歩き始めて5分もしないうちに目的の場所につく。公園を出てすぐの場所に当麻が言っていたホテルがあった。  
 しかしホテルはラブホテルなどの安っぽい場所ではなく、ビジネスホテルのような立派なホテルであり、涙子と飾利は自分が思い描いていたホテルとはまったく違い驚いていた。  
「すっすごいですね」  
「ほぇ〜」  
「どうしたんだ二人とも」  
「そのホテルが想像してたのと違って……」  
「ああ、安っぽいラブホテルみたいなところじゃやだろ」  
「でもこのホテル風紀委員の警戒網に入るほどとても高級だったと思います」  
「まぁそれなりにいい場所だからな」  
「そうではなくてですね、お金とか大丈夫なんですか?」  
「お金のよりお前たちのほうが大事にきまってるだろ。それにそんな事を気にする必要なんてないぞ」  
 なっと二人の頭をぐりぐりと触り二人から手を離すと先にホテルの中へとはいっていく。中に入りカウンターでカードで支払うと鍵を渡される。  
こんなホテルに男子高校生一人に女子中学生二人、おかしさ満点で受付嬢は少し戸惑っていたが、仕事に興味本位を入れるわけにいかずに一礼して三人を見送る。  
 
 
 
 
 
「飾利」  
「なんで――」  
「んんっ――ぷはっ」  
「ほら涙子も」  
「とっ当麻さ――」  
 飾利に引き続き涙子もことばの途中で当麻に引き寄せられて唇を塞がれる。左手を頬に添えて右手を腰に巻きつける。その右手は腰を周り腹の部分を撫で始めていた。  
 その行動に驚いたように今まで受けいれて目を瞑っていた涙子は目を見開く。  
「んーんぅ―――はぁはぁ」  
「当麻さんいきなりすぎです」  
「嫌だったか?」  
「そんなことあるわけないじゃないですか」  
「…当麻……さん、もう一回してください」  
「ああ。分かった」  
 腰に手を回されている涙子はもう一度キスをしてほしいと当麻にせがむ。当麻もそれにこたえるように唇を重ね合わせる。  
 だが今回は触れるだけのキスではなく、濃厚でもう舌が絡まりあう……というか当麻が絡めているのだが、そんなキスである。相手の口内に侵入して相手の舌を絡め捕り、そして歯を舌でなぞる。  
 それをまじまじと見ている飾利は自分がされていないにもかかわらず顔を赤くしていた。まぁされてたらそんなこと考える余裕すらないのだが……。  
「――つっ」  
「最初は涙子からな。ほら飾利も」  
 いまだに立ちつくして、どうしたらいいかわからない飾利を引っ張りベッドにあげる。当麻は飾利の耳に囁くと何度もうなずく。  
 それから当麻は息を整えている涙子の腹に添えていた手を徐々に上のほうに這わせていく。そしてまだ発展途上の胸をブラの上から揉む。  
息を整えてい涙子は驚いたように当麻の腕に手をかけるが力が出てこずになされるがままになる。  
「んはっ、だっだめ……です」  
「ダメと言われるともっとしたくなるもんだぜ」  
 と当麻はうまく私服の上を脱がせていく。上半身の衣服がはだけていく。下着姿となり当麻はその状態でブラの間に手を差し入れて揉みほぐしていき、その過程でブラも外す。上半身裸が現れる。  
 この瞬間だけは、何度も何度も見ているが息をのむ。そのものが持つ美しさにひきこまれていくのだ。  
「綺麗だ………涙子、すごく綺麗だぞ」  
「はっはずかしい」  
「とても綺麗だぞ、涙子」  
「佐天さん、肌とても白くて綺麗ですよ」  
「初春も……恥ずかしいこと言わないでよ」  
「ほんと綺麗だ。舐めたくなるぐらいにな」  
 
 そう言って、唇を涙子の乳房に近づけ、軽いキスをする。徐々に乳房から、乳首へと移っていき、乳首を口内に含みなめ始める。左手は反対の乳房にもっていき優しくもみ始める。  
「んんやっ、んんっ。とうまさ、ん、だめで…す」  
「こっちはダメなのか、しょうがないな。ならこっちだ」  
「ひゃぁん、そっそっちはもっとだめ――」  
「涙子、濡れてるぞ」  
「――――」  
「顔を真っ赤にさせてほんと可愛い奴だな、恥ずかしがることなんてないぞ」  
「でっでも――んんあっ」  
 言葉は途切れる。侵入した右手の中指がピンポイントに涙子を刺激した。あまりにも突然のことに、声が漏れだしてしまい、当麻はそれだけで涙子が自分を一人で慰めていることを理解する。  
 男性より女性のほうが性への目覚めは早く、とくに中学生の時は男性より女性のほうが体面的、精神的に成長するものだ。  
「涙子は自分でやってるんだろ」  
「んんぁ、どっどう、して。んんそれ、を」  
「秘密だよっと」  
 左手で腰を浮かされて器用にはいていたズボンを脱がされてしまう。しかも同時にパンティも膝の部分まで持ってこられる。  
一瞬で脱がされてそこに現れたのは産毛が生え始めていた、生まれたままの少女の体であった。  
 その少女の体を見た一番の親友である飾利は小さな声であっと声を漏らした。自分とは少し違って、不安と劣等感を感じたのだ。  
 手が少女の大事な部分に埋もれていた。小刻みにその手は動いていた。  
 
