でこそぎ  
回され、挙句の果てには甘く噛まれてしまう悦楽の拷問に遭わされた。そのたびに美琴の  
胎内では淫撃が雪崩のように押し寄せ、蜜壺からブチュブチュと蒸した肉汁が驚くほど噴  
出した。だが、悲劇はそれだけで終わる事はなかったのだ。  
(ええっ! ソコは、ち、違う! ソコじゃないってっ! はうっっ! はぁあああ  
っ!)  
 あろう事か、美琴のお尻の穴に上条の人差し指が突き立てられ、ズブズブと直腸に挿入  
されてしまった。  
「ちょ、このバカッ! そ、それだけは、もう絶対にダメッなんだからっ!」  
 既に第一間接まで指は挿入されてしまったが、美琴は肛門にぐっと力を入れ慌てて拒否  
の姿勢をとった。  
「だって、こんなにヒクヒクさせて寂しそうにしてるんだから、やっぱりこっちの方にも  
サービスしてあげないとね」  
 スカートの中から上条の声が聞こえてくる。  
「アンタ、本気でバカじゃないのっ! だから、入れるなってのっ!! あっあっ、ダメ  
ッ、ダメッ、はぁぁあああっっ!!」   
 だが、心地よく疲労した肉体では肛門にすら力は入らず、美琴はついにアナルまで犯さ  
れてしまった。人差し指はズッボリと根元まで排泄口に突き刺さり、同時に膣口までもが  
ぶちゅりと上条のキスで塞がれ、生温かい軟体動物が膣道にズブズブと侵入してきた。  
「そ、そっちも?! ちょ、両方はっ! い、いやぁーっ! お尻は、きっ、汚いから  
っ! はぁはぁ、はああぁっ!! そんな、もう訳わかんないよぉーっ!」  
 初めての二穴同時攻撃に、美琴は野外である事を忘れ大声で媚声を張り上げた。まさか  
女の子が一番恥ずかしい穴に指を突っ込まれるなど、夢にも思っていなかったのだ。直腸  
粘膜をこれでもかと言うほどグリグリと捻るように刺激してくる指と、膣肉を押し拡げる  
ように回転して摩擦する舌が一枚の肉壁の両側でゴツゴツとぶつかり合い、その耐え難い  
快感の嵐に肉悦のボルテージは最大限まで上昇する。  
「あんっ! また、イっちゃうっ! はぁはぁ、ううっ、くうぅぅ……っ! ああああぁ  
ぁぁっ!!」  
 巨大な蒼い稲妻が天に向かってバリバリと放たれたのと同時に、美琴は涅槃に昇天した。  
未成熟な肢体を小刻みに弾けさせながら、上条の顔面に目掛けてビュッビュッと尿道口か  
ら潮を撒き散らした。  
 

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