これでは本末転倒ではないか! と美琴は己の不甲斐なさを恥じた。  
 そもそも小悪魔ロリメイドを用意したのは、これ以上、上条の言いなりにならない為で  
あって、決して歓ばせる為ではなかったはずだ。いや……少しはそういうつもりもあった  
かもしれないが、しかし、この立て続けの失態はいくらなんでも酷すぎた。何故いつもい  
つもこんな結果になってしまうのだろうか? やはりキスだけでぶっ飛んでしまう自分に  
問題があるのだろうか?   
(だってだって……キスしたら何も考えられなくなっちゃうんだから仕方ないじゃない  
ッ!!)  
 男はペニスに性感帯が一極集中しているが、女は身体全身が性感帯だという。  
 美琴の場合、もちろん身体の何処を触られても気持ちいいのだが、特に唇に性感帯が集  
中し過ぎているようなのだ。オマケに上条は、キスがやたらと上手いときている。結果、  
それだけでふにゃーと幸せになってしまい、何もかもがもうどうでもよくなってしまうの  
だ。  
「いったいさっきから何ブツブツ言ってんの?」  
 上条が、後ろから耳元で囁いてきた。  
「な、何でもないわよ。フンだ……」  
「……まださっきの事で怒ってるんですか? もうしょうがないだろ、聞かれちまったも  
んは。それに御坂妹の事だから、たいして気にしちゃいないよ……たぶんだけど……」  
「もーッ! うるさいうるさいッ! その話は金輪際しないでって言ってんでしょうが!  
 とにかく全部アンタのせいなんだからね!」   
 ぷくーと頬を膨らませて美琴は拗ねる。  
「全部が全部、上条さんのせいにするのは、流石に横暴だと思いますよ……」  
(まったくもうッ! 今日は何もなかったんだから……何もなかった……何もなかった…  
…何もなかったんだから……ッ!)  
 そうやって記憶を都合よく改竄する事で、美琴は自我の崩壊をかろうじて防いでいた。  
「ところでなんだけどさ……」  
「何よ……?」  
「何でさっきから擦り付けてくるんですか?」  
「はぁ、何の事? 私がいったい何を擦り付けてるって言うのよ?」  
「いや、だから……さっきから何で美琴さんは、お尻を使って上条さんの息子を擦ってく  
るのかなーと思って……」  
「なっ、何言ってんのよアンタ! 私はそんな事してないわよ! だいたいアンタ、何で  
そんなにガチガチに硬くしちゃってんの!?」   
「そりゃー、女の子と一緒にお風呂入ってたら普通はこうなるだろ……」  
 美琴と上条は、狭い浴槽にギュウギュウに身体を重ね合わせながら二人一緒に身を浸し  
ていた。色々と不幸な事件が起きたので、仕切り直しの意味も込めて一緒にお風呂に入る  
事になったのだ。  
「……ほーらっ、やっぱり擦り付けてるじゃんか。いやらしい」  
「い、いやらしいって!? せ、狭いんだからしょうがないでしょ! だいたい当たるの  
が嫌だったら、そんなに大きくしとかないでもっと小さくすればいいじゃないのよ!」  
 これがあると座りにくいんだからね! と美琴は付け加え、上条の股の間で裸体を縮こ  
まらせた。  
 美琴は、たまたまお尻がペニスが当たっているような発言をしているが、実は偶然では  
なく故意だった。擦るとピクピクと反応するのが楽しくて、ついついお尻の谷間に挟んで  
遊んでいたらやめれなくなってしまったのだ。  
「いやいや、そんな器用な事できないですから。だいたい嫌じゃないしな……なぁ、美琴  
……」  
 どうやら我慢ができなくなったらしく、上条はペニスをギンギンさせながら後ろから迫  
ってきた。  
「コ、コラァァッ! ちょっ、お風呂じゃホントにダメなんだから! ア、アンタでも危  
ないんだからね……」  
 
 美琴は、もっとお風呂でイチャイチャしたり、もっとすっごい事をしたいと常日頃から  
思ってはいるのだが、上条が漏電してしまう恐れがある為、お風呂でエッチな事は厳禁な  
のだ。こんな時だけは、ほんの少しだけ自分の電撃能力が疎ましかったりする。  
「それはわかってるんだけどさ。……口でならできるんじゃね?」  
「えっ!? そ、そりゃー、口でだったらできるけど……。でも……あれって顎が疲れん  
のよね……」  
 美琴は、あんまり気が進まないような態度を取っているように見えるが、内心では、キ  
タ━━━(・∀・)━━━!!! 状態だった。  
 あえて誤解を招く事を恐れずに本心を言ってしまうと、美琴は、上条の精液に病み付き  
になっている、と言っても過言ではなかった。  
 何であんな物を、『美味しい!』と感じてしまうのか自分でもさっぱりわからない。初  
