「うっさいッ……だいたい、何で私がこんな格好でアンタ達のご飯を作らなきゃいけない  
訳?」  
 美琴は、今現在も小悪魔ロリメイドだった。  
「今日は御坂がご飯作ってくれる約束だったじゃないか。それに、その服だってお前が勝  
手に用意したもんだし……」   
「だ、だからって! こここ、この子を呼ぶなんて言ってなかったじゃないのよ!!」  
「だから、偶然会ったって言ってるじゃないですか……」  
「夫婦喧嘩は犬も食わぬとは申しますが、どうかお二人とも喧嘩はおやめください、とミ  
サカはやや辟易しながらお二人の仲裁をしてみます」  
「うるさいッ! 元はと言えば全部アンタのせいでしょうが!!」  
 食事の支度をするにあたり、断固として小悪魔ロリメイドを着替えようとしていた美琴  
を止めたのは、他でもない御坂妹だった。  
『せっかくですからお姉さまはその格好で料理をしてください、とミサカは素敵な提案を  
してみます』  
『何でだゴラァァーッ!!』  
『その可愛らしい服はお姉さまにとてもよく似合っておりますので、そちらの方が大変に  
喜びます、とミサカはさりげなく気を利かせてみます』  
『べ、別に、この服は、こんな奴の為に用意したんじゃないんだから!』  
『そんな憎まれ口を叩いていても、お姉さまはミサカの提案を快く聞き入れて下さると信  
じています、とミサカは大船に乗ったつもりで返答します。もしお姉さまがミサカの提案  
を聞き入れてくれない場合は、ミサカはミサカネットワークで本日の出来事を誤って口走  
ってしまうかもしれません、とミサカは暗に言う通りにした方が得だと仄めかしてみま  
す』  
 美琴のクローン体である妹達は、電気操作能力を利用して脳波がリンクされており、言  
葉だけでなく視聴覚などあらゆる情報を瞬時に送り、記憶を共有する事が可能なのだ。  
『グギギギギ……わ、わかったわよ! この格好で料理すればいいんでしょ! やってや  
るわよ!!』   
 一万人の妹達に本日の失態を言いふらすと脅迫されてしまっては、美琴に選択の余地は  
なかったのだった。  
 閑話休題。  
「先ほども申しましたが、その可愛い服はお姉さまに大変よく似合っておりますので、  
『こんな格好』などと自分の事を卑下する必要はまったくありません、とミサカはプッと  
笑いを堪えながら傷心のお姉さまを慰めてみます」  
「アンタさっきからずっと私の事バカにしてるでしょ? ねぇ、バカにしてるんでし  
ょ!?」  
「しかし、お前らホント仲いいよな」  
「何処がよッ!!」  
 実に不本意な言われように、美琴はバンバンとテーブルを叩いて怒声を放つ。  
「そんな事はさておき、とミサカは軽く話を流します。お二人はいつからこのような関係  
になったのですか、とミサカは情報収集を開始します」  
「そんな事って何よ……」  
「えーっと……いつからだっけか?」  
 いちいちからかわれて納得いかない美琴に、上条が話を振ってきた。  
「つーか、アンタそんな事も覚えてない訳?」  
 やや呆れ気味で美琴も思い出そうとするが、上条と同じで記憶は曖昧だった。  
「確か、御坂の方から告白してきたんだっけ?」  
「はぁ!? 何言ってんのよアンタ! 私からはそんな事しないわよ。アンタの方からで  
しょ!」  
「お二人とも記憶が曖昧なのですか、とミサカはやれやれと溜息を吐きます」  
 
 確かに曖昧だった。初体験の日は間違いなく覚えているのに、その前になるとよく思い  
出せない。告白した覚えはないけど、よく考えると告白された覚えもないような気がする。  
いったいどういう事なのだろうか? 理解に苦しむ展開だった。      
(そう言えば、初体験は痛かったけど……すっごい嬉しかったな……フフフ……)  
「お姉さま、お顔が紅いですが大丈夫ですか、とミサカはまたエロい事考えてるんじゃ  
ねーのかよと勘ぐってみます」  
「そ、そんな事考えてないわよッ!」  
 御坂妹の勘の鋭さに、美琴は辟易しながら声を張り上げる。  
「だいだい、『また』ってどういう意味よ……」  
「そうだ思い出した。つーか、どっちからも告白とかはしてなかったんだよ」  
「あっ!」  
 そうだったのだ。お互いにはっきりと意思表示をした訳ではなく、いつの間にか一緒に  