 
「はぁんんっ、あぁ、そっそんな、したら、んんっ」  
「気持ちいいんだろ、いってもいいんだぞ」  
「あんっん、んんんぁあん、あんん」  
 首を振っていやいやと抵抗をするが、当麻の右手の指は大事な部分の近くにあるとても敏感な部分を擦り刺激を与えていく。乳房をもんでおり、なにより顔が涙子の顔を……目を合わせていたのだ。  
恥ずかしさがなんとか抵抗を生み出していたが、刺激はどんどんと増していき快楽が身体を蝕み、とうとう身体が限界を迎える。腰が浮かび足先がぎゅっと閉じる。  
 
「ああっ、ああんんんあああぁぁっっ」  
「いっちまったか。涙子、自分でするのとどっちが気持ちよかった」  
「はぁはぁ、はぁ、はぁはぁ。と、はぁはぁ、とうまさん」  
「ありがと、にしてもかなり潤ったぞ、ほらこんなに糸を引いてるぞ」  
「うわぁ」  
「ん、飾利初めて見るか愛液が糸を引くところは」  
「はっはい」  
「とっ当麻さん、その、はっ恥ずかしいから」  
「これからもっと恥ずかしいことするのに、そんなこと言ったらダメだろ」  
「うっ、とっ当麻さん意地悪すぎです」  
「俺は意地悪だからな、こういったことだって出来るんだぞ」  
   
当麻は身体を下げて、顔を涙子の大事な部分……秘部の近くまでもっていきじっくりと見始める。  
急に当麻の顔が消え、そして秘部に柔らかい感触をうける。身体がビクリっとはねる。そこでようやく当麻に自分の大事なところを見られていることを悟った。  
「とっ当麻さんそっそこはだめです。触ったらだめでっんんんっ」  
「ほぐしとかないとな」  
「んんんっ」  
「……『中隔、まぁ閉鎖よりは出血が少なくて済むし問題ないかな』」  
「んぅ、あっ、拡げなっ、ん、いで」  
「だいぶ柔らかくなってきたな」  
「あっ、んんっ」  
「涙子、そろそろいいか」  
「えっ、あっはい」  
 
 涙子の返答を聞いてすぐにズボンを脱ぎ、自分の中にしまってあるモノを出す。勃起状態のモノが空気中にさらされる。  
二人の息を呑む声が聞こえる。初めてみる実物の男のモノを見て目を奪われる。  
「んっそう言えば二人も見えるのは初めてなんだよな?」  
「―――――ぁ、はい」  
「飾利、どうだ?感想は」  
「え、あっえ、そっその大きいですね」  
「あー、っと上条さんてきにはグロテスクとかそう言う返答を期待してたんでせうが。えっと飾利は誰と比べたんですか」  
「えっあっそっそれはですね。そのインターネットでときどき見て―――」  
「なるほど、飾利はエロサイトが見るのが好きだと」  
 
「ちっちがいます。そのあのですね、わっ私は風紀委員だから仕事上でどうしてもインターネットをしないといけなくてですね。その時にたまたま変なサイトが見つかるんです。本当にたまたま、たまたまなんですよ、信じてください。」  
「あっああ。信じるも何も別に軽蔑するようなことじゃないだろ」  
「それはそうですけど」  
「唾もつけとかないとな」  
「唾ですか」  
「ああ、潤滑作用になるだろ、涙子の準備ができても俺の準備ができてないと意味がないし。ほんとはシックスナインをしてたがいに舐めるってのが理想なんだが、流石に嫌だろうからな。自分で唾でもつけとかない―――」  
   
 そこで当麻は突然自分のモノが暖かくなったことに驚き自分のモノを見る。すると今まで傍観していた飾利が自分のモノに触れてきたのだ。  
流石の当麻も言葉を失った。飾利は手で包み込むように、ペニスを握りしめている  
「あー……えっと飾利さん。えっとどうしたの」  
「その、私が代わりに満足させてあげたいんです。……だめですか?」  
「いや、べつにいいが。大丈夫か。無理しなくても」  
「大丈夫です。無理なんてしていません。ダメですか」  
「そうか、じゃあお願いするかな。そうだな、まず軽くしごいてくれないか」  
「はっはい」  
   
 ベッドの端に当麻は座り膝を開き、その間に飾利が床に膝をついてモノをゆっくりとしごき始めていた。慎重に爪を立てないようにゆっくりと上下運動をしていた。まるで繊細な宝石を扱うかのように。  
 その光景に少し笑みが漏れる。だがしっかりと右手だけは涙子の秘部に行っていた。  
右手の人差し指が浅く侵入して小刻み動いていた。涙子はそれをベッドのシーツを掴み耐える。  
「そうそう、そんな感じ。もうちょっと強く握っても大丈夫―――ってそれは握りすぎだから、上条さんのそれ、血が止まっちゃうから」  
「ごっごめんなさい」  
「いっいや飾利が一生懸命やってくれてるのが伝わってくるから大丈夫だよ」  
「ありがとうございます。えっと次はどうしたら………」  
「そうだな、裏側を刺激してもらっていいか」  
「あっはい」  
   
 飾利は当麻が言葉に表したとおり一生懸命やっている。もう勉強熱心というほど、真面目にやっていた。多少顔は紅葉はしてはいるものの、まじまじと当麻のペニスから目が離せないでいた。  
 言われたとおりに裏筋をゆっくりと刺激する。やり方はよくわからないが、ともかく指の腹で撫でまわす。時折強めに押してみる、裏の部分だけはなぜか少し柔らかいという知識を得る。  
「んんっあんぁ。ダ、んぅぇ、あぁす」  
「やっぱりここ気持ちいいか、涙子。ほらどうだ」  
「やっやぁー。んふぁぁ」  
   
