「お姉さま、早く帰らないと寮の門限を過ぎますわ」  
「早くってまだ3時間はあるじゃない。まだ読み終わってないのがたくさんあるから先に行ってていいわよ」  
「立ち読みなんてお姉さまはもっと別のことをすべきだと黒子は―――」  
「あーはいはい、気が散って読めないじゃない。先に帰ってなさいよ」  
「わかりましたわ。それではお先に失礼いたしますわ」  
   
 常盤台の寮の近くに存在するコンビニでそういう会話が繰り広げられていた。  
常盤台のお嬢様は基本的に高級なものしか買わないと言うプライドのようなものを持っている。  
だが、ここにおられる御坂美琴こと常盤台のエースはそのプライドより娯楽を選び、こうしてコンビニで立ち読みをしていた。  
具体的に言うならプライド云々ではなく、ただ子供っぽいだけなのだが。  
 
 誰もが認めるお姉さまLOVEこと白井黒子は美琴を置いて出ていく。  
黒子の計算では一人になった美琴がさびしくて追いかけてくると言うものだったが、  
美琴はそれよりも漫画の面白さにはまり追いかけることなど毛頭ないようだ。  
 
「『うへへっ、これでお姉さまは私を追いかけてこられてますわ、そしてそして……ああっいけませんわ、お姉さまそんなところを』」  
 
 妄想しまくっておりその妄想は顔にも表れていた。  
周りから見たら変態そのものだ。どこで育て方を間違えたと親も問い嘆くだろう。  
そんな親の気持ちとは裏腹に少女はどんどんと深い妄想の中へ突入していく。  
 公園の中を歩いていく。すでに学校の終わった時間のために公園は小学生などが遊びまわっている。  
いつもの階段が見えてくる。階段を降りると自動販売機があり、そこから寮まではわずか5分で着く距離なのだ。  
 
「お姉さん危ない!!」  
 振り返るとサッカーボールが飛んできていた。  
本来ならサッカーボールが当たりお約束の階段転落なのだが、  
黒子は飛んできたサッカーボールに触れた瞬間、ボールを別の場所に空間移動させたのだ。  
 
「ふっ、危ないですわね」  
「お姉さん、ごめんなさい」  
「次から気をつけるのですよ」  
「うん、ぼくのボールはどこいったの?」  
 
 後ろから小学生と思われる少年が走ってきて素直に謝る。それから黒子に当たり消えたボールの行方について聞いてきた。  
黒子は自分が演算して空間転移した場所を思い出す。前方7m上空5m、階段手前のところである。  
そこを見つめるとボールが落ちていた。重力に引かれて、この世の法則に当てはまり落ちていた。  
 落ちて、落ちて不幸にも黒子の前を歩いていた男……………の前に歩いていた空をぼーと見上げながら歩いていた少女の頭に当たった。  
少女は倒れそうになり、前に足を一歩踏み出す。で、もう一歩……しかし、ここで少女の足は地面を離れた。  
 
 
「あ」  
 そう呟いた瞬間、ボールが重力に引かれたように少女の身体は階段から投げ出された。  
しかも勢いがないため確実に階段を転がり落ちていくのは明白だ。  
 黒子の空間移動でも間に合わない既に少女は視界から消えようとしているからだ。  
黒子が次の一手を考えるより先に黒子の前を……少女の後ろを歩いていた男性がためらいもなく階段に飛び込んだ。  
 宙で少女を抱きかかえる、本当は引っ張り上げてかわりに自分が落ちたかったのだが、  
流石にそこまでは思うようにいかず、抱きかかえたまま階段を落ちる。階段下で少女の頭を包み込むように守りながら2、3回と回転して止まる。  
 
「っつつ、いてぇな」  
 男は止まると少女を解放して立ち上がったのが階段上から見えた。  
その男の姿に見覚えがあった、お姉さまがよく構っている男。「不幸」が口癖の男。  
 