めて飲んだ時は、生臭くて苦いとしか思わなかったのに、二度三度と精飲を経験する事で、  
いつの間にか上条の精液の味が忘れられない身体になってしまっていたのだ。平たく言っ  
てしまうと、美琴はほとんど精液ドランカー一歩手前なのだった。  
 したがって美琴さんは、初期の頃のようにフェラチオをする事に何の躊躇いもない。む  
しろこっちから進んでやりたいぐらいなのだが、難しいお年頃の彼女はなかなか素直には  
なれず、これまでのエッチで何度も飲み逃してきた。本日もし精飲できたなら、約一週間  
ぶりの獲物となる。  
「えー、いいじゃんか……ダメ?」  
 上条が、甘えたような声でお願いしてくる。  
 美琴は、非常に気分がいい。全然ダメではなかった。むしろその申し出は非常に好都合  
だったのだが、ここですんなりとこの男のペニスを咥えるのも少し癪に障る。なんせ今日  
は、二度も人生最大級の大恥をかかされてしまっているのだから。  
(よくよく考えたら、お風呂って私が断然有利よね? このバカは私に触る事すらできな  
いんだから。そうよ! 何でこんな簡単な事に今まで気付かなかったのよ! ここって完  
全に私のホームグランドじゃんッ!)  
 ここなら発情して上条の言いなりになってしまう心配もなではないか! と美琴は心の  
中でガッツポーズ。  
(ククク……、よーしッ! こうなったら散々に焦らして焦らして、日頃の恨みを晴らし  
てやるんだから!」  
 美琴は、ペロリと紅い舌で自分の唇を舐めた。  
「そうね……まぁ、ダメって訳じゃないけど、それには色々と礼儀正しくお願いしなくち  
ゃいけないんじゃないのかしら?」  
「ん?……そうか、それじゃーいいや」  
「ノンノンノンノン!! ちょ、何、どうしてもっと食い付いてこないのよ! もしかし  
てアンタさとり世代!? 口でして欲しかったんじゃなかったの!」  
「いや、別に無理にとは言わないから。風呂から出たらいっぱいできるしな」  
「何言ってんのよアンタ! いつ隕石が落ちて地球が滅びるかどうかわかんないのに、そ  
んな先の事ばっかり考えてないで今この瞬間をもっと大切にしなさいよね! もーっ、わ  
かったわよ! 口でしてあげるから、さっさと、ア、アレ出しなさいよ!」  
 折角の精飲のチャンスをふいにしそうになり、急遽作戦を変更する美琴さん。流石は学  
園都市三位の超能力者。迅速かつ柔軟な対応だった。  
「いや、だから別に無理にとは――」  
「いいから、さっさと出すッ!!」  
 美琴は、湯面を力いっぱい拳で叩いてペニスを催促した。  
「えっ? つーかお前、何でキレてんの??」  
「キ、キレてないわよ! アンタがもたもたしてるからでしょ!」  
 いったい何に対して怒りを感じているのか、美琴は自分自信でも理解できなかった。し  
いて言うなら、上手くいかないこの人生そのものにだろうか。  
 
 何が何だかよくわからない様子で上条は湯船から立ち上がると、バッキーンと勃起した  
男の象徴を美琴の鼻先に向けた。  
「きゃぁぁッ!!」   
 そのあまりの凶悪な姿形に、美琴は生娘のように悲鳴を上げた。  
(えええッ!! この前よりもでっかくなっちゃってんじゃないのコレ!? ちょっ、す、  
すごっ……)  
「それでは、センセーお願いします……」  
 家元みたいに言うな! と美琴は心の中でツッコミを入れ、猛々しく脈打つ肉幹を軽く  
握り締めた。  
(熱い……もっと強く握っても大丈夫だったよね……。つーか……やっぱりこれ絶対に前  
よりも大きくなってるって! 色だって前よりに黒ずんできてるし……このバカ! 何で  
こんな所ばっかり成長させてんのよ! こんなの、こ、困る……ッ!)  
 前回比の一.一五倍は確実に巨大化していると結論付け、困惑した美琴はペニスをシコ  
シコと扱きながら、恨みがましい上目遣いを上条に向けた。  
「ん? 何なの……それで気持ちいいけど……?」  
 訳もわからず上条は、とりあえず率直な感想を述べた。  
「なっ、何でもないわよ、バカッ!」  
「えっ? えっ? 何?? ちょっ、おわぁぁぁッ!」  
 美琴はギューっと極太の肉棒を強く握り、まるで怒りをぶつけるように素早く前後に移  
動させた。娼婦のように実に手馴れた手淫だった。たちまちに上条を追い込んでいく。  
(まったく! これ以上ココが大きくなっちゃったら、こっちの身体がホントにおかしく  
なっちゃうわよ! もーっ、ちょっとはこっちの都合も考えなさいよねッ!)  
