ベッドの上に俯せに横たわる少女――窓から差し込む月明かりの下に浮かんだ幼さの残る裸身に、上条当麻は思わず息を飲んだ。
血の流れが見えてしまいそうなほどに、白く透明感のある肌はシミひとつ無く、僅かに肩甲骨と背骨のラインが、その背中に陰影を刻んでいる。
まだ目立たない腰のくびれも、にわかに女性らしいラインを描き始めたヒップも、そして、その丁度境目辺りに現れたえくぼ、すらっと伸びた脚も、ここも汚れひとつ無い足の裏さえ、上条にとってはいとおしくもあり、また劣情をかき立ててやまなかった。
黙ってそれらをじっと見つめる上条に、
「とうま。いつまでも見てないで。な……、何か、言ってくれると……、う、うれしいかも」
「おっ、おう」
インデックスの恥じらいを含んだ言葉に、上条は短く答えると――何を思ったのか、おずおずと、目の前の幼い双丘にそれぞれ手を添えた。
「え? と、とうま!? 『見るだけ』だって約束したのに話がちが――――」
制止の声を上げるインデックスを無視して、指を、ゆっくりと揉むように動かしたのだ。
「ひゅきっ!!」
今まで味わった事の無い淫らな感触に、肌を粟立たせるインデックスをよそに、
「(やっ!? 柔らっけぇ……!!)」
柔らかい弾力と、吸い付くような肌の感触を掌に感じて、上条は興奮気味に声を洩らした。
一瞬にしてその魅力に取りつかれた上条は、さらにそれを堪能しようと、軟肉を貪るように一心に指を動かしてもみしだき続ける。
いつまでも続く淫らな責めは、いつしか白く透き通るようなインデックスの全身を、艶やかなピンク色に染め上げて行く。
「ん……ふっ……」
切なそうなあえぎ声をもらしながら、
(私からとうまに『女』だって証明するって言ったんだけど……。ど、どうしよう。これってまぎれも無く貞操の危機かも)
インデックスは自らの過ちに困惑する――そして、そんな少女に、さらに追い打ちを掛ける様な出来事が待ち構えていた。
それは、
「ひゃひいっ!!」
インデックスは、未知の感覚に思わず悲鳴を上げてのけぞった。
そして、すぐさま振り返ったその眼に、ありえない事態を確認して愕然とした。
「と……ま……? なに……して……」
「んへ?」
それは、インデックス(じぶん)の尻を割り開いて、そこに顔を埋める上条の姿だった。
インデックスの声に、上条が短く返事をすると、大事な部分に生温かい息が当って、少女の眉間に苦悶の皺を刻む。
それだけでも耐えがたいと言うのに、
「だってお前、カミジョーさんも血気盛んなコーコーセーですから、据え膳食わぬは何とやらなのでございますですよ」
「だっ、だめなんだから、とうま!! そんなところでしゃべるなんて、絶対駄目なんだよ!!」
指が真っ白になるほど握りしめたシーツに、顔を埋めていやいやと頭を振るインデックスに、
「そんな事言ったって止められるほどカミジョーさんは聖人でも君子でもありませんから」
「うひゃ!! 駄目っていったのに!! 駄目っらっていったのにまたしゃべってりゅ!! とうまはどうしてどうしてわらひゃの言うこひょを聞からいのからぁ!!」
上条の暴挙の前に、徐々に言語中枢が怪しくなっくる。
そして上条の行動は、インデックスの願いを無視してさらにエスカレートして行く。
「それよりさぁ。さっきから『ここ』なんだけど」
「ひいっ!?」
上条は、おもむろにインデックスの大事なすぼまりを、親指の腹で無造作にこねた。
「何かここがひくひくしてて、明らかに俺とのボディーランゲージを待ち望んでいると言いますか……、誘ってると言いますか……」
その言葉にインデックスは跳ね起きると、
「だ、だめだめらっていってるのがわからならいのとう――」
振り返った先に、いつも以上にまじめな視線で自分を見つめている上条に言葉に詰まってしまう。
「とう……ま?」
インデックスは無意識に、上条の名を口にした。
「ごめん。もう無理なんだ。ごめんな」
上条は、独り言のようにそう呟くと、唾液で光る舌を突き出した。
そして、ゆっくりとインデックスの尻の割れ目に顔を埋めて…………。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
月明かりだけが頼りの暗い室内、その部屋に備え付けられたベッドの上で、1人の白い少女が、これも、1人の黒髪の少年にうつ伏せに組み敷かれてあえいでいる。
その、美しく長い銀髪を振り乱す少女の尻に食らいつくように顔を埋めた少年――上条当麻は、少女の、本来は双丘に隠されて人目に付く事は無いすぼまりを、舌先を錐の様にとがらせて一心不乱になぶり続けていた。
そんな事をどれほど続けたのだろうか。
上条は、舌先にかかる締め付けが僅かに緩んだ事を感じて、白い少女――インデックスの尻から顔を上げた。
口の周りを自分の唾液でべとべとにして、ベッドの上に膝立ちになった上条は、荒い息を吐きながら、こちらも荒い呼吸を繰り返すインデックスをじっと見下ろした。
やがて、上条のうつろな瞳はあるものを見つける。
(あな……?)
