モサモサとキノコを食べる姿を見て、上条当麻は何故か目の前のインデックスが可愛く思えた。  
「…………」  
いや、もともと彼女の容姿は、今さら思い直す必要など全くないレベルであることは、上条も重々承知している。  
しかし、無我夢中に食事をする姿を見て、自らの股間にテントを作るレベルであるかと問われると、答えはNOだ。  
もちろん、上条も年頃の健全な男子故、  
彼女の着替えや裸体を『不運にも』目撃したときは興奮し、その後のおかずにしてしまうことはあるにはある。  
だがしかし、彼女への様々な負い目や諸々の事情に加え、年上好みという彼の嗜好から、  
ときに彼女からの要求という例外が無い限りでは、  
基本的に手を出すことはおろか、性欲が湧くことなど有り得ないのである。  
 
「ん?とうま、どうしたの?」  
インデックスは食べるのを止め、自分のことをボーっと眺める家主を疑問に思った。  
が、すぐに意識は机上のキノコに向かった。  
よくわからない金網地帯を突破し、よくわからない木の下で取った、よくわからないキノコ。  
毒があるかもしれないという恐れは、このまま何も食べなかったら2人で骨と皮になるという恐れに負けてしまった。  
食卓の上には、調理法がよくわからないという理由で、  
醤油・塩胡椒・味噌・ソースにケチャップやマヨネーズにハチミツといった、冷蔵庫の調味料(オールスター)が出揃っていた。  
 
「んー、コレが意外にキノコと合うかも」  
片っ端から調味料をかけては食べているインデックス。  
表情から察するに、ハチミツは失敗のようだが。  
そんな食欲と好奇心が旺盛な銀髪少女を見つめながら、  
「食べたいなぁ…」  
と呟く上条当麻。  
その言葉を聞いた全身胃袋少女は、聞き捨てならないとばかりに怒鳴り立てる。  
「ちょっととうま!!これは私のなんだよ!!1人5本って言ったのはとうまだよ!?いくらとうまでもあげられないかも!!」  
食い物への怒りは炎のごときインデックス。  
しかしそんな烈火の禁書(ファイヤーレディ)を見ても上条は、  
「食べたいなぁ…」  
と呟くばかりだ。  
 
おや、と首を傾げるインデックス。  
てっきり「上条さんだって腹ぺこで食いたいんですよコノー!!」とかなんとか叫んでくると思ったのに。  
「なあインデックス、食べていいか?」  
上条当麻は尋ねた。今まで聞いたこともないくらい優しく、甘い声で。  
「あ……うぇ?」  
いかに色気より食い気といえど、さすがに面食らうインデックス。  
怒りによって染めあげられた頬は、今は理由を代えて真っ赤だ。  
「し…しょうがないなぁ、そこまで言うなら…食べていいかも」  
こうなってはもはや認めてやるしかない。  
インデックスは、紅潮した顔を隠すようにうつむきながら、OKを出した。  
(ま、まったくとうまときたら食べることばっかりでしょうがないんだから…  
 少しはレディを優先することを覚えてほしいかも!)  
と、誰かさんのことを棚の上の箱に放り込んだうえに鍵までかけて厳重に保管したような思考は、遮られることになる。  
ガチャン、とテーブルの上から音が鳴ったからだ。  
ふぇ?と顔を上げた刹那、インデックスは上条に唇を奪われた。  
 
「〜〜〜〜〜ッ!!?」  
皿は割れ、調味料は倒れ、キノコは散乱した。  
それでも上条はかまわす突進し、テーブルの反対側へインデックスを押し倒した。  
「ん…んぐ……んん……ッ!」  
あまりに唐突なことゆえ、何もできないまま口腔内を蹂躙されるインデックス。  
彼の舌が上下左右に動くたび、目は潤み、唾液の分泌量は増していく。  
「んぁ…………」  
ようやく解放されたものの、トロンと垂れた目は、彼女に抵抗する意志がないことを示していた。  
しかし上条はそんなものとは無関係に彼女を食べ始めた。  
赤く染まった頬と耳、小さな音を鳴らす鼻、滑らかな首筋、それらとは対照的に白く輝く髪。  
上条はそれらを舐めまわし、ときには軽くはむ。  
 
「ふぁ…とぅ…まぁ……」  
彼女の切ない喘ぎ声も、食事に夢中な彼にはもはやスパイスでしかなかった。  
顔中が唾液にまみれたところで上条は、ふう…と一息ついた。  
それは満足ではなく、まだまだ食い足りないという獣の吐息。  
そして上条は、安全ピンだらけの純白の修道服を引きちぎった。  
本来真っ白な肌は今や朱に染まり、控えめな胸部の先端は、ツンと上を向いている。  
「うぁ……あぁ………」  
恥ずかしさからのうめき声など、もう今の彼には届きはしない。  
上条は食事を再開した。  
「ふぁぁぁあ…!とうまぁぁ……!」  
美しいとすら思えるその肢体を、暴力的に舐めまわすその姿は、まさに獣だった。  
最近になり成長が感じられる胸に唾液を塗りたくった。  
 
「あぁぁ………」  
甘い快感がいつまでも続き、脳がとろけそうな感覚にインデックスは浸っていた。  
しかし、ずっとこのままで…という彼女の期待は裏切られる。  
クニュ、と上条は乳首を噛んだ。  
「ひゃぁぁぁあああ!!!」  
今までにない鋭い感覚に、思わず悲鳴にも似た声を上げた。  
クニュクニュと噛んだと思えば、前歯で乳首を抑え、ペロペロと舌で舐める。  
「ひぁっ!ひぎゅぅ!うぅぅ!!」  
室内にいやらしい悲鳴がこだまする。  
そして上条はようやく口を離した。  
「あぅ……ぅえ?」  
インデックスは急にもの寂しくなった感覚に混乱し麻痺していたが、トロッとした何かにより再び覚醒した。  
先ほどまで使われていたハチミツ。  
透き通った黄色掛かった液体が、彼女の表面を撫でていく。  
そして獣・上条当麻は、一心不乱に舐め始める。  
 