 現時点でも毎回失神するぐらい気持ちよくされてしまうのに、ここからさらに大口径の  
ウェポンに進化されてしまっては、もう取り返しのつかない事になってしまうではない  
か! と美琴はブルルと裸身を武者震いさせた。  
「あっ、ああ……っ、気持ちいい……ううッ! はぁはぁ……美琴、お口で……」  
 尿道口から滲み出てくる無色透明のカウパー液。  
 美琴は器用に右手を動かしながら舌で掬うようにその粘液を舐め取り、口腔内で味を確  
認する。無味無臭。だが、ガツンと頭蓋の中身を直接に揺さぶってくるような衝撃。全身  
の産毛が一気に逆立ち、白磁の柔肌にゾワゾワと鳥肌が立つ。  
 そして、次の瞬間、  
「はむぅぅッ! ちゅっちゅっ、れろっ、ぴちゅ……ちゅっ、はぁむ、んん……ッ! ち  
ゅぱぁちゅぱぁ、ぬりゅ……」  
 美琴は、はしたなくペニスにむしゃぶりついていた。  
 まるで犬そのものだった。  
 鼻息を荒げ夢中に裏筋や凹んだ肉キノコの傘の部分を舐め上げ、ただ黙って嚥下するの  
は麗しの我慢汁。そのたびに鮮やかな色艶をした亀頭は、ビクビクと可愛いらしい反応を  
示した。嬉しくて堪らない。左手で陰膿を軽く鷲掴んで、ムギュムギュと睾丸マッサージ。  
「あっあっああッ! そ、それっ、気持ちいい……うううッ! はぁはぁ……」  
 情けない顔で呻いている上条の顔を上目遣いで認識し、美琴は激しく嗜虐心をそそらせ  
る。もう我慢できない! とばかり胸をときめかせ、彼女はアーンとお口を大きく開け亀  
頭を口内に頬張った。  
(熱くて、火傷しちゃいそう……うわッ! お口の中でピクピクしてる……ふふっ、可愛  
い……)  
 そのままゆっくりと頭を前後に動かし口腔ピストンが始まった。  
「うう……っ、あっあっあっ、はぁはぁ……美琴、う、うまい……何でそんなに……くぅ  
ぅぅッ!」  
 美琴のフェラチオの技術は、前回よりも格段に上達していた。何故なら毎日バナナを使  
って血の滲むような特訓を繰り拡げていたからだ。  
「んん……っ、ちゅっ、ぬりゅ、ちゅぱちゅぱ、んっんっんっ、ふぁむ……、ちゅぱちゅ  
ぱっ、ずりゅりゅ……っ」  
 
 口腔ピストンが加速していく。  
 美琴は、愛らしいほっぺをべこっと凹ませバキューム。卑猥すぎるフェラチオ音が、密  
閉されたバスルームに反響した。口内では朱舌が淫らに蠢き、出し入れされる亀頭に絶え  
ず纏わりついた。  
「はぁああッ! もうダメだッ! あっあっ、ああ……はぁはぁ……」  
(またお口の中でおっきくなってる!? も、もう我慢できない! せ、精子ぃぃぃ!   
早く当麻の精子飲みたい!)  
 奥へ。  
 もっと奥へ。  
 美琴は嗚咽しそうなほど喉奥まで、猛々しい剛直を咥え込んだ。  
「ずりゅっ、ぬちゅ、れろれれろ、ずっぽっ、ふぁぁああ……んんッ! ちゅぱぁ、ずち  
ゅっ、ぬりゅ、ずちゅちゅちゅっ」  
 苦しくて息ができない、それでもペニスをしゃぶる。  
 必死にがむしゃらに一心不乱に、ペニスをしゃぶる。  
 この極限まで膨張したグロテスクな肉塊が、愛しくて堪らない。  
 だから、喉仏まで突っ込んでしゃぶる。  
 美琴は、このままいつまでもこの愛しのペニスをしゃぶり続けていたかった。  
「うわぁぁぁッ! は、激しすぎる……どうしたんだ美琴!? あっあっあっ、そんなに  
すると、ああぁぁぁぁッ! で、出るッッ!!」  
 口内のペニスが慟哭するように震えた。  
 射精の瞬間を直感した美琴は、肉幹を握る右手と陰膿を掴む左手に力を込めて、火花を  
散らせるよう口腔ピストンを唸らせた。  
「むちゅっ、れろれろ、ぴちゅっ、ずりゅりゅッ! んっんっ、ちゅちゅーっ、ずりゅ、  
ちゅるちゅるーッ!!」  
 そして、美琴がダイソン並の吸引力で巨大な肉勃起を吸い上げた刹那、限界まで溜め込  
まれた欲望の塊が口内で破裂したように射精された。  
 どぴゅっぴゅッ! ぶちゅぶちゅッ! ずぴゅっぶちゅちゅちゅーッ!!  