いる時間が増え、いつの間にか付き合ってるような関係になり、あれよあれよという間に  
初体験を済ませてしまったのだった。  
(でも、それってあんまりロマンチックじゃないわよね……。そういう事になると、付き  
合い始めたのは初体験の日って事になるのかな? ……痛かったけど、すっごく幸せだっ  
たもんね……クスクス……)  
「お姉さま、お顔が紅いですが――」  
「考えてないわよッ!」  
 美琴は、御坂妹の機先を制して反論する。  
「そうなりますとお二人は、まだ正式には交際していない、という事になりませんか、と  
ミサカは情報分析を開始します」  
「「えっ!?……そうなるの?」」  
 仮面カップルの二人は、発覚した意外な真実に驚く。  
(えっ? えっ? そういう事になっちゃう訳? ち、違うでしょ、エッチだってもうい  
っぱいしちゃってんだから……告白とか、そう言うのはなくても、別に……)  
「いやいや、俺達は一緒にいるんだし、正式にも何もちゃんと付き合ってるんだって」  
 上条は、嫌な汗をかきながら答えた。  
「ですが、お姉さまはどう思っているのかわかりませんよ、とミサカはお姉さまに視線を  
移します」  
「えっ!? な、何なのいったい……そりゃー、付き合ってるに決まってんじゃないの」  
(エッチだっていっぱいしてるんだから!)  
「ですがお姉さまは、こちらの人にちゃんとした告白をされてみたいとは思いませんか、  
とミサカは核心をついてみます」  
「……」  
 告白されたくないと言えば嘘になる。しかし、今更そんな事を言われるのも照れ臭過ぎ  
る。そもそも男の子に告白された経験がない美琴には、告白がどんなものなのかいまいち  
ピンとこない。なので、試しに上条から告白されている様子を想像してみた。  
『美琴、好きだぁぁ! 愛してるッッ! 俺と結婚してくれーーッ!!』  
(って、こ、これじゃープロポーズじゃないのよ!? 何考えてんのよまったく……もう、  
エヘヘ……)  
「お姉さま、お顔が紅――」  
「う、うっさいッ! 今のはホントに違うんだから!」  
 噛み付きそうな勢いで怒鳴る美琴さん。  
「つーかさ、何でこんな話になってるんでせうか?」  
「む、こんな話などと軽く考えているのは理解できません、とミサカは反論してみます。  
お姉さまにとっては、とても大切な事なのです、とミサカはあなたの甲斐性なしぶりを嘆  
きます」  
「うっ……。そんな事言われても、じゃーどうすれば……」  
「フー、とミサカは心底呆れながら嘆息します。これからあなたが正式にお姉さまに告白  
すればよいのです、とミサカは素晴らしい提案をしてみます」  
 
「「ええっ!!」」  
 見事にユニゾンする美琴と上条。  
 事態は予期せぬ方角に向かって歩き始めていた。  
「あの……今すぐそんな恥ずかしい事をしないといけませんでしょうか?」  
「そんな無茶な事は申しません、とミサカは空気を読んで返答します。ミサカはそろそろ  
お暇しようと思いますので、その後にでもゆっくりどうぞ、とミサカは帰り支度を始めま  
す」  
「えっ! か、帰っちゃうのか……?」  
「それにこれ以上お二人の邪魔をしてしまっては、本当にお姉さまに嫌われてしまいます、  
とミサカは売られていく子牛のような視線をお姉さまに送ってみます」  
「べ、別に……私は、そんな事言ってないじゃないの……」  
 決して本気で邪魔者扱いしたつもりはなかったのだが、多少の罪悪感を感じる美琴。  
「まぁ、また遊びに来ればいいよ。三人で飯食うの楽しかったしな」  
「本日はお招き頂きありがとございました、とミサカは礼儀正しく頭をペコリと下げま  
す」  
 そのまま玄関に移動する御坂妹を、美琴と上条はお見送りする。  
「もう外は暗いし、何だったら家まで送ろうか?」  
「その必要はありません、とミサカはその好意だけありがたく頂戴します。あなたはお姉  
さまの側にいてあげてください、とミサカは好印象を与えるような発言をしてみます」  
「そ、そうか……、じゃー、気を付けて帰れよな」  
「はい、とミサカは肯定の返事をします。ところでお姉さま、とミサカは最後にお姉さま  
に上目遣いで語りかけます」  
「……な、何よ?」  
「お姉さまは素直になれたのですね……」  
「ちょっ、ア、アンタ、何バカな事を……」  
