「母さん……、父さん……。私、上条当麻は今日、自らの欲望を抑えれる自信がありません」  
 
 
時刻は深夜0時。普段ならもう眠りにつく時間だが今日の上条はそうできない理由があった。この原因となったのが上条が悩みふける隣でベッドに眠る銀髪の修道女、言わずと知れたインデックスさんである。  
 
 
今朝の話……  
 
 
「ぶえっくしょんッ!!」  
 
「とうま、大丈夫?風邪引いたの?」  
 
起きてきてからずっと寒そうにしている上条を心配して尋ねるインデックス。それに対して上条は震えながらもふざけて答えた。  
 
「大丈夫だよお母さん。寒気はするけど熱はないから」  
 
「もうっ!本当に心配してるんだからねっ!!」  
 
うわぁ……、幼なじみみたいなセリフだ。ありがとうインデックス夢が一つ叶ったよー……と呟きながら上条はベッドに倒れこんだ。  
 
「あー……まだ温いや。あったけー」  
 
 
そう言って上条は布団を被る。  
インデックスはなんだか恥ずかしくなって顔を伏せた。  
 
「ねえ、とうま。本当に大丈夫?」  
 
「うーん……。実はちょっと辛いかも……。悪いけど今日は出前で我慢してくれな。あ、でも米はたんまり炊いちゃってるし舞夏にメールして頼んでみるかな……」  
 
「ご飯よりとうまの方が心配なんだよ……。何か私にできることある?」  
 
インデックスのその言葉に上条は目を見開いた。  
 
「まさかお前の口からそんな言葉がでてくるなんてびっくりだ……」  
 
 
「それは人格を否定された気がするかも」  
 
 
インデックスは一転して恨めしそうな顔をする。  
 
「でもとうまが風邪引くなんて意外かも。人一倍丈夫なイメージがするのに」  
 
「もしもしインデックスさん。そこはかとなくバカにしてませんか?」  
 
「…………」  
 
上条が布団から顔だけ出して不満そうに声をあげるとインデックスは急に押し黙った。そして上目遣いで上条の方を覗きながら言う。  
 
「前から思ってたけど、お風呂で寝るの寒いんじゃないの?」  
 
ギクリ、と上条の体が揺れる。  
 
「最近じゃこの部屋でも夜明け頃はすごく寒いんだから、お風呂はもっと寒いんじゃないの?」  
 
「…………」  
 
「とうま、ねぇってば!」  
「……姫、朝は戸棚にある菓子パンを召し上がってください。牛乳もありますので」  
 
「とうま!」  
 
ベッドに乗っかって上条に詰め寄るインデックス。これ以上はぐらかしたら噛まれる(殺られる)と察知した上条は観念して答えた。  
 
「どちらかと言えば寒いんじゃないデショウカ……」  
「やっぱり……」  
 
インデックスは上条を睨み付ける。憎悪の目ではなく本当に心配していることがわかる目だ。少し考えてからインデックスはやや強めに声を出す。  
 
「とうま!今日から暖かくなるまでベッドで寝なさい!!これは命令なんだよ!!」  
 
唐突なその言葉に上条は驚きのあまり咳き込んだ。  
 
「ば、ば、ばっ、ばっ、……バッカじゃねえの!?インデックスさん。自分が何を言ってるか……」  
 
「別に一緒に寝るとは言ってないんだよ!とうまは一体何を想像したの?お風呂場で敷いてるお布団をベッドの横に敷くから私はそっちに寝ます」  
 
「あ、いや……(つかそういう問題じゃないんだけど隔離しないと結局あなた俺に擦り寄ってくるでしょこの天然悪女ォー!!)その……」  
 
「そんなことよりとうま!」  
 
(俺にとってはそんなことじゃないんですけど、つか貴方にとってもそんなことじゃないんですけど、もっと貞操の危険とか感じてくださいインデックスさん。  
僕は聖人じゃありません一般の健全なる高校生なんですよぉー……)とかなんとか上条の頭の中で駆け巡るがインデックスはそれに気付くわけもなく、いつもの調子でこう言い放つ。  
 
