2月13日(月)  
 
「あーねむてー。土御門と、青ピと遊びすぎた。ここ最近土日全部デートだったからな。久しぶりに楽しめたぜ」  
 だがこの退屈さも明日で終わる。なぜなら、修行の旅に出たインデックスが帰ってくるのだ。チョコレートと共に。食べる専門と言っても、覚えがいいから何とかなるだろうと言う楽観的な考えである。  
「うごっ、いててててっ。なんだ?って打ち止め、久しぶりだな」  
「うん、とってもとっても久しぶりなのってミサカはミサカは喜んでみたり」  
「上条さんはおつかれなのですよー。だから今日は寝たいんだが、ダメか?」  
「だめってミサカはミサカはあなたを寝かせないっていってみる」  
「分かりましたよー。チョコを作りに帰るか」  
「はいってミサカはミサカは元気よく返事をしてみたり。早く行こうってミサカはとうまの手を握って促してみる」  
「はいはい、分かってますから、ゆっくりいくぞ」  
 相変わらずの元気の良さに呆れつつ、安心してしまう。いつの間に前を歩いて引っ張っていた打ち止めと並び歩きはじめる。  
「それで、打ち止めは休みの間何してたんだ?」  
「えっとね、えっと、あの人と買い物に行って、それからお食事してってミサカは順番に話してみる。でもあの人すぐに溜息をついて、怒るんだよ」  
「そうか、でも楽しかったんだろ」  
「うん!!とっても楽しかったってミサカはミサカは語ってみる。とうまは休みの日なにをしてたの?」  
「俺は友達とボーリング行ったりゲーセン行ってたぞ」  
「ボーリングはミサカ行ったことがないってミサカも行きたいと言ってみる。でもあの人は人が多いところが嫌いだから、いけないって言ってみる」  
「大丈夫だって、俺が一方通行を誘ってやるよ」  
「できるのってミサカはちょっと疑ってみたり」  
「当然だろ。あいつの性格を知っているからな。ちょっと誘い文句を言ってやるだけでビンビン反応するぞ」  
「!!!」  
「んーどうしたんだ?打ち止め。顔が赤いぞ」  
「なっなんでもないのってミサカはミサカは冷静沈着を装ってみる」  
「なるほど、ビンビンな一方通行としたんだろ、」  
「あっええええっなっなんで分かったのってミサカはミサカは赤面しつつ驚愕してみたり。どっどうして知ってるの?」  
「俺が娘のやったことで知らないことなんてあると思うか。だから念入りに洗ってきたんだろ?せっけんの匂いで、あれをした時の匂いがばれないように」  
「ぜっぜんぶ当たってるってミサカはとうまの凄さに感心してみる。とても怖いなってミサカはまるで心を読まれてるみたい」  
「そんな能力は上条さんは持ってないぞ。で、どうなんだ?一方通行との愛の育みは、お父さんに話してみなさい」  
 お父さんと言ってもこれは立派なエロ親父のカテゴリに入れていいだろう。娘にそんな事を聞く父親がどこにいるだろうか。その娘である打ち止めはあたふたと顔を赤くして慌てふためいている。  
「えっと、そっそれは恥ずかしいからってミサカは口を閉じてみたり」  
「お父さんに内緒話なんて、悲しいよ。でも打ち止めも大人になったんだな。一方通行は優しいか?」  
「うんってミサカは即答してみたり、でもあの人は少し乱暴で能力使ってくるからってミサカは言ってみる」  
「ふむふむ、一方通行は能力を使って打ち止めを気持ちよくさせているのか」  
「はっ、ミサカは思わずしゃべってしまったってとうまの誘導尋問に引っ掛かってみたり。とうまって聞きだすのうますぎなんだよ」  
「打ち止め、顔が赤過ぎるぞ。そんなに恥ずかしいか?」  
「恥ずかしい!!とうまは平気なの?ってミサカは逆に聞いてみる」  
「当然でせう。上条さんをそこらの男子高校生と一緒にされちゃーこまる。なんせ打ち止めのお父さんをしてるんだから」  
「うまいこと言って逃げたってミサカはミサカはそこを追及してみる」  
 楽しい楽しい会話が繰り広げられる。少年は不敵な笑みを。少女は頬笑みを生じさせて、悪魔の巣窟に足を向けていく。  
 
 
 
「打ち止めはどんなチョコを作りたいんだ?」  
「あの人は甘いものが嫌いだからってミサカは分析した結果を言ってみる」  
「なるほど。なら大人の味のビターチョコを作るかな」  
「それはどんなチョコなの?ってミサカはミサカは考えるふりをしてみたり」  
「簡単に言うなら砂糖が少なめでチョコ本来の味に近いかな?そうだ、打ち止めこれを舐めてみろ」  
 と例のごとく、お料理を開始、今回は料理ではなくお菓子作りなのだが、そこは気にするな、当然嫁としての正装である、エプロンを身に纏っている……裸で。  
 冷凍室から純正100%のチョコを持ってきて、打ち止めの口に放り込む。嬉しそうにチョコを舐めていたが、すぐにその表情が曇る。それもそのはず。純正のチョコは砂糖など一切入っておらず、苦いのだから。  
「―――?!?!!!!んんんっー、んんー。んぅー」  
「ほら、流しに吐いてお茶飲め」  
「うっ…うん。苦い、チョコがあんなに苦いってミサカはミサカは思ってみなかったり。でもあんなのがおいしいって感じるあの人が少し信じられない」  
「いやいや、あのままだったら上条さんでも無理だって。溶かして砂糖を加えて、甘さを出す」  
「うん、まずどうしたらいいのってミサカはミサカは尋ねてみる」  
「そうだな、チョコレートがよく溶けるようにチョコレートを包丁で刻もうぜ。俺はお湯を沸かすから刻んでろよ」  
「うん」  
 教えられたとおり左手は猫の手にして、右手で切っていく。一生懸命つくる、大好きな人のために、大切な人のために。笑顔を見るために、喜んでもらうために。  
 そのために一生懸命作る。………ええ娘や、めっちゃええ娘や。涙が出てくるがな。  
 
 
 
「そうそう、その調子で溶かしていく。ボールが動かないようには俺が握ってやってるから」  
「あっ、とうま触ったらだめってミサカは変な感じになってみたり」  
「そう言う恰好してたら、あいつが何かしてくるかもしれないだろ?ならその時の練習をしてないとせっかく作った料理が台無しだからな。我慢するんだ」  
「うん、がんばって耐えてみるってミサカは健気さをアピールしてみたり」  
「そうそう、頑張れ。俺も打ち止めが早く大人の身体になるように頑張るから」  
 流石上条さん、そげぶで鍛え上げられた右腕ひとつでボールが動かないように支えている。左手はやることが当然のようにエプロンと肌の間から侵入して乳房を揉んでいた。ゆっくりと優しく揉みほぐす。  
「ぅっん。んくっ、変な感じになるってミサカは。んっ耐えてっみる」  
「手が止まってるぞ。早くしないと今日中に終わらないぞ」  
「んふっあ。っく」  
「まさか打ち止め。一方通行じゃない奴に触られて気持ち良くなってるのか?」  
「?!?!?!!!ちっちがっうってミサカは。んんっミサカは反論してっ…みたり。きっきもちっよく、んふっなんかないって告げてみる」  
「それなら急ごうか」  
「ぅん。わかった。とうまもう少し優しくしてってミサカは…おねがいしてみたり」  
「そう言う時はおねがいより、おねだりしてみるってほうが男は反応するぞ。ほら言ってみろ」  
「とうま、優しくしてねってミサカはとうまにおねだりしてみる」  
「くっ。分かってるよ『ああばばばばばばばっ。自分で言っといてなんなんですが、めっさ可愛すぎるううぅ。やばいな、これは帰せなくなった』」  
「んっとっとうま、さっきよりはげしくなっんんっ、…るってミサカはあぅっ、抗議して…みる」  
「んー、そろそろ限界かな。でも打ち止めには練習が必要みたいだな。あいつはこれくらいじゃやめてくれないぞ」  
「はぁはぁはぁ、とうま、ひどいってミサカはミサカは頬を膨らませてみる」  
「……嫌だったのか………すまん」  
 言葉通り頬を膨らませて、ぷんぷんと怒っていたが、当麻がしょぼーんとなって溜息をつくと、一気に慌てて取り繕う、自分のために必死になってくれているのに、それをくじいてしまったのだから。  
「いっ嫌じゃないけどってミサカは口ごもってみたり。そっその、ちょっチョコ作り集中したいからってその後なら…………いいって言ってみる。」  
「了解。今はしないからさっさと作ってしまおうぜ」  
「うん!」  
   