それは、つい先ほどまで上条が貪っていた谷間、今も唾液で妖しく濡れ光る秘部に出来た小さな『うろ穴』であった。
上条は、その穴を前に、ごくりと生唾を飲み込むと、右の人差し指をゆっくりとその穴に差し入れた。
「んにゃあ!!」
その途端、インデックスが大きな声を上げて上体をのけ反らせた。
つい先ほど責めから解放されたばかりで混濁した意識の中に、稲妻にも似た閃光がほとばしる。
その根源を確認しようと、インデックスは、泣き濡れて霞む瞳を背後に向ける為に体をよじった。
「あにゃ、とぉま……、あ!?」
するとその拍子に、上条が差し込んだ指が、インデックスの内側をぐるりと反回転ほどかき回した。
零れんばかりに目を見開いたインデックスは、
「ひ! あぁ、ああ!! んいいいいいいいいいい!!」
今まで感じた事の無い息苦しさに、再び体を弓の様に逸らせると、脱力してベッドの上に倒れてしまった。
その様子を呆然と見守っていた上条は、
「おい……、インデックス?」
「おひ……、ほじちゃ……らめ……らろ……」
呂律の回らない呟きを聞いた上条は、しばらく自分の右手と、インデックスの尻を見比べた。
それから、おもむろにインデックスの白い尻を左手で押さえつけると、
「ふみ?」
まだ閉じていない穴に、再び右手の人差し指を突き入れたのだ。
「うにゅいい!!」
叫び声を上げながら暴れるインデックスを押さえつけて、今度は一気に根元まで人差し指を突き入れた。
すると、指先が何か壁の様なものにぶつかって、
「あぎょあ!!」
インデックスが、かつて聞いた事の無い様な、獣の様な叫びを上げた。
その声にギョッとした上条は、
「わ!? 悪ぃ……」
「いだいぃ……、とうまぁ……」
インデックスは痛みに全身を震わせながら、熱に浮かされたように呟く。
一方、上条は非難するかのように、自分の指を締め付ける感触に、さらなる欲望を掻き立てられていた。
「お、思わず頭に血が上っちまって……。ごめん、今度は優しくすっから。な、俺が悪かったから……」
そう、インデックスと、言葉通り、頭に血が上った自分自身に言い聞かせた上条は、
(今度は、慎重に……)
と、懲りずに、再び指を穴の中に差し込むと、指先で探る様に優しく肉壁をなぞった。
でこぼこしてぬめった内部を優しくまさぐる。
すると、
「んっ」
ある一点で今までと違う反応が返って来た。
「ここがいいのか?」
上条は優しく聞くが、インデックスは頭を振るばかりで何も答えない。
そもそも女性に対して、そのような事を聞く事自体がタブーなのだが、経験など皆無な上条には、その事には気付かない。
結局、インデックスの口から答えを聞き出せなかった上条は、意を決して、指先でそこを叩くようにしてみた。
すると、
「あ、んん……」
自分の意に反して甘い声が出てしまった事に、インデックスはショックを隠しきれない。
それどころか、それに気を良くした上条が、強弱をつけて壁を叩くものだから、
「くふ、うん……、ら、やめ……、とんとん、らめぇ……」
もう身も世もなく狂態を晒してしまうインデックス。
やがては、秘穴の締め付けが徐々に緩んできてしまうと、上条の指から腕を伝って、透明な液がトロトロと漏れだしてくるのだ。
「とんとぉ……、とんとん……、らめぇ……も……」
いやいやと頭を振るインデックス――しかし、上条は、そんな仕草にもかまわずに、黙々と愛撫を続けていた。
気付けば、指を差し込んだ穴だけでなく、幼いわれめも僅かにほころんで、こちらからも透明な蜜を溢れさせている。
そんな中、上条は愛撫していた壁越しに、何かが膨らんでくるのを感じていた。
(何だ……?)
疑問に思った上条は、そのふくらみを、指の腹でぐいっと押し込んでみた。
「んぴぃ!?」
すると、今まで緩慢な動きで身悶えていたインデックスの体が、バネ仕掛けの様に跳ね上がったのだ。
さらに、先ほどよりも粘度を増したきらめきが、われめからほとばしるようにあふれ出てきた。
「ぐりぐりやぁ……ん……」
もう、羞恥のたがが外れかけたインデックスは、言葉とは裏腹に、徐々に腰を使い始めていた。
上条は、そんな数々の変化にも慌てることなくインデックスを高みへといざなう。
すると、
「ひぁ……? なに……? こあいぃ。とおま、こあいぃぃ……」
「どうした?」
優しく相づちを打つも、手を休めない上条に、
「こあいの、にぃ、きもちい……って、そな……、ぐぅりぐりしちゃら……、きもちいいよお……」
「気持ちいいのか、インデックス?」
「いい……、いいよ……、すご……きもち、いよ……お」
甘えるように鳴いてみせるインデックスの姿に、上条の口元がほころぶ。
ここで上条は、何故だかインデックスの穴から人差し指を引き抜いた。
「ふにゅう?」
突然の喪失感にインデックスが切ない声を盛らす中、上条は、引き抜いた指にまとわりついていたぬめりを、他の指に絡めると――指を倍の二本に増やして、先ほどの膨らみ目がけて貫いたのだ。
「ひゃん!?」
インデックスは、腹の中で、何かがはぜるような感覚を覚えた。
すると、次の瞬間、
「!?」
快感の激流が心を押し流し、瞳の奥で、光が爆発した。
「ああ――――――――――!!」
インデックスは、ひときわ大きな声を上げてのけぞると、割れ目からは大量の潮を噴き上げた。
そして心は、光の渦に飲み込まれてしまい、それ以上、何も判らなくなってしまった。