「大丈夫か?」  
「はい。助けてくれてありがとう」  
「いえいえ、にしてもなんであんな垂直にボールが落ちてきたんだ」  
「上条さんですの?」  
「んっああ、白井か」  
 自分の土を落としている当麻と隣で当麻のことをじーと見つめている少女を見ながら黒子は階段を降りる。  
「すいませんわ」  
「どうかしたのか?」  
「そっそのボールを落としたのは私ですの。ちょっと問題がありまして空間移動をしなくてはならなくて、本当にすいませんでしたわ」  
「おい、サッカーボールを空間移動しないといけないような問題ってなんなんですか」  
「私にボールが飛んできてしまって、つい空間移動でボールの方を飛ばしてしまいましたの」  
   
 黒子は素直に本当のことを言う。当麻の方もそれが嘘ではないことが分かり、  
ため息をついて隣で自分のことを見ている少女を見やると、ボールが当たった部分の髪の毛が少しばかり乱れているのだ分かる。  
 
「謝るなら俺じゃなくてこっちの子にだろ……えっと名前なんだっけ?俺は上条当麻だけど」  
「私ですか。私は滝壺理后と言います」  
「滝壺さん、本当にすいませんでしたわ」  
「それでよし。滝壺さんも本当にすまんな。コブとかできてないよな」  
   
 そう言って滝壺の頭を髪の毛を撫でる。もうこの行為自体がいろいろといけないのだ。  
と言うか女の子を助けた時点でフラグ成立してしまっている。  
その行為をやっていると、黒子が睨んでおり当麻はそれに気づいていない。  
 
「だっ大丈夫。気にしなくていい」  
「そうか。ならいいんだが」  
「……あらっ上条さん左腕怪我をしておりませんか?」  
「んっほんとだ。気付かなかったな、まぁこのくらいならほっとけば治るだろ」  
   
 左腕を確認するが、それは、このくらいと片付けてしまうには多少見逃せないほどであった。  
左手が全体的に擦り傷になっているのだ。どうやら滝壺を守るために使った左腕が地面を転がった際に傷ついたようである。  
 
「………電話番号教えて。あとではまづらにお礼させる」  
「いいって気にしなくて…………そんな目で見るなよ」  
「教えて」  
「そんじゃ上条さんは御礼に期待して待っておきますよー」  
 
 携帯を取り出し滝壺と番号とアドレスを交換する。こうして上条当麻の携帯にまたひとつ攻略ルートが増えた。  
それはおいといてまた黒子は当麻のことを睨んでいた、無意識のうちに。  
交換が終わると滝壺は一礼してまた空をぼーと見上げながら歩いていく。  
 
「上条さんはよくこう言ったことがおありですの?」  
「よくではないのですよ。ときたま不幸な出来事と同時にやってくるんです」  
「……『なんですの、このもやもやした感情は……上条さんが誰と知り合っても私には関係ないはずですわ。私にはお姉さまがいますもの』」  
「どうしたんだ?」  
「いえ、それより左手大丈夫ですの?」  
「ああ、大丈夫だって」  
「そうです―――上条さん?!」  
「どっどうしたんだよ。いきなり大声あげて」  
「ひっ左手、ガラス片が食い込んでますわよ」  
「おっああ、どおりで痛いと思ったぜ」  
「やはり大丈夫じゃありませんわ。ひとまず寮で応急処置を―――」  
「でも常盤台の寮って男子禁制じゃなかったけ?」  
「そんなこと言ってる場合ではございませんわ」  
   
 黒子は当麻の怪我してないほうの腕を、右腕を掴みグイグイと引っ張っていく。  
当然途中で自分が使いなれている能力を使おうとするが、11次元の演算をやるが全く発動する気配が見えない。  
「これって俺逃げられないのか?」  
「逃がしませんわ」  
「強行突―――――ぐわっいてぇぞ、おい」  
 強行突破して逃げようとするが、とっさに右手を決められてしまう。  
力技に持ち込めば一瞬で勝てるのだが、それは紳士の名に恥じを作ることになるために当麻はしない。  
「だから逃がしませんと言ってるではありませんか」  
「分かった、分かったから決めるな痛いって」  
「行きますわよ」  
「へいへい」  
 