 
 無事にチョコレートを作り終えた。種類は2つだが、数は16個と少なめ。しかしどれもうまくいっており、とても美味しそうである。  
 成功した打ち止めの頭を優しく撫でてやる。顔やらエプロンやらにチョコが飛び散っており、一生懸命頑張った証しが付いていた。  
「打ち止め。上手にできたな」  
「うん!これもとうまのおかげってミサカはミサカはお礼を言ってみる」  
「お礼だけか?」  
「えっと、えっと。あっとうま、ありがとうってミサカはミサカは唇を近づけてみたり…」  
「んっ。あとはこれを冷やしたら完成だが、どうする?」  
「なにが?ってミサカはミサカは尋ねてみる」  
「チョコが固まるのに時間がかかるからな。多分9時過ぎになると思う。家に帰るか?」  
「えっでもそうしたら、チョコレートはどうするのってミサカはミサカは一生懸命考えてみる」  
「明日の朝早くに、誰にもばれないようにここに来るしかないな」  
「ぜったいむり、あの人にばれるってミサカは穏便な行動ができなかったり。」  
「そうか、どうするか………なら今日は泊っていくか?」  
「えっ?」  
「今日は泊まって行って明日の朝これをもって一方通行を驚かせるんだ」  
「ん〜でもってミサカはミサカは考えてみる」  
「一方通行はいつもいる打ち止めがいなくて寂しがる。明日帰ってきて喜ぶ。そしてチョコを貰ってさらに喜ぶ。要するに一方通行は嬉しさ満点の一日になるわけだ」  
「おーっ。すごいすごいってミサカはとうまの策士ぶりに驚いてみる」  
「上条さんも馬鹿なりに一生懸命考えたわけですよ。どうだ?」  
「うん、泊っていくってミサカはお言葉に甘えてみたり。あっでもミサカは着替えとかもってないってしょげてみる」  
「そこは気にするな。今のうちに洗濯すれば、夜には乾くだろ。それに打ち止めはほぼ裸で部屋を過ごしてるんだから気にならないだろ」  
「言われてみればそうかもってミサカはミサカはうっかりしてみる」  
 と言うわけで、陥落しました。お泊まり決定=上条当麻の勝利と言うことである。日帰りなら、抵抗できたかもしれないが、お泊まりとなるとたくさんのイベントが発生することになる。そう、もうたくさんと…………。  
 
 
 
「家に電話しとけよ。お友達のところにお泊まりするとか理由つけて」  
「うん、分かったってミサカは早速電話をしてみる」  
「上条さんは手っ取り早く、お料理をしますかね」  
 学園都市製の洗濯機に打ち止めの洋服を全て入れる。これで後戻りはできなくなった。  
スイッチを入れて脱水モードだけを切っておく。すぐにキッチンへと戻り唐揚げと味噌汁。それから、魚を焼き始める。なんというか主夫です。  
「とうま、黄泉川がいいってミサカはミサカは初めてのお泊まりに興奮してみる」  
「おいおい、はしゃぎすぎるなよ。ほらこっちにきて味噌汁作るの手伝ってくれ」  
「うん!」  
 二人が協力し合い、夕ご飯はすぐに完成した。夕飯の内容も簡単なものだった。ご飯味噌汁。鯖に鳥の唐揚げ、そしてキャベツの千切り。  
 栄養面も考えた見事な献立。  
「「いただきます」」  
 
 
「「ごちそうさま」」  
「さてそれじゃあ。風呂に入るかな、打ち止め。先に入ってろ、俺もすぐに来るから」  
「うん。……え?ええええっ一緒に入るの?ってミサカはナチュラルな会話に不安を覚えてみたり。そっそれはダメだと思うの」  
「……うっ」  
 リアルorzをやる上条当麻、これは演技ではない。本当にショックを受けたのである。卑猥な目的ではなく、ただ娘の成長を見たい父親のごとく……。  
 そんな当麻を見ておろおろとしだす、なぜこんなにショックを受けているのか分からないのだ。  
「えっえっ?どうしたのってミサカは突然のことについていけないかも」  
「娘と一緒に入りたいのはお父さんの特権なのに、打ち止めが入りたくないって、入りたくないって……」  
「そっそうなの?お父さんは一緒に入るものなの?ってミサカはミサカはネットワークで確認してみる―――  
 本当なんだ、ごめんねってミサカはとうまに謝ってみる。でも、でもーミサカは一緒に入るのは恥ずかしいなって伝えてみる」  
「今の恰好は恥ずかしくないのにか」  
「――――ぼふっ」  
「はぁ………不幸だ」  
「うううううううっ、とっとうま。あの人には内緒ってミサカはミサカは一緒に入ってみる」  
 顔を赤くした打ち止めは足早にお風呂場に走っていく。なんと言うか子兎みたいで可愛い。いつもの元気いっぱいの打ち止めも、こういう一面があるんだなと感心してしまう。  
 あの新鮮さが逆にたまらず、顔がにやけてしまう。それを我慢しながら着替えを持って当麻も浴場に足を向ける。  
 
「んっ、とれないってミサカはミサカは首のひもを取ってとお願いしてみる」  
「とれたぞ」  
「先に入ってるってミサカは突撃してみたり」  
「すべるなよ。……さて俺も入りますかね」  
 タオルを腰に巻いて、扉をあける。先に言っておくが、裸を見ただけで勃つほど上条さんの心は純情ではないのだ。さっさと入って湯につかりたい。  
 脱衣所は暖房が利いていないので寒いのだ。かけ湯をしてから湯船につかる。  
「打ち止め、そっちにつめてくれ」  
「うっうん」  
「お邪魔します。なんだ?胸なんか隠したりして」  
「はっ恥ずかしいんだからってミサカはミサカはぶくぶくぶくく」  
「よいしょっと」  
「ととととっとうま??!!ななっいきなり何するのってミサカは驚愕してみる」  
「それじゃ足伸ばせないし、それにこれなら打ち止めの胸も見えないだろ」  
 打ち止めの脇の下に手を突っ込み引き寄せる。簡単に言うならゲームをする際と同じ姿勢である。当麻の両膝の上に打ち止めが座っている感じ。  
 いきなり引き寄せられたことにびっくりし振り返る。当麻は額にガーゼを乗せ目を瞑り、上を向いていた。なんと言うか、親父臭い。  
「そっそうだけどってミサカは涙目になってみる」  
「ほら、打ち止め。お前もガーゼやるからこれで顔をぬぐってろ」  
「ん―――」  
「うちどめー『相当緊張してるみたいだな。なら少しほぐしてやるか。お題は……好きな子について。だな』」  
「なっなに?ってミサカはどぎまぎしつつ聞いてみる」  
「すこしお話ししようか」  
「うっうん」  
「打ち止めは好きなやつはいるのか?」  
「えっ?……うっうん、いるよってミサカは素直に答えてみる。とうまも知ってるでしょってミサカは―――」  
「どんなやつなんだ?俺に教えてくれないか?」  
「うん。えっと、とっても怒りっぽくて、とっても無愛想なのってミサカは語ってみる。でも、あの人はとっても強くて、とってもとっても優しいの」  
「好きなのか」  
「うん、大好きだよ!!。ってミサカは即答してみる」  
「そうか。こうやって娘が大きくなっていくのか。親がどういう気持ちで娘を結婚させるのか分かった気がする」  
「とうま……とうまも好きだよってミサカは慰めるけど、本心だから。ぶくぶくぶく」  
 自分で言ってて恥ずかしいのか、頬を染めてゆっくり沈降していく。だがそんな打ち止めの言葉を聞いて黙っているほど、上条さんもお人よしではなく、すぐに腕ごと打ち止めを抱きしめる。逃がさないように、強く強く。  
 