「あっ!?うぁ!!あぅん!!」  
トロトロとしたハチミツの感触と、ザラザラとした舌の感触。  
もうインデックスの頭はおかしくなっていた。  
そして上条はハチミツにまみれの乳房を思い切り吸い上げた。  
「ひゃぁぁぁぁぁああああッ!!」  
彼女は絶頂に達し、股からはそれを示すように液体が溢れ出てきた。  
「ああ……あぅ………………ふぁっ!!?」  
インデックスは再び悲鳴を上げた。  
股から溢れる愛液を啜る上条は、彼女に安息を与えたりはしない。  
「ひぁぁぁ!!あぁぁん!!とうまぁぁぁ!!」  
快感でおかしくなった頭で、必死に彼の名前を叫ぶインデックス。  
しかし聞こえてくるのは、ジュルジュルという、いやらしい食事音だけだ。  
まるで水分補給といわんばかりに吸い上げる上条に、インデックスはまたもや達してしまいそうになった。  
 
しかし、フッと彼の感触は消えた。  
「ふぇ…?」  
そしてインデックスは、上条がズボンとパンツを乱暴に下ろしている姿を見た。  
「あぁ……あぁ……」  
自分のそれにはやや大きすぎる彼の肉棒。  
不思議といつもより大きく見えたそれは、愛液溢れる彼女の穴を貫いた。  
「はぁああああああんんッ!!!」  
体を貫通されたような快感に、もう何度目かわからない悲鳴をあげるインデックス。  
パンパンパンパンと、皮膚と皮膚を叩き合う音がリズミカルに響く。  
「ふぅぅぅぅんんん!!」  
大きすぎる快感に耐えかねた小さな体は、早くも限界を迎えた。  
 
しかし、  
「はぁ…あっ!んっ!あっ!あっ!とぅっ!まっ!やめっ!あぅっ!」  
上条当麻の動きは止まらない。  
自分はまだイッてないんだぞといわんばかりにピストンを続けた。  
「はぁ!あん!うん!あっ!ふぅん!」  
一度絶頂に至った肉体は、さらにまたもう一度、エクスタシーに進みだす。  
もう無理…と彼女が思ったとき、  
「イン、デックス…」  
今まで獣のうめき声しか出さなかった彼が、自分の名を呼ぶのに気付いた。  
「とう、ま………?」  
「インデックス………ごめん……」  
「…ばかぁ…………」  
その瞬間、彼女の中は急にすぼまり、彼の一物は急に大きくなった。  
「うぁぁ…!インデックス……!」  
「とうまぁぁぁぁぁ……」  
「うっ!あああっ!!」  
「はあああぁぁぁああんんんっ!!!」  
2人はほぼ同時に、絶頂に達した。  
勢い余って彼の肉棒は抜けてしまい、精液は彼女の腹に飛び散ってしまった。  
「ふぁ……あはは………」  
先ほどの黄色い半透明の液体と違い、熱くドロドロした感覚が、  
彼女をいやらしい表情にさせた。  
 
「はあ…はあ……」  
息を切らしながら、ペタリと座り込む上条は、自分がしでかした愚考を反駁し、鬱になるところだった。  
しかし、彼の自省は肉棒が冷たい感覚を受けて止められた。  
「いいインデックス!?何を!?」  
「んあ?お食事だよ?」  
そう言って彼女は、ハチミツがかかった彼の肉棒にしゃぶりついた。  
「うあ……イン…デックス………」  
熱い口腔内で舌が這われ、上条は感嘆の息を漏らす。  
そしてインデックスは、カプッと軽く歯を立てた。  
「うわぁぁっ!!」  
我慢出来なくなった上条は、白濁液を彼女の口で炸裂させた。  
「んぐ……んぐ…ゴクン……プハー」  
淫靡な笑顔を魅せるインデックスに、彼の息子は、2発撃ったとは考えられないほど、硬く、太く、上を向いた。  
「ふふん、とうまぁ〜?」  
彼女はいやらしいく彼に抱きつき、服越しに彼の乳首をグリグリといじった。  
「うぁああ……イン…デックス……?」  
「いただきますなんだよ、とうま?」  
そう言うとインデックスは、上条当麻のうなじにカプッと噛みついた。  
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  
「はぁー」  
「どうしました先生?」  
「いや、キノコが根こそぎ無くなっているんだよね?」  
「キノコ?」  
「うん、様々な成分を与えた新種のキノコなんだがね?」  
「新種のキノコ?」  
「うん、あくまで限りなく自然な物質から精製される薬を作るためにね。  
 いまだ実験段階だから、もし食べたらどうなるか予想もつかないんだ」  
「それ大変じゃないですか!!早く警備員に連絡して犯人を―」  
「うん、それには及ばないね?監視カメラにしっかりと犯人が映っているから」  
映っていたのは学園都市で最も不幸な少年。  
やれやれ、ペナルティとして今後の治療費を増額しようか。  
カエル顔の医者はもう一度ため息を吐いた。  
その後2人が頭痛と目眩と止まらない笑いに苦しんだのは、別のお話。  
 
 
 
【終】  
 

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