 女性の中でも神経が集中している部分を指で摘む。その瞬間全身が痙攣するが、構わずに指で皮の上から擦り合わせる。  
とどめなく出てくる愛液を見て相変わらず凄いなと思いつつ、さらに攻めようと考えたその瞬間、先ほどより強い温かみをペニスが感じ取った。  
驚いて飾利のほうに目を向けると、そこには自分の股に顔を埋めていた。要するにペニスをパクリっと口に含めている飾利がいたのだ。  
「ちょっちょ、飾利さん、いきなりどうしたんですか。突然口に含まなくても」  
「ふぁい――ぷはっでも男の人は口のほうが気持ち良くなれるってインターネットで」  
「そうだが、いきなりで……ってか初めてで口に含むなんてそのなんていうか……飾利ってえっちぃんだな」  
   
 その言葉を発した瞬間、飾利の顔がボンと音を立てて真っ赤に染まる、そして狼狽してあたふたと手を振り何とかしようとするが、肝心の言葉が出てこないでいた。  
 このままでは恥ずかしさの為に泣いてしまいそうになるが、すぐに優しい声で当麻が声をかける。  
「嘘だよ、俺の為にしてくれたんだろ。ありがと、もうちょっと続けてくれると嬉しいんだがな」  
「はっはい」  
「そうだな、口の中に含んで舌で先のほうを舐めて」  
「ふぁい」  
「涙子、顔がもうとろんとしてるぞ、そんなに気持ちいいのか」  
「あふっんんっ、いっ、わんんんっないで、くだ、さい」  
「んー『どうすっかな、入れる前にもう一回逝かせとくか、それとも……よし、逝かせないでもう少し拡張させとくか』」  
「んやっあっあっ、んんぁ」  
 
 右手をうまく使い、涙子の秘部を馴らして拡げる。指を入れるだけで痛がる処女の対応には慣れているためにどこをどういう風にすればいいかもよく分かっているのだ。秘部からはどんどんと愛液が流れ出てくる。  
基本的に自分でも触ったことない女性を相手にすることが多かったためか、このあふれだす愛液の量は多く感じられ、これで少しは潤滑の役割をしてくれそうだなと当麻は思った。  
 飾利のほうに目を戻せば、おぼつかない舌で一生懸命に自分のペニスを舐めてくれている少女がいた。  
なんというか、とてもシュールな光景だろう。エロ本などでは、とてもエロく感じられるが、この光景を見るとなんと言うか、うん、シュールだ。  
 
 そんなこんなやってるうちに、涙子の呼吸が乱れ始めてきた。そこで当麻はそろそろ頃合いだろうと判断して愛撫でを止め、飾利にもありがとうと囁いて止めてもらう。それから当麻は涙子の覆いかぶさる。  
「涙子、いいんだな」  
「……はい、そっその、よろしくおねがいします」  
「ああ、こちらこそ。涙子、多分痛みはあるし、もしかしたら血も出てくるかもしれ――」  
「んんっ―――あたしは大丈夫です。当麻さんと一緒になれるなら我慢できます」  
「おまえの気持ちは分かった、もう何も聞かない」  
 シーツを掴んでいた手に自分の手を重ね合わせる。この行為は自分が近くにいるから安心しろという精神的な助けを担っているのだ。  
 そして飾利の手を引っ張り自分がつないでいるほうと反対側のほうの手に重ね合わせる。  
 飾利は驚いたが、すぐに優しく親友である涙子の手を包み込むように握りしめて「私もいます」と耳元でささやいた  
 当麻は自分のペニスをあいている手で涙子の秘部へと誘導していく。先端が秘部にあたり、くちゅりと卑猥な音を鳴らす。ゆっくりと腰を下ろしていく。  
 
 
 少しずつ涙子の中へと侵入していく。  
 
 
 先端である亀頭を飲み込んだところで涙子の表情が曇り始める。  
 眉に皺を寄せて、奥歯に力が入っていた。  
 
 
 それでも当麻は涙子の決意を踏みにじらないためにも腰を下ろしていく。  
 肉の壁を押しのけて奥へと侵入していくが、膜のようなものがそれを阻んでいた。  
 
   
 そこまで来て一度止まり、手を強く握りしめ、頭に手を回し髪の毛を優しく撫でる。  
 それから言葉を交わすことなく、奥へと進む。  
 
 
 
涙子は身体の中で何かが“ぶちっ”と音を立てたようなそんな気がした。それは自分の大切なものを、大切な人に捧げた瞬間の音だと気付いた。それは一気に痛みという形で自分に襲いかかる  
「痛つ、いたっ、いたいいたい。痛っいです」  
 下腹部に襲いかかる痛みが今日範囲を超えたもので、その初めて味わう痛みに涙とともに声が漏れだす。当麻と飾利の手を強く握り返す。というより耐えるために必死に握っていると言ったところだ。  
 当麻は軽く顔をしかめて一瞬迷うが、すぐに迷いを断ち切り、先ほどより勢いをつけて奥へと突き進んでいく。耳に入ってくる涙子の声を無視して。  
 すぐに涙子の最奥まで辿り着き、体を密着させて抱きつく。痛みを和らげるために唇を塞ぐようにキスをし、頭を撫でていた手で胸を揉み始める。下半身を動かさずに当麻のペニスになじませる。  
 はっきり言って処女はやばい、締め付ける力が本当に強いためにちょっと気を緩めると持っていかれるほどである。しかも規格外の大きさに比例して締め付ける力も格段に上がる。  
 