(んんんんんんッ!! いっぱい精子出てるぅぅーッ! す、すごいいっぱい……!)  
 上条の射精は、一度だけでは止まらなかった。  
「ううぅぅッ! あああああああああッッ!!」  
 と、情けない声を発しながら二度三度と亀頭を膨張させ、続けざまに射精を繰り返した。  
 あっと言う間に美琴の口内の貯水量は限界を超え、口角から白濁汚液がブチュブチュと  
泡を噴いて吐き出された。  
「はぁはぁはぁ……み、美琴さん……すっげー気持ちよかったよ……。何処でそんなテク  
ニック覚えたんだ……?」   
 フェラチオのあまりの上達振りに、上条が感嘆の眼差しを向けてくる。  
 漸く射精が終わったのを確認した美琴は、口内の精液を零さないように慎重にペニスを  
引き抜いた。二つの鼻の穴をツーンと抜ける生臭い匂いと、苦味を伴った濃厚な味わい。  
最高に美味だった。  
(ヤバイ……美味すぎる……。な、何で当麻の精子って……こんなに美味しいの……)  
 美琴は口内のほとんど固形化した状態の白濁を舌で攪拌し、更に奥深くその不思議で芳  
醇な味を堪能した。舌がヒリヒリと痺れ、頭がクラクラしてくる。そうやって何度も何度  
も舌で掻き回していると、上条の精液は唾液と混ざり飲みやすいスープ状になった。  
 少しだけ名残惜しいが、美琴はそのスープを一気に嚥下した。  
「ぷはぁぁぁぁぁぁッ! はぁ……はぁ……はぁ……、ど、独学よ……」  
 息も絶え絶えに口元にへばりついている白濁の塊を指で掬って舐め取りながら、美琴は  
上条の素朴な疑問に答えた。  
「そっか、マジで気持ちよかったよ。いやー、センセーがこんなに頑張ってくれたんだか  
ら、上条さんも完璧なサービスでお返しするしかないようですね。お風呂から出たら覚悟  
しなさい。ふっふっふ」  
 
 ハイどうぞ、と言って上条は、亀頭の先端を唇に接触させてきた。尿道に残った精液も  
吸い取れと言うのだろう。  
 久しぶりに胃に流し込んだ強烈過ぎる味に腰を抜かしてしまった美琴は、素直に肉先に  
キスをして尿道口に残った白濁をチュルチュルと吸い取って嚥下した。やはり何度飲んで  
も美味だった。  
 そして美琴はお風呂から出た後、自分はどんな事をされてしまうのかを想像し、湯船の  
中で満身をゾクゾクを震わせるのだった。  
 
 
「あっ、あっ、あっ、あああ……ッ! い、いやぁん……はうぅぅぅぅッ!」  
「れろれろ、ちゅぴ、ぬりゅ、ずずずー。ぷはぁ……っ、飲んでも飲んでも……奥からい  
っぱい出てくるな……」  
「そ、そんなの汚いから飲むな……あああッ!」  
「全然、汚くなんかないぞ。これは美琴の味がしてマジで美味いんだって」  
「ううぅぅ……バ、バカ……」  
 上条が、獣のように四つんばいになった美琴のお尻に顔を埋めて秘部の愛撫を始めてか  
ら、かれこれ三十分が経過しようとしていた。  
 びろーんと小陰唇を全開まで拡げられ、くぱぁーと開いた肉唇から決して見られてはい  
けないお腹の奥の奥までをたっぷりと視姦され、やがてホカホカになるまで媚粘膜を舐め  
回された挙句に膣内にしつこく指や舌を挿入されてしまい、美琴はそのたびに小柄で形の  
いいヒップをビクッビクッと震わせながら、上条の枕に悦楽の嬌声をぶつけていた。  
「いやぁぁッ! そ、そこは! んっ、んっ、んん……ッ! はあああぁぁッ!」  
 包皮を剥かれ赤く充血した無防備のクリトリスに甘く歯が立てられ、美琴は掻き毟るよ  
うにシーツを強く握り締めた。  
「ん? ここがどうかしたんですか? あーっ、まーたこんなにいっぱいお漏らししちゃ  
って、センセーのココはホントに節操がありませんよ」  
(こんのぉぉーっ! 私がそこ弱い事知ってるくせにぃぃーッ! つーかもうダメッ!   
