「あー、そう言えばトイレットペーパーがもう切れてたな。買いに行っとくか」  
   
 と自称平凡な高校生上条当麻は呟いた。学校の帰りに家に足りないものを思い出したのだ。  
それがどうでもいい物なら週末にまとめて〜と言うことができるのだが、流石に居候が家にいる身として流石にそれは無理なので早めに買っておく必要がある。  
 そう言うわけで上条当麻はいつも通りのデパートでちゃっちゃと買い物をしておくことにした。  
トイレットペーパーだけなら今持っている現金でも足りるので近くの銀行による必要もないかと頭を巡らせてデパートに入った。  
 
「トイレットペーパーは……二階か、エレベーターを使う必要もないか」  
 
 流石にわずかな距離なので階段を使って登ろうとする。あえて今ここで言わせてもらうが、上条当麻はデフォルトで不幸である。  
それはもう神も、悪魔も、幻想をも殺せる男なので神の幸運も、悪魔の悪運もないのだ。そう一言で言うなら不幸なのだ。  
 階段を上っている最中に上から少女が降ってくるほどの不幸体質なのだ。  
その少女が体重5kgの毒舌少女なら少しは良かったのだが、流石にそう言うわけにもいかず、体重うん十キロが頭に胸板にと襲い掛かる。  
   
 
 
親方ー、空から女の子が――とそうなった理由は少女たちの悪ふざけにあった。  
「で、御坂さん達はいつ来るの?」  
「えっと、学校が終わってからだから、あと少しだと思います」  
「そうなんだ。それなら私先に生理用品買っておきたいんだけど」  
「あっはい、確か生理用品は2階だったと思います」  
   
 そうして少女二人……初春飾利と佐天涙子は二階へと上っていく。  
目的の物はすぐに見つかり早々に買って待ち合わせ場所に向かおうとする。  
 
「……何か忘れてるような気がする」  
「何か買い忘れですか?」  
「うーん、なんだったかな……」  
「それなら歩いているうちに思い出しますよ」  
「うーん。あっそうだ」  
 
 次の瞬間、佐天は思い出したように相槌を打って目の前を歩いている初春のスカートめがけて下から上に向かって、一気に手をめくり上げた。  
それに引っ張られてスカートはめくられた。それはもう勢いよく……パンツが見えるくらいに。  
 
「―――――えっ?」  
「うーん。これだこれだ。今日はシマシマか、普通だな〜」  
「あっえっさっ佐天さん!!」  
 突如のことに、いつものことにいつも通り舞い上がったスカートを抑えて数歩下がる。そして、一気に佐天に何かを言おうとした時、自分の足が地面についていない事に気がついた。文字通り階段から落ちていたのだ。背中から一階と二階の中間に落ちて行っていた。  
「初春!!」  
 場所が悪かった。もう少し周りを気遣っていたならここがふざけてはいけない場所だと分かっただろう。だが少し熱が入りすぎて周りが見えてなかったのだ。  
そのまま重力に従って初春飾利は落ちて行った。何度も言うようだが、この少女は落ちて行った。  
 そう不幸にも階段を上ってきていた男、上条当麻に向かって……。  
 
   
   
落ちてきた初春を受け止める形で上条は下敷きになった。しかも相当な高さなために受け止めて背中が床に当たった衝撃も凄いものだった。  
「初春!?大丈夫」  
「はっ……はい、なんとか大丈夫です。少しびっくりしましたけど」  
「怪我とかは――」  
 とそこで言葉が途切れた。なぜなら階段下に落ちて行った少女をよく観察すると少女の下に誰かが下敷きになっているからだ。  
「うっ初春、した、したっ」  
「えっ下ですか?きゃっ」  
「つつっ、なんなんですか。なんで人が階段の上から降ってくんだよ」  
「だっ誰なんですか」  
「誰なんですかってそれは俺がききたいわ。それより早くどいてくれると助かるんだが」  
「はっはい」  
 