 
寮の周りは常盤台の生徒はおらず、バスで2割、3割といつも通りに増えていく予定である。  
 だが常盤台の寮まで来た事はいいのだが、当然の如く玄関には学校が終わったばかりの生徒を迎えるべく寮の監視員が立っている。  
「まっまずいですわ。あそこに立っているのは寮監ですの」  
「んっ……ああ」  
「なっかっ上条さん、なに平然と寮に入っていってるんですの」  
「大丈夫だって、行こうぜ」  
「つっ捕まったら、風紀委員の私もお咎めを受けることに」  
「だから心配すんなよ」  
 
 と逆に黒子の左手を掴んで、堂々と正面から常盤台の寮へと入っていく。当然見つかる。当麻は見つからない自信があったのではない。  
最初から見つかっても構わない言い訳があるからだ。それは左手を怪我していると言うほど小さい言い訳ではないのだ。  
「上条当麻?!」  
「久しぶりだな。元気でしたか?」  
「?!?!?!かっ上条さん」  
 なんと話しかけたのだ。しかもにこやかにと知り合いでもあるかのように、いや寮監が名前を呼んでいる時点で知り合いなのは分かるが、なぜ知り合っているのか皆無であった。  
「当麻、なんでここに」  
「いや人助けをしたら怪我してな、そしたら白井が治してくれるって強引に言うから」  
「またなのか。よく人を助ける奴だな。お前は」  
「りょっ寮監、上条さんとお知合いなんですか?」  
「少し前にスーパーでな」  
 
 思い出してくれ?いや知っているはずだ。上条当麻の属性は『寮の管理人のお姉さん(代理でも可)』である。  
もう一度言おう『寮の監視人のお姉さん(20代後半可)』である。要するに攻略済みと言うプラカードを首にかけられているのだ。  
「それにしても早く手当てしたほうがいいんじゃないか。その腕は血塗れだぞ」  
「さっきから何気に痛みが増してるんですが」  
「そっそうでしたわ。早くしませんと細菌が入ってしまいますわ」  
「分かっていると思うが、これは異例中の特例だぞ」  
「それは存じておりますわ。上条さん行きますわよ」  
   
となんなく玄関を寮監のいる玄関を通り過ぎようとした時、当麻は寮監にだけ聞こえるほどの声で一言言って、黒子に引っ張っていかれる。  
「ここの裏口で会おうぜ」  
「――――?!」  
 あれ上条さんのキャラ違いませんでせうか?まぁいいか気にしない方向で……。で結局、残された寮監は顔を赤くしていた。  
 
 
「ふぅ、ひとまずこれで大丈夫ですわ」  
「白井恩に着るぜ」  
「構いませんわ。それにしても本当に殿方はいったい何者ですの?」  
「何者って言われても、ただの不幸な男でせうが」  
「嘘がお上手ですこと『このチクチクした痛みはなんなんですの。この変な感覚は一体……』」  
「それじゃぁ俺もそろそろお暇させてもらうと」  
「だっだめですわ。まだ終わってはいませんわ。上条さんにはどうしても聞きたいことがあるんですわ」  
「なっなんだよ。そんなに迫って」  
「上条さんはなんで自分を犠牲にしてまで他人を助けようとするんですの」  
   
 これは今まで一番聞きたかったことだ。ほんとに一歩間違えば大事に至るようなことばかりを  
”他人を助けるため”の一言で自分を犠牲にしているのだ。黒子が抱いたのは当然の疑問だった。  
「あー、そうだな。……白井黒子、お前は今幸せか?」  
「とっ唐突に何ですの………幸せですわ」  
「それでいいじゃないか。俺のちょっとした不幸でおまえが幸せになれるなら」  
「?!!!」  
「それが俺の幸せになる」  
「上条さんの幸せ?」  
「ああ、自己犠牲だと言われても構わない、偽善だと言われても構わない。俺は御坂だけじゃない、全員が幸せになれれば俺はどうだっていいんだよ」  
 まっすぐと黒子の目を見つめる。そして放たれた当麻の本当の本心の言葉。その言葉に黒子は考える力を失った。  
 
         
      そうこの男は自分の幸せを殺すことで誰かを生かしているのだ。  
      それはある時はお姉さまだった。ある時は私だった。ある時は初春だった。  
   
      どんなに頑張っても自分の方を振り向いてくれなかったお姉さまが、なぜこの男にいつも構っているのかが分かった。  
      どんな小さなことでも全力を尽くしている。どんなに困難なことにも自分の命をかけている。  
   