 ホントにダメッ! ま、また、イ、イっちゃうぅぅッ!)  
「れろれろれろ、ちゅちゅー、ほーらっ……我慢しないでもいつでもイっていいんですよ  
……むちゅちゅちゅーっ」  
「いやぁぁぁぁぁッ!!」  
 上条の口内に含まれた肉真珠に舌先が乱舞するように襲い掛かり、美琴は切羽詰った嬌  
声を張り上げた。ぶわっと全身から玉の汗が噴出し、足の爪先がジンジンと痺れだす。前  
髪からはバチバチと青白い火花が瞬き、キューっと子宮が謎の力で締め付けられた。  
 それは、典型的なエクスタシーへの前兆。  
 そして、執拗に弄ばれ過敏になったクリトリスが変形してしまうほど強く吸引された刹  
那、美琴は枕を噛み締めながらめくるめく絶頂に押し上げられた。  
「はあぁぁぁぁッ! イ、イクッ! イっちゃうッッ!!」  
 お尻を持ち上げた恥ずかしい四つんばいの格好で、汗ばんだ背中を艶かしく弓反りにし  
ながら、美琴は膣口からぬめった白濁をブシュブシューと噴き出させた。  
 日頃の努力(黒子に隠れてのオナニー)の成果の賜物だろか。絶頂時の電撃の暴走は、  
今のところは上手くコントロールできているようで、微かな放電ですんでいた。  
「まーた、盛大にイっちゃいましたね。センセーは、いったいいつまで我慢する気なんで  
しょうか?」  
 上条は美琴の尻肉を鷲掴みして濡れた秘唇にキスをすると、勿体無いとばかりに蒸した  
愛蜜を吸い上げ、ゴクゴクと喉を鳴らして嚥下した。  
(あああッ! ま、またいっぱい飲まれてる……の、飲むなって言ってるのに……ううぅ  
ぅ……)  
 美琴は瞳を潤ませ、羞恥に顔を紅く染め上げた。自分が上条の精液を飲むのはいいのだ  
が、自分の精液を上条に飲まれるのは、やはりいつまでたっても恥ずかしい。女の子は非  
常に難しいのだ。  
 
「やっぱ美味いな、美琴汁はッ!」  
「み、美琴汁言うなッ!!」  
 美琴は、四つんばいでつっこみを入れた。   
「それで美琴センセーは、上条さんに何か言う事はありませんですか?」  
「……ッ!! ア、アンタなんかに何も言う事なんかないわよ! アンタの方こそ私に何  
か言う事あるんじゃないの!」  
「そんなに強情になったって駄目なんだから! こんなにオマンコひくひくさせて欲しが  
ってる癖に、全然説得力ないんだからね!」  
 大変悔しい話だが、上条の言う事は紛れもない事実だった。天に向かって聳え立つバベ  
ルの塔のような剛直で、一刻も早くこの甘美に疼く子宮をガンガンに突き上げて欲しかっ  
た。  
 いったい何故こうなってしまったのだろうか? 決戦兵器まで用意したというのに、結  
局いつものパターンに陥ってしまっているではないか? と美琴は朦朧とする脳裏にそん  
な疑問を宿した。  
(いったい何がいけなかったの? もしかすると……フェ、フェラチオしてあげたのが拙  
かった訳? だってだって久しぶりだったんだし、ホントに当麻の精子が飲みたくて我慢  
できなかったんだからしょうがないじゃん!)  