「お腹すいた!」  
 
 
それから、ちょうど土御門元春のところへ来ていた舞夏に頼んでインデックスの朝食を作ってもらった。これを機会に少しずつ料理を覚えなさいと舞夏からお叱りを受けたインデックスはメイド長の教えのもと、お粥やら焼きうどんやらを作ったりして時間が過ぎる。  
 
 
「焼きうどんはなー、風邪引いたとき食べると暖まるんだぞー。胃にも優しいしなー」  
 
 
「でもでも舞夏、まだお昼だからとりあえず今とうまにはお粥を食べさせてこの焼きうどんは私が食べるべきだと思うよ」  
 
「上条当麻次第だがなー。食ってもいいけど夜一人で作れるかー?」  
 
「舞夏から教えてもらったからバッチリなんだよ!」  
「まあ教えたらてきぱきやれてたから心配ないと思うけど……」  
 
 
それにしても……、と舞夏  
 
「なぜ今までやろうとしなかったんだ?別に不器用じゃなかったじゃないかー」  
 
その質問にインデックスは胸を張って答えた。  
 
 
「食べるほうが好きだし、楽だからだよ!!」  
 
 
「うなー……、上条当麻はつくづく大変だなー」  
 
肩を落として呆れ顔になる舞夏。台所越しからベッドにいる上条を悲しそうな目で見つめてから時計に目をやる。  
 
「あわ、そろそろ行かないと……」  
 
「どこいくの?」  
 
「この後ちょっと特別研修があってなー。今日はもう戻らないと。じゃあ火の始末だけ気を付けてなー」  
 
「うん。ありがとね舞夏」  
インデックスに別れを告げると舞夏は玄関にいく前にベッドの方に近づいていった。そして上条の耳元に顔を近付け、  
 
 
「あのシスター、なかなか調教しがいあるんじゃないか上条当麻ー」  
 
と小声で言った。  
 
「なっ!!お前なにを!?」  
 
「ふっふっふっーん。なんにせよ、これで将来の嫁探しは必要なくなったなー」  
にやけ顔で最後にそう告げると彼女は逃げるように上条宅をあとにした。  
 
「とうま?どうしたの?顔赤いよ」  
 
「…………お熱が出たんだよお母さん」  
 
 
事件はその後起きた。  
インデックスが食事を用意しているときにトイレに行こうとした上条。しかし立ちくらみでよろけてしまい焼きうどんを運ぶインデックスを押し倒してしまったのだ。  
幸い二人とも火傷はしなかったが、インデックスが寝るために用意していた布団に豪快に焼きうどんがぶちまけられた。  
後には絶望に打ち拉がれる銀髪シスターとグヂュグヂュになった布団、そしてぶちまけられた焼きうどんを「アッツ!!アッツ!!だけど頑張るぜ俺は!!食うぜ!!」と貪るスフィンクスが。上条は言った。  
 
「不幸だァァックショッ!!」  
 
 
 
そんなこんなで冒頭に戻る。  
 
「しょうがないから一緒に寝るしかないんだよ……って言ってもなぁ……」  
 
 
上条はため息をつく。もはや風邪などどうでもよかった。むしろ今重要なのは上条の大事なものが暴走して収まりがつかないこと。  
 
 
「このまま隣に寝そべったら確実に俺の理性は崩壊するよな……」  
 
と言いながら上条は財布を取り出す。  
 
「はっ!!何故俺は財布に常備されている近藤さんを取り出してるんだ!!うわぁやばいよ極限だよ。消えろ、こんな煩悩消えてください。煩悩め!消えろォォー!!」  
 
「う……ぅぅん……」  
 
インデックスが声を上げたことで自分が大声をあげたことに気付く。  
 
「…………」  
 
恐る恐るインデックスの顔を覗きこむ上条。インデックスはすぐ横で大声をあげられたにも関わらず気持ちよさそうに眠っている。  
 
 
「か、かわいい……じゃなくて!!……寝てるか……」  
 
ふう、と息をつく上条。  
 
「これ以上考えても仕方ねーか。よしっ!!」  
 
 
上条は意を決してインデックスが眠る布団の中に入る。インデックスはいま壁ぎわの方に体を向けているのでちょうど背中合わせの状態だ。  
 
「何も考えるな……。感じるんだ……上条当麻!!」  
 
感じたらダメじゃない?というツッコミはなしにして上条は無心になろうと目を強く瞑る。そのとき、ふと背中が温かさを感じた。  
 
(インデックス……こっちに寝返った……寝息が……ううう……ダメだダメだ考えるな感じるんだ上条当麻!!)  
 