      気づいた、今まで上条当麻を見ていて抱いたこの気持ちを。  
      支えたい。負担を減らしたい。一緒にいたい。  
 
「あぁ、分かりましたわ」  
「何がだ?」  
「私は上条さんことが好きなんですわ」  
「えっ、しっ白井、なにを言っているだ?」  
「上条さん、私はあなたのことが好き……愛してますわ」  
「だけどお前御坂のことが――」  
「当然、お姉さまのことは好きですわ。ですがこれはお姉さまに抱く気持ちとはまた別のものなんですの」  
「白井………………………お前の気持ちは嬉しいが、俺はお前の気持ちに応えられることが出来ないんだ。本当にすまん」  
   
 当麻は苦しげにそう答えた。本当なら喜んで答えたいのだが、  
すでに付き合っている人間がいる場合、その喜びも苦しみに変わってしまう。  
 
「それは承知しておりますわ、お姉さまの悲しまれるようなことは私はするはずがありませんわ。ですので当麻さんの彼女2号で構いませんわ」  
「えー、あーっと俺御坂と付き合ってないぞ」  
「えっ?お付き合いなされないんですの?」  
「ああ、してないぞ」  
「それじゃぁ、あれはお姉さまの照れ隠しなどじゃなくて、ただ本当に突っかかておられるだけで」  
「と言うことになるな」  
「『お姉さま、何と言う子供じみた真似をなされるんですの』それでしたら、当麻さんは誰か他にお付き合いされているお方でも?」  
「ん〜……一応妻がいると言うことになってる」  
「つっ妻ですの?彼女を越して妻ですの?しっ失礼ですが当麻さんは高校生だったと記憶しておりますが」  
「ああ、妻と言っても家で一緒に暮らしてるからと、あとは周りが本妻本妻言ってるからな」  
 
「本妻、それではお姉さまが2号と言うことになりますわね。そしたら私は3号ですわね」  
「すまんが、なんて言うか2号から、ひぃふぅみぃのさんしで、12号までいることになってるんだ」  
「?!!?まっまさかとは思いますが、全員お助けした方ですの?」  
「いつの間にやら増えていったんです。上条さんも仕方がなかったんです、全員が全員、白井みたいに2号でいいからって言われてな」  
「せっ節操がなさすぎですわ。そっそれにまさか寮監も」  
「ああ、あの人たちは部類が違うから問題ないだろ、一応今言った人たちは副妻の分類だからな」  
 
 おおっと、盛り上がってまいりました。旗男、フラグ乱立、節操なし。  
これはもう言い訳できない。駄フラグなんて言ったら、速攻で即死ものである。  
 言ってなかったが、若干一命ほど鯖よんでる人います。鯖と言うのは年齢ではなく、人数です、はい。  
それは御坂美琴…………のクローンである御坂妹。基本的に御坂妹が当麻とお付き合いしている感じになってはいるが、  
すべての情報はネットワークを通して全御坂妹、シスターズに伝達しているために、クローン全体と付き合っている状態なのだ。  
 
「わっ私はともかく、お姉さまが知ったら当麻さんは確実に死にますわよ」  
「やっぱり、御坂の奴も?」  
「はい、当麻さんのことをお慕いしておられますわ」  
「そうか……だが、その話はまた今度だ。白井、こんな俺でも2号になるって言えるのか?節操がないこの俺でも……。なっ言えないだ」  
 
 “ろ”が言えなかった。“ろ”が言えなかった。なんと黒子が自分を押し倒してきたのだ。  
そして唇を重ねられた。唐突に起きたことにどうすることもなく、ただただ目を見開くしかなかった。  
2秒と言う時間もなく、その唇は離れた。  
「同じことを言わせないでくださいますか。私は当麻さんのことを愛してますわ。  
今の当麻さんのことを、誰にでも優しく接してくれる当麻さんのことを。当麻さん、もう一度答えてくれますか?」  
「――――ああ、白井。俺も白井のこと愛してるぞ」  
「ダメですわ。名前で呼んでくださいませ」  
「黒子、愛してるぞ。」  
「私もですわ」  
   