 精飲直後から、もう欲しくて欲しくて堪らなくなっている美琴さん。やはり上条の精液  
を貪るように悦んで飲んだ時点で、勝敗は確定していたのかもしれない。  
「わかりました。できればこの方法だけは使いたくなかったが仕方ないな……。こっちの  
穴を使用させて貰う事にします!」  
 こっちの穴とはどっちの穴なのだろうか? まぁ、今更いちいち説明する必要はないだ  
ろうが、あえて言わせて貰うと肛門です。  
「ちょ、ア、アンタッ! そっちはダメだっつってんでしょうがぁぁぁ! 卑怯よ! そ  
こは絶対に反則なんだからッ!!」  
 行為を始める前にちゃんとルールを決め合った訳ではないのだが、美琴は自分の独断と  
偏見で肛門に指を挿入するのは反則行為とみなし、激しく上条を非難した。が、上条はそ  
んな事など一切お構いなしに、ひくつくアヌスに人差し指を突き立ててきた。  
「そんなところに指を入れちゃ……ひゃぁぁッ!! あッ! あッ! あああぁぁぁ  
ッ!!」  
「ほーらほーら、どんどん奥まで入っていくぞ。うわー、美琴タンのお尻の中はギュウギ  
ュウで温かいなー」  
 美琴は肛門を締めて異物の侵入を必死で防ごうとするが、あえなく失敗。あっさりと中  
央突破を許してしまい、上条の人差し指は、根元までずっぽりと直腸内に挿入されてしま  
った。  
「ああああッ! お、お尻……ッ! お尻は……くぅぅぅッ! ああぁぁ……はぁ……は  
ぁ……」  
「よーしっ、全部入ったぞ。美琴タンはお尻も大好きだからねー。ん? 美琴タンは、い  
つものやって欲しいのかなー」  
「そっ、そんなッ! グリグリするのはダメなんだから! はうぅぅッ! いやぁぁぁぁ  
ッ!!」  
 直腸内の指にドリルのような回転が加えられ、美琴は悲鳴のような嬌声を張り上げた。  
 上条によって開発された彼女の肛門の感度は、ぶっちゃけ膣内と同等かあるいはそれを  
上回るほどまで高められている。従ってこの容赦のないドリル攻撃は、彼女をあっという  
間にオーガズム一歩手前まで押し上げるのだった。  
(いやぁぁぁッ! グリグリ気持ちいいぃぃ! ホントはお尻なんかでイッたらダメなの  
に、お尻でイッちゃいそうになってるぅぅッ!)  
 
 思春期真っ只中の中学生にしてみれば、やはりお尻の穴で絶頂してしまうのは、そこは  
かとなく禁忌の香りがしてしまうものなのだ。が、口では何だかんだと文句を言ったりし  
ている美琴だが、実際にはたいした抵抗を見せていないのもまた事実。本当に嫌なら得意  
の電撃攻撃で肛門攻めを掣肘するのも可能なのだ。しかし、それは決してしない。しよう  
とも思わない。背徳と享楽の狭間で心を揺れ動かす、初心な美琴さんなのだった。  
「ぬ、抜いてぇーッ! お願いだから、抜いてぇーッ!!」  
「こんなにオマンコをグチョグチョにさせてる癖に、そんな事言ったって絶対に信用しな  
いんだから!」  
 パクパクと激しい息継ぎを繰り返す淫穴からは、壊れた蛇口のごとくブチュブチュと愛  
蜜が噴き出し、太股を伝い落ちてシーツにいやらしい地図を描いた。  
「んじゃー、今日は特別に二本いくんだからね!」  
(えええっ!? 二本??)  
 上条は美琴の直腸から人差し指を素早く引き抜くと、今度は人差し指と中指を揃えて肛  
門に押し当てた。  
「ウ、ウソォォーッ! そ、そんな絶対に無理だってーの! 二本は絶対入らないから  
ッ!!」  
「絶対に入るから心配するな。自分を信じるな、オレを信じろ! お前を信じる、オレを  
信じろ!!」  
「バカじゃないのアンタ! あぁぁんッ! いやぁぁぁ……ッ! ダメーッ! ダ、ダ  
メーーッ! あああぁぁぁぁ……ッ!!」  
 二本の指は美琴の不浄の穴をぱっくりと押し拡げ、ゆっくりと確実にお尻の中へと収納  
されていく。  
 第一関節を通過。  
(ふぁぁぁ……は、入ってきてるぅぅぅ!)   
 第二関節を通過。  
(ウソッ! ウソォォーッ! お、奥まで……来てるぅぅッ!)  
 そして上条の二本の指は、美琴の直腸内に綺麗さっぱり根元まで突き刺さった。  
(そ、そんなッ!! 全部、は、入っちゃったの!?)  
「だから絶対に入るって言ったんだからね」  
「ふぁあぁぁ…………っ」   
 奈落の底へと沈んでいくような脱力感に飲み込まれる美琴。全身が蕩けるようにフニャ  
フニャになり、額から脂汗が滝のように流れ出た。  
 お尻の中の二本の指が『ク』の字に曲がり、直腸のお腹の側を掻き毟るように刺激して  
きた。  
「ダメーッ! う、動かすの禁止!! はぁああああッッ!!」   
「もーっ、ココが一番気持ちいい癖にそんな事ばっかり言って!」  
 ゴリッゴリッと二本の指の屈曲運動が力強く加速。甘美な振動が膣まで伝わり、お尻の  
中は壮絶な快感の嵐だった。排泄を行う不浄な場所に指を突っ込まれて気持ちよくなって  
いる自分が情けない。羞恥のあまり消えて無くなってしまいたい衝動に駆られてしまう。  
だがしかし、いったい何なんだろうか? この胸の奥底に潜む満身を焼き尽くしてしまい  
そうなほどの激情は。  
(こんなに屈辱的な事をされてるのに、私は悦んじゃってるの!?)  