「で、なんで階段から落ちてきたんですか」  
「その悪ふざけをしていて」  
「足を踏み外してしまって……本当にごめんなさい」  
「……巻き込み事故。不幸だ」  
 ひとまずなぜこんなことが起きたのか聞いてみると、たんに自分がこの場に居合わせたという不幸なことが重なっただけなのだ。  
「本当にごめんなさい」  
「すいませんでした」  
「あー、いいよ。それはもう慣れてるから気にしなくていいよ。それより君、怪我とかは大丈夫か?」  
「はっはい、受け止めてもらったので怪我とは大丈夫でしたけど……そのあなたは大丈夫ですか」  
「ああっ俺なら大丈夫だよ。身体は丈夫にできてる方だし」  
「本当にごめんなさい。その、あのお詫びになにか」  
「そう言うのはほんといいから。ほら、俺も君も怪我はなかったわけだし」  
「駄目です。私の気がすみません」  
「君の方からも何か言ってあげてくれ」  
「初春が落ちる原因を作ったのは私だから、私もその何かしないと」  
   
 二人とも顔を俯かせて何やら思いつめている。自分がしでかしたことの大きさに当てられているのだ。  
上条からしたらどうでもいいことなのだが。二人からすれば関係ない人を巻き込んだ挙句、取り返しのつかない事故になりかけるところだったのだ。  
まだ精神の発達しきれていない中学生にとってはそれは酷である。いくら上条が大丈夫と言っても、やはり考え込んでしまう節があるのだ。  
上条にとっては二人とも無事だったし、別に事を荒立てる必要もないので早くこの場を退散して、トイレットペーパーを買って家に戻り暴食修道女の欲求を満たさないといけないのだ。  
 
「えっと、君達はどこの学校?」  
「あっ……」  
「そっその、学校に連絡するんですか?」  
「あ、ごめん。いや連絡とかそんなめんどくさい事はしないよ。ただ君……なんか君、君言って、失礼すぎるな。俺は上条当麻って言うんだけど、二人は名前教えてくれるか?」  
「はっはい、第七学区立柵川中学の初春飾利です」  
「初春と同じ中学の佐天涙子です」  
「そんじゃ」  
「だっダメです。そんな軽く流さないでくださいよ」  
   
 手を振って帰ろうとするが、やはり逃してはくれないようだ。義理堅いと言うか、何と言うか。  
言っても聞かないのは自分の専売特許なはずなのだがと苦笑してしまう。逃してもらえないなら、適当な事をやって終わらせようと当麻は方針を変えた。  
 
「初春さんと佐天さんだったけ、なら二人は何ができるの?」  
「えっ……そのっ……」  
「初春のパンツを見せれます」  
「「えっ」」  
「なっなんでわっ私のですか。そこは佐天さんでしょ」  
「私は初春のをめくるのをやるから」  
「それは何の解決にもなってませんよ。上条さんも何か言ってあげてください」  
 と壁を背景に漫才をやっている、何と言うか見ているだけでおもしろい。上条も最初は呆気にとられたが、二人の会話に思わず苦笑してしまう。  
「はははっ、二人とも仲がいいんだな」  
「それはもうパンツを見せ合うくらいに」  
「見せあってませんよ。上条さん、佐天さんの言うことは信じないでください」  
「パンツはみたいですが、それをやるとさらなる不幸が待ってる予感がするので上条さんは遠慮させてもらいます。はい」  
「不幸って言いますと」  
「上条さんにもいろいろあるわけですよ。できれば早めに切り上げたいのですが、できればパンツを見せてくれるのは勘弁を。それ以上のことも勘弁を」  
   
 と親父ギャグ的なネタをかましたのだが、二人とも目をぱしぱしと瞬かせて、上条が言った意味を理解すると顔を赤くして俯いてしまう。  
初春は最初から赤かったがそれに磨きがかかっていた。 上条はひとり「あれ、滑った」などと言っている。  
 
 さて現在の状況をおさらいしてみよう。三人がいる場所……階段、人通りは少ない。  
次に初春と佐天がいる所……壁をバックに上条が二人をどこにも行けないようにしている形。最後に二人の表情……俯いている。  
結論、少女二人が年上の人に絡まれている。――事情を知らない人から見ればそう見えるだろう。当然、待ち合わせ場所から偶然見えた二人にも  
 