「……と、ミサカは色ボケも大概にしておかななければ、そちらの人に愛想をつかされま  
すよ、と客観的な判断をします」  
「だぁぁぁーッ! もーっ、さっさと帰れェェーーッ!!」  
 先ほど感じた罪悪感は綺麗さっぱり掻き消え、美琴はバチバチと高圧電流を散らしなが  
ら怒り狂った。  
 そんな彼女を一瞥した御坂妹は、流れ星のような微笑みの残照を残して玄関から出てい  
った。  
「はぁ……はぁ……はぁ……」  
 肩をワナワナと震わせ怒り心頭の美琴の頭上に、上条の右手が優しく添えられた。電撃  
使いである彼女に気安くこんな事をするのは、本来ならば非常に危険な行為であるのだが、  
上条の右手はあらゆる異能を無効にできる神の力、幻想殺しを宿しているため、彼女の前  
髪から帯電していた危険な電撃は打ち砕かれ、逆立った髪の毛が元に戻っていく。  
「そんなに怒んなって、御坂妹もあれで俺達の事を祝福してくれてんだよ」  
 それは、わからなくもない。かと言って、散々からかわれた恨みが簡単に消失するはず  
もなかった。もっとも全て自業自得なのではあるが。  
「どうだかッ! 私には楽しんでるようにしか見えなかったけど!」  
「でも、まぁ、あれだぞ。アイツが言ってた通り、その格好、ホントによく似合ってる  
ぞ」  
「えっ!?」  
 漸く上条と二人っきりになった事に気付いた美琴は途端にこっぱずかしくなり、瞬間湯  
沸かし器のごとく頬を薔薇色に彩らせた。  
(あ、あの子が変な事言うから、気まずいじゃないのよ……もーっ!)  
「それでなんだけどさー、告白……やっぱりちゃんとした方がいいか……?」  
「そそそっ、そんな事! 私は……別に……ア、アンタが勝手に決めればいいわよ!」  
「そっか……」  
 
 うーん、と唸りながら上条は考え込んで、  
「んじゃー、近いうちにきちんとするから、もう少しだけ待っててくれるか? 上条さん  
は、急だから何も思い付きませんです」  
 と、意外な結論が導き出された。  
(うそ……ちゃんと告白してくれるんだ……うわっ、うわっ、ど、ど、どうしよう……)  
 予想外の展開にもうまともに上条の顔を直視することができなくなり、美琴はキョロキ  
ョロと視線を彷徨わせ完全に挙動不審な状態。もしこんなところを警察官に見つかれば、  
即職務質問だろう。  
 まぁ、何にせよ。色々と核クラス級の自爆があったりもしたのだが、この棚ぼた的展開  
に歓喜する美琴さん。そして、ふとある事に思い当たる。  
(まさかあの子……さっきの自爆の事で私と当麻が気まずくならないように、あんな事を  
言ってくれてたんじゃ……?)  
『色ボケも大概にしておかなければ、そちらの人に愛想をつかされますよ……』  
 同時に自分のクローンの憎まれ口の数々が蘇ってくる。  
(いやいや、それはない……絶対に……)  
 こめかみに血管を浮き立たせながら、そんな思いつきを完全否定する美琴だった。  
「おーい、御坂さん。大丈夫ですかー?」  
「ひゃいぃッ!!」  
 不意に火照った顔を上条に覗き込まれ、美琴のメダパニ状態は加速する。  
(ヤ、ヤバイ……これはヤバイ……このままだと私……恥ずかしすぎて死ぬ。絶対に死ん  
じゃう……)  
「だだだ、大丈夫だから! ああ、あの……そ、そうだ! よ、用事思い出しちゃったか  
ら、私も帰る!」  
 これほどのステータス異常を受けてしまっては、もはや戦略的撤退しか道はないと決断  
し、美琴は驚く事に小悪魔ロリメイドのまま玄関から飛び出そうとした。が、その前に上  
条に後ろから拘束されるように抱きしめられてしまった。  
「美琴さんは、いったい何をおっしゃってるんですか! 上条さんをこんなに生殺しにし  
ておいて、いまさら帰れると思ったら大間違いですよ!」  
「きゃあッ! ちょ、な、なに!?」  
「今日は、もう泊まってけばいいじゃん」  
「と、泊まるッ!? そ、そんな……寮の門限だってあるし……」  
 上条の素敵過ぎる申し出に、美琴の慎ましい胸の奥にズッキューンとハートの矢が突き  
刺さる。  
(泊まるって! このまま夜もずっと一緒で、お風呂も一緒に入って、一緒のベットで寝  
て、それからそれから、いいい、一緒に朝起きてモーニングコーヒー飲んじゃうって  
事!?)  
