「っあ、あは、ぃあ、あ、はうっ、ううぅぅぅうううぅああああぁぁあぁ  
っ!!」  
 
 何度目の絶頂かを突き抜け、乱れた神崎の髪が下に敷いた少年の脇腹を  
くすぐる。でもまだだ。まだ借りの分は返し終わっていない。第一、彼は  
まだ数度しか達していないのだ。  
 
 霞がかった思考の中でそれだけを戒めに。今にも失われそうな意識を偏  
重も厭わず繋ぎ止め、疲弊を訴える身体に力を込めた。  
 
「……あ、ひ、ぃ」  
 
 呻いてしかし、腰は滑らかに動き始める。意思を伴っているかどうかさ  
え定かではないけれど、少なくともその刺激で、慣れることのない彼女の  
脳髄に快楽の火花が散った。目的と手段は当に入れ替わっていることに気  
が付いているのか、秀麗な繭を淫楽に蕩かせて、聖女は真っ白な喉元を曝  
しながらのけぞっては鳴いている。痛みなどとうに忘れた。繰り返し続け  
てはや2日目、純潔の証は白い粘液で上書きされて跡形もない。  
 
 借りを返さねばと訪れた。このような事は考えてもいなかった。何かで  
きないかと思い悩み、隣の部屋の多重スパイに唆されたことはあったけれ  
ど、聞き入れたつもりなど。など。  
 
「ふ、ふぅ、ふっ」  
 
 3度こすりたてて、まっとうな思考はトンだ。ケダモノのような吐息で  
神裂は、再度少年にねだり求めるばかり。  
 
「あ、くだ、さ、くださ、いいぃいぃぃいいぃっ」  
 
 ………どくん。  
 
「ふぁ」  
 
 胎内で弾けた液体には最早粘度はないが、それでもその熱が彼女のオン  
ナを更に、更に更に更に狂わせ猛らせ迸らせ―――――――  
 
 

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