「あんたは……あんたは……人の友達に何をしてんのよおおぉ」  
   
 と勘違いする奴も出てくるだろう。それはもう電撃バッチンバッチン言わせながら、と言うかその二人の前に立っていた少年めがけて電撃を飛ばしながら  
「うおっ、あっあぶねーな。なんだってビリビリに白井か」  
「ナンパの途中の殿方には申し訳ないんですが、そちらの二人は私たちの友人ですので、殿方には早々に立ち去ってもらいたいのですが」  
「いい度胸ね、あんた」  
「白井さん」  
「御坂さん」  
「……二人ともあいつらと友達なのか?」  
「「はい」」  
「悪いことは言わん、友達関係を見直した方がいいかもし――――」  
   
 正直な感想を述べたらまたもや階段の下から電撃が飛んできた。しかも先ほどより高電圧の電撃だ。  
それを先ほどと同じように右手で打ち消す。二人は予想もしないことに驚いていた。  
 
「好き勝手なことを言ってんじゃないわよ」  
「……不幸だ」  
「何よ!その人の顔をまじまじと見て、その発言は」  
「えっと、上条さんと御坂さんはお知合いなんですか?」  
「お知り合いであってほしくないよ、ただ一方的に突っかかってくるんですよ。このビリビリ少女は」  
「ビリビリ言うなー」  
「お前な、ここデパートだぞ。ジャッジメントが来たらどうすんだよって白井はジャッジメントだったか」  
「あのー、私も一応ジャッジメントです」  
「えっマジで―――」  
 当麻は頭を2度ほどちくたくと傾げると、なにかを思い立ったようにいい事を思いついた。二つの不幸を一気に解決してしまう名案をである。  
「―――助けて、初春さん」  
「えっえっ?」  
「上条さん、一体」  
「このばっちんばっちん帯電しておられるビリビリから、無事退避できたらお詫びはチャラでいいよ」  
「そっそれはちょっと無理ですよ。相手はあの御坂さんなんですよ。それに白井さんまでいるんですから、私たちじゃ相手にならないですよ」  
「佐天さん、お願いします」  
「わっ私はジャッジメントじゃないし、それに無能力者……レベル0ですから無理ですよ」  
「ですよねー。で結局いつも通り不幸な目にあうわけですね、分かります。白井はともかくビリビリに出くわすとは何足る不幸」  
   
 その言葉を発した瞬間、ぶちりっと何かが切れる音がする。それと同時に今まで後ろにいたはずの少女二人が白井の隣に並んでいた。  
そう白井は御坂美琴が切れたことを察してテレポートで友人である初春と佐天を退避させたのだ。元凶になってしまった上条当麻を残して……。  
 
「えっあれ?なに怒っておられるんですか?おいっまてっそれはやばいってか止めろ。ここデパートだって、やめっ」  
   
 上条当麻の遺言はそれだった。常盤台がエースにして学園都市が第三位である御坂美琴の超必殺技、超電磁砲が炸裂した。  
弾丸として使われたコインは階段の渡りにいる上条めがけて音速を超えるスピードで向かう。  
二人の距離は5Mあるかないかのためにそれが到達したのはわずかコンマ以下の世界なのだ。  
 その超強力な一撃のために空気中の水分が分解されて階段の方は水蒸気が立ち込めている。  
幸いな事に周りに何もなかったために上条当麻(故)ひとりの犠牲で済んだのだ。  
 
 美琴の後ろでは初春や佐天どころか白井までもが顔を青くしていた。  
それもそのはず、学園都市が第三位の攻撃と言うことはこれを止められるのは第一位と二位しかいないのだから、  
そんな攻撃を一般の能力者が食らえばひとたまりもない。  
 
「おっお姉さま、さっ流石にやりすぎなのでは……」  
「ふんっ、これくらいでやられるような奴じゃないわよ」  
「「「えっ」」」  
   
 三人は美琴のその言葉に疑問符を抱いた。第三位の本気を全力で食らって無事なはずがない。  
彼がどんな能力を持っているか二人は知らない。白井が知っているのはある程度であって、全部ではないのだ。  
水蒸気が晴れはじめ、水蒸気が立ち込めた中から声が漏れ出てきた。  
 