 今度は当麻の方が上に乗っている黒子をうまく下にして唇を重ねた。  
だが当麻の唇を重ねると言うのは、触れると言う意味ではなく舌を絡めあわせると言う意味だ。  
 黒子は中学生である。文字通り性的な事にも興味はあるようだが、浅はかな知識だけで経験などあるはずもない。  
だが相手は高校生、しかも経験豊富すぎる旗男である。もうなされるがままの状態だ。  
 先ほどとは違い今度は黒子が目を見開いている。自分の舌に当麻の舌が絡み合っているのだ。  
驚いて「ひょっひょう……まひゃん」と何語か分からないことを言うが、当麻はキスを止めない。  
 
10秒――――15秒――――25秒――――40秒がすぎ、やっと黒子は当麻の唇から解放された。  
ベッドに組み敷かれて頭の後ろに手をまわされてキスをされた。だが全く嫌な気持ちなどなかった。  
「ぷはっ……はぁ、はぁ、はぁ」  
「どうだった?」  
「すっ、凄すぎ……ますわ」  
「こう言ったこと誰かとしたことあるだろ?」  
「そっそんなことあるはずないですわ」  
「えっマジで」  
「私はまだ中学生ですわよ」  
「そう言えばそうだったな。続きはまた今度だな」  
「ここまでしておいてそれは酷ですわ。覚悟はできております。最後までしてください」  
「分かった。お前の意思は踏みにじらない…………お前の全てを俺だけに見せてくれ」  
   
 
 当麻はそう言って再びキスをする。今度は触れるだけの簡単なキス。  
 だがそのキスは顔中にいたるところにまんべんなく降り注ぎ、そして当麻の左手は黒子の制服の中へと侵入していく。  
 制服に侵入した左手は黒子のブラジャーの隙間に割り込み、じかに黒子の胸を揉みだす。  
最初は乳房全体を揉みほぐすかのようにゆっくりと……。しかも当麻が揉む力を少しずつ上げていくにつれて黒子の息も少しずつ乱れ始めていく。  
「黒子、自分で弄ってるだろ?」  
「んっ……いじってなどいませんわ」  
「嘘つくなよ。この感度は自分で開発したとしか思えないぞ」  
 とさらに揉む力をくわえ、そしてとうとう頂点にある乳首を指で揉む。  
 人差指と親指を使い乳首が固くなるように揉む。  
「どうだ、自分でするより気持ちいいだろ?」  
「んあっ気持ちいい――んっ」  
「ならもっと強めにっと」  
「ああぁん、強くしたら……感じて…ぁあん…しまい…ますわ」  
「さてと制服前開けるぞ」  
 
 スクールベストをたくしあげて、下のカッターのボタンを器用に下から上まで全部はずす。  
(コミック版:とある科学の超電磁砲の衣装参考。妄想を膨らませたいなら本を買うことをお勧めする)  
黒子の地肌が見え始める。へそが見えはじめ、  
そして可愛らしい大人ぶったような下着も見え始める。その下着もすぐにはがされる。  
「…………」  
「なっ何か言ってくださらないと、たえられませんわ」  
「あっすまん。いや気になったんだよ」  
「なにがですの?」  
「黒子のこれからの成長具合が俺にかかってくると思ってな」  
「えっ?」  
「素材がいいなって思ってな。この艶、色合い。俺好みだぜ」  
   
 そう言って突起した乳首を甘噛みして反対の乳首は指でこねる。  
その行動は黒子には刺激の強いもので、どんどんと快感が押し寄せてくる。  
文字通り自分でやるより、もっと気持ちの良いものがだ。  
「はぁんっ……強くぅ、したら…はぅ……そっち…んんっ…」  
「黒子のこっちの方はどうなってるかな、はい失礼します」  
   
 きちんと挨拶を述べて、右手を這わせていく。  
ゆっくりと少女の禁断の園へと、スカートをたくしあげて、上とお揃いの色をしたパンティを膝の部分まで一気にずりおろす。  
 手慣れているために黒子は抵抗する間もなく、禁断の園を解放してしまう。  
最初から抵抗する気もなかったのだが、それでもいきなりされれば誰でも驚いしまうものだ。  
「みっ見てはいけませんわ」  
「濡れすぎだろ、この濡れ方、あいつ以来だぞ」  
「いっ淫乱な女は嫌いですの?」  
「そんなわけないだろ、それに俺は黒子の全てが見たいって言ったはずだ。だから見させてくれ。黒子の全てを」  
   