 直視したくない自分の本性を目の当たりにしてしまう美琴。  
(違う違う! お尻を弄られて私は悦んでなんかない! このバカに無理矢理されてるだ  
けなんだから!! ぜ、絶対に悦んでなんかないッ!!)  
 美琴は、そうやって辛い現実から視線を逸らしてはみたものの、身体の方は大変に正直  
者だった。  
 汗でしっとりと濡れた桃尻がプルプルと震え、腹筋が乱暴なひきつけを繰り返す。性感  
帯を正確無比に刺激され、アナル神経に最大限の負荷が加わり、骨盤が燃え上がるように  
官能的に疼く。次の瞬間、直腸と産道が同時にキューッと急速に収縮した。  
「お、お尻で、お尻で気持ちよくなっちゃう! イ、イっちゃうぅぅッ!! ひゃああぁ  
ぁぁぁぁぁッ!!」  
 
 青白い稲妻が虚空を切り裂いた刹那、美琴は尿道口から噴水のように潮を撒き散らしな  
がら、過激なオーガズムの津波に飲み込まれた。  
「ほーらっ、またイっちゃた。美琴タンはお尻の穴でイっちゃうような変態だって、そろ  
そろ自覚しなさい」  
「はぁはぁ……はぁ……そ、そんな……」  
 燻る絶頂の余韻に浸りながら、美琴は、これはちょっともう無理だな、と少しだけ達観  
した。お尻だろうがなんだろうが気持ちいいものは気持ちいいのだ。こればっかりはもう  
認めざるを得なかった。  
「さーて、そろそろ続き始めますか。美琴タンは、いったいいつまで我慢できるのでしょ  
うかねー?」  
「いやぁぁッ!! もう無理! ホントに無理だから、もう許してぇぇーッ!!」  
 結局、毎度のように泣きながら許しを請う美琴だった。  
「許して欲しいんだったら、さっさとおねだりしなさい」  
 上条は、厳しい口調で答えた。さもないとまたいつでもいきますよ、と直腸に圧力を加  
えてくる。  
「ああぁぁ……」  
 アナルを人質に取られてしまった美琴には、もはや選択肢は残されていなかった。  
「どうしたんだ? おねだりしないんだったらまたお尻でしちゃうぞ」  
「言うからッ! ちょ、ちょっとだけ待って……」  
 敗北感に打ちのめされながら、美琴は気を落ち着かせるため深呼吸する。そして、もし  
他の誰かに聞かれれば即座に自殺しなければならない恥ずかしい台詞を、なけなし勇気を  
振り絞って高らかに叫んだ。  
「オ、オチンポ奴隷のはしたない美琴のオマ、オマ……ンコに、ご主人様の、カリッ、カ  
リ高、チ、チンポをぶち込んで……メ、メチャクチャのボロボロになるまで折檻してくだ  
さいぃぃ……ッ!」  
「却下」  
「何でだコラァァーッッ!!」  
 こっちは文字通り命を張って放送禁止の台詞を口にしてるというのに、あっさりとダメ  
出しされてしまった美琴は激昂する。  
「この前言ったのと殆ど変わってないじゃないか。もっとウィットに富んだオリジナリテ  
ィー溢れるおねだりじゃなければ、上条さんは認める訳にはいきませんですよ」  
(こんのぉぉぉーーッ! いつもいつも調子に乗り腐りやがってェェーッッ!!)  