「きゃっ!?どっどうしたのってミサカは些かお尻のあたりに不安を覚えてみる」  
「打ち止めを結婚させるなんて嫌だな。結婚しないでくれー。っとお父さんは自分のモノには何も変化がないことを追記しておく」  
「こんどあの人を連れてくるからってミサカは嘘だって思ってみる」  
「一方通行にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!っとお父さんは、いや本当だと言っておく。それはおいといて、そろそろ打ち止め身体を洗えよ。だいぶ緊張もほぐれただろ?」  
「うん、分かったってミサカはとうまの優しさが身にしみてみたり」  
「打ち止め」  
 抱きしめていた力を緩めて身体を解放すると、湯船からざばぁっと立ち上がる。そして立ち上がったのを見計らったかのように声をかけた。  
 打ち止めは振り返った。………前を隠すことなく、堂々と180度くるりと回転した。目の前に打ち止めの慎ましい胸がある。ちょっと視線を下げると、発達の"は"の字もない生まれたままの無毛の割れ目があった。  
「とうま?どうしたのってミサカは不思議がってみる?」  
「んーとな。打ち止めは身体はまだまだ子供なのに、悪いことばかりして、いけない子だなと思ってな」  
「へっ?―――きゃっきゃああああ」ザバンっ  
「うわっ、水飛沫が立つから一気に浸かるなよ」  
「むっむぅっそっそれが女の子の裸を見た態度なの?!ってミサカは愕然としてみたり」  
「言い訳はあとで聞きますよー。んじゃ身体洗うぞ」  
「きゃっ」ザバァー  
「よいしょっと」  
「いっいきなり抱きあげたらダメってミサカは……」  
「はいはい、上条さんはその程度で発情したりはしませんよー。ほら子供用の椅子に座る」  
「おもいっきりスルーされてるってミサカは憤慨してみる」  
「はいはい、頭水流しますよー」  
「んんっ――ぷはっ。洗ってくれるのってミサカは思わぬ気づかいを受けてみる」  
「当然だろ?洗いっこをするためにお風呂一緒に入るんだぜ」  
「そうなんだってミサカは知恵をつけてみる」  
「淫乱な娘はお風呂場で他に何をやってたのかな?」  
「淫乱って何?ってミサカは首を傾げてみる」  
「簡単に言うなら、打ち止めみたいにエッチが大好きな子のことだよ」  
「みっミサカはエッチが大好きじゃないもんってミサカは訂正を求めてみる」  
「じゃぁ打ち止めはお風呂場でここを触られたことがないんだな」  
「うっ、そう言われると、いつも触られてるってミサカは素直にいってみる」  
「ならエッチが大好きじゃないか。ほら頭洗うから目瞑ってろよ」  
「そっそれでも違うもんってミサカはミサカは頬を膨らませてみる」  
「で、ちゃんとゴムぐらいはしてるんだろな」  
「ゴムってなに?ってミサカは不思議がってみる」  
「はぁ?まさかゴム……コンドームしてないのか」  
「コンドーム?分からないってミサカは首を傾げてみる。コンドームはなにに使うの?」  
 流石の上条さんも呆れてしまう。まさかあの馬鹿はこんな小さい子に薬を飲ませているわけじゃないだろうし、いやもしかしたら浸かってる可能性も。どちらにしろゴムを使ってないってどういうことだよ。  
「コンドームってのは妊娠しないようにするために……まさか。打ち止め、おまえ初潮きたか?」  
「えっと、その……それはまだってミサカは告げてみたり」  
「なるほど、だからしてないわけだ納得。にしても初潮の前にも排卵はあるのに、一方通行の奴は何を考えてんだ?」  
「何をさっきからぶつぶつ言ってるのってミサカは怪訝にとうまの顔を見てみる。あっ目に入った、シャンプーが目に入った。痛いってミサカは目が染みてみたり!!」  
「ほら、流すからしっかり目をつぶっとけよ」ざばぁー  
「んっ。ぷはっ助かったってミサカは感謝してみる」  
「どういたしまして、なら身体は念入りに洗わないといけないな」  
「どうしてなの?ってミサカは石鹸を取りながら聞いてみる」  
「だって一方通行の奴コンドームもつけないで打ち止めの中で精液出してんだろ?」  
「ふぇっ?あっえっうぅっとその」  
「別に隠さなくていいから正直に言ってみろ」  
「……ぅうん」  
「出してもらった後はちゃんと大事なところ洗ってるだろ?」  
「えっと、洗ったことはないかなってミサカはきちんと報告してみたり」  
「えっ?」  
「ふぇ?」  
 
二人は視線を重ね合って見事に同調した。それもそのはずだ、当麻は洗って当り前だと思っている。打ち止めは洗ってもらったことがないので洗わないのが普通だと思っていたのだ。  
「洗ったことが……ってか洗ってもらったことないのか?」  
「うん。あの人とは終わったら一緒に寝るってミサカは少しだけ話してみる」  
「マジかよ。なら一回も洗ったことがないんだな」  
「何度も確認しても同じ答えだよってミサカは生意気を言ってみる」  
「はぁー」  
「どうしたの?そんなに溜息ついてってミサカは遠回しに心配してみる」  
「いや、呆れかえっただけだよ。石鹸で身体洗ってろ。俺は自分の頭洗うから」  
「うん」  
 思わぬ溜息をついてしまった。男として女性のアフターケアはやらねばならない。レイプをしようが露出プレイをしようが、どんなプレイで女性を虐めようが、構わない。  
 ただし、そのあとアフターケアをしない男は総じて屑である。  
 
 
「終わったーってミサカはミサカは身体を洗い流してみる」  
「まて、まだ洗い終わってない部分があるぞ」  
「え〜、どこ?ってミサカは聞いてみたり」  
「そこのバスタブに座ってみろ」  
「うん―――きゃっなっ顔を突っ込んだらだめってミサカはミサカは頭を押さえてみる。ダメめぇえ!!あの人に…もうあえなく……なるから、えぐ…えぐって、それはしないでっ、ひぐっひぐっ」  
「あーと、どうやら打ち止めは勘違いをしているぞ。俺がしているのは検査であって、打ち止めが思っているようなエッチな考えじゃないぞ」  
 ぶちゃっけ自分の股に顔面を突っ込まれたら、そういう方向で考えを進めるだろう。 無毛の縦筋に吐息が吹きかかるほどの近さに当麻の顔があり、どうしてか、その顔がとても大切な、"あのひと"と重なってしまう。そのせいで涙が流れ、声が漏れだす。  
 しかし当麻はそんな打ち止めに内心溜息をつきつつ、完璧なフォローを利かせる。そのフォローは打ち止めが思う大切な"あの人"のせいでこうなっていること、自分はやましい気持ちには全くなってないことを伝える必要があるのだ。  
「ひぐっ…ひぐ、んっミサカは…がんばって泣きやんでみる……………勘違いって…どういうことなの?ってミサカはあとエッチじゃないと言うことを付け足しておく」  
「一方通行がコンドームをつけないで、どんどん打ち止めに精液を中出しした。そして打ち止めはここを洗ったことがない。ここまではいいか」  
「んっ。うん。そこまではあってるけどってミサカは落ち着きながら聞いてみる」  
「まぁぶっちゃけた話、精液は生ものでそのまましたら腐るんだわ。腐ったら病原菌が発生して病気になる。要するに性病になるわけだ」  
「そそそそれってミサカが病気になったってミサカはミサカは確認してみる」  
「まだそれは分からないから、検査してたんだよ。それを打ち止めがエッチなことをされると勘違いしたわけだ」  
「ごごめんなさいってミサカは早とちりをしてしまったり、てへっ。でもこの姿勢……その、とっとても恥ずかしかったり。」  
「俺も先に言わなくてごめんな。改めてなんだが少し触ったり、するけどいいか?」  
「うん、そっその優しくしてねってミサカはミサカはお願いしてみる」  
「優しくはするが、その発言はまるで誘っているみたいだな」  
「ちっちが―――んんんむっ」  
 今までは顔が"近い"だけだったが、たったいま状況が進行した。近いから接触に変わった。当麻の鼻と口が打ち止めの縦筋に埋もれ、呼吸するたびに敏感な部分を刺激していく。  
 そのため、仰け反って倒れそうになるが、すぐさま腰に手を回され、右腕一本で支えられる。  
 