 黒子のそこは産毛が生え、すでに濃い毛も生え始めていた。大人の女性へと進化を遂げていたのだ。  
いくら黒子でもさすがにじっと見つめられていたら、恥ずかしさで心がどうにかなってしまいそうで。目を閉じて当麻の視姦に耐え忍ぶ。  
 だが当麻の見るだけではなく触れる行為によって、目を開いてしまう。  
そこには笑みを浮かべた当麻がいた。まるで何かを分かり切っていたような笑みだ。  
「んあああぁぁっっ」  
「自分でするより、気持ちいいだろ?」  
「だっ…んあっ…め、ですの。……あぁっ…」  
「どんどんと溢れ出てくるぞ」  
「んんっあ…はんっ……ああぁ」  
「答えられないほど気持ちいいか。んじゃひとまず一回目だな」  
 当麻は今までよりはるかに強い刺激を黒子に浴びせた。  
それは乳首を指で潰しとクリトリスを皮の上から強く擦ったことによる、とてつもない刺激だ。  
それで黒子は背中を浮かべ一気に絶頂に達する。  
 
「あああんんんあぁぁああ――」  
「ちょ、声がでかすぎ」  
   
 口を口でふさぎ声が漏れないようにする。もう一度確認するが、ここは常盤台のお嬢様の寮である、  
いくら防音しようでもこれだけでかい声で叫べば、誰もが不審に思うのは間違いがない。  
 黒子は何回か身体を震わせると落ち着いたようにぐったりとなった。  
「はぁ、はぁ、はぁ…んんっ…はぁ」  
「声は抑えろよ、見つかったら上条さんは大変な事になるから」  
「分かり、ました…わ。それにしても……不公平ですわ。私だけ裸と言うのは」  
「でも――まぁいいか」  
   
 当麻は自分が言おうとしていたことを飲み込んで、そのままカッターの前をはだけ、そしてズボンにも手をかける。  
その様子見ていた黒子はそこで息をのんだ。当麻のパンツを巨大なナニが膨らませているのだ。  
「とっ当麻さん」  
「どうした」  
「当麻さんの……その…それって平均的なサイズですの」  
「あー、よく言われる。俺も他人のと比べたことはないけど、一般的なやつより少しでかいらしい」  
   
 とパンツにも手をかけておろすと、今まで戦闘待機していたナニ……ペニスがあらわになった。でかい、はっきり言おう。なぜそんなにでかい。  
 上条当麻は“幻想殺し:イマジンブレイカー”である。  
同時に“女性鳴かせ:ウーマンバーク”“処女狩り:ヴァージンハント”と言う異名を持つのだ。  
「おーい。固まるなよ」  
「はっすいませんわ。そっその初めてみる殿方の……その、ナニが。あれだったもので」  
「ああ、グロテスクだろ?」  
「えっええ、まぁ」  
「たいていの奴はそう言うからな」  
「そっその、それが私に入るんですの?」  
「そう言うことだな。だからもうちょっとここをならしとかないと、な」  
   
 中指をゆっくりと穴に入れていく。流石にきつくて初めてであることが分かる。  
何と言うか指一本でもかなりせまいのだ。これでは当麻のモノを受け入れることなどほとんど無理だろう。  
 最初は違和感を感じていたが、その行為はどんどんと刺激が強くなっていく。  
ときたま自分で慰めている黒子は他人に、愛している人にされる気持ちよさを味わっていく。  
「あっん…指が……入って、ますわ」  
「これなら、もう少しほぐしてやるだけでいいかな」  
「んんっ、あふっ…」  
   
 指の数を増やし二本にしてから、黒子の中をかき回す。  
規則的に小さなピストン運度をさせ、時には指で秘部を広げる。  
それに伴い黒子の息遣いも激しくなっていき、溢れ出す愛液もかなりの量となった。  
「いやらしい音が出始めてるぞ」  
「いわっ…ぅあっ…ないで、くだ…あぅん…さいませ…」  
「そろそろ………いいか?」  
「んんっ、はぁんんっ」  
   