 夢にまで見た妄想の羅列が、美琴の脳内を闇雲に圧迫していく。  
「門限なんかどうにでもなるって言ってたじゃないか。今日は、美琴とずっと一緒にいた  
いんだよ。なっ、いいだろ?」  
 美琴は、即答で「はい!!」と答えたいところを耐えに耐え、わざと不機嫌そうに唇を  
尖らせながら、  
「まぁ、アンタがどうしてもって言うんだったら、とっ、泊まってあげなくもないけど…  
…」  
「どうしてもですよ! それではお泊り決定という事で、美琴センセー! 上条さんは、  
もう我慢なりませんですッ!!」  
「こ、こらぁッ! またこんな所で、こんなのダメなんだから!」  
 ぺろーんと上着がブラジャーごとずらされ、薄桃色の頂を持った二つの乳房がささやか  
に飛び出した。  
「だから揉むなっての! いやぁ……っ、あっあっ、ん……ッ! つ、摘むのもなしなん  
だからッ!」  
 
「うーん、やっぱり美琴さんのおっぱいは柔らかくて最高の揉み心地だなー」  
「いやぁ……あんッ! つ、つーかアンタ……ホントは大きい方が好きなんじゃないの…  
…?」  
 おっぱいで嫌な事を思い出し、美琴はこの際だからガサ入れで発覚した疑惑をぶつけて  
みる。  
「…………」  
「アンタ……」  
 やはりおっぱい星人だったか! と美琴はおっぱいを揉まれながら結構なショックを受  
ける。  
「違う違う、あんな物はただの飾りだ! 偉い人にはそれがわからないんだよ!」  
「……だったらあの悪夢のようなコレクションは、全部処分してくれるんでしょうね?」  
「……そ、そんな事より美琴さん! その格好めちゃくちゃ似合ってますよ!」  
「アンタ、バ、バカじゃないの! ん……ッ! いやぁ……むちゅっ、ちゅっちゅっ、ん  
ん……ッ!!」  
 美琴は後ろから顔を振り向かされ、強引に上条に唇を奪われてしまった。これ以上は喋  
らせないとばかりに、荒々しく吸引。首を振って逃れようとしても、頭を押さえ込まれて  
いるので抵抗できない。  
「やんっ! ちゅっ、ぬりゅっぴちゅ、ふぁぁ……こ、こんな事で……誤魔化されないん  
だから……ちゅっちゅっ、むちゅぴちゅ……」  
 唇がこじ開けられ、口内に生温かい軟体動物が侵入。こうなってしまっては、もう美琴  
の敗北は確定だった。大好きな上条の唾液の味に惑溺し、自分では気付かぬうちに舌を絡  
ませてしまっている。そのまま次々と送り込まれてくる甘い粘液を飲まされ続けていると、  
重なった唇が離れた頃には、発情してもう何も考えられない従順な小悪魔のできあがりだ  
った。  
「はぁッ、はぁはぁ……、アンタ……こんなのずるいわよ……」  
「はて? 何がずるいのか上条さんはまったく理解できませんねー。さぁーて、それでは  
そろそろ本番いってみましょうか。センセーのだらしない所はどうなっているのか楽しみ  
ですねー」  
「そっちは、ダ、ダメ……」  
 すでにダメージが膝にきてしまっている美琴は、おっぱい丸出しで背中を壁にもたれさ  
せる。上条はすかさず対面に移動して腰を下ろし、素早くミニスカートを掴んで捲り上げ  
てきた。  
「勝手に見るな……ああぁぁ……」  
 さて本日の美琴センセーの勝負パンツは、小悪魔ロリメイドとコラボさせたブラックの  
ストライプ。脚刳りと中央部にヒラヒラのフリルが飾られ、上部に小さいピンクのリボン  
がワンポイントされている。しかも両サイドはなんと紐で、可愛らしさとセクシーさを兼  