「ん、んっはぅっ。息がかかってるってミサカは…んん」  
「やっぱり臭いな」  
「女性に、むかって臭いってミサカはミサカは聞き捨てならなかったり。臭いってもうすこしオブラートに包んでほしかったり」  
「いや、尿の匂いとか、精液の腐った匂いとか、これを臭いと言わずしてなんと言うのか。中に出した後、掻き出してはいるみたいだな」  
「むむっ、とうまってば意地悪ってミサカは怒ってみたり」  
「はいはい、怒るなら中に出して洗いもしない一方通行に言うんだな、よしちょっと体勢変えるぞ。背中少し冷たいけど我慢な」  
「多分あの人は知識が足りなかったのってミサカは予測を立ててみる。ひゃっ、タイルが冷たい!!って驚いてみる」  
「ほらお湯だ」じゃばぁー  
「んじゃ足を立てて、はいM字開脚ー。これなら俺の顔も見れていいだろ?」  
「ぎゃっ逆に恥ずかしいよってミサカは手で顔を覆ってみる」  
「恥ずかしさ軽減のために病院のシチュエーションでやるか」  
「病院のシチュエーション?ってミサカはミサカはよくわからなかったり」  
「お医者さんごっこだよ」  
「おおっお医者さんごっこってミサカはミサカは感動の声をあげてみる。お医者さんごっこは、ママごと、と並ぶぐらい有名なの」  
「はーい、打ち止めさーん。今日はどうされたんですか」  
「えっとあの人が中にたくさん出したからってミサカは検査をお願いしてみたり」  
「何を中に出されたんですかー?」  
 打ち止めの顔を覗き込みながら、にこにこと笑っている。しかも打ち止めが答えにくい意地悪な質問をして楽しんでいた。顔を赤くした……と言うか、行為をされてから、常時(デフォ)頬が紅潮した状態になっている。息も多少乱れがある。  
「そっその……せいえき…ってミサカは答えて…みる」  
「はい、ではこれより打ち止めさんの触診を始めます。よろしくお願いします」  
「んつっんんっ。ん、んんっ」  
「打ち止めさーん。声は我慢しなくてもいいですよ。別に声が漏れるのは当然のことなんだから。それに顔をじっくり見せてくださいね」  
「んやっ、あっ。んんっああっ。うっ、あぁっ。そん、なにしたらだめぇ。てミサ、カは答え、てみる」  
「濡れてきたぞ…じゃなかった。濡れてきましたよ。ほらこんなに糸を引いてますよ。自分で舐めてみてください」  
「あふっ、んぬちゅ、ちゅぱっ、苦いってミサカは、ミサカは率直な感想を、述べてみる」  
「ちょっとくすぐったいかもしれないけど我慢しろよ」  
「ひゃぅっ。なっなに?!!ってミサカはんんくっ、んんっ。んふっ」  
「感じちゃって、可愛いな。今度は指で中の方を擦るからな」  
「ん、くっ。あぅっ。入って……きた。あっ、あっ。んんっ」  
「カスがたくさん出てきたぞ。あー、洗浄機使わないとダメだなこりゃ。」  
「んんふ。あうぅっ、んんっ」  
「よっと、シャワーの先端を外してっと、洗浄機に取りつけて……よしっと」  
 カエルの医者に困ってるので、激安で売ってもらったもんのだ。妊娠されたら、医者として色々と困るらしいので、セックス後に洗えと言うことだ。  
洗うだけでは全く意味がないのだが、殺精剤を専用の液として使えば避妊効果が上がる。他にも液体として洗浄液がある。  
「はぁはぁ、んあっ何か入って、んんんっふぁっ、あっ暖かい。変な液体が中に入ってきてるってミサカはミサカは正体を……んぁ。聞いてみたり」  
「温水と専用の超弱酸性でカスごと溶かすんだぜ。はーい、すこし奥のほうまで入れますよー」  
「あぅっ、んんっふぁっ。あっ、ぁっんんっ」  
「声が漏れすぎだな。これじゃまるで洗浄しているのか、えっちしてるのか分からねーな、おい。そんなに気持ちいいのか?」  
「きっきもち、んんくっよくなん、かっない。ってミサカは――」  
 細いチューブが打ち止めの膣の奥まで入り、洗浄している。その水圧は女性に不快感を与えないように設定されており、逆に水圧が膣内を駆け巡り気持ちい良さを発生させていた。  
一方通行により開発された唯一の性感帯である膣が敏感に反応する。  
「お医者さんごっこなのに、こんなに感じちゃって、打ち止めはあいつに悪いと思わないのかな?」  
「いっいやぁ、んんくぅっいっ言わないでってミサカは、ミサカは、お願い、ぁあっして、みる」  
「俺は言葉で責めまくるぞ。止めるには俺の唇を塞がないとな。ほら打ち止めのひくひく何か物欲しそうになってる――」  
「とっ、とうまぁっ、それ以上。んぅっ言わないでってミサカはあぁ、んんっ唇を塞いでみる。んちゅっ――――――」  
 
 最初に口を塞いだのは打ち止めだが、今では二人の舌が絡み合っている。どちらからともなく、舌を入れ始め、そして絡み合っている。  
そんな中でも、当麻のチューブをもった手は縦横無尽に動き回り、打ち止めの膣内を洗浄していく。  
「んんぷはっ、んんぁああって、やぁっもぅっ、だめぇってミサカは、ミサカはぁああああああああぁぁぁぁっぁぁっっっっっっ」  
「あ〜あ、逝ったな。洗浄液とは違う液体がたくさん出てきてるぞ。お湯であとは流せば大丈夫かなって、打ち止めー聞いてるかって聞いてないみたいだな。舐めるぞ」  
「はぁはぁ……んんっはぁはぁっ、ひゃぅっ、なっなに?ってミサカは――――」  
「んんっ、ほとんど匂いはなくなったな」  
「舐め、ないでぇ!ってミサカはミサカは…んんふっ舌が入ってんんくぅ」  
「味のほうは苦くはないな。綺麗に洗浄できたみたいだな」  
「んはぁっはぁはぁはぁっ。終わった、の?ってミサカは、息を整えながら聞いてみる」  
「ああ、終わったぞ。ほら、寒いだろ。湯につかろうぜ」  
「うん」  
軽く身体を流してから打ち止めを湯船につかる。そのまま二人は肩まで浸かり、大きく溜息をついた。  
片や本当にお湯が気持ちよくて、片やあんなことをされてしまってのちょっとした罪悪感によって。  
「ほら、そんなに落ち込むなって、これで病気になったりしないから安心しろ。俺が保証してやる」  
「ほ……ほんとう?ってミサカはに聞いてみたり」  
「ああ」  
「あっあれ?とっ………とぅま…ってミサカはミサカは小さい声で話しかけてみる。そっそのタオルしてる?」  
「ん、邪魔になったから取ったぞ。流石に湯船から上がったら寒かったからな。安心しろ。上条さんはその程度で発情はしませんから。発情してたら、さっきの打ち止めの可愛い顔で襲ってるよ」  
「可愛いってぶくぶくぶく。あっあの人には内緒だからね!!ってミサカはミサカは強制してみる」  
「ああ、分かってるって。上条さんは別に二人の仲を悪くしたいわけじゃないんでせう。さて打ち止め。100数えたら上がるぞ」  
「うん!!あの人はそそくさ上がるから今まで一度も数えたことがないってミサカは数を数えるのに憧れてみたり」  
「ほら。1―2―3―」  
「うん。1〜2〜3〜」  
 打ち止めの肩に自分の顎を置く。二人の声が重なりあい、浴室に響く。なんと言うか。うん。父娘のお風呂です。  
 