 
 
 長い時間をかけて馴染ませてようやく涙子の涙も声も収まってきた。当麻は涙子にもう一度キスをしてから頭を撫でる。  
「がんばったな」  
「んぐっ、ひっくっは…い。んくっ」  
「どうする、もう少しこのままでいるか」  
「だいじょう、ぶ。動いてくれて…いいですよ」  
「ああ、じゃぁゆっくり動くぞ」  
「んっ」  
 そう言って腰を戻して再び腰を沈めていく。涙子の顔が歪むが先ほどのように痛みを訴えるような叫び声は出てこず、  
傷口がすれた時に小さく声を漏らす程度になっていた。少しずつ、少しずつストロークを早くしていく。  
 痛みの時の声とは別の声が涙子の口から発せられていた。  
「んんっ……ん、んぅ……」  
「どうだ?」  
「変な……感じ、んんっ。です」  
「それなら、もうちょい早くしても大丈夫そうだな」  
「んんっあ、んふっ」  
「―――」  
 
 飾利は今まで涙子の手を握り祈るような形で握りしめていた。涙子の声を和らげようと優しく優しく、それから飾利にも余裕ができ、ふっとした好奇心で当麻と涙子の結合部を見た。……見てしまった。  
 自分が先ほど舐めていたペニスが涙子の股に吸い込まれて、出たり入ったりしているその姿を。  
涙子の秘部からは血が少量流れ出ており、言葉にならない感覚が襲いかかる。加えて、自分もするんだと思うと、とても怖くなってくる。相手が当麻さんだから全て安心できるというものでもないのだ。  
 
「んんあっ、とっ、あぅ、まさんっ」  
「どうしたんだ」  
「だっめ、でっあっあっん」  
「我慢しなくていいぞ、逝っちまえ」  
「んんんああっやっだっだめ、うっいは、る。みないんんんっああああやぁあああんんんあああああああぁぁぁぁっっっ」  
 そこで一気にピストン運動を最速へと変化させて、入口ぎりぎりまで引き抜き、そして一気に最奥まで突き上げる。その度にベッド全体が揺れ、ぎしぎしっと音を立てる。言い忘れたが、最奥とは子宮口のことではない。  
子宮口にあたって感じるのはぶっちゃけて言うならあり得ない。正確に言うなら処女で子宮口にあたると痛みを感じるのである。まぁ何度も愛し合っていくうちに体勢もできあがるのだ。  
 だが涙子の場合は初めてなのにこの絶頂具合、流石に愛されると感じ方も異常だと誰かが言ったものだ。背中を反らすほどの快楽が初めての痛みを押しのけて、身体全体へと押し寄せてくる。  
 背中は反り、足の先までピンと張り、そして飾利が見ていた涙子の秘部からは当麻のペニスが入っているにもかかわらず、愛液が隙間から流れ出ていた。  
 
「ぁっ―――」  
「んはっはぁはぁはぁはぁ」  
「大丈夫か」  
「はっは、い」  
 絶頂と同時に締め上げてきたその力に耐え、なおかつ絶頂後の痙攣によるそれにも耐えぬく、はっきり言ってAV男優顔負けのテクニックを持ちあわせている。まぁ経験の問題なのであろう。  
「抜くけどいいか」  
「もっ、もう少しこのままで…」  
「ああ。涙子」  
「はい?」  
「愛してる」  
「えっえええ。あっええっと、わっわたしも当麻さんのこと愛します」  
 まるでプロポーズのようなことを言い合って、それから唇にキスをする。本来は中学一年生に言うようなセリフではないのだが、すでに将来設計を考え始めている当麻にとってはこれも計算のうちなのである。  
「んっはぁ。もう大丈夫です」  
「そうか……っと」  
「次は初春の番だよ」  
「はっはい」  
「なにいまさら顔赤くしてんのよ」  
「ふっ二人のを見てたら顔も赤くもなります」  
「飾利はほんとに恥ずかしがり屋だな」  
 
 ほらと今までがっちりと涙子と繋いでいた手を離して、飾利の額を人差し指で押す。突然押されたためにあっさりとベッドに倒れ、その上に当麻は組伏せる。  
「そんなところが可愛いんだけどな」  
 とさらに顔が赤くなるような発言をしてそのまま飾利の唇にキスをする。顔を撫でるように触り、涙子にした時と同じように服の間に手を入れる。  
 驚いたようにキスを受けレイていた飾利の眼が大きく開き、手を押さえつけてきた。飾利の意思を確認するために一度唇を離すと銀色の唾液の糸ができ、細くなり切れる。  
 
「とうま、さん」  
「見るのは駄目なのか」  
「ダメじゃないです。でっでも、わっわたし、胸は……佐天さんみたいに――」  
「飾利、俺はお前が見たいんだ。ありのままのお前をな……それでも嫌って言うなら無理には言わないが」  
「嫌じゃないです。そっその恥ずかしいので、えっとあの、あまり見ないでください」  
「ああ、だけど無理だと思うぞ、飾利は涙子と一緒で肌が綺麗だからな。多分見惚れてしまう」  
「――――ぅ」  
「だから、いいか」  
「…………そのっ、あの、とうまさん」  
「なんだ」  
「優しくしてください」  
「ああ、飾利。愛してるぞ」  
「う、ぁっの私も愛してます」  
 飾利が返答すると当麻は額にキスをする。正確には花にキスをしてそれから額にしたのだが。当麻は上からゆっくりと下にキスをしていく。  
顔には優しいキスを……。首筋には跡が残るような強めのキスを……。身体には舐めまわすようなキスを。  
 キスをしながら上半身の服を脱がせていく。当麻の一挙一動が飾利にとって新鮮であまりにも過激だったので、身悶えるしか方法がなく、顔を赤くして恥ずかしくなりながら耐えるしかない。  
 