心地よい感覚に上条が本能と理性の狭間で揺れていると本能さんが最終攻撃を仕掛けた。  
 
(あ、シャンプーのいい匂いが…………。………………そういえば、今日のインデックスは風呂長かった…………ッッッ!!!?まさかッ!?念入りに!?つーことは!?オッケーってこと!?)  
 
 
その瞬間グルンとインデックスの方に体を寝返る上条。二人はいま、向かい合う状態にある。上条の息は荒い。  
 
「インデックス……いいんだよな?」  
 
眠ったままのインデックスにそうつぶやくと、上条はインデックスのパジャマを捲りあげた。お腹から胸にかけてをゆっくり、舐めるように撫でる。そこから手を上に、インデックスの乳房へと当てる。インデックスの乳房は上条が思っていた以上に柔らかかった。  
 
「柔けぇ……。つか、インデックスって結構胸おっきい……?食欲の賜物かな?」  
 
そう言いながら愛撫を続ける上条。次第に、インデックスの寝息も荒々しくなってきたことに気付く。  
 
「寝てても感じるんだ……」  
 
ちょっぴり気をよくした上条はそれまで胸を触ってい右手を離して、その人差し指と中指を自らの唾液で濡らした。そしてその手をインデックスのパジャマのズボンに入れる。  
 
「下の方なんだよな……。ここ、か……?」  
 
上条がインデックスのその部分に触れると「ふっ」と息を漏らした音が聞こえる。  
 
「うわ……すげ……。あったかくてヌメヌメしてる……。これって濡れてんだよな」  
 
想像していたよりもすんなり中指が入ったことに驚く上条。しかし1本が限界で2本は入りそうになかった。  
「指一本でキツキツだ。ここに本当にチンコ入んのかな……」  
 
男、上条当麻は最後まで致すつもりらしい。挿入の心配をしはじめる。  
 
「インデックスにも気持ち良くなってもらいたいし……」  
 
そう言って上条はインデックスの膣内にいれた指をゆっくりと動かしはじめる。  
しばらく愛撫を続けるとどんどんそこから愛液が溢れてくるのがわかった。右手で膣内を愛撫しながら左手でインデックスの身体を撫で回す上条。  
すると、もどかしくなったのか未だ眠りに就いているインデックスは「んっ……ふぅ……」と甘ったるい声を出して寝返りを打つ。これでまた上条に背中を向けた状態になる。  
 
 
そんなインデックスの後ろ姿をボーッと見つめていると上条の感情は一気に最高潮に達した。ズボンをずり下げ、限界までそり勃ったモノをあらわにし、更にインデックスのズボンも強引にずり下げる。  
発情しきった上条はためらわずに自分のソレをインデックスの入り口へと押しあてる。  
 
「挿れるぞ、インデックス……」  
 
にゅむっと、膣内に入り込んだ瞬間  
 
「あっ」  
 
と、寝ているはずのインデックスが声を漏らした。  
 
「やっぱり起きてた」  
 
そう言いながらも上条は腰を押しつける。ヌプヌプ……っとゆっくり、ゆっくり挿入していく。その感覚にインデックスはたまらず声を出した。  
 
「アッ……アッ……」  
 
ニュルッ、と膣内の奥まで上条のモノが入り込んだ。  
「うあ……はっ、なかスゲーあったかい……」  
 
そう言いながら快楽を求めて上条は本能的にグイグイとインデックスの尻へ腰を押しあてる。その動作にあわせてインデックスは  
 
「あっ……あっ……」とか細い声を上げる。  
 
「くっ……。あっ……このヌルヌル感は……ヤバッ……」  
 
ウッ!!と言った直後、それまで我慢していた物を一気にインデックスの膣内に全て注ぎ込んだ。ドクンッ、ドクンッと上条は自分の身体が脈打っていることに気付く。それと同時にインデックスの身体はビクンッと震えた。  
 