 腸を煮えくり返らせる美琴だったが、お尻の中の指に力が込められると、  
「ひゃぁぁぁッ! わかった、わかったから! ちゃ、ちゃんと言いますぅぅッ!」  
 あっさりと言いなりになるしかないのだった。  
(できればこの言葉だけは言いたくなかったのに……でも言わないとこのバカは納得して  
くれないだろうし……ああぁぁ……ホントにもう死にたい……)  
 決して使ってはいけない言葉を使う羽目になってしまったパズーとシータの気持ちを、  
美琴はこの瞬間初めて理解する事ができた。  
「美琴は、お尻の穴で気持ちよくなるような、へっ、変態の牝豚です! ご主人様専用の  
オチンポ公衆便所です!! オ、オマンコが疼いて疼いてヌレヌレグチョグチョでもう我  
慢できませんッ! ご主人様のぶっといオチンポで美琴のだらしないオマンコをズボズボ  
して、ご主人様の大切な子種汁で美琴をおもいっきり妊娠させてくださいぃぃぃッ!!」  
 不測の事態に備えて昨夜一時間もかけて考えた台詞を、嫌々というよりもかなりノリノ  
リで言い放った美琴さん十四歳。何事も備えあれば憂いなしである。  
「そこまで美琴タンが言うんだったら、今すぐハメてあげなきゃしょうがないな。もーっ、  
美琴タンは本当に変態さんなんだから」   
 肛門から指を引き抜かれた美琴は、ベットの上に仰向けに寝かされた。素早く上条が覆  
いかぶさってくる。全身で感じる心地よい重みと温もり。パンクしそうなほど激しく高鳴  
る鼓動。心地よい緊張感と待ちきれない期待感が胸の奥で交差し、電撃少女は未成熟な裸  
体を小刻みに震わせた。  
 
(ヤダッ……すっごくドキドキしてる……も、もう我慢できない! 早く、早く当麻のオ  
チンポが欲しいッ!)  
 蒸した白濁で塗れた肉孔にカウパーで汚れた亀頭の先端が押し当たり、くちゅりと卑猥  
な水音が奏でられた。  
「入れるぞ……」  
「は、早く……早く、き、来て……」  
 ズブズブズブ。  
 万全すぎるほど準備が整えられ潤った膣道に、反り上がった逞しい男根が静かに埋没し  
ていく。  
「んんん……ッ! は、入って……あっあっ、はあぁぁッッ!」  
 待ちに待ったペニスの感触を括約筋を絞めて確認しながら、ブルルと歓喜に膣ヒダを震  
わせた。  
 上条のペニスのサイズは、普通の高校生の平均値をかなり上回って長くて太い。中学生  
の未発達な柔膣では、初期の頃は挿入にかなりてこずったものだが、今となっては完全に  
形を覚えこみ、蛇が獲物を丸呑みするかのように自ら積極的に咥え込んでいく。  
「くぅぅぅッ! ふあぁぁぁぁ……ッ!!」  
 感無量だった。  
 ペニスの力強い脈動を感じていると、何故これほどまでに自分は安心してしまうのだろ  
うか? 欠けていたパズルのピースがガションと合わさった瞬間のような爽快感。元から  
ここにあった物が戻ってきたかのような懐かしい錯覚を覚え、もう二度と膣外に出したく  
ないと切に願う。  
 だから美琴は、夢中になって繰り返し括約筋を絞め上げ、膣内の愛しい存在を狂おしい  
ほどに堪能した。  
「そんなにがっついてこなくても、抜いたりしないから大丈夫だぞ」  
「なっ! ががが、がっつくって何の事よ!」  
「だってお前、いつも入れたらこうやってすぐにギュッギュッて絞めてくるじゃないか」  
「そ、そんなの知らない! アンタ何バカな事言ってくれちゃってるのよ! ちょっ、ち  
ょっと疲れてるから勝手にこうなってるだけなんだから! 別にがっついてるとかそんな  
事ないんだから!」  
 完全に上条に見透かされていた事に錯乱し、美琴はかなり苦しい言い訳を必死でする。  
「はいはい。んじゃーそういう事にしておきますか」  
「な、何よ。その『またか』ってみたいな態度は……」  
「美琴タンは可愛いなーって事だよ」  
「……ッ!? バ、バカッ! こんな時に何言っちゃってんのよ!」  
 美琴は、眉を顰めて唇をツーンと尖らせる。そうやってわざと不機嫌そうな顔を作って  
いないと、嬉しさのあまりデレデレの恥ずかしい表情を上条の前に晒してしまうからだ。  
「そろそろ動きますけど、今夜はもう寝かさないんだからね」  
 身体を密着させたまま、小刻みで優しい出し入れが開始された。  
「はぁあっ、やんッ! あっ、あっ、ああぁんッ!」  
 我慢汁で濡れた亀頭の先端が、実にタイミングよくぷちゅぷちゅと子宮口にフレンチキ  
スを繰り返してくる。  
(あああッ! そ、そこっ、き、気持ちいいぃぃ……はぁはぁ……んん……ッ! な、何  
でこんなに気持ちいいの……)  
「美琴タンはトントン好きだもんね。ほーらっ、『トントン大好きぃぃーっ』て言ってみ  
なさい」  
 トントンとは、『子宮口を優しくトントンする』というこのバカップルだけにしかわか  
らない隠語だ。ちなみにこの他にも、グルグルやペロペロなどがあったりする。  
「あああッ! あっあっ、あんッ! ト、トントン……す、好きぃぃぃぃーッ!」  
 

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