「んん」  
「ほら、思った通り綺麗だ」  
「うぅーやっぱり当麻さんはずっずるいです」  
「それならこんなに綺麗な肌をしてる飾利も卑怯だ」  
   
 言葉とともにそのまだ未発展の胸を揉みほぐし、軽く舐める。身体全身がびくっと跳ねる。驚いた表情をし力を入れて抵抗しようとするが、それより先に当麻はさらに胸を責める。  
片方の乳首を口に含み転がしもう片方を指で弄くり回す。  
「んやっ、あぅん」  
「可愛い声だな、もっと聞かせてくれ」  
「んんふっ、んん」  
   
一気に頬が赤くなっていき、肩が上下する。胸の感度がよく刺激が身体を襲うたびに反応して痙攣を起こす。  
当麻が乳首を甘噛みすると、今まで以上に身体が痙攣……というより跳ねあがる。それに伴い甘い甘い声をあげている。  
「んぁぅ、んんふぅあん。んんっ」  
「んやぁ、そっ、こは、んふっん触った、らだめ…です」  
「ん……飾利、もしかしてここ自分で触ったことないのか」  
「なっない…ぁあん…です。怖い…んんっ…じゃないですか」  
「なら、よーくほぐしとかないとな」  
 
「んっダメです、きたな…ん」  
 腰を浮かせて一気にパンティを脱がせてしまう。当麻はこの状態で愛撫でを続けてもよかったのだが、自分でも弄ったことない飾利の秘部をいち早く見てみたいという好奇心に負けてすぐに脱がせてしまう。  
 そこで当麻が目にしたものは、サハラ砂漠という名の楽園だった。無毛地帯、なにも生えてない、生えてない少女は他にも何人か存在するが、その少女らと同じようにとても綺麗だったのだ。  
快感を得るために触れたことのないその秘部。色あせしておらず、無駄な肌ビラも存在していない。  
「………」  
「はぁ、んっはぁ、なっ何か言ってください。ちっ沈黙はつらいです」  
「すまん。あまりにも綺麗だったから」  
「ひゃうぅ」  
 
 無毛の縦筋を指でなぞる。つるりとしていた。当麻はそんな飾利の秘部を指で軽く開いた。飾利にはわからないように秘部を見ると多少顔をゆがめてしまう。  
人にはそれぞれ個体差と言うのがある、そして女性も4つほど大きく分類され、飾利はその中で一番大変なタイプを背負ってしまっている。  
「『閉鎖型か……上条さんてきには飾利が痛みに耐えられるかが心配なんですが、飾利の意思が堅いからな、絶対最後まで止めないだろうな』」  
「当麻さん、どうかしたんですか?」  
今まで横になって身体を落ちつけて当麻の顔をじっと見つめていた涙子がそう声を発した。なにかあったのか心配そうにしている。そんな涙子にもすぐに切り返す  
「いや、たいしたことじゃないって、そんな心配そうな顔をするなよ」  
「でも……」  
「落ち着いたら涙子も自分ではエッチなことをしたことがない飾利の胸でも触って気持ち良くしてやってくれ」  
「はっはい、分かりました」  
「だっだめですよ、佐天さん、さわっんん―――」  
「飾利は俺のを舐めてくれたからな、これはそのお礼だぜ」  
   
 飾利の秘部にかぶりついた。そう、当麻は初めての少女の秘部を舐め始めたのだ。舌を使い縦筋を舐めあげる。同時に胸も佐天によって揉まれているせいもあり飾利は甘い声を漏らしてしまう。  
 当麻の舌が飾利の秘部を刺激する、舌が膣の中へと割り込み中を舐めまわす。縦筋を舐めあげ、皮に収まったクリトリスに吸いつく。  
 身体を仰け反らせて涙子がやったようにシーツを握りしめてそれに耐えるものの全く意味をなさない。  
「んんあぁっ、だ、ふぇでふっ。んんあぁ変です、変な感じです」  
「そうか、んじゃあと少しだな」  
「ひゃぅ、舌を入れんんぁたら、ダぁ、んっ、メです」  
   
 ぴちゃぴちゃと水が跳ねる特有の音が辺りに響き渡る、より飾利の気持ちを掻き立てていく。どんどんと自分の中で増していき、それは上限を知らないかのように自分の理性を失わせていく。  
 どんどんと快楽が飾利を支配していく。だが飾利はそれの正体が何なのか分からず、戸惑いを覚え、戸惑いは恐怖を生み出した。  
 その快楽に身を委ねていいのか、委ねたら自分は自分でいられるのか、そういったことが頭の中をよぎるが、当麻と涙子を止めることができずに快楽が押し寄せてくる。  
 それは声となって口から発せられ、それは感度となって乳首が硬化し、それは溢れだす愛液となって身体から外へと放出させられる。  
それらすべては時間と共に激しくなっていき、ついには飾利が抑えることのできないところまでやってきた。  
「んやっ、んんぅあ、あっ、あっんっ変です」  
「飾利、大丈夫だぞ。我慢しなくても大丈夫だ、なにも考えるな」  
「んふぁっい。んふっ、んあっあっ」  
 