「もう少し待てよ。そしたらパンティ乾くからな」  
「うん」  
「とうとう明日だな」  
「うん」  
「どうしたんだ?打ち止め、元気がないな」  
「えっとね。あの人がチョコレートを受け取ってくれるか不安なのってミサカはミサカは不安になってみたり」  
「任せろ。最初に言っただろ。俺が練習相手になってやるとな。一方通行が絶対食べてくれる方法も考えてある」  
「ほっほんとう?ってミサカはミサカは目を輝かせてみる。とうまは凄いんだねってミサカは感激してみたり」  
「もう9時か。打ち止めはいつも何時に寝てるんだ?」  
「えっとね、えっと、10時半ってミサカはミサカは元気よく答えてみる。あの人がそれ以上起きてたら怒るのって教えてみる」  
「規則正しくていいじゃないか」  
「でもでも、ミサカはたくさん起きてたいってミサカはミサカは言ってみたり」  
「んー。じゃー今日だけ悪い子になって遅くまで起きてみるか?」  
「えっそれじゃぁ、遅くまで起きてていいのってミサカは確認を取ってみたり」  
「ああ、いいぞ。明日はバレンタイン本番だしな。練習も必要だろ」  
「うん!とうま、チョコがどうなったか見てみたいってミサカはミサカはチョコの心配してみる」  
「もう固まってるだろうから見ようぜ」  
 冷凍室から固まったであろうチョコレートを、金型ごと取りだす。16個がキチンと固まっていた。だがよく見ると2つばかり気泡が混じり大きく穴が空いていた。  
 他のは無事に完成しており、綺麗な光沢を発している。  
「あー二つだけ失敗してるな。まぁ練習用にはちょうどいいか。上手にできたな」  
「うん。これもとうまのおかげだよってミサカはミサカは感謝の気持ちを表してみる――ちゅっ」  
「んっ――ありがとな」  
「えへへへっ。でも、とうま、練習って何するの?ってミサカはミサカは疑問を抱いてみたり。それに練習でチョコ食べたらなくなるよ?」  
「たまには打ち止めが主導権握るための練習。いつもあいつが主導権握って色々されてるだろ?ならたまには打ち止めが主導権を握って、あいつを、一方通行を弄ってもいいと思うぞ」  
「それは名案ってミサカは日ごろの恨みを晴らしてみたい。あの人っは頑固でプライドが高いから、ミサカからは何もさせてくれないってミサカは頬を膨らませてみたり」ぷくぅ  
「主導権を握るための方法は主に2つある。大胆に行動し、かつ相手を焦らすこと。これをマスターした時、あの一方通行でさえ手駒にできるぞ。打ち止めは大胆さはあるが焦らすことができないからなー」  
「焦らす?ってミサカは初めて聞く言葉に戸惑ってみたり。どんな時に使う言葉なの?」  
「んー、こう言うこと。失敗作を試食しようぜ。打ち止め、あーん」  
「やった。あ〜んってミサカは大きく口を開けてみる」  
 大きく口をあけて口の中にチョコが放り込まれるのを待つ。ゆっくりとチョコが近付いてくる。どんな味がするかちょっと期待しつつ、チョコを舐め……れなかった。  
 寸前のところでチョコを持った手が引っ込まれたのだ。てっきりチョコが入れられたと勘違いして口をもごもごと動かす。そこでチョコが入れられてないことを悟った。  
「うぅ〜。あれ?チョコがないってミサカは不思議に思ってみる。とうま食べさせてくれないの?」  
「ああ、食べさせてやるよ。あーん」  
「あ〜ん―――――やっぱり食べさせてくれないってミサカはちょっと涙目になってみる」  
「食べさせてほしいならおねだりしないと」  
「おねだり……えっと、えっと。とうまの持ってるチョコをたべたいってミサカは上目遣いでお願いしてみる」  
「うーん、どうしようかな。おねだりをもうちょっとしないとな」  
「もうちょっとって何をしたらいいのってミサカはミサカは…」  
「これが焦らすってことだ。こう言う感じに相手に我慢をしてもらうわけだ」  
「おおっなるほど。焦らすってことがやっと分かったってミサカはすっかり騙されてみたり。でもミサカはとうまみたいにうまくできないってしょげてみる」  
「練習あるのみかな」  
「どんな練習をしたらいいのってミサカはミサカは真面目に聞いてみる」  
「なら明日だけでもしのぐためにも一通り練習するかな。打ち止めは一歩通行以外にも誰かにチョコを渡するのか」  
「黄泉川と芳川にあげるってミサカは告げてみる。あとはとうまにもあげるんだよ」  
「俺にもか?上条さんもうれしいですぜ。二人に渡すなら、焦らしができるじゃないか」  
「えっ?」  
「まずは家に帰ったら、黄泉川先生と芳川さんにチョコを先に渡して、後から一方通行に渡すことにより、一方通行を焦らすと言うことだ。」  
「おぉ〜、完璧な作戦だってミサカはミサカはとうまを絶賛してみる」  
 
「いやいや、まだ続きがあるんだぜ。一方通行に渡す時には、口移しと言う大胆さを使うとより強力になる」  
「ごくり、口移しってミサカは今まで一度もしたことがないと伝えてみる。――――あっ。とうまがチョコレート食べたってミサカはミサカは唖然としてみたり」  
「打ち止め」  
「な――んんぷっ」  
 いきなり唇を重ね合わされた。舌が侵入してくる。ほのかにその舌は苦く、そして下に押し出されるように物体が口の中に移動してきた。物体は甘く苦い――その物体はあの人にあげるために一生懸命に作ったチョコレートだった。  
 それがチョコレートであることを意識し、これが口移しであることを悟ってしまい思わず息ができなくなり唇を離してしまった。  
「んんんっはぁっはぁはぁ……これが…口移しなの?ってミサカ、は唇を手で覆ってみる」  
「そうだ。まだ口の中にチョコは入ってるか?」  
「うん、あまいけど苦いってミサカは大人の味だって言ってみる」  
「今度はおまえの番だぜ。打ち止めが俺に口移しでチョコを食べさせてくれ。さっきおれがやったのを手本にしてな」  
「うっうん。とうま――んちゅ。んんっ、んっ。んふぅっ」  
 口移しと言う、特別な関係の仲でしかやらない行為を、平然とやれるようになってしまている。  
 打ち止めの口から溶けたチョコが当麻の口の中に移る。そこで唇を離そうとするが、後頭部を押さえられて唇が離せなかった。そして先ほど移したはずのチョコがまた口の中に戻ってくる。  
 しかも今度はチョコだけでなく、大量のチョコの混じった唾液も一緒にである。口内に広がるチョコと唾液の生温かな感触。あの人とキスをしたときに時たま感じるあの嬉しく恥ずかしい、頭がぼーとなるあの感じが再現されてしまう。  
 長い時間互いの口内を行ったり来たりしていたチョコは溶けてしまい、唾液に混じって最終的には打ち止めが飲み込む羽目になった。  
 二人が唇を離すと銀色とチョコの茶色い唾液の糸が繋がっていた。打ち止めの眼はとろんとチョコが溶けたような眼をして息を整えだす。  
「ふぅー、っと、これが口移しってのだ」  
「はぁっはぁはぁはぁっ」  
「打ち止めー。聞いてるか?もしもーし」  
「とっとうぅま、はぁはぁっ頭が…ぼぉーとするってミサカは…ミサカは報告してみる」  
「息が続かなかったのか。でコツはつかめたか?」  
「なんとなくってミサカはちょっと自信を持ってみる」  
「それじゃぁ次のステップに進むか?」  
「次のステップ?」  
「ああ、完璧に打ち止めが主導権を握れる方法の練習」  
「うん!やる!!ってミサカはミサカは意気込んでみる」  
「なら準備をしますかね」  
「ふぇぇ?ええええぇっぇっ、とっとうま??!!ってミサカは絶叫してみる。なっなんで、そっその、あれを出してるの?!!って驚いてみたり!」  
「なんでと言われても次のステップとしか、言いようがないんだが。……打ち止めは練習したくないのか?」  
「しっしたいけど。これは…違うんじゃないかなってミサカは返答に困ってみる。あの人にもあまりしたことがないから。こういう事してもいいのか分からない」  
「もしかしてうまくできなかったのか」  
「ぅん……どうやったらいいか分からなくてってミサカはミサカは思い出しながら話してみる。あの人も初めてで、ミサカが吐いちゃったから」  
「打ち止めはそれでいいのか?」  
「えっ」  
「打ち止めは、これからもあいつに任せっきりでいいのか?……自分を頼ってもらえなくて、本当にそれでいいのか?」  
「いやだ!!それは嫌だってミサカはミサカは本心を告げてみる。あの人ばかりに任せたくない!ってミサカもあの人を支えたい」  
「ならどうすべきか分かるな」  
「うん。ミサカもがんばる、たまにはミサカがリードしたい」  
 となるわけですよ。対抗心を燃え立たせ、嫉妬心を焚きつかせ、相手の心に直にゆさぶりをかける。無言でベッドのふちに座り足を開く。   
決意が固まった打ち止めは当麻のまだ力の入っていない一物を握り目を瞑ってゆっくりと舌を出して舐めようとする。  
 