 当麻が確認するように聞くと、黒子は喘ぎ声をあげながら、ゆっくりと頷いた。  
当麻はそれを確認すると、自信の分身の先端を黒子の秘部に押し当てる。  
「んっ……当麻さん、…はぁ…お願いが……ありますわ」  
「なんだ?」  
「手を――」  
「ああ…いくぞ」  
「……は、い」  
 
 手をつなぎ、押し当てていたペニスに力を入れる。ゆっくりとペニスが入ってくるのが分かる。  
とても熱くて硬いものが狭い膣をこじあけながら、ゆっくりと奥に入ってくる。  
『ミチッミチ』と音を立てるかのように膣の中に入っていくのが分かり、黒子の顔に苦悶の表情が現われ出る。  
一生で一度の体験、そして一生で一度に大切にしたいことを今味わっているのだ。その味わいは痛みを伴う。  
「んくっ…入って…きますわ」  
「大丈夫か」  
「なん……とかですの……私のことは、構いません…から…最後まで……してくださいですの」  
 
 腰をおろしていくにつれて黒子の表情は険しくなる。  
当麻は一度息を吐いてさらに侵攻した。そこにあった壁のようなものを破って……。  
その瞬間、黒子は手を握る力が一気に強くなり、今まで以上目を見開く。  
 
「ひぎっ…痛っ…痛い痛いです……わ」  
 当麻は何も言わずにさらに侵攻していき、20秒ほどで動かなくなる。  
どうやら最後まで到達したようだ。当麻の方には余裕があるようだが、黒子の方にはもう限界なのだ。  
 黒子の痛みを緩和すべく左手同士の結合を外して黒子の頭の後ろに持っていき撫で始め、  
涙が溜まっている黒子の眼に軽くキスをしてから唇を重ねる。舌を絡め痛みを忘れるようになんども唾液を行ったり来たりさせていく。  
 
 そんなことはするが、下半身はどんなことがあっても『ぴくり』とも動かさない。  
文字通り黒子の膣に自分の形状を馴染ませているのだ。いきなり動くよりはマシになるだろう。  
無駄に動いてトラウマを持たれると、この行為自体に恐怖を覚えてしまい、それは男性としての気品を問われることになる。  
 黒子は唇を離して息を整えながら、自分の間には言っている感触を確かめながら、一度大きく呼吸する。  
「もう…大丈夫ですわ、動いてもらって構いませんわ」  
「ああ、分かった」  
「んんっく……あぅっ」  
「くっ締まる」  
「どっどうですの、私の……中はっ……」  
「めっちゃ気持ちがいい、すぐに果てっちまいそうだぜ」  
   
 ゆっくりと引き抜き、ゆっくりと突き上げる。ぎりぎりで止めることによって子宮口に当たらないようにする。  
はっきり言って『奥に当たってる』って喜ぶのはもうかなり重度のお方がただけであって、  
初めてからそう言うことはないのである。何事も慣れて慣れてそして次のステップに進むのだ。  
「今どんな感じだっ」  
「あふぅ、変な……かんじですわっ。痛い…はずですのに……何かがこみ上げてきますわ」  
「それなら初めてでいけるかもしれないな」  
「んんっ、あぅんん、あっああ」  
「やばい、マジでお前の中気持ちよすぎる」  
「はうぅっん、んんっ」  
   
黒子は背中に手を回してくる。先ほどのような険しい表情はなくなり、今度はなんとも言えない表情になっていた。  
当麻の方も黒子の中の始めて特有の締まりに、すぐに果てるほどの気持ちよさを味わう。  
「はぅっうっ、熱い……ですわ、んんんっ」  
「くっそろそろマジでやばっ。白井行くぞ。ぐくくっっ」  
「んんっあぅあ、ああっあああああぁぁあ」  
   