「いっちまえ」  
「っんんっんんんふふふふふぁぁぁぁぁぁぁああああああああああっっっっっっっ」  
 涙子に負けないぐらい背中を浮かせて仰け反らせる。そして『ぷしゃぁあああ』と言う擬音語をひきつれて、飾利は秘部から液体を飛び散らせた。  
 まじかにいたと言うよりクンニをしていた当麻は顔面に直撃して、慌てて秘部に口をつけて溢れだした潮か、尿かよくわからない液体を音を立てて飲む。  
 液体が全部で終えると、飾利は肩で息を整え始める。頬が赤く眼がとろんとしていた。初めて味わう絶頂の余韻に浸っていたのだ。  
 
「飾利、はじめて逝った感覚はどうだった」  
「はぁっ、はぁ、へっ変な感覚でした」  
「何回か繰り返すと気持ち良くなるぞ」  
「はぁんっはぁ、はぃ」  
「にしても豪快に逝ったな。まさかおしっこを漏らすとは上条さんも思わなかったぜ」  
「ぇっ?!えっ?」  
「ちょっと癖っ毛がある味だが、俺は好きだぞ」  
「味って……当麻さんまさか飲んだんですか?」  
「ああ、流石にこうベッドをぬらすと怒られるからな、飲む以外ないからな」  
「だっダメですよ、汚いですから飲まないでください」  
「いや、もう飲んでしまったから、今から言っても遅いですって」  
「そっそんな――――」  
「飾利は俺のを嫌がらずに舐めてくれただろ、その時俺はほんとに嬉しかったんだぜ、だからこれはほんのお礼ってわけだ」  
「うぅー、でっでも恥ずかしいです。恥ずかしすぎて死にそうです」  
   
飾利は今までにないほど顔を真っ赤にさせて両手で顔を覆う。見られまいと必死になっている、どこか涙声に聞こえなくもない。  
 その手をどかして唇にキスをして額を合わせて、飾利との距離を0に近い状態にして囁く。  
「飾利、お前の全てを俺にくれないか」  
「っつ――――――はぃ」  
「痛いと思うけどがま―」  
「佐天さんと……同じことを言わせないでください。当麻さんに全てをあげるんです。だから………」  
「ああ。涙子」  
「はっはい、分かってます」  
 涙子を呼ぶと何が言いたかったのかすぐに理解して、飾利の手を自分がしてもらったと同じように握っている。自分がされた時よりもっと暖かくなるように、安心してできるようにと。  
「いくぞっ」  
「はい」  
 今まで気力と根性で萎えないようにしていた一物、ペニスを飾利の秘部にと膣口へとあてがう。ぷにっと亀頭の部分が吸い込まれていく。  
 
 
 
 少しずつ、少しずつ奥へと侵攻していき、あるラインで止まる。飾利が初めてである証拠、処女膜の手前で。  
 
 そこで当麻は一気に貫くか、それともじわじわと奥に進むか迷ってしまう。なぜこのようなことを考えているかと言うと、閉鎖型の処女膜は多量の出血と共に激しい痛みがあるために本当に優しくしないといけないのだ。  
 本来なら行為自体を何回かに分けてやるのだが、今回は親友二人同士の為に記念日やその他もろもろの感情の為に同じ日にやらなければならないのだ。  
 
 
 話はそれたが、最終的に当麻が下した決断とは――――一気に貫くことだった。  
 ペニスに力を込めて、軽く息を吐いた……その次の瞬間、一気に最奥まで突き上げた。  
 
 
『ぶちっぶぶちぃっっ』と処女膜が破れた音がペニスを通して伝わり、血液のような膣肌とは別の温かい液体のようなものがペニスを伝い始めていた。  
 
 
 
 
飾利は何が何だか全く何が起きたのか分からなかった。凄い衝撃が身体の中心を貫いた。  
「かはっっっっ」  
 目は大きく見開かれ、口も大きく開き肺に入っていた空気がほとんど外へと吹き出される。  
 何が起きたのか把握しようとした時……衝撃に一歩遅れて激痛が飾利に襲い掛かる。全く予期できず、全く備えをしておらず、ちょっとだけに痛いんだろうな、と思って舐めていたのだ。  
 
 
身体の芯を通って衝撃全てが痛みに変換されて、頭の中で暴れまくる。  
「ひぐっっ、いたっ痛い、いっ痛いです。いたい痛いイタイ――――――」  
 涙が流れおち、口からは絶叫とも取れる声が漏れだす。顔が歪んで握っている手を力いっぱい握り締める。  
 
 当麻はそんな飾利と唇を重ね合わせる。右手はつないだ状態で、左手は乳首を揉む形で……。  
 飾利の舌を絡め取り、歯を舌でなぞり、自分の唾液を飾利に流し込み、唾液の交換をしたりすることにより、少しでも飾利が痛みから逃れられるようにと別のことに夢中にさせる。  
 そんな激しいディープキスにもかかわらず、当麻の下半身は全く動いていない。飾利の膣にペニスの形に馴染ませていく。まだ完璧に発達しきれていない女性の小さな膣がしっかりとホールドしている。  
 唇を離すと唾液がつながっており、妖しさを醸し出していた。まともに呼吸ができるようになり、すぐに呼吸を始める。  
「んはっ、はぁはぁっはぁ――――」  
 息が整えているその間も飾利は当麻の眼をじっと見つめている。その眼に揺らぎのない覚悟をまとっていた。最後に大きく深呼吸をして、そして一度だけ目をつぶる。  
「――――もっもう、いいです。動いてください」  
「無理だけはするなよ、痛かったらすぐに言えよ」  
「は、はい」  
 