「打ち止め、頑張れるなら、目を開けて上目遣いでやれば効果的だぞ」  
「うん」ぺろっ、ぺろぺろ。ぺろっ  
「そう、そんな風に先端を舌で擽ってもいいんだぞ」  
「こういう感じ?ってミサカは聞いてみる」ちろっちろちろちろっ。  
「ん、なかなかっ」  
「堅くなってきたよってミサカはミサカはとうまのをギュって握ってみる」  
「ちょっ。血が止まるっ。慣れてきたら少しずつでいいから口に含んでみてくれ。ってそれはいきなりいきすぎだろ」  
「うん」ぱくっにゅるっにゅるっ  
「打ち止め、気持ちよすぎ。『ってかこのまま全力で勃起したら打ち止めのちっちゃな口は大変なことになるんよな。なら少し抑えないといけないわけか』」  
「ひょうは……りょうひたの?ってみひゃかはぁ、みひゃかはぁひぃてみる」  
「いや、上手だなっても思ってな。加えたまま喋るのもかなり気持ちが良いからな。口ばかりじゃなくて手でも上下にしごくのもありだからな」  
「きょう?」  
「そうそう」  
 犯罪すぎるだろ。幼い乗除が一生懸命頑張っている。ここにいる少年のためではなく、遠くにいる思い人のために。  
思い人を裏切っているわけではない、と自分自身に言い聞かせ、思い人のための練習と言う言い訳を作らされて、少女は頑張る。  
口をすぼめらせ、吸ったり舐めたり、手で擦り合わせたり。当麻の言われるままに、その技を再現していく。  
「打ち止め、なるべく上目遣いで相手の顔をよく見るんだ」  
「ふぇ?」  
「快感で逝きそうになったら、それを見極めて止めろよ」  
「ゆん!」  
「んくっ、やばい。打ち止め」  
「ぬりゅ。これでいいのってミサカはミサカは唇を離してみる」  
「上手だな。これで相手が落ち着くまで何もしないでおく。さっき打ち止めがチョコを食べたくても食べれない状況になるわけだ。逝きたくても逝けない。気持ち良くなりたくてもなれない……これが焦らすということだ」  
「なるほど、これが焦らすってことなんだってミサカはまた一つ知恵をつけてみる。もう一回やってみていい?」  
「ああ、復習だ。今度は舐めあげてみろ。そうそう、なかなかじょうずになってきたじゃないか、いやガチで気持ちいいんだが」  
「えへへっ。褒められたってミサカはすこし嬉しかったり」  
「こんなえっちなことで、喜ぶなんて変態さんだな」  
「うぅっひどいってミサカはミサカは咥えこんでみる。ひょうだ!みゃいったか」  
「くっ、いきなり咥えこみやがって。だが上条さんはこれしきでまいりませんよ」  
「これはどう?ってミサカはミサカは本気を出してみる」  
「なっ!にょっ尿道だと?!これはポイント高い」  
「んふぇっ?ひょうま、かたっくなってるってみひゃかはみひゃかは。んぐっ―――」  
「あっすまん、あまりにも気持ち良すぎた。続けてくれ」  
 血圧を下げて、海綿体に入っている血液量を減らす。それに伴い小さくなるが、打ち止めの口にはちょうどいいものになっている。あどけない口と手で奉仕をしている。  
時たま当麻は顔色をかえると、敏感に反応して口を離して手を動かすのを止める。  
 当麻の教えたことを忠実に守っているのだ。さすがの見込みが早いというか御坂妹の妹だなと感心してしまう。  
「もうそろそろいいぞ」  
「んぷはっどうだった?ってミサカはおそるおそる聞いてみる」  
「上手だったぞ」  
「えへへ」  
「ならちょっとベッドにあがって。そうそれで跨って握ってくれ。これが焦らす時の基本の姿勢だ。これで相手の動きの80%は封じられるし、これならいつもと立場が逆だろ?」  
「なるほどってミサカはよいしょっと跨ってみる。あの人が仰向けになるかなって不安になってみる」  
「なるさ。多少プライドがあるから起き上がろうとするが、その時は強く吸ったり刺激を与えればいいぞ。あと口でできるってことは下の淫らな口でもできるってことだからな」  
「とうまのえっちってミサカはミサカは頬を染めてみる。もう一回やるから、とうまで練習してみる。――にゅれろ」  
 仰向けになっている当麻の上に跨り、天に向かってそそり立つモノを口に含む。最初のような抵抗感は全くなくなり、本人は無我夢中で練習をしている。  
 そんな打ち止めを見て頬笑みが漏れだす。正確に言うなら、頬笑みではなく勝ち取った時の笑みだ。  
 
「いきゃへないひょ!ってみひゃかはミサカは止めてみる」  
「おっさすっが。そうそう、大抵の男は逝きそうになったら顔を歪ませながら上げて、そして頭に手をやるから、それを見て判断すると良い。まぁ声を出す奴もいるがな」  
「あの人は必死に我慢して威圧しそうってミサカは冷静に分析してみる」  
「あいつだったらそうしそうだな。………うーちーどーめ」  
「きゃっなっなにってミサカはんんふっ、触っちゃだめぇっ」  
「あれ?……濡れまくってるぞ。まさか舐めながら感じてたのか」  
「いひゃっ。言わないでってミサカはミサカはとうま、きゃふっんんんっくぅっ」  
「気持ちいいか?」  
「分からない、わっからないから、やめっ」  
「んー素直じゃないな。ここは?」  
「んんんんんっっあぅっっっ。やぁっだめぇってミサカはミサカはぁあ!!」  
「どうした?素直にならないと続けるぞ」  
「気持ちいいってミサカは。ぁんっ気持ちいいから」  
「気持ちいいかならもっと気持ちよくなっちまえ」  
「あぅくっあああっぅあっすっちゃ、だぁっ。んふっだめぇ」  
「ん?ダメなのか、ならやめるか」  
「ふぇっ?はぁっはぁはぁ、とっとぅま?って…ミサカは………」  
「もしかして気持ち良くなりたいのか?」  
「…………こくりっ」  
「なら役割交代だ。自分でどうしたらいいか考えるんだ。一番練習しやすくて互いが気持ちよくなれる方法をだ」  
 打ち止めを襲っていた、襲っていた当麻は再び仰向けになっている。相変わらず天を見上げていた。打ち止めはおどおどと、どうするか必死になって考えている。自分の膣口に指を持っていき、自分で触っているが、目の前にいる当麻のペニスを見て変な感情が芽生え始めてきた。  
 これは練習だから。これはあの人のためだから。これは裏切りなんかじゃないから。これは…。これは。  
 そう呟きながらゆっくりと近づいていく。当麻に跨り、どこか壊れたように笑みをうかべた。これは練習だから。……と  
「とうま。欲しい?ってミサカはミサカはとうまにおねだりするように言ってみる。おねだりしないとしてあげないよ」  
「あーそうだな。これは練習だったな。……たっ頼む。打ち止め、お願いだから入れてくれ。頼む」  
「んーどうしようかなってミサカはミサカは焦らしてみる。お願いならもっと考えないとダメでしょって意地悪してみる」  
「お願いします。もう我慢の限界なんです。入れさせてください」  
「仕方ないなってミサカはとうまの……えっ?うそ。どうなってるのってミサカはとうまのモノをもう一回見直してみる」  
 流石に大きい。本気を出した上条さんのペニスはあまりにも大きかった。打ち止めは思わず息を飲み、そして何度も確認する。自分が知っている思い人と比べてみるが、比べ物にならなかった。  
「すこし平均より大きいけど大丈夫だろ」  
「だっ大丈夫じゃないってミサカは抗議してみる!」  
「えっ」  
「えっ?」  
「いや、一方通行も立派なもん持ってるだろ」  
「持ってないってミサカはとうまのと比べてみたり。あの人はこれよりふた回りほど小さいからって教えてみる。でも、ここまで大きくなるんだってミサカはミサカは驚嘆してみる」  
「……もしかして、一方通行の奴は能力使ってんのか?」  
「うん。ベクトル操作で色々な事してくるんだよってミサカは正直に話してみる。だからミサカはここまで大きいのは初めて見た」  
「いやーあのですね。打ち止めさん。そこまでマジマジと手にとって見られると恥ずかしいのでせうが」  
「あっごめんってミサカは謝ってみる。とうま、ちょっと怖いってミサカは素直に言ってみたり」  
「どうする?あれなら俺が上になるが」  
「それはダメ!!ってミサカはミサカは止めてみる。ミサカが頑張って練習するからとうまは見てて」  
「ああ、無理するなよ」  
 強度、硬度、熱度がとても最大に達した、当麻のペニスを自分の膣口にあてがう。目を瞑りたかったが、見守ってくれている当麻と視線を合わせた。  
 ゆっくりと中に入ってくる。あの人となれてるはずなのに、あの人と愛し合っていたはずなのに、当麻のそれはとても熱く硬く、強かった。  
 練習だから、声は出さないと決めていたはずなのに、声がお腹の底から漏れ出してくる。  
あの人では味わったことのない、別の感覚が心の中に入ってくる。  
 
