「吹寄、俺と結婚してくれ」
「……えと? 何? 上条当麻、それは新手のギャグなの?」
「いやいやいや、上条さん決死のプロポーズがそんな扱いなことに驚きですよ!」
「結婚って言われても……貴様、他にも女いるでしょ」
「それは吹寄が正式に付き合ってくれないから」
「私の所為にするな。今、何人と付き合ってるの?」
「えぇと、六人? ぐらいかな」
「前から思っていたけど……本当に最低ね!!」
「上条さんから付き合おうと言ったわけでも、ちゃんとした恋人ってわけでもないんだぜ」
「流されて全員に手を出したわけなのね!」
「わかった。全員と別れる! 金輪際浮気はしない! 上条さんは吹寄一筋!」
「ちょっと待ちなさい、上条当麻。貴様が私に拘る理由が分からないわ。貴様の周りには美少女が多いじゃない。何で私なの? ただの腐れ縁でしょ」
「お前以外に居るかつーの」
「貴様の好みは年上じゃなかったの?」
「好きなのは吹寄、お前だけ」
「……わかったわ。結婚してあげる」
「まじで!?」
「その代わり一つ良い?」
「上条さんにできることなら何でもします」
「吹寄って呼ばないで」
「わかった。『制理』」