 
 ゆっくりと一物を引き戻していく。膣の入り口近くまで戻していく。処女膜の傷口がすれて痛みがあるようで、顔が多少歪んでいるが、最初のような痛みはないようで必死に耐えているようだ。  
 流石に痛みを和らげることはできても、上条さんは痛みを消すことができないんだぜ。最初はそんな自分が嫌だった。だが今では痛みの大半を快感に変えることができる技を身に付けた。  
3浅1深のストローク、人にもよるが基本的に3:1ぐらいの周期で最奥に突き上げる。これも自分が何度も女性と身体を重ねていくうちに見つけた体技なのである。  
 
「飾利、だい、じょうぶか」  
「ん、はっ、い。大丈夫、です。んんっ、も、う少し…つよ、くても―――」  
「ああっ」  
 
 一気に最奥にまで突き上げる、奥にあたる瞬間に戻しまた突き上げる。どんどんと飾利の声が構い声へと変わっていく。  
 少しずつではあるが顔が歪んでいたのも取れてきて目がとろんととろけ始めようとしていた。  
「んくっ……ん、ん、んっ。はぅん、んっ、んぅっ」  
「『ほんとにやばいな。このまましてたら確実に中にだしてしまいそうなんだが』」  
「んやっ、はうっ、とっうまさ、ん、あんっ」  
「どうした飾利」  
「ああぅっ。へ、へんっで……す、からだが、おか。しい」  
「さっきもそんな感覚あったはずだけど」  
「ひゃ、い。でっもさっきより、んんあっんふっしゅご…い」  
「ならさっきよりもっと気持ちがよくなるな」  
「あんふっだめで、す。んんっあぅっ、やっこれ、あっ、いじょうされ、ると」  
「ああ、我慢しなくてもいいんだぞ。ほら逝っちまえ」  
 最後の最後で一気にピストン運動が速くなる。これは当麻が逝きそうになったために早くなったのではなく、飾利が逝きそうになったためにピストン運動を速くして刺激を強めたのである。  
 何気に奥に突き上げる瞬間、腹を使いクリトリスを擦りあげる。  
 
「あっあっんんんあああああぁあああぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ」  
 次の瞬間一気に膣内の圧力が増大した。速に言う締りが良くなったというものだ。それに伴い身体全体が硬直したように固まる。  
 涙子とは違い背中をのけぞらせることはなかったが、足がピンと張ってより快感を足先まで伝わるようにしている。  
「ぐっ締まりすぎ」  
 あまりの締まり良さと気持ちの良さに当麻は果てそうになる。しかしここで果てるものなら色々と問題が発生するため再び耐え忍ぶ。内心いきたくて仕方がないのだが、『不幸だー』と思ってしまう。  
 
 
「はぁ、はぁ、はぁ。んっはぁはぁはぁ」  
どれくらい経っただろうか飾利が逝っている間、当麻は飾利に抱きつき後頭部を手で撫でまわす。そんな当麻の肩で連続して逝って披露した身体を休める。  
「はぁっ、はぁ、とうまさん」  
「ん、どうし――――」  
「大好きです」  
 そう言って自分から当麻にキスをする。自分の気持ちを乗せて、これからもずっと一緒にいられるように願いを込めて……。  
 自分の息が持つ限り、自分の思いが相手に伝わるまで、ずっと唇を重ねている。長く長く………。  
 結局、息が整う前だったせいもあり1分も持たなかったのが現状だが、飾利の気持ちは当麻に十分、いや十分以上伝わった。  
「―――ああ。俺も大好きだぞ」  
 大好きと愛している。それはとても似ていて非なるもの。よく『大好き』の次が『愛してる』などと言われるが、当麻はそうは思っておらず、どちらも自分が持つ感情を相手にぶつける言葉だと思っている。  
 だから愛していると言われなくても伝わるのだ。  
 当麻もその言葉に返すように触れるだけの軽いキスをする。そして飾利の頭についている花にもキスをして上半身を起こす。  
 
「そろそろ抜くけどいいか」  
「はい、……大丈夫、です」  
 
 硬度を保ったままの当麻のペニスがゆっくりと飾利の中から出てくる。黒てかりしているそれは赤色に染まっていた。その抜ける瞬間をじーと涙子は見つめていた。  
 当麻のペニスが抜けて飾利の秘部があらわになると、思わず目を見開いた。そこからは血が流れ出ていた。自分の時よりはるかに多い量がな溢れだしていた。 思わず涙子は大声を出してしまった。  
「とっ当麻さん」  
「ん、涙子どうした」  
「うっ初春のその、そこ、血が…血があふれ出てます」  
「ああ、心配するな。出血は人それぞれあるかけど、もう少ししたら収まるぞ」  
「そうなんですか」  
「二人ともどうしたんで――ええっ?!」  
 二人の話が気になる、上半身を起こして自分の股の部分を見て思わず声をあげてしまう。  
 自分の股の部分から、秘部から流れ出た血がシーツを赤く染め上げていた。涙子の出血はもっと少なく、ちょっとシーツが赤くなり気にしなければ分からない程度だったが、自分のは違った。  
 