ね備えたセンセー自慢の一品だった。  
「うぉぉっ! さっきチラ見したから楽しみにしてたんだけど、このパンツ、マジで可愛  
いいじゃないですか!」  
「ううぅぅ……バ、バカ……」  
「美琴センセーったら、こんなに可愛いパンツ穿いてきたら脱がすのもったいないだろ。  
もーっ、しょうがないなー、スカート自分で持ってみなさい」  
「えっ!? ちょっ、こ、こんなの恥ずかしい……」  
 恥ずかしいとか言いながらも、素直に上条の言う事に従う美琴。図らずも自分でスカー  
トを捲ってパンツを見せつけている状態。  
(ヤダッ、こんないやらしい事して……何でこんなにドキドキしちゃうの……」  
 多分にM属性を保有する美琴は、エッチな事を無理矢理やらされているといったシチュ  
にからっきし弱い。それだけで下半身の蛇口はユルユルになり、乾いた膣道がほっかほっ  
かに潤い出してしまうのだ。  
「名残惜しいけど、そろそろこれも脱いじゃいましょうかねー」  
 
 上条は、まず右サイドの紐をゆっくりと解いた。黒の縞々がはらりと捲れ、中身のふっ  
くらと肉が付いた柔らかそうな禁断の土手が半分だけ露出される。  
(ああっ、み、見られちゃう……大切なところ見られちゃうよ……)  
 美琴は羞恥のあまり顔を紅潮させ、キュッと下唇を甘く噛む。スーカートを持つ手がプ  
ルプルと震えたが、決して大切な場所を隠そうとはしなかった。  
「いいんですか? こっちの紐も解いちゃったら、恥ずかしい所が丸見えになっちゃいま  
すよ。センセー、それでホントにいいんですかー?」  
「ア、アンタねぇ……私が何言っても、ど、どうせ脱がすつもりなんでしょッ! だった  
らもうさっさと脱がしなさいよ!」  
「そっか、それではお言葉に甘えまして……とりゃぁッ!」  
 上条はニヤニヤしながら残された紐を解き、フリフリの縞々を美琴の下腹部から剥ぎ取  
った。  
「あらぁー、いつ見てもセンセーのココは子供みたいで可愛いなー」  
 無毛症の美琴のビーナスの丘はツルツルのプニプニで、はっきりと肉割れが確認できて  
しまう。そこは、未成熟で背徳的な美しさに満ち溢れていた。  
(ああっ、恥ずかしいところ見られちゃってる……つーか見すぎだっつーのッ!)  
 上条はただ黙ってジーっと肉割れを視姦するだけで、触ろうとも舐めようともしてこな  
い。おかしい。いつもなら欠食児童のようにしゃぶりついてくるのに、と美琴はいぶかし  
む。もどかしかった。胎内の温度が急速に上昇していく。このままただ黙って見られてい  
るだけなど、到底我慢できるはずもなかった。  
「アンタ……だ、黙ったまま……何やってんのよ……」  
 黙って見てないでさっさと舐めなさいよ! と美琴は、もう少しで見も蓋もない発言が  
出てしまうところを危うく堪えた。  
「いやぁー、センセーのココがあまりに可愛すぎて、上条さんは見蕩れてしまっているの  
ですよ」  
 そう言って上条は、フッーと恥丘に息を吹きかけてくる。  
「ひゃぁぁッ!」   
 美琴は愛らしい嬌声を発し、肢体をビクッと震わせた。たったそれだけで感じてしまう  
ほど、彼女の感度は良好になってしまっているのだ。  
 そして上条は、再び視姦。  
 この男がスカートの中でニヤニヤしているんだと思うと、ふつふつと怒りが込み上げて  
くる美琴。  
(見るだけで何もしないなんて、そんなの有りなの!? こんなのもうほとんど拷問じゃ  
ないのッ!)  
