とある午後の昼下がり  
 上条当麻は偶然遭遇した御坂美琴と、ベンチでまったり談笑をしていたのだが…  
 
「あ、あのさ…お昼もう食べた?」  
「いんや? まだだけど?」  
「な、ならさ…お、おおおお弁当作ってみたんだけど……食べる?  
か、勘違いしないでよね! 練習で作ったから実験台にするだけだから!  
べ、別にアンタの為に作ってきたんじゃ無いんだからねッ!!」  
「なんつーベタな台詞叫んでるんですか?  
まぁくれるっつーなら有り難くいただくよ」  
「そ、そう? なら早速…」  
 がさがさごそごそ…と、かばんの中から奇妙な物体を取り出す御坂さん  
 なんだこれは…カエルの顔? いやカエルの生首だ!?  
「あの…御坂さん?この物体は一体何ですか?」  
「何って…普通のタッパーじゃない? 新商品のゲコ太ッパー」  
「巨大カエルの生首にしか見えないんだけど!!」  
 が、学園都市の商品開発部は頭狂ってるんじゃないのか!  
「ほら、ここが蓋になってて開けられるの」  
「うわぁ……」  
 ゲコ太の頭部がパカっと開く…  
 脳みそを見るために頭を開かれて、解剖されている巨大カエルにしか見えない…  
 かなりドン引きだ!  
「ほ、ほら…食べるなら食べなさいよ!」  
「……いただきます」  
 ご丁寧にゲコ太はこちらを向いていた。  
 ゲコ太と目が合う…………  
 かなり気まずい。  
 意を決してカエルの脳みそに割り箸を突っ込む…  
 中から肉々しい果物が現れた!  
 口に運ぶと何とも言えない美味なる味が広がっていく…  
 風が旨い! 旨過ぎる! と、語りかけて来るようだけど…  
「ごちそうさまでした」  
「一口ぃ!?」  
 どうもゲコ太の脳みそを食ってるみたいで気分が優れない、  
 旨いまずい以前の問題だ。  
 箸を脳みそに突っ込むたびにゲコ太が唸り声をあげそうで怖い。  
「い、いやぁ〜実はあんま腹減ってなくてさ…あは…あひッ!」  
 わなわなと肩を震わせびりびりと電気を発生させている御坂さん。  
 後の展開は皆さんのご想像に任せます。  
 

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