「うん…………んんっく。あぅっああ、大っ、きいってミサっカは――擦れっ、てみたり」  
「打ち止め、手。俺が傍にいる」  
「えへっあっん。ふがっい。奥にっんあっってミサカは。……ミサカはんふっ当たってぅあっ…」  
「きつっ。打ち止めの中、狭すぎだぞ」  
「ふぁっあぅっ動いたら、だぁってミサカはミサカがんっく動くからっ腰を…はぅっ動かしてみ、たり」  
「やっぱ全部入り切れなかったか。この体位でしたことはあるのか?」  
「ぅっん。一度…だけぇんくぅってミサカは喘ぎ、声を。んんくっ我慢し、てみる」  
「我慢なんてさせないぜ。と言いたいところだが、これは打ち止めの練習だからな。これくらいでへこたれるなよ」  
「んふっあぅっやぁうっ―――――――――」  
「打ち止め、ストーっぷ」  
「ふぇ?はぁはぁっはぁっんふっ逝き、そうなの?ってミサカは。尋ねてみたり」  
「いや、全く逝きそうのいの字もねーよ。俺のに馴れないと練習にならないから、打ち止めは下になってろ」  
 手から腰を握られ一瞬にして立場が入れ替わった。ぽふっと音を立ててベッドに打ち止めの身体が沈み、起き上がらないように上から当麻が覆いかぶさる。結合を解かないように、そこに重圧をかける。  
 全部は入りきれないが、7割程度はしっかりと食らいつかれており、とても気持ちよかった。打ち止めのが逃がさないように、膣壁を収縮させていたのだ。 たまらず、言葉をかけることなく、腰をピストンさせる。  
「んあっ。あぅっ。とうま!とうまっ!ってミサカはぁっ、ミサカはっ。ミサカは!ミサカはぁあああ」  
「くっ打ち止め。逝きたいなら逝っちまっていいからな」  
「んっ。はぁっああっ、ああっ。んにゃ。あっああ。とっとうま!とうまってミサカはあっ。キスをねだってぇぁあ。みる」  
「打ち止め――んっ」  
「んんんんっっっっぷふぁっっ。んんん」  
 首に手を巻きつけて距離を縮めていき、自分からキスをねだり、舌を出す。  
 息ができないキス。激しい運動。そしてとてつもない快感。これにより打ち止めは、理性が崩壊し、自制心もなくなり、自分が何をしているのか分からなくなった。  
「んんふっ、んんんんっあっ、んっとうま。んふぁぅだぁめぇっもう、したら」  
「ひとまず逝っちまえ、おらよ」  
「奥にあたっあっああっあっあっあああぁあああああああああああぁぁぁぁっっっっっっっ」  
「っつ締め付けすぎんなっぐっ…………大丈夫か、打ち止め」  
「はぁっはぁはぁはぁはぁっ。ぅんってミサカは……ミサカは告げてみる。きゃっなっなに?!」  
「大丈夫なんだろ?なら俺はまだ逝ってないから、再開するぜ」  
「やっあぁ。逝ったばかりだからってミサカはみさか―――んんんあぁっびんかっんだか、あぁっ」  
「自分の限界を知るのにいい機会だっろ」  
「んあっ、やっやっ、やぁっ。おかしくっなるってミサカはミサカはぁああっ。んくっダメっと告げ。ってみる」  
「おかしくなっちまえ。快楽に身をゆだねっちまえ。ここには俺しかいない。俺に打ち止めを見せてくれ」  
「あっあぁああっはぁっあんんあっ、あっぁあっまっまったくるっくるってミサカは、ミサカは…んんぃあっ、ぁああ」  
「さて上条さんも仕上げに入りますかね」  
「あぐっおぐにあだっでる――づいて、もっとづいてってミサカはミサカは懇願して、みたり」  
「自分からおねだりなんて変態さんだな。もう手加減できねーからな」  
 上条さんの本気が繰り出される。がむしゃらに腰を振っているように見えるが、速度の一定で増し加わっていき、深さを最奥まで突き上げる形で腰を振っていた。  
 当たるたびに声が漏れだす。擦れる度に快感が増してくる。唾液が混じり合うたびに頭が麻痺する。  
 
「っつそろそろ限界なので上条さんは抜くぞ」  
「いやっいや!後すこし、あと少しで気持ち良くなれるのにってミサカは!ミサカは!!あと少しで、いけるから。今抜かれたら、ダメなのってミサカは―――」  
「打ち止め、ならおねだりしないとな」にやっ  
「気持ちいいから、もっとしてってミサカはミサカはとうまにお願いしてみる」  
「いいのかー?このまましたら中に出すことになるぞ、練習でそこまでしていいのか?」  
「―――」  
「ダメなら、抜くぞ」  
「まっまって―――――いいっ!いいから、最後までしてってミサカはおねだりして…みる」  
「ああ、分かった。足だけじゃ堪えきれないだろうから、背中にしがみいてろ」  
「うん、んんんんあっ。っとどいてっる。んんあぅっあっ、すごっいってミサカはミサカははああっぅああってしがみっついてみる」  
「んくっいきなり締め付けが。っくそろそろ、限界だな」  
「ああああぁあっんいくっいぐいぐうううぅぅぅぅううううううっっっっっっ」  
「ぐっ………っく」  
 打ち止めは抱きつき身体を密着させ、背中を浮かせて仰け反らせながら、絶頂に達する。今日2度目の絶頂。  
あまりにも強大な波、あまりにも大きな快感が身体全身を襲いかかり、それに耐えることができずに、それら自信を任せる。  
 膣が一気に収縮し、膣が蠢きペニスを締めあげ、それの持っているものを吐き出させるために。それに耐えることをせずに、そのまま限界を自ら誘発させる。  
どぴゅっどぷっ、どぴゅっっ。一気に打ち止めの最奥部に5日間分の濃厚な精液が吐きだされる。  
 それはとても熱く、多く、そして暴れまわっている。  
「んんんっあつっ!!身体が変になる!!ってミサカはミサカは、せーえきがあたってみる。んんんっくっ」  
「くうぅ……………ふぅ。はぁはぁはぁっ」  
「はぁはぁはぁっ、とっとうまってミサカはとうまに――んちゅっ」  
「――っはぁ。打ち止め、焦らしの練習をできなかったな」  
「ごめんねってミサカはミサカは素直に謝ってみる。でも今度は絶対に大丈夫って自信満々に胸を張ってみる。」  
「張る胸があるのか…。そのまえにお掃除のやり方を覚えようぜ」  
「お掃除?どこを掃除するのってミサカは首をかしげて聞いてみる」  
「よっと」  
「あぅっ」  
「お風呂場で俺が言ったこと、覚えてるか?」  
「病気のこと?ってミサカは多分これだと思ってみたり」  
「ああ、俺は打ち止めを綺麗にしないといけない。なら打ち止めも俺のを綺麗にしないとな」  
「なるほど!ってミサカはミサカは納得してみる。じゃぁ、ここを綺麗にしたらいいんだね?って確認を取っておく」  
「次は打ち止めが綺麗にしてくれ。ついでに焦らしの練習も兼ねてやってみろ」  
「うん、とうまに勝ってみるってミサカはミサカは今度こそ意気込んでみたり。うわぁっ凄くベッタベタだってミサカはちょっと引いてみる」  
「言っておくがな、その半分以上は打ち止めのエッチな液の所為だからな」  
「うっ、それを言われたら恥ずかしいってミサカは照れ隠しに舐めてみる」  
 今度は無抵抗に一気に口の中に頬張り、唾液で綺麗にしていく。口内に広がる自分の愛液と当麻戸のが混じった微妙な味が口内を支配する。  
 繰り返すが、当麻のは平均以上だ。逝ったあとで萎えているとは言え、その大きさは華奢な身体の打ち止めにはとても大きく、小さな口ではかろうじて入るぐらいだ。  
体格的なハンディを持っているにもかかわらず、打ち止めは一生懸命する。  
 なんか"一生懸命"を多用しすぎなような気もするが、はっきりいって、今の打ち止めを表すならそれしかない。あえて他の語であらわすなら、無我夢中で当麻のペニスを奉仕をしている。としか言えない。  
「んんぐぐっ!!!あんぐぐぐぐっっっっ!!!」  
「あっすまん、硬くなった。まぁ我慢して奉仕してくれ」  
「んんがうっ!!んんっ、んんん〜〜〜」  
「もう今からじゃ、収まりつかないから、一発抜かないと無理だわ。と言うわけで、はい、鼻で呼吸してー。……はい、舐める」  
「んんっ。すぅ〜、じゅるっ、べろっ」  
「上目づかいは?…そう、それでいいぞ。……息が整ってきたところで、もうひとつ動き加えようか」  
「みょうふぃとつ?ってむみゃかはむみゃがは、ずいついてむりゅ」  
「吸いつくなって。打ち止めが上になって焦らす時、腰を振ってただろ?それを頭全体でやるんだ。ちょっと頭を持ってやってやるから、それからは自分でやれよ」  
「んっんんー?!!んんー。むんっー」  
 