 それは、紛れもない放置プレイだった。  
 切ない。切な過ぎる。乱暴者に鷲掴みにされたかのように、幼い子宮がキューッときつ  
く締め付けられる感覚。何と言う修羅の道だろうか。これ以上このプレイに耐えうる自信  
は、とてもじゃないが美琴には皆無だった。  
 そして、潤った柔膣から甘酸っぱい芳香を放つ粘液が、一滴、二滴と床に滴り落ちた。  
「センセー、報告します! 上条さんはただ見てるだけなのに、全然触ってもないのに、  
御坂さんはもうお漏らししちゃってます!」  
 いちいち余計な報告をしてくる上条に、美琴の怒りは爆発した。  
「ウガァァーッ! アンタいいかげんにしときなさいよ! お漏らしなんかしてないわ  
よ! 頭おかしいんじゃないの!!」  
「何を言ってるんですか御坂さん? ちゃんと床見てくださいよ、もう水溜りができちゃ  
ってますよ」  
「うるさいうるさいッ! そっ、そんな事よりもアンタ、ただ見てるだけでいったい何が  
楽しい訳! ちゃっ、ちゃんとしたらどうなのッ!」  
 エッチな水溜りは紛れもなくできてしまっているので、美琴は逆ギレするしかなかった。  
「ちゃんとって、いったい何をして欲しいんですか? 言ってくれないと、上条さんはわ  
かりませんよ?」  
 
「……ッッ!!」  
 射殺すような視線を上条に向ける美琴。  
「ふふ、冗談ですよ、冗談。わかってるって。んじゃー、『美琴の汚れたオマンコをご主  
人様のお口で綺麗にしてください!』っておねだりしてみな? そしたらいっぱいしてあ  
げますよ」  
「なッッ!!」  
 美琴は屈辱のあまりワナワナと身体を震わせ、スカートを持つ手を力強く握り締めた。  
(舐めてんのかゴラァァーッ! そんないやらしい事を、私が言うわけないでしょ! ふ  
ざけてんじゃないわよ! そんな事……そんな事……)  
 だが、継続される視姦の猛攻に圧され、エッチな水溜りはその領土を着実に拡げていく。  
(お、お腹が熱い……もう我慢できない……い、言わない! 絶対に言わないんだから!  
 ……ダ、ダメよ美琴、言いなりになったら絶対にダメなんだから……)  
「センセー、報告します! 御坂さんのお漏らしが全然止まりません! 御坂さんは早く  
素直になって楽になった方がいいと思います!」  
 スカートの中に頭を突っ込んだ上条が、追い討ちをかけるように言葉攻めをしてくる。  
 その瞬間、美琴の幼い子宮がドクンと脈動し、劣情の獣が目を覚ました。  
「いやぁぁーッ! もうムリーッ! もう我慢できない! どうにでもしてェェーッ!」  
「だったら早くおねだりしてみなさい」  
 役所の人みたいに冷静な対応してくる上条に怒り心頭だったが、もうそれどころではな  
い美琴は、掠れるような声で恥ずかしい台詞を口に出し始めた。  
「も、もう言うから……はぁはぁ……、み、美琴の……き、汚い、オマンコ……を、ご主  
人様のお口で……綺麗にしてください……」  
「そんな小さい声じゃー、上条さんには全然聞こえないですよ」  
「だぁぁぁーッ! わかったわよ!!」  
 美琴はすぅっと肺いっぱいに息を吸い込むと、やぶれかぶれになって滅びのマントラを  
叫んだ。  
 そして、悲劇が起きた。  
「美琴の汚いオマンコをご主人様のお口で綺麗にしてくださいぃぃッ!!」  
 美琴の恥ずかしい台詞が部屋に響き渡ったのと同時に、ガチャリと玄関のドアが開き御  
坂妹が入室してきたのだ。  
 突然の自分のクローンの再出現に、おっぱい丸出しでスカートを捲り上げたまま唖然と  
して硬直する美琴さん。  
「うわっ! み、御坂妹!?」  
 もちろん上条も、ツルツルの恥丘とにらめっこしながら驚愕する。  
「忘れ物をしたので戻ってまいりました、とミサカは勝手にスタスタと部屋の中に入って  
いきます」  
 御坂妹を見送った直後にこんな事になっているのがバレバレの状況なので、心の底から  
気まずい美琴と上条。  
 そんな二人を尻目にまったく何事もなかった様子で部屋の中に入り、置き忘れた軍用  
ゴーグルを手に持って玄関に戻ってくる御坂妹。  
「これがないと私はお姉さまと見分けがつかないので大変に困るのです、とミサカは自分  
の不注意を恥じます。それではお取り込み中のところ大変失礼しました、とミサカは再び  
玄関から出て行きます」  
 そして御坂妹は、ドアを開け外に出ようとしたところで美琴に振り返って言い放った。  
「ところでお姉さまのソコがそんなに不潔だったとは知りませんでした、とミサカは、自  
分のソコは大丈夫かよ! と真剣に心配になります。そちらの人の口で綺麗にするよりも、  
ちゃんとお風呂に入って清潔にした方がいいですよ、とミサカは率直に進言します」  
 そんなとどめの一撃を残して、今度こそ本当に御坂妹は帰るのだった。  
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」  
「お、落ち着け、美琴!」  
その夜、上条の部屋から少女のすすり泣く声が、一時間に渡って聞こえたという。  
 

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