 当麻は果てた。まだ幼さが残る中学生である黒子の中で、最奥の一歩手前で、それはも勢いよく射精する。  
一気に出てくるそれは当麻のペニスより熱い液体が噴き出す。一直線に黒子の子宮口にあたる。  
 初めてで敏感になってたこともあり、当麻の精液が入ってきたことが分かる。しかも相当熱く感じられた。  
「……中に………中に……何か………入ってきてますわ」  
「はぁ、はぁ、はぁ……ふぅ。………大丈夫か、黒子」  
「だいじょうぶ……ですわ……それより、もう少しこのままでいてくださいですの」  
「ああ」  
 
当麻の背中に両手を回して抱きしめ、当麻も黒子の背中と頭を撫でながらゆっくりとそのひと時を過ごしていた。  
「黒子そろそろいいか?」  
「ええ、もう大丈夫ですわ」  
   
 当麻はゆっくりと自分のペニスを黒子の中から引き抜く。『キュポン』と変な音を立てる。  
そして黒子の膣から当麻の分身たちである精液が逆流して流れ出てくる。  
しかも黒子の血が着色料となり白濁色ではなく、ピンク色になっていた。  
 
「っていうか、中に出しっちまたっけど大丈夫だったか?」  
「えっええっと、今日は大丈夫のはずですわ」  
「そうか、ならいいけど。一応念のためにこれ飲んどけ」  
「なんですの?」  
「薬だよ。副作用のない奴だから」  
「分かりましたわ」  
「にしても、シーツが酷い状況だぞ」  
「えっ?」  
 そこで今まで横たわっていた黒子は上半身を起して今まで結合していた場所、自分の割れ目を見ると、  
そこからはこれでもかと言うほど当麻の精液が出てきており、そして自分が始めてだった証である血も流れ出ていた。  
瞬間的に顔が赤くなり沸騰したように俯いてしまう。  
 
「おいおい、いきなり赤くなるなよ」  
「………」  
「黒子」  
「なっなんですの、足を上げないでくださいませ」  
「あと処理しないといけないだろ?」  
「んんっ、そんなに……指を入れたら…はぅんん…ダメですわ…んんんっ」  
「にしても、我ながらどんだけ出したんだよ」  
「んっ、あんっ」  
「すまんが、今日はここまでだ。これ以上してあいつが帰ってきたら、これからできなくなるだろ?」  
「……はぁ、はぁ、そうですわね。お姉さまには申し訳ないですの」  
「先にシャワー浴びてきてくれ。その時に薬も飲んどけよ、俺はこっちの処理するから」  
「ええ、それじゃぁお願いしますわ」  
「あと洗濯機ってあるか?」  
「ええっと一応浴室に一緒にありますわ」  
「んじゃシーツは洗濯だな。色がもう分からなくなってる」  
   
 と黒子は着替えを持ってみだれた格好のまま、部屋にあるシャワーを浴びる、  
いまだに股の間に何かが挟まっている感覚が抜けないで、ちょっと歩きづらくなっているのは仕方がない。  
 腹を撫でながら今まで当麻のが入っていたことを思い出して顔が赤くなる。  
自分が大人になったとお姉さまより一歩リードできたと思うと、なぜだか嬉しくなる。  
 シャワーを使い綺麗に洗い流してく。ちょっと惜しいような気もするがこれでばれたらいろいろと言われかねないので、  
当麻の言うとおり仕方がない。軽くシャワーを使い終わると、用意してもらった薬を飲み当麻が既に着替えていた。  
 
「お先に失礼しましたのですの」  
「ああっ、俺も入りたいがな、時間が時間的にやばいからちょっとここらで失礼させてもらうぞ」  
「はいですの」  
「じゃぁ窓から出て行かせてもらうぞ」  
「分かりましたの、くれぐれも誰かに見つからないようにお願いしますわ」  
「そこは大丈夫だって……黒子」  
「なんですの――――んんっ」  
「………じゃあな」  
「―――、ええ」  
 当麻は窓から出ようとする時に黒子を引き寄せて軽いキスをする。  
また今度会おうと言う約束のキス、触れるだけの軽いキスだけど、恥ずかしさと嬉しさが伴った。  
 
 
当然、このあと寮の裏口からまた寮に入って、シャワーを浴びたのは言うまでもない。  
どこでと思うかもしれないが、寮監の部屋でだ。この話は本作品と全く関係ないので、またいつか話をするとしよう。  
 
 

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