「っとこんな感じだ。無理して咽喉奥まで、やらなくていいから、最初は小さく動いてみる、できるな?」  
「みゅん!」じゅっぽっじゅぽ、にゅるっじゅるっじゅる。  
「うっうまいぞ、この調子ならすぐに逝きたくなる」  
「んっむ。んっむ」じゅっぽ、じゅっぽじゅるっ。じゅっる。  
「っくっ、そろそろ逝くぞ。舌を尿道に当てとけ。あと打ち止め、俺が良いと言うまで絶対に飲み込むなよ。良いな?!」  
「みゅん!」  
「うぐっあぁ、逝くっ!!」  
 さすが経験者と言うか、馴れておられる。ここでど素人なら、あまりの快感に相手の頭を持ち、一気に喉奥まで突き入れて、絶頂に達するだろう。  
だがちょっとプロってくると、相手を配慮して、引き抜ける所まで……今回はカリの部分まで引き抜き、そこで絶頂に達する。  
どぷっ、どっぷぷっっっ、びゅるっ。びゅるるるっ。  
 二発目とは信じられないほどの、量である。舌で尿道を押さえていなければ、咽喉に当たって、確実にむせていただろう。しかし舌で抑えていたことで、口内に拡散することができたのである。  
 びくんっびくんっと痙攣を起こして、小さくなっていく。  
「うぅ〜〜〜〜。んぅ〜〜」  
「もうちょっと待ってくれ、多分顎が疲れたと思うけど、あと15秒ほどで、しぼむから」  
「んん〜」  
「………よっし、抜くぞ――」ぬぽっ  
「んっ」  
「まだ飲みこむなよ。そんじゃ、ここからが人によって変わってくるところだ。覚えとけよ」  
「んんっ〜」こくんっ  
「はい、上を向いてあーんして――精液が見えるようにする。口に馴染むように舌で、歯に染み込ませていけ」  
「ひょう?っふぇみひゃかは」  
「無理してしゃべるなよ。そんな感じで口閉じて、口の中に馴染ませて」  
「後は一度、こんな風に手に出して、きちんとに相手に見せた後、もう一度飲みこんだりだな。最後のは、なにも言わずにごっくんって飲みこむのもあるぞ。……よし、そろそろいいぞ。飲み込め」  
「んんっ。ごくんっごくっごくん。ぷは〜ってミサカはミサカは久しぶりに新鮮な空気を取り入れてみる。顎がとても疲れたっ」  
「よしよし、よく頑張ったな。味はどうだった?」  
「なんて言うか不思議な味?ってミサカはミサカは分析して評価してみる。なんて言うかちょっと咽喉につっかえたり」  
「あいつにしてやる時は、ツンとデレを合わせるぞ」  
「ツンデレだってミサカはミサカはお姉さま"オリジナル"だって言ってみる。今の時代ツンデレは需要ないのにねーって厳しい評価をしてみる」  
「ははっはっ。打ち止めも手厳しいな。あいつの時は最初にやった焦らしプレイで口の中に出させた後、なにも言わずに飲み込む。それから笑って、頑張ったよって言えば勝利だ」  
「えへへっ。ミサカは頑張ったよってミサカはミサカは伝えてみる」  
「おおっ可愛すぎだ。打ち止めは素直で可愛いな」  
「ちょっと恥ずかしいってミサカは俯いてみたり」  
「中にだしっちまったからな。もう一回風呂に入るぞ」  
「やった!!ミサカは一日に2度も入ったことがないってミサカはミサカはテンションが上がってみたり」  
「よしいくぞ」  
「うん」  
 
 
「ふぅ……気持ちいいな」  
「うん、とっても暖かいってミサカは眠たくなってみたり」  
「おいおい、眠るなよ。溺れたら大変だからな」  
「んっふっ、まだするのってミサカはミサカはとうまの底なしに憧れてみたり」  
「えっ?」  
「えっ」  
「いや、普通3回はするだろ。あいつとも、……一方通行とも何回でもするだろ」  
「しっしないよってミサカはミサカは告げてみる。あの人は一回で終わるから」  
「なんていうか、体力なさ過ぎだろ。能力の使い過ぎだな」  
「うん、それはミサカも同意してみる。今度お散歩に連れて行ってみる」  
「だな。ゲームの前にキャッチボールでもするか」  
「うん、面白そうってミサカはその提案を受け入れてみる」  
「打ち止めはその前に俺のを受け入れるんだけどな」  
「んんっあぅいきなり入れたらダメだよってミサカは、んんっふっ」  
「そのわりにはすんなり入ったじゃないか」  
「とうまのえっちってミサカはミサカは抗議してみる」  
「ほらこっち向けって」  
「うん、んんっふぅっ、とうまぁってミサカはキスを甘い声を出してみる」  
「打ち止め、可愛いぞ。ほら動いてみろ」  
「うん、んあぅっ、深いってミサカはミサカはまた気持ち良くなってみたり。次こそは頑張ってみたり」  
 なんと言うか、凄いな。この状況……ってか、シチュエーション凄すぎだろ。うまく言語化できない。最初はキス、裸エプロン、etcetcにいたり、今ではお風呂の中で対面座位とか、どこの猛者だよ。  
 上条さん、あんたが学園都市最強だよ。まったく言語化するこっちの身にもなってほしい。  
 それは置いといて、打ち止めも積極的になった。自分から首に手を回し、唇にキスをして、腰を振る。ぶっちゃけここまで淫乱な小学生など他には存在しないだろう。  
「んんあぅっ奥に当たってるってミサカはミサカは感じてしまってみたり」  
「気持ち良さそうだな。ほら、頑張って俺を責めてみろ」  
「うっうん。んんくっとっとうま、気持ち良くなりたい?ってミサカはミサカは質問してみる」  
「た、ったのむ、入れさせてくれ」  
「なにをってミサカは意地悪な質問をしてみる。なにか言わないと分からないよ」  
「俺のペニスを打ち止めの中に」  
「うふふっミサカはミサカは大人の笑みを浮かべてみたり。それじゃぁ入れるよ。んんっ。ほら全部入ったよ。これからどうして欲しいってミサカはさらに質問してみる」  
「うっ動いてくれ」  
「動いてくれ?あなたのその上から目線だねってミサカは一度抜いてみる」  
「いっ言いなおす……しますから、うっ動いてください」  
「よく言えましたってミサカはミサカはご褒美をあげてみる――んちゅっ」  
 はたから見たら、どSロリ女王だよ。マニアックすぎるプレイだな。あれどこかでみたなこの表現。だがそこは気にしない。  
 腰を振り抜けそうなぎりぎりまで抜いて、再び入れる。それに伴って、お湯がジャバジャバと水飛沫を上げる。顔が赤く紅潮しながらも、自分が持てるすべての力を持って当麻を責める。まぁ、ここまでできれば、普通に耐性がない一方通行などすぐに地に落ちるんだがな。  
 流石に11時20分を回っているので、これ以上続けると、明日に響くと判断した上条さんは、自ら絶頂を促進する。  
「んっぐっ。うっ打ち止めそろそろ逝きそうだ。ぬっ抜いてくれ」  
「あふぅっんんぁっ。それは駄目に決まってるってミサカは絶対に抜かないでみたり。ほら逝きたいなら、いつでも逝っていいんだよ」  
「がっ、逝くっ逝くぞ打ち止め」  
「うん、んんふっ。ミサカも…逝きそう、んあっだからってミサカは。ミサカは一緒に逝ってみたり」  
「っつ、逝く」どびゅっ、どびゅっ。どっぷんっ。  
「んんんあっ熱い。当たってるってミサカはミサカはミサカはあぁあああああぁぁあああああああ」  
 二人は同時に絶頂に達し、打ち止めはぐったりと寄りかかる。少しの間余韻に浸り、ゆっくりとゆっくりかけがえのない時間を過ごしていく。今のこの時間だけは、あの人の事を忘れていられるそんな時間なのである。  
   
 
で。打ち止めを湯船から上げて、自分が出した精液を指で掻きだす。簡単に奥から流れ出てきて、軽く洗浄機で洗い流したら、二人でシャワーを浴びてお風呂から上がる。  
「もう寝るけど、他にしときたいことはあるか?」  
「ん〜ないかなってミサカはミサカは考えても思いつかなかったり。あえて言うならってミサカとうまのTシャツだけを着て寝るのって聞いてみたり」  
「寝ているうちに汗をかいたら、せっかく洗濯した服が台無しだろ」  
「なるほどってミサカはミサカは納得してみる」  
「それじゃぁ電気消すからな」  
「うん」ぱちっ  
「どうしたんだ?打ち止め、そんなに擦ったりして」  
「えへへっとうまの胸板って暖かいなってミサカはミサカは体温を感じてみる。これなら悪い夢を見ないって思ってみたり」  
「ああ、大丈夫だ。夢の中だろうが、どこだろうが駆けつけてやるよ」  
「うん!」  
「おやすみ、打ち止め」  
「おやすみ。とうまってミサカは眠りに身を委ねて――――すぅーすー」  
 
   
 
 
 
 
 
   
 
 
 
とこんな感じで二人は一緒に夜を過ごした。  
 次の日は朝早く起きて、打ち止めの寝起き混乱ギャグで始まり、当麻とチョコの渡し方の復習をする。  
「いってらっしゃい」  
「いってきますってミサカはとうまにキスをしてみる。あとで報告に来るって告げたみたり」  
「ああ、今度から一方通行とえっちなことをした次の日は、反省会と練習をやるから来いよ」  
「うん。分かったってミサカはあの人の元にかけていってみたり」  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Fin  
 
 

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