「おいっ今のはマジで洒落になって無かったぞ」  
「あっ」  
「えっ」  
「ほらっ見なさい。怪我どころか周りにも何一つ影響が出てないじゃない」  
「ビリビリ、今のは流石に屋外でやれよ。初春さんに佐天さんどころか白井まで驚いてるじゃねーか。ってか不幸だ、ここ監視カメラあるよな」  
「だからっなんであんたは、私だけビリビリ扱いなのよ。私には御坂美琴って言う名前があるのよ」  
「じゃぁ何でお前は俺のことをあんたって言うんだよ。それと同じだと上条さんは思うんでせうが」  
「!!!」  
「話が終わったなら、上条さんはさっさとこの場からとんずらこきたいんですが」  
「とっ当麻、まっ待ちなさいよ」  
「えーっと御坂さん、いっいきなり名前ですか。インデックスとかラストオーダー並みのぶっ飛び方だな、おい」  
「いっいいでしょ。そんなことは、それよりなんであんたが……当麻は初春さんと佐天さんにナンパしてたのよ」  
「上条さんがナンパですか?!ハハハ、御坂さんは面白い事を言いますなー。単に不幸な事故があって俺は逃げてたんだが、初春さんと佐天さんが逃がしてくれなかっただけだよ」  
「不幸な事故ですって?」  
   
 今まで目の前で起きている光景に圧倒されたいた初春が初めてのその話題になって口を開いた。  
なぜならその話題の元凶はまぎれもなく自分なのだから、説明は自分がしないといけないと思ったのだろう。  
 
「そっその私が階段から落ちてしまって、上条さんに助けられたからお礼と言うかお詫びをしようと思ったんです」  
「初春が落ちる原因を作ってしまったのが私なんですよ。だから二人で何かしようと言う話になって、そこに御坂さんと白井さんがやってきて」  
「えっと、その私たちがその殿方の話を聞いてればこう言うことにならなかったと言うわけですわね。と言うより、いきなり電撃を浴びせたお姉さまが話し合いで解決を望めば……」  
「なっなによ、私が悪いって言いたいわけ」  
「何もそう言うことは言っておりませんのよ」  
「あー上条さんどこ行くんですか。まだお詫びをやってないんですよ」  
「初春さん、そこはさりげなく逃がしてくれる場面でしょう」  
「えっそっそうなんですか、いっいやでも、お詫びはまだなわけですし」  
 
 と何かはなしがごっちゃごっちゃとなり始めている。話の関係は階段下にいる美琴とその10M後ろにいる白井。  
それと白井の横に立っている初春と階段渡りにいる当麻とやり取りされているため、なにがなんだか分からない関係になっている。  
よーするに言葉が飛び交っているので佐天はどっちの話に加わればいいのか頭にごっちゃになり始めていた  
 
「あーもう、話がごっちゃごっちゃになりすぎです。ひとまずそこのファーストフードに行きましょう」  
「佐天さん、あの上条さんはで――」  
「行きますよ」  
「……分かりました」  
 佐天の指導のもと一行は無事に話の解決をするためにファーストフード店に行くことになった。当麻は強制連行と言う形で。  
 
「で、上条さんはなぜこのような事にあってるんでせしょうか」  
「いえ、その何でもいいみたいなことだったんで、もうファーストフード店で何か奢ってチャラの方が早いかなと思って」  
「ちょっとすいませんが電話させてもらってもよろしいでしょうか」  
「はい、別にいいですよ」  
   
 上条はこれはもう逃げられないと分かり、覚悟を決めて家にいる腹を空かせた暴食シスターに電話を入れる。  
電話はコール音の後すぐにとられ、小声で話し始める。  
 
「あっインデックスか?今日ちょっと……あっ?小萌先生の家で焼肉パーティー……私目は呼ばれてないんですか?  
……ああ、俺はまた今度ね、それ言ったの何度目だよ。分かったよ、小萌先生と姫神には迷惑掛けるなよ。  
うん、ああじゃーな――すいませんね。で上条さんは好きなものを頼んでもよろしいでしょうか」  
 