「飾利、安心しろよ。人の体はこれぐらいじゃどうってことないぞ――――――にしてもだな。二人とも」  
「「はい?」」  
「上条さんは二人の今の恰好がとても色っぽ過ぎると思うんでせうが」  
「えっ?」  
「はい?」  
「「きゃっきゃぁああ」」  
   
 当麻にようやく言われて自分の恰好を思い出す。何も着ておらず、身体のラインがそのまま当麻に見られる状態だ。今まで当麻と身体を重ねて愛し合うことばかりに夢中していたために、そこまで気が回らなかったのだ。  
 それにしても、未発達とは言え身体の白さはとても綺麗だった。純情無垢な少女二人はすぐにシーツを引き寄せて自分の身を包み込む。見られないようにと。  
 しかし逆に顔が見えてその顔の赤さがとてもかわいらしかった。  
「ははっ、おもしろいな二人とも、今までこれでもかってぐらい見られてたのにな。やっぱり恥ずかしいものなんだな」  
「そっそうですよ」  
「うーん、そんなもんなのか。俺はどうってことないのにな」  
「とと当麻さんもかっ隠してください」  
「どうやってですかと上条さんはあえて聞いてみる」  
「えっと、その……なんでもいいですからその眼のやり場に困ります」  
「そう言うなよ。まぁそれは置いといてですね。二人ともシャワー浴びてこいよ。俺はここの片づけしないといけないから」  
「えっ?」  
「そのまま服着たら、匂いとかいろいろ大変だろ」  
「そうですね」  
「なら二人とも一緒に身体洗ってこい。そこでシャワー浴びれるから」  
「はっはい、ええと当麻さん」  
「なんだ」  
「目をつぶっててくれませんか」  
「……唐突になんでせうか、まさか見られるのが恥ずかしいとか」  
「そっそうですよ、やっやっぱり恥ずかしいもんなんですって」  
「分かりましたよ。ほら10秒の間目つぶっとくから、とっとと行きやがれ。ほら1〜」  
「はっはやいです」  
 
 当麻が目を瞑り時間を数え始めると、慌てたように二人が浴室へと服を持って駆け込んでいく。浴室がしまった音を聞いて当麻はやれやれと肩をすくめて後片付けを始める。  
 まぁ真っ先にこの絶頂を迎えることのできなかった一物を沈めることから始まったのだが。  
 二人以上を相手にする場合は原則たがいの了承が必要なのだ。だが今回は二人とも幼く初めてと言うこともあり、流石に初めっから出すことがひけたために自分を犠牲にして、我慢したのである。  
 当麻はため息をついて「こんな蛇の生殺しなんて不幸だ〜」と呟いた。  
 そんな上条さんの気を知らない二人は浴室のほうからとても楽しそうな声を発していた。  
「だっダメですよ。佐天さん」  
「何がダメなの〜、ほら綺麗に洗わないと、血の匂いが残るから」  
「それくらい自分で洗えますか、ひゃ」  
「おっ良い声」  
「んやっ、そんなに強くしたらダメですってば」  
「ほらほら〜」  
「んっあぅっ、もっもう許しませんからね、こっ今度は佐天さんの番です」  
「えっちょっちょっと、まっ」  
「問答無用です」  
「しゃっシャワーは卑怯だっんふっ」  
「ほら、佐天さんもいい声じゃないですか」  
「ひゃっん、やめっ」  
「ダメです。ほら佐天さん、綺麗になってきましたよ」  
 そんな可愛らしく微笑ましい会話。はっきり言って羨ましすぎる。上条当麻は涙した、突撃したいが、我慢した。シーツを回収ボックスに入れてタオルを腰に巻いて、下半身だけを隠した。  
 
 
 
 
携帯を弄るとすでに夕刻を過ぎて夜に近い感じになっていた。  
「あー、もうこんな時間か、送っていかないとな」  
 そう呟いていると、二人の声がやみ、浴室の扉が開いた。二人が着替えて出てくる。朝会った服の徐歌になっていた。  
「当麻さん、先にあがらせてもらいました」  
「あきましたよー次どうぞ」  
「はいはい、っと」  
 二人に代わりつ美に当麻が入っていく。ぶっちゃけ男の風呂などすぐに済むのだ。頭を軽めに荒い、自分のペニスを洗う。身体を洗うのは家に帰ってからでも構わない。  
 そんなわけですぐに風呂から上がることができた。  
「ふぅ、んじゃ帰るか」  
「「はい」」  
荷物を取って歩き出すと、二人が無駄に内股で歩いているのに気づいた。都合良くまだエレベータを乗る前に気付いたので他の人に見られることはなかった。  
「えっと涙子、飾利」  
「はっはい?」  
「なんです」  
「まさかまだ股に挟まってる感じがあるんじゃないか」  
「えっと、そのぉ〜」  
「やっぱり、分かっちゃいます?」  
「やっぱりな。明日ぐらいまでは挟まってる感じがあると思うけど、それを過ぎたら大丈夫だと思う」  
「月曜日には戻るんですね」  
「はぁ、良かった」  
「だが今日と明日は違和感があると思けど――」  
「これくらいなら我慢できますって、だって当麻さんがその、あたしたちの初めての人になってくれたんですから。その嬉しいですし」  
「そうですよ。私も当麻さんが傍にいてくれる感じがしますから、これくらいどうってことないです」  
「ああ、なんて言うか……ありがとう」  
 そう言って、当麻は飾利と涙子の唇に口づけをした。  
 
 
 
新たに2人とお付き合いを始めることになるのだが……。それでも上条当麻の幻想は止まることなく進展していく。  
 
 
 

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