「あうっ!?……はひぃ……なにとうま……これなに……ドピュドピュッて、入ってきてるよぉ……」  
 
切なげに問い掛けるインデックスが愛らしくなって上条は挿入したまま後ろから抱き締める。  
 
「やばい……とまんねぇよこれ。やめれるわけない……」  
 
インデックスの頭に顔をあて、ギュッと抱き締める。上条は射精したまま腰を更にグッと押しつける。  
「あっ、やっ、イヤァ……」  
 
それと同時にまたビクンッと震えるインデックス。「ウッ、くっ…」と上条が声を出すと同時に、今度は長くビュッ、ビュッ、ビューーーッと膣内に温かいものが注ぎ込まれるのがわかった。  
 
今度こそ全て出し切った上条はブルッと震えて膣内から肉棒を引き抜く。大量に射精したせいでヌプッといやらしく糸が引いた。  
 
「……すげー気持ちいいー…」  
 
ふー、と上条が息を吐く。  
 
「し、しかし……あまりの気持ち良さに速攻で出しちまったけど……俺、早漏……?」  
 
上条は息を整えながらそんなことをつぶやいた。インデックスは、果てると同時に気を失ってしまったらしい。  
 
「いやっ!でもインデックスも気持ち良さそうだったし、満足させれば問題ないはずっ!!つか、早漏は快感に慣れれば治るとかなんとかってふた○エッチで説明してたような……」  
 
 
上条はぶつぶつ言いながらやがて一つの結論にたどり着く。  
 
「つまりはあの気持ち良さに慣れればいいわけだよな……」  
 
それと同時に再びそり勃ってくる上条のモノ。  
 
「インデックス……愛してるZE☆」  
 
 
「昨日は途中で帰っちゃったけど上条当麻はどうなったかなー」  
 
土御門舞夏は上条宅の玄関前に立っていた。インデックスに料理を教えた身としてその後どうなったか少し気になっていたからだ。完全なオフ日であるにも関わらずわざわざこうして弟子の様子を見にきたのだ。  
 
「あれー?でないなー?留守か……、って開いてる。無用心だなー」  
 
そういって扉を開ける。  
 
「上条当麻ー。いないのかー。上がるぞー?」  
 
靴はあるので二人ともいるだろうと判断した舞夏は「お邪魔しまーす」と行って奥へと進む。しかし、すぐに足を止めた。いや、硬直せざるをえなかった。何故ならば……  
 
 
「あっ…あっ…、あっ…、舞夏ぁ……。助けてぇ…あっ……。とうまが……とうまが猿になっちゃったよぉ…………」  
 
舞夏の目の前にはベッドの上で激しく絡み合った二人の姿があった。  
 
「腰が抜けて……あっ…あっ……動けないのぉ……あっ……あっ……あぁん!!」  
「インデックス!また出るぞ……!!」  
 
「いやぁ……もうビュッビュッしないでぇ……あぁんっ!!」  
 
 
その光景にごくりと唾を飲み込む舞夏。そしておもむろに携帯を取り出すとカメラ機能で連射をかました。  
「シスターが食欲旺盛なら上条当麻は性欲旺盛だったかー。世の中うまくできてるもんだなー……」  
 
「そんな……こと……より、とうまを止めて……」  
 
「いやぁ、なんというかなー。残念ながら上条当麻が満足するまで頑張るしかないんじゃないかー?だって目がもう怖いもん上条当麻」  
 
「そ、そんなぁ……」  
 
 
インデックスが力なく声を出すと上条はその体を抱き抱えた。  
 
「インデックス……」  
 
 
「ま、まだするのぉ……?」  
 
「当たり前だろ?お前から誘ってきたんだから」  
 
「そんなの知らないってさっきから言ってぅぁッ…アッ…」  
 
 
そんな二人を尻目に舞夏は上条宅を後にする。  
 
「こっ……、高校生ともなるとやっぱりすごいなぁー……。そーだ、この画像御坂にも見せてやろう。あいつムッツリだからなー」  
 
 
数日後、常盤台中学周辺で原因不明の停電が相次いで起こったのはまた別のお話  
 
 

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