 どうやら今回の焼肉パーティーにもお呼ばれしなかったので、半ばやけになりこうなったら、ここで飯をたくさん食ってやるわ的な感覚になっていた。  
 
「あっはい。いいですよ」  
「んじゃ……ミックスピザお願いしまーす」  
「あの上条さん、ちょっと聞きたいんですけどいいですか」  
「んっ答えられることだった何でもいいぞ。あと上条さんは勉強の方は全くダメですからね」  
「その上条さんの能力ってなんなんですか?御坂さんの電撃を食らっても大丈夫だったようですけど」  
   
 自分が持った疑問をそのまま当麻にぶつけた、上条もそのことを聞かれたのはかなりのために何の抵抗もなく自分の持つ右手のことを説明した。  
 
「でも上条さんって高校生ですよね」  
「ああ、うん。そうだけど」  
「御坂さんとはどうやって知りあったんですか?」  
「あーと、なんだったけ?」  
 上条にとって夏休み入る前の記憶はないために当然御坂との出会いも全く覚えていない状態なのだ。なのでそう言った質問は適当に流しておく。  
「こいつが不良に絡まれてた私を助けようとしたのよ。無能力者の癖に格好付けようなんて」  
「……あれ?俺って助けようとしたよな、なのになんでいつも突っかかられてるんだ?」  
「それはですね、お姉さまが上条さんにご執心だからですよ」  
「んぐっ、くっ黒子!!……ってかあんたもなんでそんな呆気にとられた顔をしてるのよ」  
「いっいや、なんて言うか、すまん」  
   
 結局、その日は夕食をおごってもらって家に帰宅することになった。御坂と白井は常盤台の寮に戻ると言うことだったので店の前で別れた。  
偶然白井と佐天とは宿舎が同じ方向だったので、途中まで送ることになり歩き始める。  
 
「いやいや、今月は少しピンチだったので助かりましたよ」  
「いえ、今日は私の方も本当にすいませんでした」  
「お礼もしてもらったわけだし、気に病む必要はないって」  
「上条さんってカテゴリ条は無能力者なんですよね」  
「そう言うことになってる」  
「その……能力を持ちたいって思ったことはありますか?」  
「佐天さんは無能力者なのを気にしてるのか?」  
「あっはい。その少しだけ」  
「うちの担任の言葉なんだけどな、能力者には価値がない。無能力者にこそ価値があるってことらしい」  
   
 我がクラスが誇る合法ロリが担任教師、月詠小萌の言葉を拝借する。歩きながら隣を歩いている佐天と初春はその言葉に驚いていた。  
 
「なんで無能力者に価値があるんですか?」  
「それはだな、学園都市にレベル0ってのはどれくらいいるか知っているか?」  
「えっと、よく分かりません」  
「ほんの一握りらしい、だからいくら開発を行っても能力を開花出来ないのは何らかの法則がまだ解明されていない証拠だそうだ。  
だからその解明されていない法則が俺達レベル0の中にあるんだよ」  
「私たちの身体に法則が?」  
「ああ、それに佐天さんは能力が使えなくて、毎日がおもしろくないのか?」  
「いえそんなことありません。楽しい毎日を過ごしてます」  
「それなら、それでいいじゃないかと俺は思う」  
「そうですね、私も初春といれて嬉しいですし」  
「さっ佐天さんいきなり抱きつかないでください。上条さんも見てないでどうにかしてくださいよ」  
「んー、それはどうもできないかな―――っと俺はこっちの道だから、またいつか会えた時な」  
「あっそうだ、上条さん携帯持ってますよね。番号交換しませんか?」  
「ああ、別にいいけど」  
 御坂美琴がいまだに手に入れることのできない携帯番号を簡単に入手してしまう佐天と初春、やはり人間素直にならないといけないと言うことだろう。  
「何か困ったことがあったら連絡してくれ」  
「「分かりました」」  
「それじゃぁな」  
「はい、さようなら」  
「さよならー」  
 

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